インターネットを使用して、サービスを行っているなら、ネットリサーチについて考える人もいるでしょう。
ネットリサーチはWebサイトなどを最適にするときに利用することができます。
今ではいろいろな業者がネットリサーチサービスとして提供していますが、それぞれ特徴や費用なども異なるため「どれを利用すればいいのか?」と考えることもあるでしょう。
ネットリサーチサービスで自分に合うものを選択するために、費用や内容などを紹介していきます。
ネットリサーチサービス比較【5選】
早速、ネットリサーチサービスについていくつか比較していきます。
サービス名 | 料金 |
YOSHINA | 初期費用:無料 初回2ヶ月プラン:15万円〜 年間プランプラン:30万円〜 |
マクロミル | 会員向け:9万円〜34万円(オプションなどに付き変更) お客様保有リスト向け:15万円〜 オフラインリサーチ料金:40万円〜 デプスインタビュー:19万円〜 後の対象は問い合わせ |
GMOリサーチ | 問い合わせによる見積もり |
クロスマーケティング | 9万円〜42万円以上(設問数により変化) |
インテージ | モニター利用調査:84,000円〜442,000円 スクリーニング調査:55,000円〜50万円 |
YOSHINA
1つ目は、YOSHINAです。
YOSHINAはAIを活用し、テキスト分析ツールで顧客の声を音声やテキストデータとして分析してレポートを可視化することが特徴です。
他にも、こちらのリサーチサービスでは、
・競合の調査
・ブランド認知度
・市場調査
・最大800万人のターゲットを元にセグメント
・最大1万件の自由回答アンケートを回収
・大量の自由回答をAIが分析してレポート化
を行うことが可能です。
特に、最大1万人へのアンケートでは、自由回答へのリアルな意見を集めることができ、分析のスペシャリストがレポートと報告をしてくれるため、より効率的なリサーチを期待することができます。
従来のツールではテキスト分析の難しさやVOCへの改善がなかなか行えなかったところもあるはずですが、その問題を改善できるチャンスとも言えるでしょう。
利用者の数も多く、2020年当時に行政改革担当大臣が「行政改革目安箱」を設置した際に、YOSHINAを利用して意見を分析したと言われています。
ぜひ関心があるなら利用を考えてみてください。
マクロミル
2つ目は、マクロミルです。
マクロミルはネットリサーチ業界の中でも最大級となっており、年間で2万件、取引者数が5,000件を超えており、実績十分です。
さらに、21ヶ国50拠点を展開して海外でもトップクラスの実績を記録しています。
これだけの実績をあげているのは、マクロミルが課題に応じて40種類のソリューションバックを保有しており、さらに最新のテクノロジーを駆使したマーケティングツールを保有しているためです。
データを活用したコンサルティング業務や広告、さらにはデータの二次活用なども行えるため、ネット関連にいろいろ利用することが可能です。
調査票を決定して、Web画面の作成が終了したら直ぐにリサーチを始めてデータの納品を24時間以内にする他、専任のスタッフが調査目的を果たせるようにサポートしてくれるため、データの分析などが初心者でもしっかり作業することができるでしょう。
また、こちらは費用が目的によって変わることあるため,その点は確認しておきましょう。
GMOリサーチ
3つ目は、GMOリサーチです。
GMOリサーチはインターネットサービスを幅広く展開している、GMOグループの1つの事業です。
国内最大級のアンケートモニターとなっており、2,700万人のパネルネットワークと年間25,000件の調査実績に応じて、安価でスピーディーなリサーチを実現しています。
サービス形態はいろいろあり、例えばフルサービスでは、アンケート作成と集計においては作成した調査票を元にしてWebアンケート作成から回答データの収集、納品までをリサーチします。
さらに、複雑なロジックも実装可能です。
サンプルサプライでは、Webアンケートで回答データを収集し、調査開始までのリードタイムも短いので、安く利用することができます。
DIYでは、アンケート作成から回答データの収集、集計までワンストップで行うことでき、パネルリクルートだと会場調査や座談会に利用することができます。
企業の顧客ニーズに合った方法を選択することができるため、利用を考えてみてください。
クロスマーケティング
4つ目は、クロスマーケティングです。
クロスマーケティングは自動保有者、携帯電話、化粧品など分野に沿ってパネルを準備しており、それぞれに合わせて適切な調査方法を行うことができます。
