従業員にとってランチタイムはもっとも楽しみな時間ではないでしょうか。
「今日はここのお店に行ってあの定食を食べよう」とか「昨日はラーメンだったから今日は洋食を食べようか」など思い描きますよね。
しかし、せっかく楽しみにしていたランチも仕事で時間が取れなかったり、お店が満席で食べられなかったりすることもありますよね。
今回は、仕事で忙しかったり、満席で食べたいものが食べられなかったりといったことはほとんどない法人向けの宅配弁当サービスを紹介します。
会社が福利厚生を利用して社員のための制度で、「Uber Eats」や「出前館」のように自宅で食事の注文・購入することができる宅配弁当サービスの法人版になります。
サービスを利用することで会社にとってどのようなメリットを享受することができるかを理解することができますので、最後までお付き合いください。
法人向け宅配弁当サービスは最近なぜ利用されるのか
いままで従業員のランチ事情と言えば、社内食堂や外食、コンビニなどで済ませておりました。
しかし、近年ではコロナ禍で感染予防の観点から法人向けの宅配弁当サービスを利用している会社が増えつつあります。
法人向けの宅配弁当サービスを利用することで、従業員や会社にとってどのようなメリットを受けることができるかを解説していきます。
時間の節約になるから
会社まで弁当を届けてくれる宅配弁当であれば、社内で食事を済ませることができ外出する必要がなくなります。
外食やコンビニまで往復で移動したり、お店が満席であれば次の店まで移動しなければならないなど、忙しい人であれば時間は大切なものです。
ランチタイムはだいたい1時間であるため、移動や店の混雑により「ランチ難民」ともなればその時間のロスは大きいものです。
また、午前中の業務が遅れてお店のランチタイムが終了して食べられなかったり、お店の前で長蛇の列で待ったりすることもありますが、宅配弁当であればすぐ食べることができ時間の節約にもなります。
時間を節約することで社内でのコミュニケーションを図ることもできますし、仮眠することもできるなど充実したランチタイムを過ごすことができます。
食費を節約することができる
法人向けの宅配弁当サービスは、外食やコンビニで食事を買うより安く済ませることができ、従業員のお財布にも優しいサービスです。
外食やコンビニの価格設定には、材料原価や店舗施設費、人件費、また昨今の物価高騰の影響の煽りを受けているため、高いものだと1,000円以上かかるため従業員の財布にとって大きな痛手となります。
宅配弁当であれば容器などでコストを抑えたり、弁当を大量に作っているなどで安い価格で提供することができます。
さらに、宅配弁当サービス会社との利用契約によって異なりますが、会社の福利厚生制度として従業員の食費補助を支給することができます。
従業員の食費補助は以下2点の要件を満たすことで従業員の給与として課税*されないことになっております。
- 役員や使用人が食事の価額の半分以上を負担していること。
- 食事価格から役員や使用人が負担している金額を差し引いた額が、1ヶ月あたり3,500円以下であること。
*(出典)国税庁タックスアンサー(よくある税の質問)№2594食事を支給したとき
月20日間勤務で最高175円の食費補助をすることができ、福利厚生制度による食費補助は従業員にとって大きなモチベーションにつながることでしょう。
従業員の健康を維持することで生産性の向上に繋がる
会社が栄養バランスの良い宅配弁当を提供することで、従業員の健康を維持することができるため体調不良による欠勤が減少し、会社全体の生産性向上につながります。
宅配弁当は栄養バランスが整ったもの以外にも、若年世代が好むスタミナがつく弁当だったり、ヘルシーで健康的な弁当などメニューが揃っております。
また、会社にとって時間に追われている従業員に食事内容で気を遣わせることなく健康的な食事を提供することができます。
食堂運営するためのコストが抑えられる
法人向けの宅配弁当サービスは、社内で食堂を運営する運営費よりもコストを抑えることができます。
社内食堂は従業員に健康に配慮した食事提供ができたり、食費節約や外出することなく社内で食事を取ることができるため宅配弁当と同じ利便性がありますが、食事を作るスペースを確保したり、設備費や人件費を含めた運営費などのコスト負担が大きく、また営業時間も限られたるため会社規模によっては設置することが厳しいです。
法人向けの宅配弁当サービスの場合、会社による導入費や月間利用料などによるコストは社内食堂より負担を抑えることができサービスを利用することができます。
法人向け宅配弁当はどのようなサービスが提供されるのか
