急いで荷物を送りたい、宅急便では間に合わない、こんな時に活躍するのがバイク便です。
バイク便を利用すれば、小さな荷物やデータ通信では送ることのできない書類を素早く届けることができます。
本記事では、バイク便導入のメリットから、選ぶポイント、おすすめのバイク便を詳しく紹介します。
バイク便とは
自転車やバイクを使用し、荷物を素早く配送するサービスのことです。
日本では都心の東京や大阪を中心に、発達してきました。
バイクの利点は小回りが利くことです。
そのため、都心部でも荷物を渋滞の影響をほとんど受けずに配送することができます。
バイク便サービス利用のメリット
バイク便導入のメリットは以下です。
・宅配便より早く数時間で目的地に荷物が届く
・バイクで配達するため、渋滞に関係なく短時間で配送可能
・1つの荷物を配送するためにドライバーが動くため、丁寧な配送
順番に説明していきましょう。
宅配便より早く数時間で目的地に荷物が届く
現在では、宅急便も荷物を運ぶ上で便利になりました。
今日発送して、明日荷物が到着することも多いでしょう。
しかし、バイク便はそれを上回る早さで配送することができます。
今配送依頼をして、数時間後には配送が完了する場合が多いです。
また24時間受付をしているバイク便もあり、夜中に配送を済ませることも可能です。
バイクで配達するため、渋滞に関係なく短時間で配送可能
バイク便の特長はなんといっても、小回りが利く小型車両で配送することです。
都心部での荷物のやり取りは、続発する渋滞の影響を受けます。
バイクであれば道が混雑していても、細い道を通り抜け道を利用することで渋滞を避けることもできます。
そのため、短時間での配送が可能になります。
1つの荷物を配送するためにドライバーが動くため、丁寧な配送
バイク便は依頼を受けると、その荷物を配送するためにドライバーが集荷にやってきます。
ドライバーが荷物を受け取ると、そのまま配送先に直行するので荷物を丁寧に確実に届け先に運んでくれます。
1つの荷物を運ぶためにドライバーが来てくれるので、配送のミスもありません。
バイク便サービスを利用のデメリット
バイク便サービスを利用するときは、デメリットもあります。
バイク便を利用することは、メリットだけではありません。
どのようなデメリットがあるのか確認することで、慎重に依頼を考えることができるでしょう。
バイク便サービスのデメリットには以下のような点があります。
・料金が高い
・荷物が大き過ぎると届けられない
料金設定が高い
バイク便サービスを利用するなら、料金設定が高いことがデメリットです。
バイク便は基本的に荷物のみを運搬するのが仕事ですが、採算を取るために料金設定は高くされています。
早く荷物を現地に到着させることができますが、あまり急ぎでない物や焦って届ける必要がない場合は、別の宅配サービスを利用した方が費用が安いです。
価格も業者によって設定は違うため、安く届けることもできるかもしれませんが、自分の予想した価格とかけ離れている場合もあるため、予算が合わなければ依頼が難しくなるでしょう。
荷物が大き過ぎると届けられない
バイク便は一般的な配達サービスと違って、サイズが小さいものしか運搬できません。
バイクで運搬することになるため、大型のダンボールで包まれているものや大量に届けて欲しいものは、物理的に運ぶことが難しいです。
早く届けたくても、サイズで引っかかると断られてしまうため、事前にサイズを測って問題ないかチェックしておく必要があります。
サイズの規制はバイク便会社ごとに違っていますが、巨大なサイズはどこも受け入れてくれないため、運送会社を利用することになるでしょう。
バイク便サービスを利用する際の注意点
バイク便サービスを利用するときは、注意点も確認しておきましょう。
注意点を確認しておかないと思わぬ事態になり、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
どのような注意点があるのか、以下をご覧ください。
・運営元の確認
・事故に巻き込まれることもある
・バイク便を利用した詐欺に注意する
運営元の確認
バイク便サービスを利用するときは、ホームページなどで内容を確認しておくことが大事です。
利用するときに住所や代表者、事業内容などを確認しておくなら、バイク便サービスとしてしっかり運営していることが確認できるからです。
特に、バイク便を利用するときに、ホームページでプランや実績などを確認しておくなら、信頼も強くなるため安心して依頼することができます。
どのような実績があり、また、遅延した際の返金保証などもあるのか確認しておくと、万が一の事態になった時もより安心できます。
バイク便でスムーズな運搬となるように、事前に確認してピックアップしておきましょう。
事故に巻き込まれることもある
バイク便だと早く配送することができますが、事故に巻き込まれる可能性もあります。
