携帯はビジネスに欠かせないツールとなり、営業職の人をはじめとする多くの会社員が持つようになりました。
では最初に法人でスマホやガラケーを契約するとき、個人と同様に購入しても良いのでしょうか。
プライベートで使用するなら個人契約で構いませんが、法人の場合は法人用のプランを検討しましょう。
各キャリアからさまざまな法人向けのプランが出ているので、料金やサービスを十分に比較し、自社に合ったプランで契約する必要があります。
本記事では、携帯の法人契約を検討するときに役立つ、法人携帯を選ぶポイントと人気のキャリアをご紹介します。
法人携帯を契約するメリット
まず、法人携帯を契約するメリットを3つご紹介します。
・月額料金が安い
・セキュリティ対策がしっかりしている
・業務の効率化につながる
月額料金がお得になる
法人契約には法人限定の割引や格安プランが提供されていることも多く、個人向けと比べお得な料金で利用可能です。
たとえば、グループ間の通話や社内への通話が無料になるなどプランやビジネス通話向けの割引を適用できれば、社員間で連絡をする際のコストを抑えられます。
携帯は業務に必要不可欠なため、コストを抑えられるのは大きなメリットとなるでしょう。
セキュリティを強化できる
法人携帯を契約する際は、セキュリティ対策を万全に行い、情報漏えいやウイルスなどのリスクに備えなければいけません。
また、端末の紛失など内部要因に対しては、社用携帯の使用に関する社内ルールを整備するなど、多角的な対策が重要です。
法人携帯には、セキュリティを強化するためのオプション契約や、端末を遠隔管理できるサービスなどを付加できる場合があり、情報漏えいを防ぐシステムが整っています。
顧客情報や社内資料などの閲覧に利用する機会も多く、万が一に備えるためにも、法人契約を通してセキュリティ対策は万全にしておきましょう。
業務を効率化できる
法人契約をして業務用携帯を利用すると、外出先でもスケジュールや顧客データなどの社内情報をクラウド上で共有でき、業務を効率的におこなえます。
たとえば、社内にいる社員が外出中の社員に情報を連携したいときは、法人携帯を通して簡単に情報共有できるでしょう。
本来なら帰社しないと閲覧できないデータも確認できるなど、手間と時間が省けるのも法人携帯を契約するメリットのひとつです。
法人携帯を選ぶポイント
自社にとって使いにくいプランやキャリアを選んでしまうと無駄なコストが発生します。
最適なプランとキャリアを選ぶために押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
・自社の利用シーンに合った料金プランやオプションがあるか
・どんな機種を使うか
・契約をどこで行うか
必ず全てのポイントを満たしているかチェックしましょう。
1.自社の利用シーンに合った料金プランやオプションがあるか
「通話をよく利用する」「アプリを使った業務が多い」など、自社の利用シーンを合わせたプランを選びましょう。
通信量や通話料金の設定で、月額料金は大きく変わります。
また、オプションもキャリアごとにさまざまなので、無駄なコストがかからないよう必要なものだけを選定しなくてはいけません。
例えば通話を頻繁にする場合、社員同士の通話が無料、短時間の電話ならかけ放題などのオプションが選べるキャリアで契約するとお得になります。
まず業務内容を整理してから、各社から見積もりをもらいましょう。
2.使用したい機種が選べるか
ガラケーかスマートフォンのどちらを選ぶかも重要なポイントです。
「最低限の機能しか使わない」
「とにかく料金を安くしたい」
このような場合は、シンプルな機能のガラケーで十分なのではないでしょうか。
専用のプランがあるキャリアもあり、コストも安く抑えられます。
しかし、アプリを利用するなど、幅広く業務に使用したいならスマートフォンが便利でしょう。
また、キャリアによって利用できる機種も違うので注意が必要です。
法人契約を検討するときは、使いたい機種が選べるかも調べておきましょう。
3.契約をどこで行うか
家電量販店や代理店でさまざまなキャリアの看板を目にする機会も多いのではないでしょうか。
実は、法人契約は直営店だけでなく、家電量販店や大手キャリアの看板が掲げられている代理店でも契約できます。
代理店では、契約価格の交渉が気軽にでき、サービスを比較するときにサポートが受けられるのがメリットです。
対して直営店では、価格交渉はほぼできませんが、サービスに対する専門知識があるので手厚いフォローが期待できるでしょう。
どちらを重視するかは企業によります。
価格を重視する場合は代理店の利用も検討してみましょう。
法人携帯のおすすめキャリア
携帯会社は多岐にわたり、大手キャリアから格安SIMまでたくさんの会社が法人契約サービスを展開しています。
ここからは人気のキャリアを4社紹介するので、法人契約を検討しているならぜひ参考にしてください。
それぞれ強みが違うので、自社にはどこが最適かを十分に比較検討しましょう。
1.NTTドコモ(docomo)
基本プラン | 5G対応プラン(ギガホプレミア、ギガライト)
4G対応プラン(ギガホプレミア、ギガライト) |
料金 | ギガホプレミア 5918円/月(税込)~
(5G対応プラン、4G対応プランで異なる) ギガライト 2178円/月(税込)~ 社員間通話無料(※社外にも通話無料にする場合、別途追加費用) 機種代は別途かかります |
