人事・労務

インターンシップサイトを比較!利用メリットや選び方について解説

インターンシップサイトを比較!特徴や求人について。

学生の皆さまは、「インターンシップに興味があるけれど、どのような方法で探したり応募したりすればよいのか」と悩んでいませんか。

昨今、意欲のある優秀な学生は、大学1・2年生のときからインターンシップを始めることも少なくありません。

学生がインターンシップに参加することで、業界や社会全体に対する理解を深められたり、自分自身のスキルアップにつなげられたりといったメリットを得られます。

また、インターンシップを開催する企業側にも、優秀な学生と出会うチャンスが得られるほかに、企業イメージに対するミスマッチを防げるなどのメリットを期待できます。

本記事では、インターンシップの種類やインターンシップサイトの概要を解説したうえで、インターンシップサイト利用のメリットやサイトを選ぶポイントを解説していきます。

さらに、おすすめなインターンシップサイトをいくつかピックアップして、それぞれを比較しながら詳しく紹介します。

インターンシップへの参加を検討している学生や就活中の学生、人事・採用担当者はぜひ本記事を参考にしてください。

 

 

インターンシップサイト

インターンシップサイトとは、インターンシップを実施したい企業と、インターンシップ参加したい学生とをマッチングさせるサービスです。

既存の就職支援サービスが運営するインターンシップサイトから、就職活動全般に役立つ情報を提供するサイトのほか、インターンシップに特化したサイトまで種類はさまざまです。

インターンシップサイトを使うことで、企業側はインターンシップに参加する学生の募集や受け入れる学生の選定、参加する学生との連絡をスムーズに行えます。

そのため、インターンシップの開催を検討している企業のほとんどは、インターンシップサイトを活用しています。

インターンシップに参加したい学生は、まずはインターンシップサイトをいくつか覗いてみることをおすすめします。

 

インターンシップサイトに搭載されている機能には、主に下記のようなものが挙げられます。

・企業がインターンシップ情報を掲載して、学生はその募集内容に応募できる

・インターンシップに関するコラムやお役立ち記事を読める

・インターンシップ情報だけではなく、会社情報なども収集できる

 

このように、インターンシップサイトでは、インターンシップに参加するために必要な機能を利用できるだけではなく、企業研究に役立つ情報収集も行えます。

最近では、大手求人サイトの「マイナビ」や「リクナビ」などにもインターンシップの情報が掲載されているため、こうしたサイトは特に就職活動の一環として利用しやすいと言えます。

 

 

インターンシップの主な種類を解説

インターンシップは、開催する期間の長さや給料支給の有無によって、主に4つの種類にわけられます。

インターンシップについてより理解を深めるため、ここではインターンシップの主な種類を解説していきます。

 

短期間のインターンシップ

インターンシップの多くは、半日や1日、または3日間といった短期間でプログラムが終了するように設定されています。

これは、短期間のインターンシップだと学業やアルバイトとの両立がしやすく、より多くの応募を期待できるからです。

そして、短期間のインターンシップは開催回数を多く確保しやすいため、多くの学生に参加してもらうことが可能になります。

その結果、企業側は多くの学生に対して自社をアピールする機会を得られて、学生側は気軽にインターンシップへ参加できるというメリットがあるのです。

 

長期間のインターンシップ

ほとんどのインターンシップは短期間での開催ですが、なかには1週間や1カ月、半年以上などの長期で開催するインターンシップもあります。

長期間のインターンシップは、学業やアルバイトとの両立が難しいため、短期間のインターンシップほどは応募数を見込めません。

しかし、開催期間が長いため、本気でインターンシップに参加しようとしている意志の強い学生が集まるメリットがあります。

そのため、長期間のインターンシップに参加した学生のなかから、本選考での採用を行う企業も少なくありません。

企業側としては、長期間を経て企業について、学生にしっかりと理解を深めてもらえるとともに、自社への志望度が高い学生に出会えるメリットを期待できます。

学生側としては、本選考での採用につながりやすいインターンシップに参加できる、企業研究を深く行えるといったメリットがあるのです。

 

