「会社の飲み会は行きたくない」と思っている方にとって、飲み会は時間の無駄と感じることが少なくありません。
上司のお説教や長い自慢話、同僚のどうでもいい話を聞かなければいけないなんて、本当にイヤですよね。
そこで、今回は会社の飲み会に行きたくない人向けに、うまく断る方法をご紹介します。
嫌われることなく断るための代表的な理由から、そして飲み会に参加しなければならない場合の過ごし方まで、詳しく解説していきます。
会社の飲み会が苦手な方はぜひ参考にしてみてください。
会社の飲み会の種類
- 同期
- 先輩や上司
- チーム全員
- 部署全員
- 全社員(規模の小さい会社)
会社の飲み会の種類は上記の5つに分類されることが多いでしょう。
同期・先輩や上司・チーム全員の3つは主に親睦を深めるために行われます。
ですが、同期との飲み会であれば抵抗なく参加できるが、先輩や上司が加わってくると途端に行くのが憂鬱になるなんてことがありますよね。
部署全員や全社員での飲み会は、主に歓送迎会などで開催されることが多いでしょう。
普段飲み会に参加しない人でも、歓送迎会だけは参加すると決めている人もいます。
会社の飲み会に行きたくない理由
会社の飲み会に行きたくない!と思ってしまう理由はどのようなものがあるのか考えてみましょう。
一般的には以下のような理由があるかと思います。
人付き合いが苦手
人と話すのが苦手だったり、気を遣うことにストレスを感じる人にとっては、大人数だろうが少人数だろうが、人が集まっている飲み会の場その場所自体に苦痛を感じますよね。
苦痛を感じた上で会費を支払わなければならないのですから、参加したくないと考えるのは必然でしょう。
プライベートを大事にしたい
仕事終わりや休日などのプライベートな時間にまで職場の人と会いたくないと考える人も多いはず。
勤務時間外とはいえ職場の人と共に過ごしていると気が休まらないため、実質仕事をしているのと同じような気分になり、自分の少ないプライベートの時間が奪われていると感じてしまいますね。
上司や先輩のどうでもいい話に付き合わされるのが嫌
飲み会特有のどうでもいい話に付き合わされることに辟易している人も多いはず。
上司や先輩が愚痴話を始めた時は、うんうんとその愚痴に同意しなければならない苦痛があります。
その飲み会に参加していない人の悪口なんかが始まった場合、とても苦しい思いをすることになるでしょう。
お酌をしたくない
お酌などの古いマナーもまだ残っている会社はあります。
特に女性であればそういった古いマナーにうんざりしている人も多いはず。
上司のグラスが空になっていたら飲み物の注文を促すことなども、正直言ってめんどくさいですよね。
酔っ払いのノリが嫌
そもそも酔っ払いは面倒くさいもの。
友人同士の飲み会でも、酔い方が面倒な人は1人はいますよね。
上司や先輩が面倒くさい酔い方をする人だった場合、こちらの負担が大きく、飲み会が嫌になってもおかしくありません。
体育会系の会社であれば、若手社員に一発芸などの無茶ぶりをしたりする場合がありますので、より一層会社の飲み会には行きたくなくなります。
お酒が飲めない
お酒を飲まない人や飲めない人は、酔っぱらっていない状態で周りのテンションについていかなければならないため、苦痛を感じることが多いと思います。
そして、お酒を飲んでいない、飲み物自体をそんなに頼んでいないにも関わらず、会費が他の人と同額であった場合、金銭面でも損をしていることになりますので、ますます飲み会に行きたくなくなりますね。
お金がかかる
飲み会は会費がつきものです。いくら安くても一度の飲み会で最低3000円は払うことが多いのではないでしょうか。
若手社員はそもそもの給料が少ないので、この会費の支払いは生活費へのダメージが大きいですよね。
飲み会の頻度が少ないのであればまだ許せるかもしれませんが、毎週のように飲み会に行っていては実質の手取りの金額が減っているのと同義ですので、生活が出来なくなってしまうかもしれません。
パワハラ・セクハラがある
飲み会の場では、パワハラやセクハラがあることがあります。
ハラスメントがあった場合は、会社のコンプライアンス窓口などに通報しましょう。
会社の飲み会を断りにくい理由
「飲み会が嫌なら行かなければいいじゃん」とそんな声が聞こえてきそうですが、なかなか飲み会を断るのもエネルギーが必要です。
