データセンターは、今やビジネスに欠かせない存在となっていますが、数多くのデータセンターがあり、どのように選べば良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、最新のおすすめデータセンター5選を紹介し、データセンターの選び方やデータセンターへの移設、運営方法について解説します。
データセンターを選ぶ際には、セキュリティ、信頼性、性能、運営会社の信頼性、サポート体制などを確認する必要があります。
本記事を参考にして、自社に最適なデータセンターを選び、ビジネスの発展につなげていきましょう。
データセンターとは
データセンターは、多数のコンピューターシステムやネットワーク機器、ストレージ装置などを保管し、管理する施設のことを指します。
企業や組織などが、オンラインサービスやビジネスアプリケーションなどを提供するために必要なデータや情報を保管し、処理するために使用されます。
データセンターを利用する理由
企業はデータセンターを利用するのには、どのような理由があるのでしょうか。
大量のデータを安全に保管
企業が保有する大量のデータを安全かつ効率的に管理するために、データセンターを利用します。
データセンターには、データの保管に適したストレージやバックアップシステム、セキュリティシステムが整備されているため、データの安全性を確保できます。
オンラインサービスの高速かつ安定したサービスの提供
企業が提供するオンラインサービスやウェブアプリケーションなどを運用するために、データセンターを利用します。
高速で安定したネットワーク、多数のサーバー、ストレージ装置が設置されており、これらを利用することで、オンラインサービスの高速かつ安定した提供が可能になります。
遠隔地からでもアクセス可能
企業が地理的に分散している場合でも、従業員や顧客が必要なデータやシステムにアクセスできるように、データセンターを利用します。
クラウドストレージや仮想サーバーなどのサービスが用意されており、遠隔地からでもデータやシステムにアクセスできます。
コストの削減
企業が自社でデータセンターを構築・運用すると、建設費用や電気代、メンテナンス費用などがかかります。
一方、データセンターを利用することで、これらのコストを削減できます。
また、データセンターには専門のスタッフが常駐しており、トラブル時の対応やメンテナンスなども安心して任せられます。
データセンターにおけるサービス
データセンターのサービスとは、企業や組織がデータセンターを利用する際に提供されるサービスのことを指します。
主なサービスには以下のようなものがあります。
ハウジングサービス
ハウジングサービスとは、企業や組織が自社でデータセンターを建設するコストを抑え、データセンター内に自社のIT機器を設置するためのスペースを提供するサービスのことです。
ハウジングサービスを利用することで、企業や組織は自社でデータセンターを構築することなく、安定的かつ高度な環境下でIT機器を稼働させることができます。
また、データセンター事業者は、顧客が必要とする機能を提供することで、安定的な収益を得ることができます。
コロケーションサービス
コロケーションサービスとは、データセンターが保有するサーバー機器の一部を、企業が利用するために提供するサービスであり、企業が自社で保有するサーバー機器をデータセンターに設置するハウジングとは異なります。
つまり、データセンターが保有するサーバー機器やネットワーク機器を共有して利用し、その中に自社のサーバー機器を設置することで、安全かつ高速な通信環境を提供することができます。
ホスティングサービス
ホスティングサービスとは、データセンターが保有するサーバー機器を利用し、Webサイトやアプリケーションを提供するためのホスティングサービスです。
すなわち、データセンターが保有するサーバー機器やネットワーク機器を利用して、Webサイトやアプリケーションを公開することができます。
企業が自社で保有するサーバー機器を持たなくても、Webサイトやアプリケーションを公開できるため、スタートアップ企業や中小企業に人気があります。
その他のサービス
以下のサービスは、データセンター事業者が提供することで、顧客は高品質なIT環境を安価で利用することができ、データセンター事業者は、サービス提供による収益を得ることができます。
バックアップサービス
データのバックアップをデータセンター事業者が提供するサービス。定期的なバックアップや、障害発生時の復旧作業などを行うことができます。
DR(ディザスタリカバリ)サイトの提供
災害発生時に備えて、データのバックアップやシステムの復旧を行うためのサイトを提供するサービスで、災害や緊急時に使用することができます。
セキュリティ設計や運用サポート
データセンター事業者が提供するセキュリティ対策について、設計や運用サポートを行うサービス。DDoS攻撃対策やファイアウォールの設定などを含みます。
マネージドサービスの提供
