家や事務所の施錠を行う際、
『毎回、鍵を差すのは面倒くさい。』
と誰しも一度は思うことでしょう。
施錠時に鍵が不要になるスマートロックであれば、こんな悩みも解消できます。
スマートロックでは、社員証やICカード、スマートフォンを鍵代わりに使えます。
さらに、一般的なIOT家電と同じように、AlexaやGoogleHomeで話しかけて施錠・解錠することも可能です。
10年程前は『スマートロックは高級品』というイメージがありましたが、最近ではスマートロックが普及しつつあります。
そこで本記事では、スマートロックの種類やメリット、注意点や選び方を解説していきます。
また、おすすめなスマートロックをいくつかピックアップして、価格や特徴について比較していきます!
鍵の施錠を効率的に行いたい方、スマートロックの導入を検討している方はぜひ本記事を参考にしてください。
スマートロックとは?
スマートロックとは、鍵穴に鍵を差さなくても、開錠・施錠ができるアイテムのことを指します。
例えば、買い物帰りで大荷物のときは、鍵を出すのはとても大変ですよね。
しかし、スマートロックなら、このような場面でも鍵を出さずに解錠・施錠することができます。
また、最近ではスマートロックの取り付け・取り外しはかなり簡単に行えるようになっています。
そのため、誰でもひとりだけでスマートロックを使えますし、ドアにも傷ひとつつけることはありません。
スマートロックの種類
スマートロックと一口に言っても、実にさまざまな種類があります。
そのなかから、スマートロックの代表的な種類をご紹介していきます。
カード型
カード型のスマートロックは、スマートロックが取り付けられた玄関にカードをかざすだけで解錠・施錠できるものです。
ホテルなどの、カード式のオートロックに近いです。
企業のエントランスは、社員証をカードリーダーにかざして中に入る仕組みが多いですが、これもカード型のスマートロックのひとつです。
スマホ連携型
スマホ連携型のスマートロックは、スマートフォンを鍵の代わりにします。
さらに、アプリで解錠の指示を出したり、入退室の記録チェックをできたりといった特徴もあります。
また、GoogleHOMEやAlexaなどに話しかけることによって、解錠・施錠ができる製品もあります。
暗証番号入力型
暗証番号入力型のスマートロックは、あらかじめ設定しておいた暗証番号を端末に入力して、施錠・解錠を行う仕組みです。
従来から存在しているタイプで、導入費用が比較的安いことが特徴です。
『鍵やカードキーはなくしてしまうかもしれない』という方は、暗証番号入力型にすれば、そもそも持ち歩くものがないので安心です。
リモコン感知型
リモコン感知型のスマートロックは、カバンの中に専用の小さな端末を入れておくことによって、玄関に近づいたときに解錠ができるというものです。
車のキーと同じ原理なので、馴染みがあり使いやすいです。
また、カードやスマートフォンを取り出す手間もかからない点が特徴です。
スマートロックのメリット
スマートロックを導入すると、さまざまなメリットを期待できます。
それでは、スマートロック導入でもたらされるメリットを3つ紹介していきます。
外出先で施錠の管理ができる
スマートフォンで施錠・解錠ができるスマートロックの場合、外出先でも家の施錠状況を確認できます。
そのため、「今日、鍵を閉めてきたっけ?」などと不安になったときでも安心です。
また、鍵を持っていない知人や家族が家に入りたいときでも、スマートフォンでワンタイムパスワードを付与すれば一時的に解錠できるようになります。
わざわざ合い鍵を作らなくても、家に入ってもらえるようになるため便利ですね。
鍵を落とす心配がなくなる
従来の方式では家の鍵を持ち歩く必要がありますが、スマホ連携型や暗証番号入力型のスマートロックであれば、鍵を持ち歩かなくても良くなります。
