スマートフォンから固定電話の番号で発信できたらいいのに、そう思ったことはありませんか。
スマートフォンにアプリを入れることで、固定電話の番号から発信可能になるサービスがあります。
本記事では、固定電話番号取得アプリ導入のメリットから、選ぶポイント、おすすめの固定電話番号取得アプリを詳しく紹介します。
固定電話番号取得アプリとは
固定電話取得アプリは、インストールすることでスマートフォンから固定電話の番号で発信できるようになるものです。
個人のスマートフォンでも、今まで使用していた個人の電話番号と固定電話の電話番号の2つを使えるようになります。
出先からでも会社の固定電話番号で発信できるのも大きな強みでしょう。
導入することで以下の機能が利用できます。
・1台のスマートフォンで固定電話の番号も発信可能
・会社用のスマートフォンをもう1台持つ必要がない
・固定電話を置いていなくても、固定電話の番号をスマートフォンから使用できる
固定電話番号取得アプリ導入のメリット
固定電話番号取得アプリ導入のメリットは次の5つです。
・1台のスマートフォンで個人の電話番号と、固定電話番号の2つが使える
・会社用のスマートフォンを持つ必要がない
・固定電話を置いていなくても、固定電話番号をスマートフォンがあれば使用できる
・コストを抑えることができる
・受電漏れを減らすことができる
順番に説明していきましょう。
1台のスマートフォンで個人の電話番号と、固定電話番号の2つが使える
スマートフォンを使用している人は、個人の電話番号を使用している人が多いと思います。
アプリをインストールするだけで、固定電話番号を取得するできるためスマートフォン1台で個人の電話をかけることもでき、固定電話番号からの発信もできるようになります。
会社用のスマートフォンを持つ必要がない
1台のスマートフォンで、個人の電話も固定電話からの発信も可能になるので個人用のスマートフォンと会社用のスマートフォンの2台持ちの必要がありません。
紛失する可能性も低くなり、利便性も高まるでしょう。
会社もスマートフォンを支給する必要がなくなるので、端末代を浮かせることができます。
固定電話を置いていなくても、固定電話番号をスマートフォンがあれば使用できる
起業したばかりで、固定電話を置くほどではない場合もあるでしょう。
固定電話を置いていなくても、スマートフォン1つで固定電話の番号を取得することができます。
固定電話の方が取引先からの信用が高くなることもあり、そのために使用するのもおすすめです。
また東京の市外局番03を取得することが可能なアプリもあり、導入企業が増えています。
コストを抑えることができる
固定電話番号取得アプリによって固定電話番号を得ることができれば、通常に比べてコストをかなり抑えることができます。
固定電話を設置することになれば、導入するときに工事をする必要があり、固定電話の購入も必要です。さらに、通話料や転送料も別途で支払わなければいけないなど、運用コストがいろいろかかります。
しかし、固定電話番号をスマホで行えるなら、固定電話機や工事の必要性もないため、コストを大幅に抑えることができます。
今から起業する方や事業を始める方であれば、固定電話取得アプリの使用を考えてみることができるでしょう。
受電漏れを減らすことができる
固定電話番号取得アプリを使用するなら、受電漏れを減らすことに期待できます。
1日何度も顧客から電話がある場合は、事務所などへの固定電話だと対応することができないこともあります。
自分も事務所ではなく外出していることが多いなら、固定電話への応対ができず、留守電によって折り返しの電話をしなくてはいけないこともあり、多忙になることも予想されます。
しかし、固定電話をアプリで取得しているなら、外出先であっても対応できるため、重要な案件などもスムーズに連絡を取ることが可能です。
さらに、営業時間外への電話にも対応できるため、チャンスを逃すこともありません。
固定電話番号取得アプリを使用するときのデメリット
固定電話番号取得アプリを使用することにはメリットもありますが、デメリットもあります。
デメリットも紹介しましょう。
・通話品質が良くないがある
・電話番号に制限がある
・電話対応に追われてしまうこともある
通話品質が良くないがある
スマホを固定電話化するためにアプリを使用することができますが、環境によっては突然切れてしまったり、良く音が聞こえなかったりすることもあります。
一般的な固定電話と違ってアプリの場合は回線の状態が不安定になりやすいため、いつでも音声がクリアで通話できるとは限りません。
スマホの品質や回線によっては相手の音が途切れてしまい、再度折り返して電話しなくてはいけないこともあるなど、不便さや気まずさを感じることもあります。
また、いつでも受信できるとはいえ、場所によっては電話がつながりにくくなることも考えられます。
電話番号に制限がある
スマホを固定電話として利用するときは、地域の市外局番が使用できないこともあります。
例えば、IP通信網を利用した場合は使用できる電話番号は「050」から始まります。
地域の市外局番ではないため、相手に固定電話番号を伝えるときに、アプリを使用したものと分かられてしまう可能性は高いです。
特に、ビジネスの場合は市外局番以外は信用されないこともあるため、取引に影響が出ることもあります。
また、今まで使用していた固定電話から変更になれば、新しい電話番号を伝え直さなくてはいけないため、認知してもらうまでに期間がかかることも予想できます。
電話番号に制限があることで、いろいろな対応をしなくてはいけないこともあるでしょう。
電話対応に追われてしまうこともある
スマホを固定電話にすると、いつでも対応できるため受電漏れなどを防ぐことができます。
ただ、営業時間に関係なく電話を受け取れるため、既に仕事を終えていても電話があれば対応しなくてはいけなくなります。
そうなると、自分のプライベートの時間を確保することが難しくなり、ストレスが溜まってしまいます。
顧客によっては営業時間外である深夜や早朝で電話される可能性もあるため、対策しておく必要があるでしょう。
固定電話番号取得アプリを選ぶポイント
固定電話番号取得アプリを選ぶときは、以下の3つのポイントをあらかじめ確認しておきましょう。
・サービスの利用しやすさ、サポートについて
・料金プラン
・利用できる市外局番
それぞれポイントを解説します。
サービスの利用しやすさ、サポートについて
固定電話番号を取得したいけれど、手間がかかりそうと思いませんか?