データセンター事業者が顧客のシステムを運用管理するサービス。運用監視や障害対応、アップデート作業などを行うことができます。
データセンターの適切な選定方法
データセンターを選ぶには以下の手順を踏むことで、適切なデータセンターの選定と、安定かつスムーズなシステム運用を実現することができます。
- データセンター選定前に目的などを明確にしておく
- データセンターを選定
- サービス提供契約前の確認事項
- サービス提供契約締結時の確認事項
- 移行計画の策定
- 契約後の運用
上記6つの手順について具体的に解説していきます。
1.データセンター選定前に目的などを明確にしておく
データセンターを選定する前に、以下のことを決めておくことでより適切なデータセンターを選定することができます。
目的と要件の明確化
自社がデータセンターを利用する目的や、必要な機能や要件を明確化しておくことが重要です。
データの保管、オンラインサービスの提供、リモートアクセスなど、目的に応じた要件(セキュリティ、可用性、レイテンシーなど)を洗い出し、その基準に合ったデータセンターを選定することができます。
データ量と成長性の予測
自社が保有するデータ量や、将来的なデータ量の予測も重要な要素です。
データセンターを選定する際には、保管できるデータ量やスケーラビリティの高さに着目し、将来的なデータ量の増加にも対応できるようにします。
データの重要性と適切なストレージの選択
自社が保有するデータの重要性や種類に応じて、適切なストレージの選択も重要です。
例えば、クレジットカード情報や個人情報などの重要なデータは、高度なセキュリティが確保されたストレージに保管する必要があります。
ネットワーク環境の確認
自社のネットワーク環境を確認し、データセンターとの通信速度やネットワーク接続方法を検討することも重要です。
また、データセンターの位置に応じて、通信速度に影響を及ぼす地理的な要因も考慮する必要があります。
2.データセンターを選定
以下のようなポイントに注目し、自社の業務に適したデータセンターを選択することが重要です。
セキュリティ
データセンターに保管されるデータは、企業や顧客のプライバシーに関わることがあり、セキュリティがしっかりしているかどうかを確認することが重要です。
データセンターには、物理的なセキュリティ、アクセス制御、監視カメラ、防火システム、暗号化技術などのセキュリティ対策が整備されているか確認しましょう。
可用性
データセンターのシステムがダウンしてしまうと、企業の業務に大きな影響を及ぼすことがあるため、可用性が高いかどうかを確認することが重要です。
可用性は、冷却システムや電源システム、バックアップシステムの整備などによって確保されます。
通信速度(レイテンシー)
データセンターとクライアントとの間の通信速度が、業務に影響を及ぼすことがあります。
データセンターの位置やネットワーク環境などから、レイテンシーが適切であるかどうかを確認することが重要です。
スケーラビリティ
企業が成長していくにつれ、データセンターの需要も増加することがあり、データセンターのスケーラビリティが高いかどうかを確認することが重要です。
スケーラビリティが高いデータセンターを選択することで、将来の業務拡大にも対応できます。
カスタマーサポート
データセンターでのトラブルや障害が発生した場合、適切なカスタマーサポートが必要になります。
そのため、データセンターの運営会社が提供するサポートサービスが充実しているかどうかを確認することが重要です。
料金体系
データセンターの利用料金体系や、契約期間の柔軟性、料金に含まれるサービス内容などを確認し、自社の予算や業務に合わせた最適なプランを選択することが重要です。
設備状況
データセンターの設備状況も確認することが重要です。設備の老朽化やメンテナンス状況、システム監視などを確認し、安定したサービス提供が可能かどうかを判断しましょう。
実績や評判
データセンターを選定する際には、運営会社の実績や評判も重要な要素です。運営会社の信頼性や信用度、顧客満足度などを確認し、信頼できるパートナーであるかどうかを判断しましょう。
3.サービス提供前の確認事項
契約を締結する前に、以下のような点についても検討しておくことが重要です。
複数のデータセンターを利用する
1つのデータセンターに依存しないよう、複数のデータセンターを利用することを検討しましょう。
複数のデータセンターを利用することで、サービス提供の可用性が高まり、災害に対するリスクも低減されます。
バックアップの実施
データセンターに保管されるデータは、定期的にバックアップを実施することが重要です。
万が一、データが失われた場合にも、バックアップから復旧できるようにしておきましょう。
セキュリティ対策の実施
データセンターのセキュリティ対策に加えて、自社内でもセキュリティ対策を実施することが重要です。
社員の教育やアクセス制限、システム監視など、セキュリティ対策を徹底することで、データ漏洩や不正アクセスのリスクを低減することができます。