法人向けの宅配弁当サービスには2種類の提供方法があります。
1,社内で注文をまとめ届けたり配達員が社内スペースを利用して直接手渡しすることができる宅配弁当サービス
2.社内に冷蔵庫を設置して従業員が好きな時間に食事を取ることができる置き型社食サービス
ここでは各々のサービスのポイントや、おすすめする宅配弁当サービス会社と置き型社食サービスを紹介させていただきます。
1.宅配弁当サービス
宅配弁当サービスは、事前に注文した分だけ決まった時間にまとめて配達してくれるタイプと、対面で販売してくれるタイプがあります。
コンビニで販売しているような弁当を社内に届けてくれることで好きな場所で食事を取ることができます。
職場の仲間と一緒に食事をすることで社内でのコミュニケーションを図ることができたり、コンビニ弁当を買って社内で食べる感覚で馴染みがあり導入しやすいサービスになります。
2.置き型社食サービス
宅配弁当サービスの場合はごはんとおかずがセットになっていますが、置き型社食サービスとは弁当やお惣菜、野菜、フルーツなどを会社内に置かれた専用の冷蔵庫・冷凍庫に届けてくれるサービスです。
好きな時間に好きなものを専用の冷蔵庫などから選ぶことができるスタイルで、ハンディタイプであれば仕事をしながら食事をすることもできます。
また、お弁当だけでは満足が得られなかったり、近隣に食事するところが少なくてメニューに飽きたりしたときなどに利用することでお腹を満たしてくれます。
おすすめする宅配弁当サービス会社3選を比較
まずは、おすすめする宅配弁当サービス会社を紹介させていただきます。
次項で、置き型社食サービスを紹介します。
ごちクルNow
1つ目は、ごちクルNowです。
ごちクルNowは、低廉な価格で食べられるものから名店監修された豪華なものまで幅広いラインナップでお弁当を会社に提供することができる会社です。
日替わりランチをネットで選ぶことができ当日10時までに注文ができれば、ランチタイムになれば会社まで配達してくれて、支払いは従業員のクレジットカードからの支払いになります。
サービスプランはデリバリーのみの通常プランと配送スタッフによる受け渡しサービスが付いたプラスプランのいずれかを選ぶことができます。
お弁当の製造元に対し厳しい出店基準を設け、弁当の品質から衛生面まで徹底しているため従業員は安心して食事することができます。
運営会社 | スターフェスティバル株式会社 |
1食あたりの料金 | 500円~ |
初期費用 | 無料 |
月間利用料 | 50,000円(無人販売プラン) |
福利厚生対応 | あり(企業全額負担・一部負担選択) |
お試し | 無料お試しあり |
対応エリア | 東京23区 |
社食DELI
2つ目は、社食DELIです。
社食DELIは、和食・洋食・中華をはじめ日替り弁当、ヘルシー弁当、サンドイッチ類など40種類のお弁当等を用意しております。
メニューのバリエーションが豊富なので飽きずに食べることができます。
老舗料亭などの名店が作るお弁当を企業のランチニーズに合わせて配達してくれるので、従業員モチベーションの向上につながります。
運営会社 | ワオ株式会社 |
1食あたりの料金 | 500円~ |
初期費用 | 無料 |
月間利用料 | 無料 |
福利厚生対応 | あり |
お試し | 4週間程度のお試し販売あり |
配達対応エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、兵庫、福岡 |
お弁当.TV
3つ目は、お弁当.TVです。
お弁当.TVは、毎日食べるものだから「体にいいもので美味しく食べたい」「手作りで薄味な野菜がたっぷりな弁当にしたい」「楽しく選べる豊富なメニューを選びたい」など、弁当の内容などにこだわる会社です。
さらに、健康に資する栄養バランスの取れた食事ということで「スマートミール」認証を取得しており、従業員の健康経営を検討している会社にも好評を得ております。
会社規模や個人で注文することができ、決済も給与天引きやクレジットカード、電子決済などを利用することもできます。
運営会社 | お弁当テレビ株式会社 |
1食あたりの料金 | 450円~ |
初期費用 | お問い合わせ |
月間利用料 | お問い合わせ |
福利厚生対応 | あり |
お試し | あり(1食200円) |
配達対応エリア | 東京(新宿店、江戸川店、八王子店)、千葉(成田店)、埼玉(越谷店)、山梨(甲府店)近郊 |
おすすめする置き型社食サービス3選を比較
ここでは、おすすめする置き型社食サービスを提供する会社を紹介させていただきます。
TAVENAL
1つ目は、TAVENALです。
