営業や出張先での移動といった場面でタクシーを利用する際、どのような方法でタクシーを配車していますか?
多くの人は、ネットで検索をかけて上位にあるタクシー会社から目星をつけて、エリアや料金などを勘案して電話をかけていると思います。
これだけでも時間がかかる作業ですが、仕事で利用する際には避けたいさまざまなトラブルが想定されます。
例えば、『電話がつながりにくくくて配車に時間がかかった』『立替清算に手間がかかった』などです。
反対に考えると、こうしたトラブルを解消できればタクシーはとても便利ですよね!
タクシーを利用する場合は自分で運転しないため、事故のリスクがなくなるうえに、車両維持費もかかりません。
配車や立替精算の手間や時間を節約してくれて、効率的にタクシーを使えるのが「タクシー配車アプリ」です。
タクシー配車アプリとは?
タクシー配車アプリとは、事前に利用登録をしておくと、タクシー配車をアプリ上でスムーズに行えるサービスです。
多くのタクシー会社と提携しているため、アプリを利用することで、近辺を走っているタクシーに「来てください!」とすぐに通知できます。
そしてタクシーが捕まれば、アプリ上の指定した場所までタクシーが迎えに来てくれます。
通常の配車方法よりも効率的に配車を行えますが、アプリの利用料(迎車代)が少しかかる点に注意が必要です。
タクシー配車アプリを使う際の手順
まずは、タクシー配車アプリを使う際のおおまか手順を説明します。
タクシー配車アプリの細かい使い方はアプリによってさまざまですが、主な流れを以下の通りです。
1.タクシー配車アプリをインストールする
実際に配車を行う前に、自分が使いやすいと思うタクシー配車アプリをインストールしておきましょう。
自分がよくタクシーを使う地域に対応しているアプリや、決済が簡単なアプリを選ぶのがおすすめです。
また、アプリ毎にiOSやAndroidなど、対応しているスマートフォンのOSが異なります。
さらに、対応可能な決済方法もアプリによってさまざまです。
自分のスマートフォンや、使いたい決済方法に対応しているアプリを選ぶようにしてください。
2.個人情報や決済情報を入力する
アプリをインストールした後は、自分の個人情報や決済情報を入力します。
この手順を配車前に行っておくと、実際に配車を行う際、スムーズに配車依頼をかけられます。
名前や住所、電話番号のほか、決済に使うクレジットカードやキャッシュレス決済の情報を入力します。
入力ミスがあると配車がスムーズに進まないおそれがあるため、入力内容はしっかり確認しましょう。
3.乗車場所と降車場所をアプリに入力する
実際にタクシーを配車したい場合、まずはアプリ上で乗車場所と降車場所を入力してください。
この際、住所だけではなく建物名や車付けする場所、到着後の対応を入力する場合があります。
せっかくアプリでスムーズに配車依頼をできても、降車場所が正しく伝わらなければ本末転倒です。
なるべくわかりやすいように、降車場所や乗車場所の情報を入力することが大切です。
4.配車依頼をかける
乗車場所と降車場所の情報を入力すると、配車可能なタクシー会社が表示されます。
その候補のなかから、1社を選んで配車依頼をアプリ上でかけます。
タクシーが到着するまでは、アプリのマップ上でタクシーの現在位置を確認できるため安心です。
4.乗車後に車内決済かアプリの自動決済を行う
タクシー乗車後は、車内で決済を行うか、アプリ上で自動決済を行うかの2択です。
精算にかかる時間を節約したい人は、アプリ上での自動決済がおすすめです。
タクシー配車アプリのメリット
タクシー配車アプリには、どのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきます。
毎回料金を支払う必要がない
タクシー配車アプリでは、クレジットカードやキャッシュレス決済の情報を事前に登録しておくことで、降車後に自動で支払いが行われます。
そのため、目的地到着後に、タクシー運転手と料金の支払いを交わす必要がなくなります。
精算にかかる時間が大幅に短縮できて、次の予定までの時間と心の余裕ができますね。
また極端な例ですが、財布を忘れた...となっても、アプリ上の自動決済であれば安心です。
タクシーを捕まえる手間なし
これが1番のメリットですが、配車さえ行えば待っているだけで確実に乗車できます。
そのため、道に出てタクシーに「止まって〜!」と手を振る必要がないです。
また、近くのタクシー会社に電話して、迎車をお願いするなんてこともなくなります。
アプリを起動してタクシーを呼ぶボタンを押すだけで、これらの手間が解決します。
タクシー配車全体にかかる手間を省けて、時間を有効に活用できます。
タクシーが捕まる可能性が高まる
タクシー配車アプリは複数のタクシー会社と提携しているため、タクシーが捕まる可能性が格段に上がります。
従来の方法では、どこかのタクシー会社に電話してダメだったら、次のタクシー会社に電話して…という手順を踏む必要がありました。
しかし、タクシー配車アプリであれば、自分の希望条件に合うタクシーを一覧にして表示してくれます。
そのため、一度の検索でタクシーを捕まえられる可能性が大幅に上がるのです。
タクシー配車アプリのデメリット
逆に、タクシー配車アプリのデメリットは何なのでしょうか。
手数料がかかる
これはサービスを利用するため仕方がないですが、手をあげてタクシーを捕まえるよりは、手数料分が少し割高になってしまいます。
ただ、手数料はそこまで高額ではなく、かかっても数百円程度のケースが多いです。
地域や時間、天候で差が出る
アプリを利用しても、必ずすぐにタクシーが捕まるわけではありません。
タクシーを配車するためには、乗車場所の近辺でタクシーが走っている必要があります。
そのため、雨の日などのタクシー利用が増える日や、そもそもタクシーがあまり走っていない地域の場合は捕まりにくい可能性が高いです。
どうしてもすぐに乗車したい場合は、多めの手数料を支払って優先的に配車をしてもらう機能が搭載されているアプリもあります。
アプリへの登録が必要
タクシー配車アプリを使う場合、事前にアプリへの登録を行う必要があります。
名前や生年月日、支払い方法など最低限必要な情報は登録しなければいけません。
最初は手間が少しかかりますが、一度登録してしまえば、情報に変更がない限り再登録の必要はないため、大きな負担にはならなさそうです。
タクシー配車アプリ比較!
