現在、仕事をするうえでPCは必須です。
スマホだけで仕事を完結させる方もいるかもしれませんが、ものすごく稀でPCがないと仕事にならない人の方が多いのではないでしょうか。
会社で社員にPCを付与する際に悩むのが、購入するか、レンタルするか、、、。
雇用形態によって購入とレンタルを使い分けるケースもあるかもしれません。
例)正社員には購入、アルバイトにはレンタルなど。
今回はレンタルを少しでも検討している方に向けて、法人向けのPCレンタルサービスのご紹介をさせていただきます。
サービスを選ぶうえでのポイントの解説と、サービスのメリット・デメリットも説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
レンタルとリースの違い
PCレンタルと調べていくと、大抵行き着くのが「レンタルとリースの違い」です。
少しここで説明しておきます。
レンタル
ほとんどのサービスでは、契約期間を自由に決められます。
そのため契約期間の縛りがなく、途中解約をしやすいのが特徴です。
また経費として計上できるので、節税にもなります。
リース
基本的にリースは、契約期間を設定します。
最低でも2年設定されることが多いです。
そのため途中解約が難しく、もし途中解約を行った場合、解約手数料が発生します。
固定資産として計上できるので、法人税課税を節約できます。
上記の比較だけ見ると、レンタルの方が良さそうに見えますが、利用人数や期間によって、うまくカスタマイズすれば、リースの方が料金的にお得になる場合もあります。
レンタルとリース両方を展開している会社で、両方ともの見積もりを出してもらうのも一つの手です。
ここからは、法人向けPCレンタルサービスを利用するメリットについて解説します。
法人向けPCレンタルサービスを利用するメリット
法人向けPCレンタルサービスを利用するメリットを、以下にいくつかピックアップしてみました。
- 自社のさまざまなニーズに合わせて利用できる
- メンテナンスの必要がない
- 経理処理の手間が省ける
- 新しいパソコンにすぐ交換できる
順番に詳しく解説します。
自社のさまざまなニーズに合わせて利用できる
レンタルの場合、自社のさまざまなニーズに合わせて利用できます。
例えば、新人研修で1日だけ数十台のパソコンが必要な場合、リース・購入では費用がかかりすぎてしまいます。
その点レンタルなら、リース・購入より安い費用で用意が可能です。
そのほかにも短期社員専用パソコンをレンタルする際や、イベントを行う際など、レンタルならどんな場面でも臨機応変に立ち回れます。
メンテナンスの必要がない
購入したパソコンが故障してしまった場合、修理の依頼から修理費の負担まですべて企業側が負わなければいけません。
しかしレンタルの場合、基本的にはレンタルサービス会社側がパソコンのメンテナンスを行ってくれます。
故障した際はすぐに代わりのパソコンを送ってくれるサービスもありますので、業務の滞りも最小限に抑えられます。
経理処理の手間が省ける
パソコンを購入した場合、経費として計上するだけでなく、減価償却費としての計上も必要になり、経理作業が複雑になります。
しかしパソコンをレンタルした場合、すべて経費として計上できるので、経理の手間が省けるほか節税効果も期待できます。
新しいパソコンにすぐ交換できる
パソコンを購入すると、パソコンの寿命まで使い潰す必要があり、経年劣化により反応がにぶくなったり、フリーズしたりと業務に影響が出る可能性があります。
しかしレンタルの場合、レンタル期間が終了すれば新しいパソコンにすぐ交換できるので、経年劣化を気にする必要がありません。
PCレンタルサービスの選び方と注意するポイント
PCレンタルサービスを選ぶ際、以下の点に注意しましょう。
- ノートパソコンにするかデスクトップにするか決める
- 作業内容にあったスペックのパソコンを選ぶ
- サービスに対応している地域か確認する
- レンタル期間と利用料金
- PCの取り扱い機種と周辺機器
- サポート体制
- 発送の早さ
それぞれ詳しく解説します。
1.ノートパソコンにするかデスクトップにするか決める
法人向けパソコンレンタルサービスを利用する前に、パソコンの種類を決めておきましょう。
パソコンを設置するスペースに限りがある、パソコンを頻繁に持ち運ぶ機会が多い場合は、ノートパソコンがおすすめです。
逆にパソコンを設置するスペースが確保でき、持ち運ぶこともほとんどない場合は、デスクトップがおすすめです。