サービス | あんしんマネージャーで遠隔管理が可能 |
機種 | iPhone、AQUOS、Galaxy、Xperiaなど |
【特徴】
NTTドコモ(docomo)の法人契約は大きく5G対応プラン、4G対応プランの2つに分かれています。
どちらのプランを選んでも、使用するデータ通信料に合わせて柔軟に月額料金を設定でき、社員間通話が無料なのが特徴です。
また、利用できるオプションで「あんしんマネージャー」サービスは、管理者が遠隔で社員に貸与した携帯電話を設定・制御でき、遠隔ロック・初期化・機能制御・利用状況の監視ができるので、不正利用を防ぎます。
社員同士で頻繫に通話をする企業はもちろん、セキュリティを重視する場合にもおすすめです。
また、通信エリアが大手キャリア3社の中でも最も広いのは、NTTの通信網を使用しているドコモとなっています。
通信エリアの安定性やパケットシェアを求める場合もドコモを選ぶと良いでしょう。
2.KDDI(au)
基本プラン | スマートフォン対応(5G)プラン
iPhone/スマートフォン(4G LTE)対応プラン ケータイ対応プランなど 基本使用料13種類 |
料金 | ピタットプラン 2365円/月(税込)~
使い放題MAX 5038円/月(税込)~ 通話料金プランも充実 機種代は別途かかります |
サービス | モバイルレンタル、ビジネスメールアドレスサービスなど |
機種 | iPhone、AQUOS、Galaxy、TORQUEなど |
【特徴】
KDDI(au)は、基本料金のみで13種類も選べて、割引サービスも豊富です。
さまざまな割引を組み合わせると、オプションを複数付けても、ほかのキャリアより安く使用できます。
「auビジネスW割」により、2年間の継続利用で基本料金も通話料も割引になり、非常にお得です。
また、端末購入による割引等も用意されており、携帯電話のメールアドレスを、会社名に変更できるのも大きな特徴といえるでしょう。
さらに、モバイルレンタルプラスを利用すれば、端末を購入する必要もありません。
また、オフィスの電波状況の改善や、デバイスに対するサポートも充実しています。
管理業務の代行サービスも行っているため、コストを抑えたい企業におすすめのキャリアです。
3.ソフトバンク
基本プラン | メリハリ無制限プラン
ミニフィットプラン スマホデビュープランなど6種類 |
料金 | メリハリ無制限プラン 6580円/月(税込)~
ミニフィットプラン 2980円/月(税込)~ 機種代は別途かかります |
サービス | モバイルレンタル、オプションパックなど |
機種 | iPhone、AQUOS、DINGOなど |
【特徴】
ソフトバンクは、法人限定のサービスが多いのが特徴です。
料金プランはデータ使用料や、使用端末に合わせて6種類から選べます。
通信量も通話料も比較的少ない企業向けの「使った分だけ!ミニフィットプラン」から、YouTubeなどの動画やSNSサービスなど対象のサービスならデータ消費なしで利用できる
50GB大容量!メリハリプランなど、バリエーションが豊富です。
また、オプション・割引サービスも充実しています。
例えば「スマートフォン法人基本パック」なら、さまざまなオプションがセットになっているので、これひとつで社員の業務の効率化や、セキュリティを向上させることが可能です。
さらに、FMCソリューションで携帯電話を内線電話として使用できるのも人気な理由の一つでしょう。
サポートも充実しているので数多くの企業から選ばれています。
4.楽天モバイル
基本プラン | べーシックプラン
3.1GBプラン 5GBプラン 10GBプラン 20GBプラン 30GBプラン |
料金 | べーシックプラン 1250円〜
3.1GBプラン 1,600円〜 5GBプラン 2,150円〜 10GBプラン 2,960円〜 20GBプラン 4,750円〜 30GBプラン 6,150円〜 機種代は別途かかります |
サービス | モバイルレンタル、オプションパック、通話半額サービスなど |
機種 | AQUOS、OPPOなど |
【特徴】
楽天モバイルには、月額基本料金709円(税込)から利用できる、低速(200kbps)ですがデータ利用量を問わないベーシックプランをはじめ、6つのプランがあります。
縛り期間も解約違約金もないため、自社の状況に合わせて柔軟に利用できるのがメリットです。
特にベーシックプランは、SMS付きで月額645円、通話サービスをつけても月額1,250円なので、コストカットを重視する企業にもおすすめできます。
回線数やプランの変更は毎月できるので、急な退職者が出てもすぐに変更できるなのも便利な点でしょう。
まとめ:各キャリアの法人携帯プランを比較・検討しましょう!
今回は、携帯の法人契約について選ぶポイントと人気のキャリアを4つ紹介しました。
法人契約を検討するときには、自社に最適なキャリアとプランを選ぶことが重要です。
まずは、自社の業務状況と想定される利用シーンを整理しましょう。
各キャリアには、さまざまな要望に合わせたプランとオプションがあります。
しっかりと比較検討して目的に合った法人携帯を利用できれば、コストカットだけではなく業務負担の軽減にもつながるはずです。