海外の取引先との大切な会議、優秀な通訳が同席してくれたらと思うことはありませんか?
通訳サービスを利用することで、相手に伝えたいことを正確に伝えることができます。
商談や海外からの来客も安心して対応できます。
本記事では、通訳サービス導入のメリットから、選ぶポイント、おすすめの通訳サービスを詳しく紹介します。
通訳サービスとは
通訳サービスとは、会議の同時通訳など日本語から英語、英語から日本語などの多言語会話を訳すサービスのことです。
近年では英語以外にフランス語・スペイン語・ポルトガル語・中国語なども通訳サービスとして浸透してきました。
自社の社員が通訳を行う方法もありますが、ビジネスにおける会話は非常に難しいとされています。
商談の時など、自分の考えや製品の良さを正確に伝える技術のある通訳サービスを利用すると安心でしょう。
通訳サービス利用のメリット
通訳サービス導入のメリットは次の3つです。
・多言語での正確なコミュニケーションが可能になる
・内容に精通した専門担当者との打ち合わせで、より綿密な事前準備ができる
・自社で対応していない言語の企業とも取引ができるチャンスが広がる
順番に説明していきましょう。
多言語での正確なコミュニケーションが可能になる
日本語と日本語による会議であれば、ジョークも交えながら堂々と行うことができる人が多いかもしれません。
グローバル化が進み、ビジネスも海外戦略が大切な時代になりました。
多言語が使いこなせるだけでなく、ビジネスにおいては高い言語力が必要とされます。
日常会話レベルでは不足があると言われています。
通訳サービスを利用すれば、海外の企業との商談でも正確なコミュニケーションが可能になるでしょう。
内容に精通した専門担当者との打ち合わせで、より綿密な事前準備ができる
通訳サービスのほとんどが申し込みから十分な計画を立てて、当日を迎えるように準備します。
多くの通訳サービスは、利用予定日の数か月から1週間以上前の申し込みを推奨しています。
依頼する企業は、どんな内容の会議や商談なのか、何を伝えたいのか、売り込む商品やサービスの内容など詳しく資料を準備します。
この資料は通訳を円滑に行い、担当者を選任するためにも使われます。
しかし社内で書類を準備することにより自社の担当者も、より深く内容を理解してから会議に参加できることに繋がります。
その後、通訳サービスの担当者と打ち合わせがあることもあり、詳しい内容を担当者と話すことにより当日に伝えたいことすべて出し切ることができるでしょう。
自社で対応していない言語の企業とも取引ができるチャンスが広がる
通訳サービスを利用する1番のメリットともいえるでしょう。
タイ語やベトナム語、ドイツ語などの日本でもまだまだ話せる人が少ない言語はたくさんあります。
しかしそうした海外の企業から、日本の企業の提供するサービスを求めて声がかかることもあるでしょう。
最初のチャンスを掴める可能性を高めるのが、通訳サービスです。
自社の製品やサービスの強みを引き出して伝えてくれる通訳サービスで、相手の気持ちを掴むことができるかもしれません。
通訳サービス利用のデメリット
通訳サービスを利用するときは、どのようなデメリットがあるのか確認しておくべきです。通訳サービスを利用するデメリットを確認するなら、損失を防ぐことができます。以下のデメリットについて内容を紹介しましょう。
・費用が大きくかかる
・スキルが合わない場合もある
費用が大きくかかる
通訳サービスを利用するなら当然ながら費用がかかります。
通訳サービスによって料金設定に違いはありますが、基本的に何万円、何十万円とかかることがあるため、通訳サービスを利用するだけで大きな経費を支払うことになります。
そのため、通訳サービスを利用するときは、どれくらいのコストがかかるのか計算しておく必要があるでしょう。
通訳サービスにより出張などに付き添ってもらうなら、人数によってコストが大きく変わってくるからです。
経費が大きく負担になるなら経営にも支障が出ることになり、会社に悪影響が生じることも考えられます。
事前に業者側に見積もりをして、通訳費用の負担とバランスを考えるようにしましょう。
スキルが合わない場合もある
通訳サービスを利用する際は、自分の要望とスキルのクオリティが合わない場合もあります。
通訳のクオリティはいろいろあり、内容を理解できれば良い場合もあれば、ビジネス用語や専門用語を使用するなど高度なスキルを要求することもあるでしょう。
もし、自社のニーズに合わない場合はミスマッチとなってしまい、業務をスムーズに進めていくことができません。
大事なミーティングや取引などで支障が生じてしまうなら、会社にとっても大きな損失を生み出すことにもなるため注意が必要です。
そのため、通訳スキルに問題がないかしっかり確認しておき、ミスマッチにならないようにしましょう。
通訳サービスを選ぶポイント
通訳サービス選ぶときは、以下のポイントをあらかじめ確認しておきましょう。
・通訳してほしい言語に対応しているか
・通訳サービスを提供する企業の得意分野