ノートパソコンに比べてデスクトップは、料金が安く設定されている場合がほとんどなので、その辺もあわせて検討してみると良いでしょう。
2.作業内容にあったスペックのパソコンを選ぶ
法人向けパソコンレンタルサービスを利用する前に、パソコンのだいたいのスペックを決めておきましょう。
パソコンのスペックを構成する項目として、以下の点をチェックしてください。
- 保存容量
- 光学ドライブの有無
- メモリ容量(処理速度に関係する)
- CPU(処理速度に関係する
スペックの高いパソコンほど、レンタル費用は高くなります。
ですので、自社の業務に合ったスペックのパソコンを選ぶことで、コスト削減が期待できます。
3.サービスに対応している地域か確認する
法人向けパソコンレンタルサービスを利用する前に、自社がサービスに対応している地域か確認しておきましょう。
全国配送可能な場合と、配送地域が限られている場合があります。
都市部の場合はほとんど心配いりませんが、地方の場合注意か必要です。
HPでは配送対象外地域でも、場合により配送可能になることもありますので、一度提供会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
4.レンタル期間と利用料金
PCレンタルサービスを利用する際は、レンタル期間を確認しましょう。
レンタルの期間には、1日~1週間のような短期レンタルもあれば、利用期間が月単位・年単位の長期レンタルプランもあります。
長期契約の場合、月額料金を支払うサブスクのような形になり、契約期間が長いほど月額料金が安くなるサービスもあります。
ただ長期で利用すると購入した方が安くなることもあるので、注意が必要です。
また途中で解約する場合、解約料がかかるケースもあるので、契約内容をよく確認しましょう。
利用料金に関して、初期設定費用もしっかり確認しましょう。
利用料金はあくまでもパソコン本体のものです。
セキュリティソフトやオフィスなどはインストールされていないこともあります。
ですのでサービスを利用する際は、必要なソフトがインストールされているか、もしくはインストールにかかる料金を確認しましょう。
5.PCの取り扱い機種と周辺機器
PCレンタルサービスを利用する際は、取り扱い機種がどれくらいあるのか確認しましょう。
サービスによって扱っているPCは異なります。
自分が利用したいPCを取り扱っているかチェックしましょう。
プロジェクターやコピー機などの周辺機器もレンタルできるサービスであれば、コストの削減につながります。
またテレワーク向けにWebカメラやヘッドセットも取り扱っているサービスなどもあります。
6.サポート体制
万が一トラブルが起きた時に備えて、以下のようなサポート体制があるのかを確認しましょう。
- PCが不調の際修理は可能か
- 代替品はすぐ出るのか
- メンテナンスをしてくれるのか など
最速で仕事を再開できるよう、サポート内容は見ておきましょう。
またPC返却時、内部に残っているデータの処理はどのようにしているかも確認が大切です。
故障時の補償範囲の確認と、サポート時間も忘れずにチェックしましょう。
サービスによっては、修理代全額負担や24時間サポートでないこともあります。
7.発送の早さ
故障した際のPC発送の早さもチェックしましょう。
即日発送対応のサービスにがあれば翌日に届くので、少しでも早く仕事を再開したい方は、即日対応のサービスを選びましょう。
レンタルCPを壊す・紛失した際にどのような保証があるのかも調べておくと安心です。
この保証の厚さによって、料金が変わってきます。
法人向けおすすめPCレンタルサービス比較
では、法人向けのおすすめPCレンタルサービスを特徴や料金とともに紹介していきます。
サービス名 | 料金 | 特徴 |
テクノレント | 月額1,600円〜/1台 | 24時間365日サポート 代替機サービスあり 返却後のデータを無償消去 |
レンタルPCネット | 月額5,500円〜/1台 | ウイルスソフト完備 取り扱い機種はレッツノートのみ 初期設定不要 |
横河レンタリース | 月額3,800円〜/1台 | 取り扱いPC100万台以上 故障時の費用不要 最短即日発送 |
レンタルマーケット | 月額4,950円〜/1台 | 超短期(3日など)のレンタルも可 不具合が発生した場合は即修理 一部延長や1ヶ月単位での延長など柔軟な延長契約 |
法パソ | 月額4,000円〜/1台 | 現地での修理対応アリ 天災や水没・落下への故障補償あり 最短1日からレンタル可能 |
1.テクノレント
・24時間365日サポート