監視体制の整備
データセンターの稼働状況やネットワークトラフィックの状況を常に監視することが重要です。
監視体制を整備し、異常が検知された場合には迅速に対応することが必要になります。
システム監査の実施
データセンターの利用にあたっては、システム監査を実施することで、セキュリティ対策やシステムの運用状況を確認し、問題点を改善することができます。
4.サービス提供契約締結の確認事項
データセンターのサービス提供契約を締結する際に以下のような点に注意し、企業とサービス提供会社との間で明確な取り決めが行われることが重要です。
サービス内容の確認
提供されるサービス内容を確認し、必要な機能や要件がすべて含まれているかを確認することが重要です。
また、サービス提供の範囲や期間、追加サービスなどについても確認しておきます。
料金プランの確認
データセンターの利用には一定の費用がかかります。契約時には、料金プランや支払い方法、解約料などについても確認しておきましょう。
セキュリティ対策の確認
データセンターには、企業や顧客のプライバシーに関わる重要なデータが保管されており、そのためにセキュリティ対策がしっかりと整備されているかどうかを確認することが重要です。
アクセス制御や監視システム、暗号化技術などのセキュリティ対策が整備されていることを確認することが必要になります。
サービスレベル契約(SLA)の確認
SLAは、サービス提供会社と利用者との間で、サービスの品質や可用性、修理時間などについて定めた契約書です。
SLAを確認することで、サービス品質に関する合意が明確になり、トラブルや障害が発生した場合の対応策が定まります。
契約期間や更新条件の確認
契約期間や更新条件についても確認しましょう。
契約期間が長期の場合、将来的にシステム要件が変更になる可能性があるため、更新条件や解約手順についても確認しておくことが重要です。
個人情報の取り扱いに関する規定
データセンターに保管されるデータには、個人情報が含まれることがあります。契約書には、個人情報の適切な取り扱いに関する規定が含まれていることを確認しましょう。
5.移行計画の策定
データセンターの移行手順は、移行の種類や規模、システムの種類によって異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。
ただし、データセンターの移行は複雑な作業であり、十分な準備が必要です。
移行作業には、複数の関係者が関わる場合があり、移行計画の策定やスケジュールの調整、移行対象の評価、移行先の環境の構築、データの移行、システムのテストなどについては、適切に対応する必要があります。
また、移行後もシステムの監視や運用管理を実施し、適切な対応を行うことが重要です。
移行の準備
移行前に、移行対象となるシステムやアプリケーション、データベース、ファイルサーバーなどを洗い出します。
また、移行のスケジュールや期間、移行先の環境などについても検討します。
移行対象の評価
移行対象となるシステムやアプリケーションを評価し、移行作業に必要なリソースやデータ量、稼働時間、障害対応などを洗い出します。
また、移行先のデータセンターでの要件や制約についても確認します。
移行先の環境の構築
移行先の環境を構築します。データセンターの設備やネットワーク、サーバー、ストレージなどを導入し、移行後のシステムやアプリケーションを動作させるための準備を整えます。
データのバックアップ
移行前には、データのバックアップを実施します。バックアップにより、万が一データが失われた場合にも復旧が可能になります。
データの移行
移行の前に、移行するデータを選択します。データ移行ツールを利用し、移行するデータを移行先の環境にコピーします。
システムのテスト
移行後、システムやアプリケーションの動作確認を実施します。
テストでは、機能性や性能、セキュリティなどを評価し、問題があれば修正することが必要です。
ユーザーのトレーニング
移行後は、ユーザーのトレーニングを実施します。
ユーザーのトレーニングにより、移行後のシステムやアプリケーションの利用方法を周知し、スムーズな運用を実現します。
運用開始
移行作業が完了したら、システムやアプリケーションを稼働させます。
移行後もシステムの監視や運用管理を実施し、問題が発生した場合には適切な対応をし、移行後も定期的なメンテナンスを実施し、システムの安定稼働を確保します。
6.契約後の運用
データセンターを利用した後にも、定期的な監査や契約内容の見直し、サポート体制の確認などを行い、常時稼働を維持することで、サービスの信頼性を確保することが必要です。
請求書の確認
データセンターを利用する際には、契約内容に基づいた請求書が送られてきます。
請求書を定期的に確認し、誤りがないかを確認することが重要です。
セキュリティの確認
データセンターに保管されているデータには、重要な情報が含まれていることが多いため、セキュリティ対策が適切に行われているかを確認し、必要に応じて追加対策を講じることが必要です。