バイクは転倒しやすいため、天気の悪い日は車よりも事故に遭いやすいです。
また、交通量が多いときは間をすり抜ける際に隣の車にぶつけられる可能性もあります。
万が一バイクが事故に巻き込まれてしまうなら、自分の荷物が予定通りに届かないこともあります。
遅延してしまった結果、商談や取引などが取り消しになる可能性もあるため、そのリスクは押さえて依頼するようにしましょう。
バイク便を利用した詐欺に注意する
バイク便を利用して荷物を運んでもらうときは、詐欺に注意するようにしましょう。
バイク便会社の中には、いろいろな理由をつけてお金を騙そうとすることがあります。
例えば「会社で損失を出したので多額の現金が必要になった」「事故に巻き込まれた」などと言って「代わりのバイク便を配送するためにお金が必要になった」と言って現金を払わせようとすることです。
バイク便で事故を起こした場合は、会社側が負担するようになっているため、自分が追加で費用を支払うというケースはほぼありません。
バイク便で依頼してから「現金を渡してくれ」という業者は詐欺の可能性が高いため、警察へ通報するようにしましょう。
また、依頼する前にバイク便会社のサイトを確認して保証サービスについて確認しておくなら、安心できるでしょう。
バイク便を選ぶポイント
バイク便を選ぶときは、以下の3つのポイントをあらかじめ確認しておきましょう。
・バイク便で運べる荷物のサイズ
・依頼を受付してくれる時間
・配達可能範囲
・サービスプランの把握
それぞれのポイントを解説します。
バイク便で運べる荷物のサイズ
バイク便では書類1枚から、20kgほどの重量があるものまで輸送できるサービスが多いです。
しかしバイク便のサービスごとに、大きさや重量は最大値が異なります。
自分が依頼したい荷物の大きさや重量を正確に測りましょう。
バイク便は便利である一方、大きな荷物は運べないため場合によっては分割するのも1つの手段です。
依頼を受付してくれる時間
最近では24時間365日受付をしてくれるバイク便が多くなりました。
配送する時間により料金が異なる場合もあります。
一般的には昼間の配送のほうが安くなる傾向にありますが、見積もりをすると安心でしょう。
ネットで依頼が完了するものもあります。
配達可能範囲
バイク便は日本の都心部に集中したサービスです。
特に東京23区内、大阪、名古屋で利用できます。
全国への配送も可能なバイク便もあり、目的地を細かく指定できるものとあらかじめ決められた地点までしか配送しないものもあります。
サービスプランの把握
バイク便を選ぶときは、どのようなサービスプランがあるのかも確認しておくべきです。
バイク便会社によってサービスプランには違いがあります。
例えば、あるバイク便会社には、セキュリティを強化して配送するサービス、災害時に危機管理体制を整えるプランなどがあります。
個人情報をしっかり保護したい場合はセキュリティが強化されていると安心できますし、災害時は危機管理は大事な分野です。
また、会社によってバイク便で運ぶのが難しい荷物はカーゴで配送してくれるサービスや、チャーターの貸切を行っているところもあります。
サービスプランによって自分の配送のメリットも大きくなるため、確認して依頼するようにしましょう。
バイク便サービス利用の手順
バイク便サービスを利用するときに、どのような手順で利用できるのか確認しておきたいでしょう。
バイク便サービスの利用手順を確認しておくことで、スムーズに利用することが可能です。
利用手順は以下のようになっているため紹介しましょう。
バイク便会社を選択して連絡する
バイク便サービスを利用する際は、まずどのサービス会社を利用すべきなのか選択する必要があります。
バイク便サービスは都内だと24時間年中無休で走行してくれるサービスやQRコードが設定されていて料金設定も分かりやすく表示している、配送地域を全国に指定しているなど、各サービスによって特徴が違います。
企業や事業所によってバイク便サービスを使用する目的にも違いがあるはずなので、バイク便サービスと自社の目的が一致するものを選ぶようにしましょう。
利用するバイク便サービスを決定することができれば、連絡を入れて依頼するようにすべきです。
バイク便はサービス会社によって電話やWebサイトから依頼することができ、集荷先と届け先によって必要情報も変わってきます。
依頼前に必要な情報を準備しておくことで、スムーズに連絡することができるため、事前の確認も行っておきましょう。
荷物の梱包と伝票の用意
バイク便ライダーを利用する場合は、荷物の梱包と伝票を準備しておきます。
伝票は届けるために必要なものなので、事前に準備しておかなくては、配送できない場合があります。
伝票をすでに持っている場合は届け先の住所や名前、自社の情報など必要事項の記入を行っておくのがおすすめです。
また、伝票を持っていない場合は、バイク便サービスに依頼したときに無いことを伝えておくと、当日にライダーが伝票を持ってきてくれます。