給料が支給されないインターンシップ

給料が支給されないインターンシップでは、企業説明会の延長線上にあるような内容を取り扱います。

そのため、従業員が実際に行っている業務とまったく同じことを経験することはありません。

なぜなら、従業員と同様な業務をインターンシップで行う場合、企業側には給料を支払う義務が発生するからです。

学生向けのインターンシップの多くは、給料が支給されないものが大半ですが、企業説明会ではわからないような企業の雰囲気を体感することができます。

また、インターンシップでグループワークが開催される場合、本選考で行われるグループディスカッションの実践演習に役立てられます。

 

給料が支給されるインターンシップ

参加するのは学生といえど、従業員と同レベルや同様な業務を行う場合、インターンシップであっても給料を支払う必要があります。

給料が支給されるとなると、参加する学生のモチベーションは高まるため、企業についてより深く理解してもらえたり興味を持ってもらえたりといったメリットを期待できます。

学生側としても、アルバイト代わりにこうしたインターンシップに参加すれば、生活費を稼ぎながら就職活動を進められて一石二鳥と言えます。

一方で、給料が支給される分、インターンシップへの参加資格を得ることは難しくなります。

こうしたインターンシップに参加したい学生は、対策をきちんと立てることをおすすめします。

 

 

インターンシップサイト利用のメリット[企業編]

インターンシップサイト利用のメリットを、企業側の目線から見ていきます。

 

意欲のある学生と早めに会うことができる

近年では、就職活動の解禁時期が早まりつつあります。

学生は就職活動の開始に向けて、早ければ大学1年生から情報収集や自己分析を始めています。

そして、意欲のある学生は、就職活動の一環としてインターンシップに参加することが多いです。

そのため、インターンシップを開催することで、こうした意欲の高い学生と早いうちに出会うことができます。

早い段階で学生に自社の印象を強く残し、本選考に進んでもらうためには、インターンシップの実施は大変有効です。

 

インターンシップを行うことで企業とのミスマッチを減らす

インターンシップの実施内容は、企業ごとまったく異なります。

基本的には、企業の業務の簡単な体験や、グループワークや社員と話す機会を作るなどが多いです。

こうしたプログラムを実施することで、学生に企業のイメージをより深く理解してもらえるはずです。

就職情報サイトには掲載していないような情報をインターンシップで伝えれば、企業イメージに対する学生と企業側とのミスマッチを防げるでしょう。

「この企業で自分は長く働けそうか」「本当に自分がやりたい仕事なのか」といったことを学生が考えられる、そんな機会を与えられることと思います。

学生と企業側とのミスマッチを防げれば、早期離職のリスクも大幅に減らせる可能性が高いです。

 

人材育成も兼ねることができる

企業活動で多くのコストがかかる項目のひとつに、人材育成が挙げられます。

インターンシップでは、学生に短期間から長期間の体験や実践で、企業の業務を学べるように計画しているところもあります。

この場合のメリットは、実践を行った学生の方が、入社してから早いうちに現場で働けることです。

あらかじめ、数か月~年単位での研修期間を採用前に確保できれば、採用後も即戦力として期待できます。

研修期間の短縮を見込めるため、近年では長期インターンシップに力を入れている企業も増えています。

 

 

インターンシップサイト利用のメリット[学生編]

次に、インターンシップサイト利用のメリットを学生側の目線から見ていきます。

 

ビジネスを体感できる

自分の興味やある職種や業界を選び、インターンシップに参加すれば、社会人になる前にビジネスを体感することができます。

実際に取引先と接点を持ったり、本格的な業務を行ったりする機会は少ないかもしれませんが、ビジネスの雰囲気を味わうことは可能です。

業務内容や内容は企業によってかなり異なりますので、一概には言えませんが、貴重な経験になることは間違いないでしょう。

 

給料がもらえる

インターンシップのなかには、給料が支給されるものもあります。

お金をもらいながら、ビジネスに触れることができて、意欲がある学生にとっては一石二鳥です。

ただ、お金がもらえる以上、責任を持って業務に取り組む必要がある点は忘れないようにしてください。

 

求人を比較できる

インターンシップサイトにはさまざまな求人が掲載されているので、内容や給料、そのほかの条件を比較して選ぶことができます。

希望したインターンシップへの参加が実現するかどうかは置いておいて、求人を比較して選ぶことができるのは非常に大きいです。

 

 

学生がインターンシップサイトを利用するデメリット

企業側がインターンシップサイトを利用するデメリットは、サイトによっては掲載料がかかる程度でしょう。

学生がインターンシップサイトを利用する際は、どんなデメリットがあるでしょうか。

 