バックアップの確認
データセンターに保管されているデータについては、定期的にバックアップを取得しておく必要があります。
バックアップが適切に取得されているかを確認し、必要に応じて復旧テストを実施することが重要です。
パフォーマンスの確認
データセンター内で稼働するシステムやアプリケーションのパフォーマンスを確認し、適切なパフォーマンスが出ているかを確認することが必要です。
障害対応の確認
データセンター内で障害が発生した場合には、適切な対応が行われているかを確認することが必要です。
障害対応のプロセスを確認し、改善点があればフィードバックすることが重要です。
契約期間の確認
データセンターの利用契約は、一定期間で更新される場合があります。
契約期間の確認を怠らず、契約更新や契約解除のタイミングを逃さないようにすることが必要です。
定期的な監査の実施
データセンターを利用する場合には、定期的に監査を実施することが必要です。
監査を実施することで、セキュリティやパフォーマンスなどが適切に管理されているかを確認することができます。
また、監査結果をもとに、改善点や対策の実施を検討することが必要です。
契約内容の見直し
データセンターを利用する場合には、契約内容の見直しを定期的に行うことが必要です。
データ量や利用目的などに変更があった場合には、契約内容を変更する必要があります。
また、契約内容を見直すことで、コスト削減やサービスの向上などが可能になります。
サポート体制の確認
データセンターを利用する場合には、適切なサポート体制が整っていることが重要です。
サポート体制については、24時間対応かどうか、問い合わせ窓口の有無や対応速度、技術サポートの質などを確認することが必要です。
常時稼働の確認
データセンターを利用する場合には、常時稼働が求められます。
サーバー、ネットワーク、電源などの機器が常に稼働しているかを確認し、障害が発生した場合には迅速に対応することが必要です。
データセンター導入のメリット
データセンターを導入するときは、どのようなメリットがあるのか把握しておくことも大事です。
データセンター導入のメリットが分かれば、利用を前向きに検討することができるでしょう。
以下のようなメリットがあるので紹介しましょう。
セキュリティのレベルが高い
データセンターはサーバーを安全に保管するための専用施設になるため、一般的な企業のオフィスよりも強固なセキュリティで守られています。
入退管理やネットワークセキュリティサービスの導入など、あらゆるリスクに備えてセキュリティ対策を行うことができるため、情報漏洩の危機なども備えることができます。
また、データセンターでは専門知識の豊富なスタッフによって万が一の場合も的確で迅速な対応によって、データを保護してくれるよう人力してくれます。
自社のみでデータを保管する際は、セキュリティの強化をしても甘い場合があり、万が一の際に咄嗟の判断を行うことができず、被害が拡大してしまう場合もあるでしょう。
セキュリティの強化と情報の管理をしっかり行いたい場合はデータセンターの利用を検討してみることができるでしょう。
災害発生時のリスクも抑えられる
データセンターを利用するなら、災害が発生したときもある程度安心感を抱くことができます。
日本は地震が多いこともあり、システムが影響を受けてしまうこともあれば、大雨や台風などで土砂災害が起き、被災した地域にあるオフィスはデータを全て損失させてしまうことがあります。
もし、データが損失してしまうと、取引先との関係にも影響が生じるため、大きな損失を被ることもあるでしょう。
データセンターの場合は建物が耐震性になっており、地震対策をしっかり行っています。
また、高感度な火災報知器や水を使用しない消火設備が設置されており、さらに非常用発電装置や、無停電電源装置も設置しているため、被災して停電になった際も大切なデータを保護することが可能です。
電子機器を守るための装備はしっかり行われているため、地域が被災したとしても被害を最小限に抑えることができるでしょう。
運用負担を軽減することができる
データセンターを活用することができれば、運用負担を軽減させることも可能です。
データ管理をする際は安全で適切な管理をするため、いろいろな業務を行わなくてはいけません。
例えば、サーバーの監視やセキュリティチェック、バックアップなどを取る必要があります。
また、トラブルが生じたときには問題解決の作業をしなくてはならず、発熱量を防ぐために排気や空気設備の管理も行わなくてはいけません。
サーバー管理者が他の業務にと兼任している場合は、サーバーの運用業務に追われてしまい、本業に支障をきたす場合もあります。
しかし、データセンターであれば運用するためのシステムはどれも構築されているため、自社で運用する手間は大幅に削減できます。
運用サポートがあるデータセンターにサーバーを設置して業務を委託するなら、かかる時間を別の業務に充てることもできるため、社員の負担も減るでしょう。
監視体制も整っている