全国規模のアンケートも極一部の地域や対象、属性を絞り込んで行うことができるため、ニーズに合わせた設定が可能です。
複雑な調査設計でも自由度の高さから、しっかり設計を行うことができ、各分野に精通した専門のリサーチャーやサポートも準備されています。
そのため、矛盾が生じた回答なども弾いて集計することができ、有効回答数を効率的に得ることもできます。
オーダーメイドによるアンケートや充実のサポート体制、無料集計ツールなども利用することができ、500万人越えのアクティブパネルともなっているため、企業のリサーチにおいて大きなサポートを期待できるでしょう。
インテージ
5つ目は、インテージです。
インテージは老舗のリサーチ業者であり、オフラインの消費者モニターが多いです。
インテージの特徴は基本料金が安く設定されており、84,000円から利用することができます。
これは、基本料金ですが、調査画面の作成と実績、データ納品まで含まれているため、いろいろなサービスが盛りだくさんと言えるでしょう。
さらに、アンケートデータは調査してから48時間以内に納品もしてくれます。
またマイティモニター」であれば、1,000万人超えのアンケート調査を構築してレアターゲットを対象として調査を行うことも可能です。
マーケティングで信頼できるリサーチデータとするために、不適切回答者の除去や不正アクセス防止などのセキュリティも強化しており、最適なリサーチとなるようにニーズに合わせて調査の提案もしています。
ネットリサーチの点で守秘義務契約や重複モニター、休眠モニターの管理など詳細な部分までサポートしてくれるため、利用を検討できるでしょう。
ネットリサーチの目的
ネットリサーチを行う際は、目的について確認しておきましょう。
目的を理解しておくなら、有効的にネットリサーチを利用できます。
ネットリサーチの目的には何があるのか徹底紹介しましょう。
市場調査やマーケットリサーチ
ネットリサーチをするのは、市場調査やマーケットのリサーチを行うためです。
新商品やサービスの開発、改良を行う際は消費者のニーズや関連商品、サービスの利用実態や価格、自社との差別化ポイントなどを把握しておく必要があります。
ただ、自社のみの分析では分析に限界があり、利用者の実際の声を聞くことが大きなヒントになります。
ネットリサーチを活用するなら、幅広いユーザーの口コミを集めることができ、どのような改善点があるのかも確認できるため、ユーザーの目線に沿った商品やサービスを提供しやすくなります。
また、ネットリサーチを活用するなら、他の方法よりも短期間で幅広い層にアプローチもできます。
そのため、多くの企業が市場調査の目的で利用しています。
ブランド調査
ネットリサーチを活用するのは、ブランド調査という目的もあります。
自社ブランドがどれだけ浸透しているかによって、信頼性や商品の売れ行き具合も変わってきます。
幅広い層に広く浸透しているなら、商品やサービスの知名度も高いため、顧客の購入意欲も上がるでしょう。
逆に知名度が低い場合は、認知を高めるための戦略を練る必要があります。
ネットリサーチを活用するならユーザーからどのようなイメージを持たれているか、またブランドの想起率や知名度で購入意欲が湧くのか調査することが可能です。
ブランドによる強化を狙いたい場合にネットリサーチを活用することもできるでしょう。
コンセプト調査
商品開発するにあたってコンセプト調査も大事なポイントです。
想定するユーザー層や利用シーン、利用者が受ける恩恵など、様々な分野を考慮してネットリサーチを行うことが可能です。
商品コンセプトは開発工程の核となる部分であり、ユーザーに支持されるか成否を握るため、特に慎重に行う必要があるでしょう。
コンセプトシートに内容をまとめて魅力や新しさ、理解度、購入意欲などネットリサーチで調査することで評価を実施することができるため、基本的な考え方として策定するためネットリサーチを活用することができるでしょう。
ネットリサーチを行う際の手順
ネットリサーチを行う際は、手順の確認をしておくべきです。
手順をしっかり確認しておくことでスムーズに利用することができます。
ネットリサーチの手順は以下のように行えるので紹介しましょう。
調査企画と設計
リサーチのポイントとなるのは調査企画です。
解決すべきマーケティングの課題から調査の目的を明らかにすることから始めなくては指針がブレてしまうことになるため、しっかり設計すべきです。
目的を達成するために得たい情報として、まずは結果を予測して仮説を立てる必要があります。
仮説を具体的に言語化することで、調査範囲や設問の精度を向上させることができ、関係者の意思統一に役立てることができるからです。