断りにくいと感じる理由はどのようなものがあるか考えてみましょう。
「断る」ということ自体が怖い
日本人の国民性なのでしょうがないことなのですが、「NO」と言えない人はかなり多いのではないかと思います。
頼まれたら引き受けてしまう、誘われたらOKしてしまう、それは悪い事ではないのですが、一度自分は本当はどうしたいのか考えてみましょう。
自分の気持ちに正直に生きることも時には必要かもしれませんよ。
嫌われるのが怖い
断ったことによって「あいつ付き合い悪いな」などと陰口を叩かれるかも…と考えると断りにくくなりますよね。
しかしこれは断り方を工夫すれば大丈夫です。
ぶっきらぼうにただ断るだけでは、嫌われてしまうのも無理ありません。
疎外感を感じたくない
大勢での飲み会ではなくチーム単位の少人数飲み会であれば、より親睦が深まりやすいため、そこに参加しなかったことによって自分だけ仲間の輪から外れてしまうのでは…と考えてしまいます。
確かに、全ての飲み会を断り続けていればそうなってしまう可能性も否定できません。
飲み会に出席している人の方が上司から気に入られている
同じ仕事をしているはずなのに、飲み会に出席している同僚の方が上司から気に入られていると感じる場合は、やはり飲み会で親睦が深まっていて、仕事に少なからず影響があるのでは…と考えてしまいます。
出世できなくなるかもしれない
飲み会で上司や上の役職の人に気に入られて出世していくという話はよく耳にしますよね。
これから昇進を狙っている場合は、行きたくなくても仕事のために飲み会に参加しなくては…と思ってしまうのもしょうがない気がしますね。
飲み会に誘われた時の断り方
それでは、飲み会に誘われてしまった時に角の立たないように断るにはどうすればいいのでしょうか。下記に代表的な断り方をまとめました。
まずは誘ってくれたことに感謝する
前提として、誘われた場合は「お誘いありがとうございます」と感謝の気持ちを述べることが大切です。
「本当は行きたいんだけれどもどうしても行けないんです!」といった姿勢で断ることで、悪い印象を残さずに飲み会を欠席することができます。
「無理です」と嫌そうに断るのと、「また誘ってください」と明るく断るのでは受け取る側の印象はかなり変わってきます。
体調が良くない
当日急に誘われる場合は、「今日少し風邪っぽいので…」「おなかの調子が悪く…」など当日の体調を理由にするのもよいでしょう。
もちろんこれは仮病で構いませんが、週末など飲み会に誘われそうだなと思う時であれば、朝から調子悪そうにしておくとよりスムーズに断れるかもしれませんし、体調が悪そうだからと配慮して誘われないということも考えられます。
予定がある
シンプルに「今日用事がありまして…」「その日は先約があって…」と断るのも良いでしょう。
先約が入っていれば物理的に飲み会に参加することができませんので、確実に断ることができます。
家族を理由にする
「夕飯を作らなければならない」や「妻が早く帰って来いと言っているので」などの理由もスムーズに飲み会を断ることが出来るでしょう。
もし子供がいる場合には「子供を迎えに行かなければならない」という理由も使えますね。
金欠を理由にする
「すみません、今月金欠で…」と断っているという人は多いのではないでしょうか。
確かにお金がない場合は飲み会に参加することができませんので、正直に話すのも手です。
しかしこの方法だと「じゃあ今日は貸すよ」「今日は俺が奢るから、今度奢ってよ」となった場合断る方法がないのがデメリットです。
さらに、お金がないことを理由にした場合「あなたとの時間にお金を払う価値を見出せません」と言った意味にとらえられることもありますので断り方には注意を払う必要があります。
残業をする
仕事終わりに誘われた場合に、残業をすることで飲み会を回避することもできますが、家に早く帰れなくなるので、少し選択しにくい方法ではあると思います。
しかし、飲み会を断る方法としては角が立たないでしょう。
リスクとしては、「なら手伝うから早く終わらせて飲み行こう」となった場合断る方法がないということです。
飲み会に誘われないようにするためには
そもそも飲み会に行きたくないので、誘われることが面倒ですよね。誘われなければ一番いいのです。
では、どうすれば誘われないようになるのでしょうか?