初めて利用する方の場合は伝票を持っていない場合もあるはずなので、しっかり伝えるようにしましょう。
集荷と配送を行ってもらう
バイク便に連絡して日付けの時間にライダーが到着したなら、伝票と料金、荷物を渡すようにしましょう。
それぞれ忘れないように事前に準備しておくとスムーズにライダーに渡すことができます。荷物を無事に届けることができれば、ライダーに報告するように伝えておくことで確認することができます。
電話やメールなど、自分の都合の良い方法で連絡してもらうことが可能です。
特に、重要な荷物を配送する際は、到着時間が気になることもあるでしょう。
連絡をもらうようにしておくと、届けるときに安心できるため、プランに入っているのかオプションなのか確認しておくのも良いでしょう。
バイク便サービス活用シーン
バイク便サービスを利用したい場合は、どのようなときに活用できるのか確認しておきたいでしょう。
活用シーンを確認しておくことで、直ぐに利用を検討することができます。
以下のような場面では利用を検討するようにしてみましょう。
荷物を即日配達してもらう
バイク便サービスを利用するときに荷物を即日配達してもらいたい場合は、バイク便サービスを活用してもらうことが検討できます。
バイク便サービスはスピーディーに移動することができるため、通常の配送よりも早く届け物を送り先に渡すことが可能です。
「1時間以内に荷物を急いで届けたい」と思ったときにバイク便サービスを活用するなら、他の配送方法よりも早く届けることができることに期待できます。
事前に届けたい時間が決まっている場合は、時間指定をすることもできれば計画的に配送することもできるため、バイク便会社に相談してみましょう。
深夜に荷物を配送して欲しい
事業所によっては急遽夜に荷物を配送して欲しい場合もあるでしょう。
しかし、夜の場合は配送が難しく、トラックなどで依頼することは難しいです。
ただ、バイク便サービスであれば内容によって深夜でも配送してもらうことが可能です。
時間指定できるバイク便サービスであれば、夜21:00以降など深夜の配送になったとしても受け入れてくれる場合があります。
明日使用するのに必要なものを届けて欲しい場合は利用を検討してみることができるでしょう。
代行は回収
バイク便サービスは、代行や回収として利用することもできます。
例えば、必要な備品がある場合に買いに行く時間が無いなら、買い物代行をしているバイク便サービスを利用する事で購入することができます。
また、会議などで忘れ物をした際に回収に行く時間が無い場合もバイク便サービスに事情を話すことで依頼できる場合もあります。
特に、携帯電話やパスポートなど重要な品物は早めに回収するのが最適です。代行として利用を検討してみましょう。
バイク便に荷物が入らない場合
バイク便は配送する際に、荷物のサイズや重量などが制限されている場合もあり、利用が難しく感じることもあるでしょう。
しかし、一度バイク便サービスに連絡することにより解決できることもあります。
バイク便サービスによってはトラックと提携していることもあり、バイク便と併用して利用できることもあるからです。
荷物を別々に届けたい場合に利用を検討してみることもできます。
おすすめバイク便5選を徹底比較
いくつかおすすめのバイク便を比較します。
バイク便サービス名 | 配達可能エリア | 依頼方法 | 参考料金 |
株式会社ロジクエスト | 北海道・埼玉・千葉・神奈川・東京・大阪・福岡 | フリーダイヤルまたはWeb | 東京都の千代田区・港区・中央区内の配送の場合2,200円(税込) |
ソクハイ | 東京都内と近県・関西・大阪地区・名古屋地区 | 電話・Web | 東京都内・近県エリアでWeb割引適用後 1kmあたり1,188円(税込) |
マッハ50 | 全国対応 | フリーダイヤル | 全国一律 最初の1km 1,100円(税込) 2km 1,650円(税込) 3km 2,090円(税込) |
セルート | 東京エリア(町田と離島以外)・神奈川・愛知・岐阜・三重・京都・滋賀・大阪・奈良・和歌山・兵庫・広島(地域指定あり)・福岡
|
電話 ※法人契約の場合はWeb申し込みも可能 |
東京エリア(町田と離島以外) 3kmまで一律 2,090円(税込) 時間指定と終了報告は無料 |
TIMEBOX | 東京・神奈川・千葉・埼玉・関東近県 | ネットと電話 | 東京 千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区・品川区・文京区の格安スーパーリンク便なら880円(税込み) |
株式会社ロジクエスト
・冷たい温度で荷物を運ぶこともできる
・1都3県であれば6時間以内に配送可能
・Webからの依頼で簡単利用
株式会社ロジクエストの特長は、冷たいものを2~8℃で保ったまま配送できるチルド輸送ができることです。