アプリをインストールするだけで完結するものが多くなりましたが、使いやすいアプリか調べてみるとよいでしょう。
不明点があればサポートサービスに質問できるものもありますので、自分に合った安心できるアプリを探してみましょう。
料金プラン
個人のスマートフォンに会社の固定電話番号をアプリで登録し、使用することが可能になります。
この場合、会社用の固定電話番号で発信したものは業務に使用したことになりますので、会社負担とするのが一般的です。
料金を分けて固定電話番号からの発信料金は会社が業務に関わる通信料として把握し、支払えるのが便利でしょう。
個人事業主も料金設定を確認し、安く使えるものが使いやすいでしょう。
利用できる市外局番
固定電話番号取得アプリでは全国どこにユーザーがいても、東京の市外局番03や全国市外局番050が取得できるものなどサービスが広がっています。
自分が取得したい市外局番があるときは、アプリをインストールする前に対象の市外局番が含まれているかを確認しましょう。
ビジネスで固定電話取得アプリを利用するときに押さえておきたい機能
固定電話取得アプリを利用するときは、付帯されていると便利な機能があります。
固定電話を利用するときにその点を確認しておくと自分の用途に沿った利用できるでしょう。
以下の点があります。
・会社代表番号を引き継ぐことができるか?
・録音機能があるのか?
会社代表番号を引き継ぐことができるか
固定電話取得アプリを使用するときは、会社代表電話番号などで引き継ぎことができるのか確認すべきです。
アプリの場合は基本的に「050」から始まることが多いですが、オプション追加などがあるなら、固定電話番号を今利用している会社代表番号として引き継ぐことが可能です。
番号を取り直す必要はなく、アプリをスマホにインストールするのみで固定電話として利用することができます。
録音機能があるのか
アプリの固定電話で録音機能が付帯されているのかも確認すべきです。
録音機能があるなら、通話中に内容を忘れてしまった場合も、再度音声を聞き直すことができるため便利です。
特に、ビジネスの場合は重要な話を聞き逃すとトラブルになることもあるため、録音機能が付いていると安心できるでしょう。
おすすめ固定電話番号取得アプリ5選を徹底比較
ここでは、固定電話番号取得アプリを比較しています。
アプリ名 | 特長 | 料金プラン | 対応機種 |
03plus | 固定電話番号取得サービス大手
03番号取得可能&サポートも安心 |
初月無料
契約番号月額280円 追加番号月額200円 |
iOS
Android |
じむでん | スマホにアプリをインストールするだけで03番号が使用できる | 登録料1980円
月額利用料1100円 3分あたりの通話料金8.8円 |
iOS
Android |
ナイセンクラウド | 東京03や、大阪06、北海道011や全国050も取得可能 | 初期費用10000円
月額使用料2000円 固定電話取得番号は局番により異なる |
iOS
Android Windows PC IP電話機 |
クラコールPBX | 東京03やフリーコール0120、全国050で発信可能 | 初期費用0円
月額利用料4900円 通信料はかける電話の種類により異なる |
iOS
Android
|
モッテル | 東京03や大阪06が取得可能 | 月額3980円
初期費用29800円 多数の料金プランあり |
iOS
Android
|
03plus
1つ目は、03plusです。
・50,000人以上のユーザー実績
・サービス利用までわかりやすい
・月額1,000円で、10分まで通話無料サービスが利用し放題
03plusの大きな特長は、何といっても実績が多いことでしょう。
今まで固定電話アプリをスマートフォンで利用したことがない人もおすすめです。
サービスを紹介するサイトも大変分かりやすいので、一度確認してみるとよいでしょう。
Web電話帳サービスもあり、取引先の電話番号をグループ内の端末で利用することが可能です。
Web電話帳の大きなメリットは、電話帳がスマートフォン残らないので紛失や盗難に遭った時も個人情報が漏洩するリスクがないことです。
こちらは月額280円で利用することができます。
さらに03から始まる東京の市外局番を、拠点オフィスプランまたは登記オフィスプランを利用することで、取得可能です。