また、社員証で施錠・解錠できるようにするスマートロックでも、社員証のほかに鍵を用意する必要がなくなり便利です。
さらに、リモコン感知型のスマートロックなら、施錠・解錠時に鍵を取り出さずに済みます。
アップデートによって機能付与できる
スマートロックのシステムがアップデートされて、使える機能が増える可能性があります。
その結果、以前よりも使いやすくなりますし、利便性が高いです。
また、何らかの不具合がスマートロックにあった場合でも、保守会社がリモートでメンテナンスしてくれるかもしれません。
通常では、保守会社の担当者が直接玄関まで駆け付ける必要がありますが、その手間が省ければスピーディーなトラブル解消を期待できます。
スマートロックの注意点
スマートロックの導入にはいくつかのメリットがありますが、一方で注意点も存在します。
ここでは、スマートロックを導入する際に知っておきたい注意点を確認していきます。
施錠ツールを忘れると入れなくなるおそれも
オートロック機能が搭載されたスマートロックの場合、施錠に使うスマートフォンやICカードを家や企業の中に忘れてしまうと、中に入れなくなるおそれがあります。
対策としては、複数の端末にスマートロック機能を付与しておいたり、鍵も持ち歩くようにしておいたりする方法が考えられます。
施錠ツールが充電切れするリスクがある
施錠ツールとして使うスマートフォンやタブレット端末は、充電が切れてしまうとスマートロック機能を利用できなくなるリスクがあります。
また、キーとなる施錠ツールだけではなく、玄関に取り付けられている錠の充電切れにも注意が必要です。
充電切れが近づいたときは、通知やお知らせがわかるようになっている製品が多いため、しっかりとチェックしておくのがおすすめです。
通信環境によっては反応が悪いことも
スマートロックのなかには、無線機能を使って施錠・解錠を行う製品も少なくありません。
しかし、周囲の通信環境などによっては無線機能の働きが悪くなり、反応が鈍くなるおそれもあります。
対策としておすすめなのが、メーカーが推奨する環境に近づけることです。
しっかりと説明書や注意事項を確認したうえで、スマートロックを使うことが重要です。
スマートロックの選び方
それでは、何を基準にしてスマートロックを選べばよいでしょうか。
購入前に確認すべきことを紹介します。
入退室管理
1つ目は、入退室管理です。
オフィスで使う場合は、入退室を管理できるタイプが必要になることもあるかもしれません。
いつ誰が入室したか分かればセキュリティ対策にもなりますし、出勤した証拠にもなります。
IOT連携
2つ目は、IOT機器と連携できるかです。
IOT機器でパッと思い浮かぶのは、AlexaやGoogle Homeなどでしょうか。
オフィスにこれらの機器を置いている企業も多いことでしょう。
こうしたAIと連携して鍵をかけられるならば便利ですし、外出先で「カギ閉め忘れたかも」と不安になっても、遠隔で鍵の操作が出来るので便利です。
電池の持ち
スマートロックの電池について頭に入れておいてください。
電池式のスマートロックも多く、電池が切れると反応せず、ドアの開閉ができなくなる可能性もあります。
また、スマートフォン型のスマートロックだとスマホの電池がなくなったら、家の中に入ることができませんので注意です。
特に災害時などはスマートロックが災害によって壊れたり、電池がなくなることも考えられます。
その際に、どのように開閉するのかを念頭においておきましょう。
取り付けの手間
スマートロックによっては、取り付けが面倒なものもあります。
特に賃貸でオフィス・アパート・マンションなどを借りている場合などはドアに傷をつけたり、穴を開けると罰金を取られることがあるので注意が必要です。
賃貸のドアに影響なく取り付けることができるか確認しておきましょう。
おすすめスマートロックを比較!