・代替機サービスあり
・返却後のデータを無償消去
テクノレントは、大手リコールグループのPCレンタルサービス会社です。
取り扱っているPCは、東芝・富士通・Lenovoなどビジネスシーンでよく利用されるものをメインに様々な機種が用意されています。
PCだけではなく、タブレットPCやSIMフリー端末のレンタルも行っています。
またコピー機やプロジェクターなど、PC周辺機器の取り扱いも充実しているのが特徴です。
故障時のサポートは24時間365日対応し、故障時の代替品の発送も即日対応してくれます。
また返却時のデータはスタッフによって消去されます。
もし心配であれば別途料金で消去証明書を受け取ることも可能です。
2.レンタルPCネット
・ウイルスソフト完備
・取り扱い機種はレッツノートのみ
・初期設定不要
レンタルPCネットは、サービス名の通りレンタルPCのみを取り扱っているサービスになります。
大きな特徴は、Panasonic レッツノートのみを扱っており、それ以外は取り扱いがありません。
Panasonic レッツノートはビジネスPCとして評価が高く、スペックは以下の通りです。
"ノート型、Intel Corei5、メモリ16GB、ストレージ SSD 500GB、重さ1.25kg、Microsoft オフィスソフト・セキュリティソフトインストール済み"
PC機種にこだわりのない方、とりあえずある程度良いPCであれば問題ない方、機種がたくさんありすぎると選ぶのが難しい方に向いているサービスです。
サポート専用LINEがあるのでそこに問い合わせるか、コールセンターに連絡ができます。
またレンタル機には、すべてリモートサポート用のアプリも事前にインストールされています。
故障については過失がない場合、無償で交換でき、過失が有る場合は費用請求及び契約の終了になります。
3.横河レンタリース
・取り扱いPC100万台以上
・故障時の費用不要
・最短即日発送
横河レンタリースは、PCを始め様々なIT商品をレンタル・リースしている会社です。
パナソニック、VAIO、Dell、マイクロソフトなど多種PCの取り扱いがあります。
マイクロソフトやウイルスバスターなどのセキュリティソフトを入れる場合は、別途料金がかかります。
サポート時間は平日9時~17時00分で、土日祝は対応していません。
ただ故障時の対応は、代替品が在庫にあれば、即日で行ってくれます。
4.レンタルマーケット
・超短期(3日など)のレンタルも可
・不具合が発生した場合は即修理
・一部延長や1ヶ月単位での延長など柔軟な延長契約
レンタルマーケットは、レンタル可能な周辺機器が豊富な点が特徴のPCレンタルサービスです。
会議や展示会など、様々なビジネスシーンに役立つものが用意されています。
利用料金が商品ごとではなく、パソコンのスペックで決められている点が特徴的です。
資料作成やネット検索などの最小限の性能のパソコンから、光学ドライブ・Webカメラなどを備えたフルスペックのものまで用意されています。
周辺機器の取り扱いは、各種ソフトウェアのほかに、モバイルルーター・ペンタブレット・プロジェクターなどがあります。
サポート時間は平日9時~17時30分で、土日祝は対応していませんので、土日祝に仕事がある方にはあまり向いていません。
ただ故障時の対応としては、当日受付当日発送です。
5.法パソ
・現地での修理対応アリ
・天災や水没・落下への故障補償あり
・最短1日からレンタル可能
法パソは、PC、タブレット、コピー機をはじめとするIT機器をレンタルする専門サービスです。
取り扱っているPCの機種は、HP・Lenovo・Dell・パナソニック・macなどがあります。
利用者専用のコールセンターがあり、時間は平日9時~17時00分で、土日祝は対応していません。
また、もしコールセンターでも解決しない場合は、現地にテクニカルスタッフが伺っての直接サポートもあります。
※直接サポートは回数制限アリ
故障・破損等の場合、修理代金を補償してくれます。
※修理代金が1台あたり10,000円を超える場合、10,000円のみご負担、10,000円以内の場合のお客様には全額負担となります。
ただ、利用者の過失による場合は、修理代金の補償はありません。
まとめ:法人向けPCレンタルサービスを上手く使いこなそう!
ここまで、法人向けPCレンタルサービスを比較してきました。
各サービスの特徴・料金などを比較し、自社に最適なモノを選びましょう。
また、レンタルだけではなく、購入・リースとも比較してみてみるのも1つの手です。