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経営企画部の仕事はなくなるのか?AIの発展に伴ってなくなる業務を徹底予想!

経営企画部の仕事はなくなるのか?AIの発展に伴ってなくなる業務を徹底予想!

近年、AIの普及により、あらゆる業務がAIに取って代わられると言われています。

経営企画部は、名前の通り「企画」をする部署であり、会社の経営全体の舵取りをする業務を担っているため、ルーティーンの業務が少なく、AIの影響はそれほど受けないように感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、経営企画部にも全く事務作業が無いというわけではないので、今後少しずつAI普及の影響を受けていくことになるでしょう。

今回は、経営企画部の仕事1つ1つについて、AIの発展に伴ってなくなるであろう業務となくならないであろう業務を予想していきます。

 

経営企画部の仕事について

前提として、経営企画部と一言で言っても多岐にわたる仕事があるため、すぐにAIで代替可能な業務とそうでない業務があります。

経営企画部の主な仕事は以下の通りです。

・中期経営計画の策定

・新規事業の推進

・経営会議体の運営

・IRへの対応

・各種データ分析

経営企画部の業務内容は、経営者に依存する部分が大きいため、会社によって業務が異なりますが、主なものとしてはこのようなものがあります。

経営企画部に、会社の花形といったような華やかなイメージを持たれる方も少なくありませんが、実は地味な事務作業や調整業務に時間をとられているケースが多くあります。

こういった中から、なくなるであろう業務、なくならないであろう業務を見ていきましょう。

 

AIでなくなるであろう経営企画の仕事

AIの発展により、真っ先になくなっていくのはデータ分析やデータ作成の業務です。

会社の経営戦略を策定する際は、業界環境を分析したり、自社の状況をフレームワークに当てはめて数値的に分析することが必要となります。

こういった作業はAIの方が人間よりも早く、正確に行うことができるでしょう。

また、経営企画部のデータ分析においては、数字をただ集めて比較するだけでなく、その中から課題を抽出することも求められますが、これもAIの得意分野です。

もちろん、最初は、AIが抽出した課題が正しいのかどうかチェックする必要があるかもしれません。

ただAIは、どんどん学習していくことができるので、いずれはそれも必要なくなっていくでしょう。

また、経営層への報告用の資料を作成する際には、必要なデータを収集したり加工しなければなりません。

現状、Excelを使用してデータ収集をする場面が多いですが、各部署から集めたデータの切り貼りや数値が正しいかのチェック等で1日が終わってしまうことも少なくありません。

経営層に提出する資料ということで、間違いが許されないので、精神的にも肉体的にも疲弊する業務の一つです。

AIであれば、こういった負荷のかかる業務を短い時間で正確にこなすことができます。

また、データ関連以外にも、資料作成の仕事は経営企画部の業務の中で大きなウェイトを占めています。この資料作成についても、AIが代替できる時代が来るかもしれません。

ただ、AIが作る資料なので、型にハマったものであったり、面白みのない資料であることが考えられます。

こういった点を経営企画部のメンバーが修正する必要はありますが、現在資料作成に費やしている時間を大幅にカットすることができるでしょう。

AIは学習していくので、経験を重ねることで、いずれは修正の必要のない、的確で人を惹き付ける資料を作れるようになるかもしれません。

経営会議等の事務局を行う際の、スケジュール調整や議事録の作成等は、AIで十分に代替することができる業務です。

単純作業ですが、経営層に直接関わる部分も多く神経を使う仕事なので、AIで代替することができれば、経営企画部の負担をかなり減らすことができるでしょう。

 

AIでなくならないであろう経営企画の仕事

AIでなくならない業務として最初に挙げられるのは、経営計画の策定です。

経営計画を策定する際には、会社の現状や業界の環境を予測するだけでなく、経営者が今後どのように会社を動かしていきたいのかという「思い」が必要になります。

データを集め、分析することはAIにもできますが、経営者の思いを汲み取って戦略的に落とし込むことは、AIにはまだまだ難しい業務と言えるのではないでしょうか。

新規事業を考えるといったクリエイティブな業務も、AIの苦手分野です。

AIは物事を考える際の助けにはなりますが、正解のない問題の答えを出してくれるわけではないということです。

また、AIは忖度ができないので、どんなに権威のある人が相手だったとしても、データ上間違っていることは間違っていると言ってしまいます。

M&A等の業務で必須となる交渉ごとなど、繊細な立ち振る舞いが要求される場面には、AIは向いていないでしょう。

IRという投資家との対話においても、投げかけられる質問に対して全てAIで答えることはできるかもしれませんが、投資家との関係性という面で、人と人がコミュニケーションをとることでしか生まれえない信頼は確かにあると言えるでしょう。

ここに挙げた業務以外にも、経営企画には複合的な能力を必要とされる場面が多々あります。特に人に関する部分はAIでは代替しづらい業務です。

 

まとめ:経営企画の仕事はAIで完全代替は不可なため、なくならない。

ここまで経営企画でなくなる業務、なくならない業務について解説してきました。

究極的に言えば、AIでなくならない業務などないのかもしれませんが、「企画」という自らの頭で考えるクリエイティブな仕事については、まだまだAIでは難しいと言えるでしょう。

将来、経営企画部の仕事は、現在の仕事から大きく様変わりしているかもしれません。AIが業務を行う割合が増え、いわゆるロボットコントロールを行っていく立ち位置になっていくと予想されます。高度な能力を持つAIを上手に活用し、結果を出すことが、経営企画部員の主な仕事となっていくということです。

そういった時代になっても対応できるように、個々の能力を磨いていくことが重要です。ぜひ、今からデジタルやAIに関する知識やスキルを身に着けて行ってください。

将来が心配な経営企画部の方は、企業を視野に入れても良いかもしれませんね。

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