データセンターを活用することができれば監視体制も整っているため、リスク管理を行うことも可能です。
データセンターでは監視者を設置する、また監視専用のシステムを導入することもできるため、企業が休んでいる間も1年中時間を問わずに運用することが可能です。
万が一トラブルが発生している際もスピーディーな復旧を行うことができるため、企業の信頼性を守ることができます。
監視者を企業側が用意しなくて済むなら、従業員の体制も、より良くすることができるでしょう。
データセンター導入のデメリット
データセンターの導入にはデメリットもあります。
デメリットを確認することにより、リスクを抑えて利用することもできます。
データセンター導入のデメリットは以下のようになります。
コスト負担が大きくかかる
データセンターを導入することになれば、当然ながらコスト負担が大きくかかります。
データセンター利用時のコストはどこまで委託するかによって変わってきますが、運用全てを任せるなら大きな出費になることがあり企業の運営に支障が生じる場合もあります。
保有している機器やデータがそこまで大きくない場合は、自社で管理した方がコストを抑えられる場合もあるため、しっかり計画を練っておく必要があるでしょう。
データセンター利用時の見積もりを取るなら、コスト計算することができるため、必ず問い合わせするようにしてください。
交通で手間がかかる場合もある
データセンターを利用するときは交通面で手間がかかることもあります。
遠方にデータセンターがある場合は移動のコストや時間がかかるため、もしトラブルが発生した際は対処が間に合わないことも考えられます。
交通の手間を省くためには、サポート体制の充実さが重要になるため、契約前に把握しておくようにしましょう。
おすすめするデータセンター運用会社5社を紹介
以下のとおり5つの優れたデータセンターを、所在地やサービス形態などを比較表にして紹介します。
運用会社 | データセンター名 | センター所在地 | サービス形態 |
さくらインターネット株式会社 | さくらインターネット | 東京(西新宿・東新宿・代官山)、大阪(堂島)、北海道(石狩) | ハウジング、コロケーション |
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ | Web ARENA Symphony | 東京(門前仲町、勝どき)、大阪(堂島) | ハウジング、コロケーション
|
株式会社両備システムズ | Ryobi-IDC | 岡山 | ハウジング、コロケーション、ホスティング
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Coltテクノロジーサービス株式会社 | Coltデータセンター | 東京(2か所)、千葉(印西3か所)、京阪奈、大阪、海外5か国(インド、ドイツ、英国、フランス、オランダ) | ハウジング、コロケーション
|
株式会社IDCフロンティア | IDCフロンティア | 東京(府中・有明・日本橋)、神奈川(横浜)、大阪(吹田)、福岡(北九州)、福島(白河) | ハウジング、コロケーション
|
それぞれが高品質で高セキュリティな施設を持ち、顧客ニーズに合わせた柔軟なサービスを提供しています。
なお、料金体系など詳細については、各運用会社の公式サイトからの問い合わせとなります。
さくらインターネット
・安定運用を支える堅牢な設備や最新のネットワーク機器やサーバーなどを導入し、高性能な環境を提供することができる
・大規模地震にも耐えることができる免震構造が採用されており、ラックも堅牢性が保たれているため、顧客のデータを守ることができる
・データセンターの冗長化技術により年間を通して冷房空調機を使用することで常に室温が一定となるよう管理
・同社のデータセンターは、省エネ性に優れた設備を導入しています。また、再生可能エネルギーの利用など、環境に配慮した運用を行っている
さくらインターネット株式会社は、日本を代表するデータセンター事業者の一つです。
同社が保有するデータセンターは、日本国内5か所に展開しています。
データセンターを利用した各種サービスや豊富なオプションサービスも充実しているため、顧客のニーズに合わせた柔軟なサービス提供を行っています。
Web ARENA Symphony
・ネットワークサービスも提供している同社の大容量バックボーンとお客さまシステムを直結しているため、ネットワーク回線の冗長化や 障害時の迂回ルートを確保ができている
・コスト削減によるブレードサーバーの導入や大規模システムにも対応する、高密度積載が可能なラックや大容量電力の提供をしているため、ビジネスの拡大に合わせたシステム拡張も可能
・耐震強度を十分に考慮したビル設計や空調設備、無停電電源装置(UPS)をはじめ、 入退室管理や監視カメラ、生体認証などによるセキュリティシステムなど、 これまでの実績を生かした設備が備えられている