月額1,000円の10分かけ放題サービスを付属すると、10分以内の通話が無料になります。
法人利用を考えている場合は検討するのもよいでしょう。
じむでん
2つ目は、じむでんです。
・03市外局番を取得できる
・通信料が安く抑えられる
・留守番電話機能も利用できる
じむでんは必要書類を提出することで、03の市外局番を取得できます。
近年利用が増えているシェアオフィスでも、じむでんでは固定電話番号を取得できます。
月々の利用料金が安いのも特長です。
1番号あたりの利用料は1,100円で、3分あたり8.8円で通話できます。
じむでんは初期費用が1,980円かかりますが、通話料が安いので初期費用なしのアプリと比較して、通話時間が多い場合は安くなる可能性もあるでしょう。
自社でどのくらいの時間電話を利用するか、あらかじめ概算することをおすすめします。
またじむでんは、無料で留守番電話機能を利用することができます。
ダイヤルメニューで打ち込み、暗証番号を入力した後に留守番電話機能設定で簡単に設定変更できます。
ナイセンクラウド
3つ目は、ナイセンクラウドです。
・スマートフォンだけではなく、PCでヘッドセットを使った通話も可能
・通信料が安く抑えられる
・曜日や時間帯で着信を受け取らない、アナウンスを流すなどの多彩な設定が可能
ナイセンクラウドはWindows PCやIP電話機でも使用できます。
そのため、コールセンターなどのたくさん電話がかかってくる環境にもってこいのサービスです。
PCとヘッドセットがあれば、利用できます。
IP電話機の場合はLANケーブルを使用して接続するため電話線となります。
ナイセンクラウドの通信料は海外からの電話も固定電話料金で使用できます。
固定電話の場合、3分あたり8円と安い水準です。
また、土日祝日は電話に出ない設定もナイセンクラウドなら簡単にできます。
詳細な時間設定も可能ですので、法人利用を考えている場合は欠かせない機能といえるでしょう。
クラコール
4つ目は、クラコールです。
・会社にかかってきた電話をスマートフォンで取ることができる
・アプリをインストールして、03市外局番や0120、050で発信・着信が可能
・初期費用無料
クラコールは個人事業主におすすめの固定電話番号取得アプリです。
最小で1人、1カ月から利用可能です。
また契約期間に決まりがなく、とりあえず固定電話番号を取得してみたい場合におすすめです。
スマートフォンの料金プランと近い感覚で利用できるでしょう。
Webの管理画面から、契約内容をいつでも変更できます。
また、スマートフォンにアプリをインストールすることで03市外局番やフリーコール0120、050でも発信と着信が可能です。
テレワークで在宅勤務が増えた法人も利用しやすいアプリです。
クラコールは初期費用無料で利用できます。
まずは固定電話番号取得してみたい、という場合検討するとよいでしょう。
モッテル
5つ目は、モッテルです。
・20端末まで月額3,980円の定額
・スマートフォンにアプリをインストールすることで、内線と同じように利用できる
・外線をすべて録音可能
モッテルは中小企業向けのサービスといえるでしょう。
20端末まで、月額3,980円で利用できます。
1端末のみで考えると、安いサービスは他にもありますが複数端末での利用を考えた場合、モッテルが安い場合があります。
社内の利用状況を予想してみましょう。
スマートフォンに専用アプリMOT/Phoneをインストールすることで、内線通話や取次ができるようになります。
専用アプリは操作性にこだわって作られており、日本人が使いやすいアプリとなっています。
インターネットとクラウドPBXを利用すれば、テレワークの場でも活躍します。
また、モッテルでは外線からのすべての通話を自動で録音できます。
クラウドから録音情報を確認できるため、取引先との大事な電話も聞き逃す心配がありません。
まとめ:固定電話番号取得アプリを導入して手軽にTEL!
本記事では、固定電話番号取得アプリの機能、導入メリット、選ぶポイント、おすすめのアプリを紹介しました。
月額利用料だけではなく、アプリごとに取得できる市外局番の違いや機能も異なります。
また、企業規模によって合ったアプリ、サービスも異なります。
まずはどんな利用状況になりそうか、シミュレーションしてみましょう。
記事を参考に、自社に合った固定電話番号取得アプリを探してみてはいかがでしょうか。