書類や備品を保管するのにスペースがなく、困っている企業は決して少なくありません。
コロナ渦でテレワークが普及したこともあり、オフィスは縮小傾向にあります。
また、紙で書類を保管しているとかさばる上に、必要なときにすぐに見つけられません。
そこでおすすめなのが、トランクルームです。
トランクルームをうまく活用すれば、時間と手間の節約につながります。
今回は、法人利用におすすめのトランクルームを紹介します。
それぞれのサービスのメリット・デメリット・利用料金などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
トランクルームのメリット
トランクルームを利用することは、どのようなメリットがあるのか知っておきたいでしょう。
メリットを理解しておくなら、利用を前向きに考えることができ、企業の業務効率の改善などを期待できます。
以下のメリットがあります。
社内コストの削減を行い行える
法人向けのトランクルームを活用するなら、コストを削減することが可能です。
法人の場合はたくさんの書類を作成して保管する必要があるため、ある程度場所を確保しなくてはいけません。
書類をオフィスで保管する場合は棚などを購入しなくてはならず、文書を保管するときにそれなりのコストがかかってしまうでしょう。
トランクルームに書類を保管するようにすれば、社内で管理するよりコストを大幅に削減することが期待でき、オフィス内のスペースも確保することができます。
書類整理や保管で費用を節約したい場合はトランクルームの利用は最適だと言えます。
オフィスを快適にすることができる
書類の管理などで法人向けのトランクルームを活用するなら、オフィスを快適な空間にすることも可能です。
オフィスの中に使用しなくなったものを置いていると、スペースを取られるためごちゃごちゃすることがあります。
もし、オフィスがもので溢れていたり、書類が放置されていたりするなら汚く見えるため、取引先や来客が来たときに悪い印象を受けてしまうこともあるでしょう。
また、オフィス内が物で溢れているなら、移動もしにくく作業がやりにくくなることもあります。
その際にトランクルームを利用するなら、不要なものを全て保管することができるため、オフィス内をスッキリと片付けることが可能です。
綺麗でスッキリとしたオフィスにするためにトランクルームを利用するなら、快適な空間を作ることができるでしょう。
引越しやリフォームなどの一時的な保管場所として利用できる
トランクルームは引越しやリフォームなどの、一時的な保管場所として利用することもできます。
オフィスの内装やメンテナンスなどの際は、中にあるデスクなどの物を移動しなくてはいけないこともあるでしょう。
ただ、物を移動するとなると別の保管先を見つけなくてはならず、物が多いほど規模も必要になるでしょう。
その場合、トランクルームを利用するなら一時的に保管することが可能です。
新たに場所を借りる必要がないので賃貸料を支払わなくて済み、直ぐに保管することができるのでスムーズな対応が可能です。
引越しやリフォームが終われば直ぐにオフィス内に戻すこともできるため、トランクルームを持っておくと便利です。
物品や商品を腐食させずに済む
法人で商品の在庫や物品を保管するときに、トランクルームを活用するなら腐食を抑えやすくなります。
トランクルームでは空調完備がされているため、空間内は常に一定の温度が保たれています。
オフィス内などで保管していると湿気などの影響を受けて大事な商品にカビが付着するなど、トラブルが生じることもありますが、トランクルームに保管しておけば防止することが可能です。
会社にとって物品や商品は大事なので、大きな損害が出ることを防ぐためにトランクルームの活用を考えてみましょう。
セキュリティも備わっている
法人のトランクルームではセキュリティも備わっていることが多いです。
大事な商品や物品を保管しておく際に、盗難や破壊などのトラブルが発生することになれば、会社によって大きな損害を生み出すことになります。
トランクルームの場合は提供先の業者によりますが、セキュリティを備えており、例えば24時間体制での監視や暗証番号の設置などをしています。
会社の大事な商品や物品を守るためにもトランクルームの利用を考えてみましょう。
トランクルームのデメリット