飲み会に参加しないキャラを作る
飲み会に限らず、社内イベントなどの催しには一切参加しない事を貫くことによって「あの人は誘っても来ない」という認識を植えつけます。
そうすることで、どうせ断られるからと誘われることがなくなります。
誘わないというのも角が立つため、一応声はかけてみるけど、誘った段階で断られることを想定しているため、断る方も適当な理由でスムーズに断ることが出来るでしょう。
この方法を取る場合は、「嫌な奴」になってしまうリスクがありますので、普段の会社での振舞い方はなるべく明るく「いい奴」のポジションでいることをおススメします。
お酒を飲まない事をアピールする
お酒を飲まないことをアピールしておくと、誘われる確率はぐんと減ります。
特に、仕事終わりに急に誘われることはほとんどなくなるでしょう。
事前に企画される大きな飲み会(全社飲みや部署飲みなど)であればお酒が飲めなくとも参加を求められますが、それでも飲み会の頻度は減らせます。
ただし、ソフトドリンクでも飲み会で酔っ払いにテンションを合わせられる人だと周りに周知された場合は、飲めなくても誘われることが増える可能性があるため気を付けましょう。
当日に「やっぱり行きたくなくなった…」ドタキャンしたい場合
本当は行きたくなかったけどつい「参加します」と返事をしてしまうこともありますよね。
憂鬱な気分で飲み会当日を迎え、「やっぱり行きたくない」となる経験がある人もたくさんいると思います。
結論から言うと、ドタキャンは飲み会の参加メンバーだけではなくお店にも迷惑がかかるため、やめた方が良いです。
もし断る場合は前日までに断るようにしましょう。
しかし、当日体調が悪くなったなどの理由であれば無理して参加する必要は無いと思いますので、臨機応変に判断しましょう。
楽しくない飲み会での過ごし方
上司の説教、先輩の愚痴、酔っ払いの謎のテンション…楽しくない飲み会では時間の経過もとても遅く感じます。
そんな飲み会ではいかに「飲み会に参加せずに飲み会に参加するか」が重要です。
聞き役に徹する
自分から喋るのをやめます。
話を振られたときにだけ必要最低限の会話をし、後は基本的には話を聞き続けましょう。
うんうんと相槌を打っているだけでも意外と会話に参加している感は出るものです。
上司や苦手な先輩から離れた席に座る
苦手な人と近くの席に座ると、必然的にその人の話に付き合わされます。
上司の近くの席に座ったばっかりに説教のターゲットになるなんてこともあるかもしれません。
なるべく離れた席に座ることで物理的に距離を置き、自分に話が振られないようにしましょう。
席を外す
トイレに行く振りをして長時間席を外してしまいましょう。
なんなら外でスマホをいじっていても誰も気に留めないかもしれません。
少人数の飲み会であればいないことがすぐにバレて難しいかもしれませんが、ある程度人数のいる飲み会であれば、意外とみんな他の人のことは見ていないものです。
まとめ:極力、行きたい会社の飲み会だけに参加しましょう。
若い世代では、飲み会に行きたいと思う人の方が少なくなっています。
一昔前であれば飲み会に行かないというだけで悪目立ちしていたかもしれませんが、今は意外と多くの人が飲み会に参加していません。
飲み会に行かないということも選択の自由で当たり前だという価値観が普及している時代です。
断ることは精神的にエネルギーを消耗しますが、一度勇気をだして断ってみましょう。
意外とあっさり断れたことで「なんだこんなもんか」と2回目からは断るハードルがぐんと下がりますよ。
みなさんのプライベートな時間を大切にし、本当に行きたい飲み会にだけ参加しましょう!