・必要なコスト
それぞれのポイントを解説します。
通訳してほしい言語に対応しているか
まず1番最初に確認してほしいのは、通訳サービスが対応している言語かということです。
通訳サービスを提供する企業は最大で40か国語に対応できるサービスから、6か国語ほどに絞ってサービスを提供する企業まで実に様々です。
英語や中国語などは多くの通訳サービスで対応していますが、依頼したい会社の通訳が対応できる言語かを確認しておきましょう。
通訳サービスを提供する企業の得意分野
日本でも製造業から医療、建築、観光など様々な産業があるように通訳サービスもその分野の得意不得意があります。
通訳者が精通した分野の方が、正確に通訳できます。
専門用語やあらかじめ専門的な知識が必要になる分野の利用を考えている場合は特に注意しましょう。
得意分野の通訳サービスを利用することで、円滑な会議になります。
必要なコスト
当日参加する人数などにより、必要な通訳の人数は変わります。
また通訳サービスはそれぞれに1日利用だと、通訳者が何人必要など細かく設定している場合が多いです。
同時通訳の場合は1日の利用で3~4人が目安のようです。
サービスによってはHPに細かい料金表が載せているものありますので、いくつか確認してみるとよいでしょう。
通訳サービスを利用する際の手順
通訳サービスを利用するときは、どのような手順で利用することができるのか確認しておくことも大事です。
通訳サービスの利用手順を確認することで、通訳サービスをスムーズに依頼することができます。
以下の手順について説明しましょう。
通訳会社を選び問い合わせする
まず通訳サービスを利用するなら、会社を選定する必要があります。
ホームページの通訳をしてもらうのか、海外への出張に帯同してもらうのかなど、場面別によって通訳業務は変わってくるでしょう。
それぞれ通訳会社によって得意不得意と分野が分かれているため、自社のニーズに合うのか確認することも大事です。
通訳会社のスキルなどを確認して、まずは通訳サービスの選定を慎重に行いましょう。
選定することができれば、問い合わせをして内容を確認することが大事です。
通訳サービスへの問い合わせは、例えば通訳の日時、言語、どのような場面で通訳が必要なのか、予算、事前にシェアしておくべき情報や資料の有無などです。
通訳業者とは大事な情報をヒアリングしておき、ニーズに対応しているのか再度確認しましょう。
もし、ニーズに合っていないようなら、再度業者の選定をすることが大事です。楽観的な観点で進めると後に後悔することもあるため、しっかりと検討するようにしましょう。
見積もりと契約のアサイン
通訳サービスの問い合わせを終えて問題ないようなら、通訳の契約に移行していきます。
通訳者の選定がされて価格の見積もりが出るはずなので、しっかり確認するようにしましょう。
この段階では通訳契約は正式ではなく仮の状態です。
費用を確認して問題なければ正式に詰め合わせていくため、費用を確認した後に断ることも可能です。見積もりに問題が無ければそのまま契約に移行します。
正式に通訳者に仕事をしてもらうことになるため、スケジュールを確保して打ち合わせを行っていくようになります。
契約も結ぶことになるため、必要な書類などを準備してスムーズに進めていくことができるようにしましょう。
打ち合わせと準備
通訳サービスの契約を終えたなら、通訳に関して打ち合わせをすることになります。
通訳者にとっても事前の準備などが必要になるため、使用する資料やデータをシェアしておく、スケジュール、翻訳作業の流れなど、業務に関連することを伝えておくようにしましょう。
もし、音響などが必要になるなら、通訳サービスによってはレンタルできる場合もあります。自社で準備が厳しい場合は相談しておくのも良いでしょう。
通訳実施と料金の支払い
通訳サービスの当日になれば、打ち合わせ通りに仕事をしてもらいます。
打ち合わせや情報共有がしっかり行われていれば、スムーズに進めていくことができるはずであり、大きなトラブルが生じることはないでしょう。案件がスムーズに終わり完了することができれば料金の支払いになります。
業務後はアンケートがあり、通訳者のスキルやサービスに満足することができたかフィードバックして伝えることが可能です。
サービス業者によって料金の支払いタイミングなどは違う場合もありますが、このような流れで利用することができます。
おすすめ通訳サービス5選を徹底比較
おすすめ通訳サービスをいくつか比較・紹介します。
通訳サービス名 | 特長 | 目安料金 | 運営会社 |
JCS | 通訳機材も提案してもらえる
大規模な会場での通訳も専門のエンジニアがサポート |
通訳者1人(1日あたり)
Sグレード110,000円 Cグレード 50,000円 |
日本コンベンションサービス株式会社 |
日本翻訳センター | 官公庁のシンポジウムや商談などの実績が豊富
およその料金設定が分かりやすい |
通訳者1人(1日あたり)