そのため、どのような条件を出すべきか、収集する情報や回答数は仮説を証明するために問題ないか、という点を確認しましょう。
その後にユーザーがスムーズに答えられるように、関連性などを意識しながら順番や表現を練るようにすべきです。
調査期間は3週間程度が一般的と言われているため、長くかかり過ぎないように調整しましょう。
アンケート調査票の作成
企画を決定することができれば、アンケート調査票を作成します。
設問数は必要なデータを分析に使用することができるように設計する必要があり、対象者が回答しやすいようにすべきです。
質問したいことは羅列するだけにしないようにしましょう。
設問同士の関連性を意識することや、モニターの思考の流れを予測することにより、スムーズに答えられる順番や表現を練ることが可能です。
アンケート調査票を作成した後は無駄な質問がないのか確認し、スクリーニング調査を行う場合はそちらの内容も決定してください。
集計を行う
ネットリサーチを活用するなら、アンケート実施がしっかり送信されて回答データを集計していくことができます。
システムによっては自動集計機能が備わっているものがあり、回答期間の途中で速報値の確認を行うことや回答比率や平均値をまとめることが可能です。
データをより深く掘り下げて様々な軸で傾向を読み解くことができるため、いろいろな分析方法によって集計を行うようにしましょう。
結果を分析する
集計結果を確認することにより、レポートをまとめていきます。
分析フェーズの段階では、調査企画フェーズで想定した仮説と実際の結果を照らし合わせることです。
仮説と結果が合致しているなら課題の方向性が裏付けられ、具体的な施策を進めていくことが可能です。
もし異なっているなら結果から新たに戦略を練り直す必要があるため、再度企画を行いましょう。
ネットリサーチサービスのメリット
ネットリサーチサービスを利用するなら、どのようなメリットがあるのか知っておきたいでしょう。
ネットリサーチサービスでメリットを知っておくなら、利用をより前向きに考えることが可能です。
以下のようなメリットがあります。
短時間で結果を出せる
ネットリサーチサービスを利用するなら、短時間で結果を出すことが可能です。
ネットリサーチサービスでは、調査回収をインターネット上で行うため、利用している多くの人に質問などに回答してもらうことができます。
モニターへばネット上で回答してもらったなら、直ぐに送信してもらうことができるため、早ければ翌日にはサンプルを回収することが可能です。
データやサンプルの回収を早く完了できるなら、それだけ解析をして新しいビジネスアイデアを生み出すことができ、早く業務に携わることができます。
業務の効率化性の向上を見込むことができるでしょう。
ターゲット層などを絞ってデータ取得ができる
ネットリサーチサービスを利用するなら、ターゲット層を絞って調査することが可能です。
企業によって調査する対象には違いがあり、例えば、年齢は20代の若者であること、性別は女性のみをターゲットにしている、ある地域内での調査など様々です。
ただ、自社のみでターゲットを絞ってデータを取得するのは簡単なことではなく、場合によってはかなり時間がかかってしまう可能性も十分あります。
その点、ネットリサーチサービスを利用するなら、モニターによって調査することができるため、一定の属性のみに絞ってデータ取得すること、またコアターゲットのみに絞ってリサーチすることも可能です。
特定の条件に絞って調査を行えるため、複雑なアンケートも実施でき、業務に活かすことができるでしょう。
画像や動画を使った調査が可能
リサーチ業務では、ブランドコンセプトなどのニュアンスが重要な項目になっています。
従来のテキストだけでは、調査したい項目について相手に伝えることができず、正確な調査にならないことがあるからです。
しかし、ネットリサーチサービスを利用するなら、視覚的に動画や画像を活用することができ、より正確に調査を行うことが可能です。
活用次第では意識とマーケティングの両方を同時に行うこともできるため、リサーチの幅を広げて利用することができます。
回収したデータはネット上で管理することができる
ネットリサーチにより回収したデータは、ネット上で管理することが可能です。
従来の紙によってアンケート調査などをした場合は、大量の容紙を保管する場所を確保しなくてはいけません。
そのため、データ収集が多くなるほど、保管するプロファイリングや棚などを揃えなくてはいけないので、手間と費用がかなりかかります。