ここからは、いくつかのタクシー配車アプリを比較していきます。
GO
1つ目はGOタクシーです。
・優先パスを利用して、配車の確率UPができる
・36の都道府県で利用可能
・アプリでの自動決済可能
・配車確定後数分以内であれば、無料キャンセル可能
・配車台数が多くて捕まりやすい
・アプリ内で領収書発行可能
テレビCMもしていることから、「GO」を知っている人は多いのではないでしょうか。
GOのアプリはとてもシンプルな作りになっていて、位置情報の共有をONにしておき、配車ボタンを押せば、あとはタクシーを到着するのを待つだけです。
支払いもGOアプリ内で自動で行われるため、乗って降りるだけという大変手軽なアプリとなっています。
また、36もの都道府県で利用可能なうえに、提携しているタクシー会社が豊富で配車台数が多い点が魅力的です。
そのため、スピーディーにタクシーを配車できる可能性が高く、急いでいるときにも便利です。
さらに、アプリ決済を行った場合はアプリ内で領収書をいつでも発行できます。
「立替精算に必要な領収書をもらい忘れた」という事態に陥らない点もメリットです。
DiDi
2つ目はDiDiです。
・世界1000都市以上で利用されている
・15の都道府県で利用可能
・迎車タクシーの到着時間などがリアルタイムで確認できる
DiDiは、最近日本に上陸したタクシー配車アプリです。
平均5分でタクシーが来るのを全面に打ち出していて、迎車の速さを売りにしています。
主要都市では利用できますが、日本全国に展開しているわけではありません。
そのため、自分の利用地域に対応しているかどうかの確認が必要です。
S.RIDE
3つ目はS.RIDEです。
・予約配車可能(6日後~20日後まで)
・経費クラウドサービスと連携済
・アプリ経由乗車ごとにポイントが貯まる
・8の都道府県で利用可能
最近、タクシーのドア広告でS.RIDEをよく見かけるようになりました。
S.RIDEにはプレミアムプランがあり、月額費用(3,480円)を支払うことでサービス利用料が無料になったり、車種が選べたり、ポイントが2倍になったりとさまざまな特典を受けられます。
法人で利用する場合は、経費クラウドサービスと連携しているため、毎月の経費精算の手間を省くことができます。
UberTaxi
4つ目はUberTaxiです。
・世界で利用されているサービス
・Uberブランドの強さ
・行先を入力するだけすぐに乗車
UberTaxiは正直、あまり日本では普及していません。
Ubereatは著しい勢いで普及したため日本人の多くが利用していますが、Ubertaxiは広がりを見せていないのが現状です。
その背景には、日本語のサイトを見てもほとんど説明がなく、サービス内容を把握することが困難な点が潜んでいます。
また、どの程度のタクシー会社と提携があるのかという点、利用できるエリアが不明瞭なこともネックです。
まとめ:タクシー配車アプリは手軽にタクシーに乗車できる!
ここまで
・タクシー配車アプリ説明
・タクシー配車アプリのメリット、デメリット
・タクシー配車アプリの比較
を解説しました。
タクシー配車アプリは、事前に利用登録することで、配車がスムーズに行えます。
少し割増で費用がかかってしまいますが、時間の無駄なくすぐにタクシーに乗車することができます。
どのタクシー配車アプリを利用しても、機能面や値段は大きく変わりはありません。
そのため、よく使うエリアでのタクシーの捕まりやすさや、アプリ上での操作のしやすさなどが選ぶ基準になってくるのではないでしょうか。
自分が一番使いやすいアプリを探したうえで、スマートで効率的なタクシー配車を試してみてください。