レベルA 100,000~円 レベルB 70,000~円 |
株式会社日本翻訳センター |
株式会社TOPランゲージ | 40か国以上の言語の通訳者が登録している | 【通訳者1人(1日あたり)】
同時通訳:110,000~ 円逐次通訳:60,000~80,000円 アテンド通訳:50,000円~ |
株式会社TOPランゲージ |
BRAINWOODS | HPがわかりやすい通訳サービスについて詳しく説明がある
HPに料金シミュレーターがある |
通訳者3人(1日あたり)
Sクラス Aクラス |
ブレインウッズ株式会社 |
TMJJAPAN | 海外要人の通訳実績がある
HPに海外での通訳サービス料金も表記されている |
通訳者1人(1日あたり) 120,000~円 |
有限会社TMJ JAPAN |
JCS
・年間10,000件以上の実績で2,000人以上の通訳者が登録
・世界の公用語の97%が通訳可能
・即日対応可
JCSは通訳サービスで大手の信頼できる会社です。
世界の公用語の97%の通訳サービスを提供できるのが大きなポイントでしょう。
通訳者のレベルもS・A・B・Cの4つから選ぶことができます。
Sグレードは同時通訳可能かつ著名、特定の分野の精通する者です。
Aグレードは同時通訳可能で、実務経験10年以上で専門的な内容に対応可能。
Bグレードは実務経験5年程度、社内会議やレセプションでの通訳に対応。
Cグレードは実務経験1年程度で、国際会議の受付やアテンドなどに対応。
上記のように、翻訳の必要なレベルに応じて細かく区分された通訳を呼ぶことができます。
他の通訳サービスでも、4段階もの区分分けは無いため必要なレベルの通訳者を呼ぶことで、コストを抑えることができるかもしれません。
またJCSの特長として、即日の対応が可能な場合があります。
一般的には遅くとも3日前までには依頼する必要がある通訳サービスですが、JCSでは即日対応可能です。
もちろん、事前の打ち合わせを行った方がよい会議になりますので通訳が必要になったら早めに依頼するようにしましょう。
日本翻訳センター
・官公庁の国際会議やシンポジウムでの実績がある
・観光案内のための通訳者派遣にも力を入れている
日本翻訳センターは官公庁の国際会議やシンポジウムでの実績があるサービスです。
通訳者のランク分けはAとBの2種類です。
Aは国際会議同時通訳程度、Bは商談等の逐次通訳程度となっています。
近年では、訪日外国人の増加を受けて観光案内のニーズが高まっています。
そのため、日本翻訳センターでは観光案内のための通訳者の派遣を積極的におこなっているとのことです。
観光関係の通訳利用にもおすすめです。
TOPランゲージ
・40か国もの通訳者が登録
・海外からの来客に対応するアテンド通訳にも力を入れている
TOPランゲージは、40か国もの通訳者が登録している対応言語の多さが特長のサービスです。
通訳の対応内容は3つに区分されています。
同時通訳・逐次通訳・アテンド通訳です。
それぞれ料金が異なりますが、会議に同席して素早い通訳を行うのは同時通訳です。
株式会社TOPランゲージは、アテンド通訳にも力を入れています。
外国の方をおもてなしする時にもよいでしょう。
BRAINWOODS
・専任コーディネーターが必要情報をヒアリングして、プランの提案や必要機材を手配
・日本だけでなく、世界各地で通訳サービスが利用可能
BRAINWOODSは専任コーディネーターが、丁寧に迅速に対応してくれる通訳サービスです。
日時や用途、言語などをヒアリングして適切なプランや機材を提案してくれます。
通訳サービスを利用するのが初めてでも、安心して依頼できます。
BRAINWOODSの良心的なところは、HPに通訳サービスを利用した時の上限金額が明記されているところでしょう。
例えば、同時通訳ができるレベルだとSクラスかAクラスになります。
この場合は、1名1日あたり132,000~143,000円となっています。
多くの通訳サービスが下限料金を載せている中、上限料金も載っているのは安心できますね。
TMJJAPAN
・国際会議や商談の実績あり
・大手の通訳サービスよりも低コストで利用できる
TMJJAPANは国際会議や商談の実績のある通訳サービスです。
また、同時通訳と逐次通訳の料金に差がありません。
グレード分けは無いようです。
海外での通訳サービス利用も可能です。
海外に出張して会議に参加するときにも、利用できます。
通訳者のアサインのため、利用前の依頼は1か月前を推奨しています。
通訳者の空き状況にもよりますが、3営業日前までの申し込みが可能です。
まとめ:通訳サービスを比較検討して利用しよう!
本記事では、通訳サービスの導入メリット、選ぶポイント、おすすめの通訳サービスを紹介しました。
通訳サービス大手はもちろんですが、様々なサービスがあります。
会場の規模や、人数などにより必要な通訳者数が変化しますので、相談して見積もりをもらってから検討しましょう。
記事を参考に会議や商談に合った通訳サービスを探してみてはいかがでしょうか。