TAVENAL(Fit Food Biz Lite)は、デスクワーク中心で運動量が少ない従業員向けに作られた弁当です。
カロリーを500Kcal台にし、糖質、塩分を抑えたヘルシーな弁当で多品目の食材を使用しており、旨味を感じるようにこだわりの無添加出汁を使用しています。
運営会社 | 株式会社AIVICK |
1食あたりの料金 | 1食500円 |
初期費用 | 30,000円
(冷蔵庫1台、電子レンジ1台無料貸し出し) |
月間利用料 | 40,000円(1〜100食)
100食以上は100食ごとで20,000円追加 |
福利厚生対応 | あり |
無料お試し | あり |
対応エリア | 全国対応 |
オフィスおかん
2つ目は、オフィスおかんです。
オフィスおかんの食品は低温殺菌で処理をし、賞味期限1ヶ月以上の状態で配送されるため好きな時間に好きな分だけ食べられる社食サービスです。
専用冷蔵庫を設置するだけで、管理栄養士が監修し健康とおいしさにこだわりぬいた約20種類のお惣菜をランチに野菜を1品取り入れたいときや夜ご飯のおかずに持って帰りたいなど、ランチだけでなく24時間利用することもできます。
PayPayやLINE Pay、クレジットカードなどキャッシュレスに対応しているため現金がなくても気軽に購入できます。
運営会社 | 株式会社OKAN |
1食あたりの料金 | 1個あたり100円~ |
初期費用 | 無料 |
月間利用料 | 54,600円(Sプラン)~ |
福利厚生対応 | あり |
お試し | あり |
対応エリア | 全国対応(おかん便) |
OFFICE DE YASAI
3つ目は、OFFICE DE YASAIです。
OFFICE DE YASAIは「オフィスでやさい」「オフィスでごはん」2つのサービスを展開しております。
オフィスでやさいは、専用冷蔵庫に新鮮な野菜が定期的に届けられるサービスで、ざく切り野菜やサラダチキンなど60種類以上の食品と豊富なので飽きることなく栄養バランスを考えた野菜を取ることができます。
オフィスでごはんは、無添加や国産食材にこだわったお惣菜30種類を毎月お届けられ、グラタンやチャーハンなど多数のラインナップを取り揃えており、余分な添加物を使っていないため、3ヶ月間日持ちをします
料金も1品100円からとリーズナブルなのでコンビニなどで買うより安く健康的な食事が可能となります。配達のお届けは従業員のニーズに踏まえ配達内容を調整できます
運営会社 | 株式会社 KOMPEITO |
1食あたりの料金 | 1個あたり100円~ |
初期費用 |
問い合わせ |
月間利用料 | 問い合わせ |
福利厚生対応 | あり |
お試し | あり(3ヶ月の有料お試し) |
対応エリア | 全国対応 |
法人向け宅配弁当サービスのデメリット
いままでは法人向け宅配弁当サービスの良さを解説しましたが、導入を検討するときにデメリットも把握したうえで従業員のニーズに合ったサービスを検討する必要があります。
ここでは、法人向け宅配弁当サービスを利用する際のデメリットについて解説をしていきます。
メニューに飽きたりすることがある
1つの宅配サービスを選ぶことになるとメニューがマンネリ化し、せっかく従業員のモチベーションをアップするために導入した制度の効果がなくなる恐れもあります。
複数のサービス会社を選ぶか、メニューが豊富な会社にするかなどアンケートなどで従業員に意見を聞きながら対策を打っておく必要があります。
作ってから時間経過すれば冷えてしまう
宅配弁当サービスであれば、時間指定で配達されるので遅めの昼食を取るときに、冷えてしまったり食材の品質が落ちてしまったりすることもあります。
電子レンジ対応容器であれば、電子レンジを社内で備え付けるなどの対応が必要になります。
宅配エリアが限定される
置き型社食サービスであれば冷蔵チルドで配送されるため宅配業者のクール便で対応するため全国対応することはできますが、宅配弁当サービスの場合は、作ったものをそのままお届けするのでエリアが都心部を中心に限定されます。
選ぶときは会社がサービスエリア内に含まれているか確認します。
まとめ:法人に宅配弁当サービスを導入し社員満足度の向上に!
宅配弁当サービスと置き型社食サービスのそれぞれ紹介をしましたが、従業員がランチタイムを満足に過ごすためにサービスを併用することも検討できます。
生産性向上を図るために業務効率化を図る必要がありますが、ランチタイムについても効率良く栄養を摂取できるようランチ難民にさせないための法人向け宅配弁当サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。