ただ、ネットリサーチであれば回答は全てパソコンやクラウド上に保管することができます。
保管場所を事務所や部署内で行う必要はないため、手間や費用はあまりかかりません。
さらに、多くの従業員と情報を共有することができるため、オフィス以外の場所でも作業することが可能です。
業務効率という点で期待することができるでしょう。
ネットリサーチサービスのデメリット
ネットリサーチサービスを利用するときは、デメリットについても確認しておくべきです。
ネットリサーチサービスのデメリットを理解していないと、自社の希望や要求に沿わず、狙った目的を達成できないこともあるからです。
以下の点を確認してください。
回答のクオリティバランスが難しい
ネットリサーチサービスを利用するときは、アンケート回答のクオリティを確保できないデメリットがあります。
回答者にアンケートを送信しても、必ず回答してくれる保証はありません。
中には難しい回答すぎてモニターががどう回答して良いのか分からないこともあります。
特に、企業ファーストになると、回答しにくいアンケートになることもあるため注意が必要です。
サービス業者を利用するなら一緒にアンケート内容について考えてくれますが、回答のクオリティを保つ必要があるため、バランスを保つのが難しい場合もあります。
回答者の世代が偏ることもある
ネットリサーチサービスを利用するときは、回答者の年齢が偏ってしまうことがあります。
若い世代をターゲットにしているアンケートであれば、ネットを利用している人が多いため、予想通りのリサーチを得られる可能性は高いです。
ただ、高齢者であればネットを利用しているひとが少ないため、回答が集まりにくく、幅広い年齢で調査をしたい場合は回答が偏ることもありえます。
そのため、回答者の世代が偏ることも見越して利用するようにしましょう。
信頼性を確認しなくてはいけない
ネットリサーチサービスを利用するときは、モニターの信頼性も大事です。
ネットリサーチサービス業者が抱えているモニターはほとんどが匿名であり、中には本人確認できていない場合もあるため、利用するときはモニターの信頼性にも注意してください。
ネットリサーチサービスの選び方
ネットリサーチサービスを利用するなら、選び方について確認しておくことも大事です。
いろいろな選択肢がありますが、選び方について理解しておくことで自分に合ったものを利用することができ、後悔しません。
選び方のポイントは以下の点を把握しておきましょう。
調査目的に適したデータが収集できるか
ネットリサーチサービスを利用するときは、自社に適したデータ収集となるのか確認しておくべきです。
ネットリサーチサービスは2つに区分でき、定量型と定性型です。
定量型は性別や年齢、地域など数値化やグラフ化しやすいものであり、5段階評価や回答の固定化など、結果をはっきり出すことができます。
一方、定性型はインタビューや自由回答形式になっているため、より具体的に回答者の気持ちを理解することが可能です。
また、従来型とセルフ型によってサービス利用も分かれています。従来型は調査票の作成から実施、また分析なども含まれているため、手間をかけずにリサーチの詳細な内容を理解できます。
ただ、費用が高めに設定されています。
セルフ型は逆に全て自社で行い。調査の実施のみをリサーチ会社に任せる方法です。サポートが少ないですが、コストはかかりません。このような視点から考えてみる必要があります。
モニターの品質と対応力
ネットリサーチサービスでは、品質を重視しておくべきです。
データの正確さは回答する人の質に左右されるため、しっかり内容を把握して回答してもらうことが大事です。
二重登録で回答するなど、不正な回答をする人がいないか定期的にチェックするなど、セキュリティ強化されているのか確認することが大事です。
また、モニターの数も多くいなければ正確な数字として分析できないため、リサーチサービス会社がどれだけ人数を確保できているのかも確認すべきです。
さらに、オーダーメイド型で依頼する場合は、担当者の対応もチェックする必要があります。
真摯に取り組むことはもちろん、調査のアドバイスや予算の提示、結果への考察など、クオリティの高さが成果に大きく反映されます。
この点を確認して選択するようにしてください。
ネットリサーチサービスを比較・活用しよう
ここまでネットリサーチサービスの特徴や料金などについて比較してきました。
ネットリサーチサービスを活用することで、マーケティングの内容を充実させることが可能です。
ただ、サービスの種類も多種多様で特徴も違うため、しっかり内容を確認して選択する必要があります。
ぜひ、ネットリサーチサービスの利用を検討してみてください。