ここからは、おすすめのスマートロックを比較します。
それぞれどの様な特徴があるのか見ていきましょう。
akerun
1つ目はakerunです。
akerunは、社員証やICカード、スマートフォンが鍵として使えるオフィス向けの商品です。
複数拠点のオフィスの入退室を管理できる他、自動で勤怠管理も出来ます。
レンタル製品という事もあり初期費用は0円ですが、詳細な見積は資料請求が必要です。
設置方法は、ドアにくっ付けるだけで面倒な工事も不要です。
注文から設置までは約一週間とスピーディーな点が魅力的です。
ALLigate
2つ目は、ALLigateです。
ALLigateは、社員証やICカード、スマートフォンが鍵として使えるスマートロックです。
製品タイプがいくつかあるので、各説明しておきます。
- アリゲイト イーサムロック
ローコストタイプで、入室のみログを見ることができ、スマホやICカード、備え付けのテンキーで入退室できます。
配線工事不要で、初期費用無料。
取り付け工事は30000円〜、月額5000円です。
- アリゲイト ロック
イーサムロックの機能に加え、勤怠管理ができる製品です。
電源に繋ぐタイプなので、面倒な電池交換はありません。
設置工事は必要で、初期費用50000円〜、月額12000円です。
テンキーが必要な場合は、別途費用が掛かるので注意してください。
- アリゲイト ロックプロ
アリゲイトロックの上位機種で、スケジュール管理ができる点が特徴です。
また、扉異常を検知すると通知してくれる機能もあります。
設置工事は必要で、初期費用50000円〜、月額16500円です。
SADIOT LOCK
3つ目は、SADIOT LOCKです。
SADIOT LOCKは、自分のスマートフォンを持って近づくだけで解錠できる製品です。
もし、スマートフォンを持っていない人がいた場合は、専用のリモコンキーで解錠出来ます。
設置方法は、両面テープで貼り付けるだけで非常に簡単です。
ただし、特殊な形の玄関ノブには対応していないので取り付けができないため注意してください。
また、細かい入退室管理などはできません。
製品・オプションごとに価格は異なります。
- SADIOT LOCK本体(スマホで開閉)
スマートロック本体の価格は、13200円です。
下記は、オプション料金です。
- SADIOT LOCK Hub
外出先から鍵を閉めることができるハブです。
価格は、4950円です。
- SADIOT LOCK Key
スマートフォンを持っていない方用の解錠出来るリモコンキーです。
価格は、3300円/1個です。
Qrio Lock
4つ目は、Qrio Lockです。
Qrio Lockは、スマートフォンのアプリから施錠・解錠することができる家庭向けの商品です。
もしスマートフォンを持っていない家族がいても、リモコンやカード、アップルウォッチも鍵になります。
さらに、他のIOT家電と同じようにAlexaやGoogleHomeで話しかけて施錠・解錠することができます。
設置方法は、両面テープで貼り付けるだけ。ほとんどの玄関ノブに対応しています。
また、細かい入退室管理などはできません。
製品・オプションごとに価格は異なります。
- Qrio Lock本体(スマホアプリで開閉)
スマートフォンアプリで自動で解錠します。
価格は、25300円〜です。
- Qrio Pad本体
スマホアプリではなく、カードをタッチするか暗証番号を入力することで解錠します。
価格は、22000円〜です。
- Qrio Key
車のキーと同じようなリモコンです。
価格は、4950円です。
- Qrio Hub
遠隔操作が可能で、家族の帰宅の際には通知が来ます。
価格は、9680円です。
CANDY HOUSE
5つ目は、CANDY HOUSEです。
CANDY HOUSEは、スマホアプリで開閉する型のスマートロックです。
最大の特徴としては、とにかく値段が安く、本体のみだと4,980円です。
取り付けも工事不要で、貼り付けるだけ使える、超リーズナブルな気軽に使えるスマートロックです。
鍵のオーナーはドア開閉の履歴を管理・閲覧することも可能です。
また、スマホ以外でもapplewatchやAmazon AlexaやGoogle Homeなどと連携することもできて便利です。
まとめ:用途に合わせてスマートロックを比較・検討しよう
スマートロックについて種類や選び方、おすすめスマートロックの比較について見てきました。
ホームページによって価格を明示しているところ、資料請求しなければ価格がわからないところとさまざまです。
比較サイトを参考にしながら、気になる製品には問い合わせして見積もりを取って貰うのがよいでしょう。
鍵から解放されて、ストレスのない毎日が送れることを祈っています。