最近、ライブ音声配信でコミュニケーションを取り合える音声SNSアプリという言葉を、耳にする機会が増えました。
また、音声SNSアプリをマーケティング戦略に利用する企業も登場してきています。
しかし、こんなことを思っている方は少なくありません。
「最近流行ってる音声SNSアプリって何?」
「音声SNSアプリの何が楽しいの?」
「音声SNSアプリの選び方が知りたい。」
音声SNSアプリについて、どのようなSNSなのか興味がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では「音声SNSアプリの特徴・魅力・選び方」について解説します。
音声SNSアプリの利用をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
音声SNSアプリとは
音声SNSアプリとは、ライブ音声配信によってユーザー同士でコミュニケーションをとるアプリです。
基本的に顔出しはなく、サービスによってはアバターが喋ります。
画像や動画を中心としたSNSが多いですが、最近では音声のみのSNSも増えています。
TwitterやFacebook、Instagramなどの通常のSNSでは文字や画像を使用してユーザー同士がコミュニケーションを取りますが、音声SNSでは音声がメインとなります。
また、音声SNSアプリには、リアルタイムで配信を行えるライブ配信のほか、録音しておいた音声データを公開できるオンデマンド配信が存在します。
少し前までは、音声によるメディアと言えばラジオが中心となっていました。
しかし、昨今ではインターネットやスマートフォンの普及によって、個人や企業が音声配信を行うようになったのです。
音声SNSアプリの特徴
音声SNSアプリの特徴をいくつかピックアップしました。
- 文字を読むより簡単
- 話題・時間・空間を共有できる
- 限られたユーザーでチャットができる
- 誰でも簡単に配信できる
- 企業のマーケティング戦略にも利用可能
それでは、音声SNSアプリの特徴を詳しく解説します。
文字を読むより簡単
音声SNSアプリは、文字でやり取りするSNSアプリよりも、内容を理解しやすい特徴があります。
音声で感じ取れる感情や、聞き慣れている話し言葉が「理解する」という行動を手助けしている印象です。
料理をしながら・ストレッチをしながらなどの「ながら利用」ができる点も音声SNSアプリの特徴といえるでしょう。
時間・空間を共有できる
一方的に投稿されるSNSアプリとは違い、音声SNSアプリは話題・時間・空間を「共有」できるのが特徴です。
配信者とリスナーが同じ時間に同じ話題で盛り上がり、その空間は複数のリスナーによって共有されます。
まるで居酒屋で友達と話しながらお酒を飲んでいるような、学校でクラスメイトと話しているような、そんな日常を感じさせてくれます。
限られたユーザーでチャットができる
音声SNSアプリによっては、限られたユーザー同士だけでチャットできる空間があります。
使用できるコミュニケーションツールは音声だけでなく、スタンプや文字が使用できる場合もあります。
誰でも簡単に配信できる
音楽SNSアプリは、スマホさえあれば誰でも簡単に配信できます。
基本的に音声のみの配信なので、以下の労力がかかりません。
- 撮影場所の確保
- 撮影場所のセッティング
- 動画編集
- 撮影機材の購入
顔出しをしないので、プライバシーも守られます。
音楽SNSアプリは労力・コストがかからず、コンテンツによっては収益が発生する可能性があるので、注目されています。
企業のマーケティング戦略にも利用可能
昨今の市場においては、従来の広告ではなくSNSで情報発信を行い、商品やサービスの宣伝をするケースが増えてきています。
これは、SNSを利用する人が若年層を中心に急速に増加しているからと考えられます。
音声SNSアプリは、個人がほかのユーザーとコミュニケーションを取るために利用するイメージが強いかもしれませんが、企業がマーケティング戦略の一環として利用することも可能です。
音声データによる情報発信を行うことで、文章だけのSNSより商品やサービスのイメージを伝えやすくなるメリットがあります。
また、SNSの特性上、ユーザー一人ひとりとの距離を縮めやすく、企業のファンを増やしやすいとも言えます。
音声SNSアプリを選ぶときのポイント
音声SNSアプリと一口に言っても、とても多くの種類が存在しています。
そのなかから自分に合う音声SNSアプリを選ぶためのポイントを、ここでは解説していきます。
- 自分が興味のあるジャンルに特化したアプリを選ぶ
- アプリの利用目的に合った雰囲気のものを選ぶ
- 自分のスマートフォンOSに対応しているかどうかを確認する