書類などであれば不要ですが、近年検査の検体やワクチンを輸送するニーズが高まっています。
そうした要望に応えるサービスも提供しています。
もちろんバイク便も東京を中心に、埼玉・千葉・神奈川へは6時間以内に配送可能です。
また、東京の千代田区、港区・中央区であれば一律2,200円(税込み)で配送可能なのも特長でしょう。
会員登録すればWebからの依頼も可能になり、使いやすいバイク便です。
ソクハイ
・東京エリアは24時間年中無休で受け付け
・オンライン注文で指定の時間内であれば配送料割引
・支払方法が3種類から選べる
ソクハイは東京・大阪・名古屋を中心とするバイク便です。
東京であれば24時間年中無休で荷物を運んでくれます。
また、オンラインでの注文かつ6:00~23:00の受付時間だと、スマート便が利用でき配送料が35%オフになります(クレジットカード決済のみ)
割高なバイク便ですが、スマート便を利用することで費用を抑えられそうです。
支払い方法は、集荷の際の現金払いをはじめとし、クレジットカード決済も可能です。
さらに法人での利用では、条件を満たせば請求書払いも可能です。
届け先の了承があれば、着払いもできます。
宅急便と同じような感覚で支払いできるのも利用しやすさに繋がりますね。
マッハ50
・24時間年中無休で配送可能
・配送対象地域は全国
・東京都心部では自転車による配送、サイクル便も利用できる
マッハ50は24時間年中無休で配送可能なバイク便です。
バイク便ではありませんが、全国に緊急で配送したいものがあるときに便利なリンク便という名前のサービスもあります。
この場合は、新幹線や航空機バイクを組み合わせて当日中に配送できます。
東京から遠くに荷物を急ぎで届けなければならないときは、大変便利です。
マッハ50では、集荷と配送先が指定エリア内にある場合は、サイクル便も利用できます。
サイクル便とは自転車による配送のことを指します。
指定エリアは、東京都の千代田区・中央区・港区の3つです。
バイク便同様に機動力が高く、さらに安く配送することが可能です。
配送完了までにかかる時間も約1時間と早いのが嬉しいポイントです。
セルート
・サイトに表記された料金設定がわかりやすい
・時間指定や、終了報告のオプションが無料
・多数のQRコード決済を導入している
公式HPを見比べると、セルートはわかりやすい料金表があります。
おおよその配送料を知っておきたい人におすすめです。
もちろん料金計算も、公式HPで行うことができます。
バイク便では、集荷配送時間の指定にはオプションとして追加料金が発生することがあります。
しかしセルートは、こうしたオプションは無料で利用することができます。
配送料が安くても「オプションをつけたら高くなってしまった」とならないのが、利用しやすい理由です。
またセルートは多数の支払い方法が選べるバイク便です。
現金はもちろんのこと、楽天PayやLINEPay・メルPayなどなどQRコード決済にも幅広く対応しています。
TIMEBOX
・都内は24時間年中無休で配送可能
・ハンドキャリー便を利用すれば、全国の主要拠点への配送可能
・Webからの注文で、配送料が割引になる
TIMEBOXは東京都内を24時間年中無休で配送可能なバイク便です。
さらに格安スーパーリンク便を利用すれば、指定エリア内で料金は一律880円という、驚異的な安さで利用できます。。
指定エリアは東京都の文京区・千代田・新宿区・渋谷区・品川区・港区です。
指定エリア内からの発着荷物であれば、一律料金で利用できます。
このエリアの配送料だけで比較すると、最安値の水準です。
またハンドキャリー便では、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、名古屋、広島、博多、仙台、新潟、長野、札幌に素早く荷物を配送することができます。
都心などの限られた範囲内でサービスを提供することの多いバイク便と比べて、スタッフが交通手段を利用して運ぶハンドキャリー便を利用すれば全国への配送が可能です。
TIMEBOXのバイク便はWebからの申し込みで、配送料が安くなるのも特長です。
例えば、TIMEBOX最速直行便では幅35cm×高さ35cm×長さ50cm以内で重さが20kg以内の荷物であれば、基本料金が1,100円で1km毎に220円かかります。
Webでの注文の場合は基本料金が660円になり、基本料金が安く抑えられます。
まとめ:バイク便サービスを利用して、即日配達!
本記事では、バイク便導入のメリットから、選ぶポイント、おすすめのバイク便を詳しく紹介しました。
一般的には東京23区内や大阪、名古屋でサービスを利用できます。
バイク便だけではなく、スタッフが新幹線や飛行機などの交通手段を用いて配送してくれるサービスもあります。
どんなものを運びたいかにより、サービスを選んでみましょう。
記事を参考に利用するバイク便を探してみてはいかがでしょうか。