法人向けのトランクルームを利用することにはデメリットもあります。
デメリットを確認しておくなら、損失やマイナスになることを防ぐこともできます。
以下のようなデメリットがあるため確認してください。
毎月のランニングコストを支払う
トランクルームを利用するなら、毎月ランニングコストを支払うことになります。
業者のプランなどによって価格は違いますが、保管のための費用を取り分けておく必要があるため、毎月のランニングコストをしっかり確認しておかなくてはいけません。
オフィス内で書類を保管するよりコスト削減ができても、長期的に利用することになれば費用負担が大きくなることも考えられるため、バランスを考えて利用する必要があります。
自由に出し入れできない場合もある
トランクルーム業者の中には、物品の出し入れをするときに業者の立ち合いが必要になることもあります。
トランクルームに物品を保管するとき、または出したいときに逐一業者に連絡して立ち会ってもらわなくてはいけないため、余計な手間になる場合もあるでしょう。
荷物の出し入れに制限がかかることもあるため、注意しておきましょう。
トランクルームの選び方・注意点
GoogleやYahoo!で「トランクルーム」と検索すると、膨大な数のサービスが表示されます。
検索結果の中から最適なトランクルームを選ぶためにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。
まずは、トランクルームの選び方と注意点をご紹介します。
保管するものに合わせてタイプを選択する
トランクルームには、大きく分けて屋内型、屋外型、宅配型の3種類があります。
種類 | 特徴 |
宅配型 | ・荷物を段ボールで送付し、保管してもらう ・料金が安い ・保管できる量が少ない ・配送不要 |
屋内型 | ・コンテナやトランクルーム内が仕切られた収納スペース ・空調、セキュリティといった設備が充実している ・サイズが豊富 |
屋外型 | ・屋外に置かれたコンテナに荷物を保管する ・空調設備はないところがほとんど ・大きな荷物の保管もできる |
温度や湿度の影響が受けないものを保管する場合は屋外型、温度や湿度の影響で劣化するタイプのものを保管する際は屋内型を利用することがおすすめです。
保管物に合わせて上手に使い分けましょう。
セキュリティを確認する
トランクルームに預けるのは社外秘の書類や備品であることがほとんどです。
基本的にトランクルームは無人管理であり、盗難や災害に対する補償もありません。
万が一の被害を防ぐためにも、セキュリティ対策がしっかりしているサービスを選びましょう。
代表的なセキュリティ対策としては、
- 24時間監視している
- 中に入るのにカードキーが必要
- 十分な耐火耐震対策がされている
といったものが考えられます。
火災や地震、盗難の保険に加入できるトランクルームもあるので、重要な書類や備品の場合は検討した方が良いでしょう。
アクセスがいい場所を選ぶ
トランクルームは、なるべく会社から近い場所を選ぶのが鉄則です。
トランクルームへのアクセスが悪いと、取りに行くのに時間と手間がかかります。
また、トランクルームによっては出入りできる時間が決まっています。いつ必要になるかわからない場合、24時間出入り可能なトランクルームがおすすめです。
また、駐車場の有無も確認しておきましょう。
トランクルームに駐車場が完備されていれば、物の運び入れなどがとても楽になります。
契約期間と料金を十分に確認する
トランクルームの料金は、契約期間とサイズで大きく異なります。
設備が充実している分、屋外型よりも屋内型の方が料金は高いです。
オプションを含めて予算内に収まるよう、しっかり比較検討しましょう。
契約時点は荷物が少なくても、ゆくゆく増える可能性があるなら、大きめサイズを選ぶのがおすすめです。
さらに、契約解消する場合の手数料などもあわせて確認しておきましょう。
おすすめトランクルーム4選[比較]
ここからは、おすすめのトランクルームを比較・紹介します。
トランクルーム名 | 特長 | 料金 | 対応エリア |
ストックマモル | ・配送してくれる ・導入700社突破 ・WEBで預けたものを可視化 |
要問い合わせ | 日本全国 |