長期の場合は学業との両立が難しい

インターンシップサイトを利用して、インターンに参加する際は計画をしっかり練っておくことが大事です。

インターンシップは短期と長期がありますが、長期的な場合は学業との両立が難しいというデメリットが生じることもあるからです。

基本的に長期になると、週に◯日以上や1日◯時間など勤務時間が決められています。

学業が忙しい場合、インターンシップと両立させようとすると、綿密な計画が必要になりますが、スケジュール管理ができずに苦しい思いをする可能性もあります。

また学生の場合は費用を稼ぐためにアルバイトをしていることもあるため、その兼ね合いも考えなくてはいけないでしょう。

インターンシップサイトを利用するなら、学生にとってメリットもありますが、学業とのバランスに支障が出ないかチェックして利用するようにしましょう。

 

短期インターンシップは競争率が高い場合もある

インターンシップで学業との兼ね合いにより、短期間で参加したい人もおられるでしょう。

ただ、短期のインターンシップは学生が参加しやすいことから倍率が高く、参加できない可能性も生じます。

インターンシップも人数制限があるため、誰もが気軽に参加できるわけではありません。

特に、大手企業や有名企業の短期インターンシップは人気が高く、選考で自分にアピールポイントが無くては却下されてしまう可能性も高いです。

そのため、短期間のインターンシップに参加する場合は志望動機や自己アピールできるものでがあるの、か事前に準備しておく必要があります。

ただ、必ず自分のスケジュール通りにいくという可能性はないため、注意してください。

 

目的が無ければ無意味になる場合もある

インターンシップを利用するとしても、必ず成果があるわけではありません。

インターンシップに参加することで職場体験や社員の人と交流できるなどメリットがありますが、目的を明確化していなくては、無意味な時間になることもあります。

例えば、職場体験をした際に自分に合う仕事なのか確認しながら働くのと、漠然と作業するのでは、今後の自分の就職への影響力にも違いが出るでしょう。

漠然と行うだけでは、合わなかった場合に次どうすべきか方向性が分からなくなり就活が難航する可能性もあります。

また、先輩社員と交流するときも、積極的に質問するのか、何もしないのかでは相手の印象も変わってきますし、情報収集のクオリティも違います。

そのため、ただインターンシップに参加するだけでは得られるメリットがかなり少なくなり、辛いだけの日々になる場合もあります。

そのため、目的を持ってインターンシップに参加し、有意義な時間を過ごすことができるようにしましょう。

 

 

インターンシップサイトを選ぶポイント[企業編]

次に、インターンシップサイトを選ぶ際のポイントを企業側の目線から見ていきます。

どのくらいの人数が登録しているか

インターンシップサイトは近年、増加傾向にあります。

以前は大手の就活サイトがメインで行っていましたが、インターンシップ専用のサイトが続々と誕生しました。

学生も企業も、インターンシップに力を入れていることがわかります。

そのうえで、インターンシップサイトがどのくらいの登録者数がいるかは重要なポイントです。

自社がサービスを利用するためのコストを支払い、サイトを利用しても、閲覧する学生の数が少なくては参加者が見込めません。

複数のサイトを利用する、または登録者数の多いサイトを利用するようにしましょう。

 

使いやすさ

インターンシップサイトを利用し始めると、たくさんの学生からインターンシップの申し込みが来ます。

応募した学生とのやり取りは、少なくとも複数回必要になります。

最近では、メッセージのテンプレートが登録できるものも多いため、こうしたサイトを選ぶのがおすすめです。

 

 

インターンシップサイトを選ぶポイント[学生編]

次に、インターンシップサイトを選ぶ際のポイントを学生側の目線から見ていきます。

掲載求人の多さ

多ければ良いというわけではないですが、ある程度比較できる程度の求人数は欲しいところです。

求人を比較して、自分の希望に近いものを選びましょう。

また、東京などであれば求人数は豊富ですが、それ以外地域となると少なくなる可能性が上がるので、自分の希望するエリアも確認してください。

情報の濃さ

求人企業の情報が、どの程度書かれているかを確認しましょう。

あまりにも情報が薄いと、求人を選ぶ時に困ってしまいます。

もちろん、企業のHPなども確認した方が良いですが、サイト上の情報量も大事です。

 

 