・災害時のBCP対策として首都圏に立地されている同社データセンターだけでなく、グループ・アライアンス各社の全国データセンターも遠隔DRとして提供が可能なため、さまざまな顧客ニーズに対応することが可能
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズが運営するデータセンター「Web ARENA Symphony」は、高度なサービスを提供するデータセンターの一つです。
データセンターのパイオニアとして、日々の運用経験の中から、時代に適した環境やサービスを提供することができます。
顧客のニーズに合わせた柔軟なサービス提供が可能であり、高品質なIT環境を求める企業にとっては魅力的なデータセンターと言えます。
Ryobi-IDC
・コロケーションサービスでは、顧客のIT資産を預かるためのラックや電源設備を提供し、ラックはフルラックから1/8まで選ぶことができ、提供電源も最大20kVAまで対応することができる
・地震が少なく、活断層や活火山から離れている「岡山」に設置されているデータセンタ―であるため、BCPやDRとして最適な立地条件である
・ビジネス規模や利用用途に合わせたクラウドサービス環境を提供することができ、セキュリティ対策としても24時間365日の監視、不正アクセス対策などを実施している
・専任のエンジニアによるマネージドサービスや、セキュリティ設計や運用サポートなども提供しており、顧客のニーズに合わせた柔軟なサービス提供が可能
株式会社両備システムズが運営するデータセンター「Ryobi-IDC」は、岡山に立地する安心安全なデータセンターを基軸とし、各種サービスを提供するデータセンターです。
コロケーションサービス(ハウジング)やクラウドサービス、バックアップソリューションなど顧客のニーズに沿ったトータルソリューションを提案しています。
Coltデータセンターサービス
・アジア、ヨーロッパの8都市16か所に最先端のデータセンターを有し、24時間365日体制のセキュリティと現地の言語でのサポートを提供している。
・ハイパースケールのデータセンターで設計から導入、運用管理までデータセンターとして先駆けの同社による卓越した技術と運用を提供している。
・高性能な環境を提供するために、最新のハードウェアやネットワーク機器を導入しています。また、高速で安定したネットワーク接続環境を提供することで、高速・安定なサービス提供を実現しています。
・外部監査を受け、オペレーションと設計規格に関するエネルギー効率を対象とする数多くの賞を受賞をしている。
Coltテクノロジーサービス株式会社が運営するデータセンター「Coltデータセンターサービス」は、日本をはじめとするアジア、ヨーロッパと世界8都市16か所にてデータセンターが設置されています。
同社は、データセンター業界で25年以上の実績を有し、市場で最も信頼される顧客中心のデータセンターを目指し運用を行っており、高品質なIT環境を求める企業にとっては魅力的なデータセンターと言えます。
IDCフロンティア
・コロケーションサービス(ハウジング)には、地震対策、セキュリティ対策が万全に整った堅牢なデータセンターにて、お客さまのサーバー機器を安全にお預かりできるよう最新の設備や技術を導入している。
・震度6強の地震にも耐える堅牢なファシリティ、冗長化された電源・空調設備と万全のセキュリティ体制が整っている。
・2020年12月に開業した東京府中データセンターはAIやIoT時代を見据えた次世代型データセンターを有し、グローバルビジネスを展開するハイパースケーラーにも対応可能な豊富な電力供給量と、高品質のネットワーク回線を備えている。
・郊外型の2か所では広大な敷地に増設可能なエリアと必要な電力を確保しており、 顧客のビジネス規模に応じてシステム増強も柔軟に対応することができる。
株式会社IDCフロンティアが運営するデータセンター「IDCフロンティア」は、日本国内において、首都圏や関西圏の都市型では5か所、その他の地方の郊外型では福岡、福島の2か所を有した高品質かつ高セキュリティのデータセンターです。
東西に広く拠点が設置されていることで、システムの物理的な分散と電力を供給する事業者の分散も可能であり、各センターの長所を顧客ニーズにあわせて選択することができます。
まとめ:データセンターを活用してビジネスを拡大!
データセンターを利用することで、多くの企業はデータのセキュリティや信頼性、性能、柔軟性などを向上させ、クラウドサービスやバックアップサービスなどの様々な付加価値サービスも利用できます。
今後のビジネスの成長にとって、データセンターは必要不可欠な存在となっていますが、データセンターはコストや設備の維持管理などが課題となるため、信頼できるデータセンターを選択することが大切です。
さらに、データセンターを運営する企業は、顧客のニーズに合わせた柔軟なサービスを提供しているため、多くの企業がデータセンターを利用しています。
データセンターを利用することで、企業のビジネスにおいてデータを活用するための基盤を確立し、更なる成長を加速させることができるでしょう。