宅トラ | ・搬入、搬出不要 ・WEBで出し入れの管理が可能 ・冷蔵庫などの大型も可能 |
段ボールタイプ:初回取引料が5,000円~、月額料金が1,600円~、1箱330円 カゴタイプ:初回取引料24,200円、月額料金6,600円 |
日本全国 |
キュラーズ | ・全国67店舗展開 ・自宅まで荷物を集荷・配送してくれる ・スマホ1つで簡単依頼 |
要問い合わせ | 全国9都道府県 |
ハローストレージ | ・全国に約2,000以上の倉庫 ・屋外と屋内どちらも完備 ・オプションで宅配可能 |
要問い合わせ | 全国46都道府県 |
ストックマモル
・配送してくれる
・導入700社突破
・WEBで預けたものを可視化
ストックマモルは1972年創業の老舗トランクルームで、大手企業の利用実績も豊富です。
集荷依頼をするとスタッフが直接訪問し、梱包してトランクルームに配送してくれます。
またトランクルームに到着後、専用ページに保管物の写真が表示されるので、何を保管されているのか一目で確認できます。
Web上ですべての依頼ができ、保管物は日本全国に配送可能です。
さらに、不要になったら廃棄依頼もできるので手間と時間の節約につながります。
トランクルームは耐震性が高い専用施設で保管され、24時間体制で監視されます。
また、関係者以外の立ち入りは禁止で、入退出も管理されているので防犯対策は万全です。
宅トラ
・搬入、搬出不要
・WEBで出し入れの管理が可能
・冷蔵庫などの大型も可能
宅トラは、搬入・搬出不要の宅配型トランクルームです。
集荷依頼後、ヤマトのスタッフにより集荷・発送・保管まで一貫して行われます。
また集荷後はWeb上で預けた荷物の情報の確認や出荷以来ができます。
洗濯機などの生活家電や、テーブルやベッドなど幅広く預けることが可能です。
ただし、廃棄依頼はできないので注意しましょう。
段ボールに入れて保管するタイプと、引越し用のカゴで保管するタイプの2種類があります。
大きさや数に応じて選ぶようにしましょう。
スタッフによる集荷後、温度・湿度管理が徹底された倉庫に保管され、24時間スタッフにより監視されるので防犯対策もしっかりしています。
また、専門スタッフ以外の立ち入りはできません。
Quraz(キュラーズ)
・全国67店舗展開
・自宅まで荷物を集荷・配送してくれる
・スマホ1つで簡単依頼
Qurazは全国67店舗を展開するトランクルームです。
全店舗の合計収納数は38,000室におよびます。
オフィスや自宅まで無料シャトルで荷物を運搬してくれるオプションが利用できます。
荷物の出し入れはスマートフォンで完結するうえ、トランクルームにスタッフが常駐しているので、郵送してスタッフに受け取ってもらうことが可能です。
1~5畳のルームサイズがあり、荷物に応じて選択できます。
屋内型なので、カビや湿気などで荷物がダメージを受けることはありません。
スタッフが常駐しているので、防犯面も安心です。
ハローストレージ(エリアリンク)
・全国に約2,000以上の倉庫
・屋外と屋内どちらも完備
・オプションで宅配可能
ハローストレージはトランクルームの数業界No.1を誇るトランクルームです。
通常とのトランクルームとは別に一軒家のような家型のトランクルーム(トランクハウス)もあります。
有料ですが、トランクルームまでの宅配サービスもあるので、どんな荷物でも運搬可能です。
トランクルームは屋内型と屋外型があり、エリアによっても異なりますが、好きな方を選択できます。
屋内型トランクルームは「警備会社のセキュリティ+お客様専用南京錠」での施錠、屋外型トランクルームは「お客様専用南京錠」での施錠になっています。
また、どちらのタイプも、月数回の定期巡回を実施しており、一部の物件では、2020年11月より交通系ICカードでの解錠可能です。
まとめ:トランクルームの機能を把握し比較検討しよう!
トランクルームの選び方や注意点と合わせて、おすすめのトランクルームを紹介しました。
いかがだったでしょうか?
トランクルームの需要は今後ますます伸びていくことが予想されます。
働き方が変化すると共に、法人利用する企業も増えていくでしょう。
収納スペースで困っている企業は、トランクルームを利用すると一気に問題が解決するかもしれません。
本記事の情報を参考に、ぴったりのトランクルームが見つかることを願っております。