おすすめインターンシップサイト5選を徹底比較

ここではおすすめのインターンシップサイトについていくつか比較していきます。

インターンシップサイト 特長 サイト登録人数 運営会社
マイナビ 利用学生数が最大
従業員数が少ない企業のインターンシップも多数掲載
80万人前後 株式会社マイナビ
リクナビ 利用学生数がマイナビに次いで多い
業界トップクラスの企業数が掲載されている
70万人前後 株式会社リクルート
ONE CAREER 企業の評判を見ることができるため、1年を通じて利用できる 30万人前後 株式会社ワンキャリア
キャリタス 利用学生数が多い
企業からのアプローチが可能
40万人前後 株式会社ディスコ
インターンシップガイド インターンシップに特化したサイト
国内最大規模のサイト
地方求人もある
不明 株式会社futurelabo

 

マイナビ

・利用学生数が最多の80万人前後

・掲載する企業規模も種類が多く、中小企業の掲載も多い

・利用することで全国の合同企業説明会にも参加できる

マイナビは株式会社マイナビが提供する就職情報サイトです。

サイトのサービスの中に、インターンシップも取り扱っています。

マイナビはサイトの利用学生数が、80万人前後と最大手です。

秋冬に開催されるインターンシップ・ワンデー仕事体験は11,000社以上です(2022年10月4日時点)。

マイナビの特長は、インターンシップを掲載する企業に中小企業の割合も多いことです。

さまざまな分野の企業が、インターンシップ情報を掲載しやすいサイトと言えるでしょう。

毎年6月から、就活解禁までの間はいつでもインターンシップ情報を掲載できます。

掲載されるインターンシップは、比較的短期間のものが多いです。

 

 

 

リクナビ

リクナビ

・利用学生数が業界トップクラスの70万人前後

・様々なオプションが使用可能

・短期のインターンもある

リクナビは株式会社リクルートが提供する、就職支援サイトです。

マイナビと並び、業界トップクラスの利用学生数です。

就職支援サービスのほかに、インターンシップ情報も取り扱っています。

掲載されるインターンシップは比較的短期間のものが多いです。

 

 

 

ONE CAREER

ONE CAREER・大手企業のインターンシップも掲載

・インターンシップだけでなく、就活全般で使用できるサイト

・コラム記事などもあり、情報収集にも役立つ

ONE CAREERは、株式会社ワンキャリアが提供する就職支援サイトです。

インターンシップの掲載数は1,000件に満たないほどですが、キーエンスや住友商事などをはじめ、有名・大手の企業がインターンシップ情報を掲載していると話題を集めています。

利用している学生の数も業界トップクラスほどではありませんが、複数の就職支援サイトを利用する学生は多いので掲載候補となるでしょう。

企業の評判が口コミとして登録されるため、リアルな声に触れたい方にはおすすめです。

 

 

 

キャリタス就活

キャリタス就活

・利用学生数が多い

・企業からオファーが届くことがある

・全国700以上の大学に求人票を配布している

キャリタス就活は、株式会社ディスコが提供する就職支援サイトです。

業界トップクラスのリクナビ・マイナビほどの登録者数はありませんが、次点で利用者の多いサイトといえます。

中堅から大手まで、インターンシップ情報が掲載されています。

 

 

 

インターンシップガイド

インターンシップガイド

・インターンシップに特化したサイト

・短期・長期どちらにも対応

・地方の企業のインターンシップも豊富に掲載

インターンシップガイドは、株式会社futurelaboが提供するインターンシップに特化したサイトです。

マイナビやリクナビが就職支援をメインとしているのに対して、インターンシップガイドはインターンシップを中心としたサイトです。

短期のものから長期のものまで、幅広くインターンシップが掲載されています。

インターンシップの掲載数では、2022年5月現在ではトップです。

インターンに興味がある学生は、登録しておいて損はないでしょう。

また、地方にある企業のインターンシップも豊富に掲載されているため、地方で働きたい・地元で就職したいという学生が参考にするサイトでしょう。

 

 

 

まとめ:インターンシップサイトで求人を比較して選考に進もう!

本記事では、インターンシップサイトについて、選ぶポイント、インターンシップサイトの比較などを紹介しました。

2~3サイトに登録してみて、サイトの特徴や掲載求人を比較しながら、利用を進めていくのが良いでしょう。

ぜひ、自分に合ったインターンシップ先を見つけてください!

 

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