- ライブ機能の有無で選ぶ
- 手間なく配信出来るアプリを選ぶ
自分が興味のあるジャンルに特化したアプリを選ぶ
音声SNSアプリによって、それぞれ盛り上がっているジャンルは異なります。
例えば、ゲーム実況やカラオケ音声の配信のほか、教養系の配信などさまざまです。
そのほかには、ただ単に雑談をするユーザーが多いアプリもありますし、楽器演奏の音声配信が盛んなアプリもあります。
このように、音声SNSアプリによって特化しているジャンルは異なるため、まずは自分が興味あるジャンルを考えてみましょう。
ピンとくるジャンルが思い浮かばなければ、まずは雑談系の音声SNSアプリを使ってみるのがおすすめです。
雑談が中心の音声配信では、幅広いジャンルの話が交わされるため、アプリを使ううちに自分が気になるジャンルが見つかるかもしれません。
アプリの利用目的に合った雰囲気のものを選ぶ
音声SNSアプリによって、配信者や配信自体の雰囲気はさまざまです。
まずは、自分がアプリを利用する目的を明らかにして、それに合うアプリを選ぶのが良いでしょう。
寝る前やリラックスタイムに癒し目的で利用したいのであれば、ゆったりとしている雰囲気のアプリを選びましょう。
一方、暇つぶしとして利用したい場合は、大人数が参加してるワイワイとした雰囲気のアプリがおすすめです。
また、インターネット上で友達作りをしたい方は、少人数で交流ができることをアピールしているアプリが適しています。
自分のスマートフォンOSに対応しているかどうかを確認する
音声SNSアプリによって、対応可能なスマートフォンのOSが異なります。
そのため、自分が普段使っているスマートフォンのOSに対応可能なアプリを選ぶことが欠かせません。
また、PCで音声SNSアプリを利用する予定の方は、そのPCで動作可能かどうかを確認するようにしましょう。
ライブ機能の有無で選ぶ
音声SNSアプリによって、ライブ機能の有無が分かれます。
ライブ機能は、その名の通りライブ配信ができリアルタイムで繋がれるので臨場感を楽しめます。
ライブ機能はなく、録音されたものを聴くタイプは日々のBGMに利用したりと、その使い方はさまざまです。
特に良し悪しはないのですが、ライブをしたり聞いたりするのが好きな人は、ライブ機能があるアプリを選びましょう。
複数人とライブ配信を行えるアプリもありますので、友達同士でライブ配信行いたい場合は、チェックしておくと良いでしょう。
手間なく配信出来るアプリを選ぶ
音楽SNSアプリによっては、配信の際に審査が必要な場合があります。
専門知識・技術を提供したい方は、高品質なコンテンツを提供できるので、審査ありでも問題ありません。
しかし交流が主な目的の場合、審査があると手間を感じてしまうでしょう。
ですので、交流目的の方は審査をせずに手間なく配信できるアプリを選びましょう。
音声SNSアプリを比較!
おすすめの音声SNSアプリを以下の比較一覧表にまとめました。
サービス名 | 特長 | 費用 |
ボイシー | 発信できる人は審査制 著名人の配信多数 携帯の画面を切ってもバックグラウンド再生可 |
100円〜3万円 |
stand.fm | 予約投稿 コラボ配信可能 有料販売(配信)可能 |
無料 |
ラジオトーク | 収録型も生放送も可能 Podcastなど様々な プラットホームに簡単配信 複数人で話すことも可能 |
基本無料 一部課金あり |
スプーン | 手軽なライブ配信可能 投げ銭機能あり |
基本無料 一部課金あり |
アンカー | 複数のポッドキャストアプリに対応 Spotify傘下の海外アプリ |
基本無料
|
ピカピカ | コミュニティが豊富に用意されている 初心者でも参加しやすい雰囲気 |
基本無料 一部課金あり |
各アプリについて詳しく解説します。
ボイシー
ボイシーは、厳選されたパーソナリティーによる音声SNSアプリです。
配信者になるには、通過率が一桁の厳しい審査を通過しなければいけません。
そのため配信頻度の高いパーソナリティが多く、専門性がある高クオリティのコンテンツが多いのが特徴です。
チャンネルカテゴリは、ビジネス/ライフスタイル/ハウツー・学習/トーク/エンタメ/スポーツの6種類に分れています。
さまざまなコンテンツが用意されているので、自分の欲しい情報・知識をすぐ手に入れられます。
ライブ配信やマルチ配信も行っており、人気のパーソナリティは公式サイトでピックアップしてくれるので、どれを聞こうか迷いません。
パーソナリティー自体が有料設定と無料設定を切り替えることができ、発信者側の自由度が高い印象です。
トップパーソナリティが集まってイベントを開催するなど、リスナーを飽きさせない工夫をしています。
パーソナリティ側は、コミュニティやファンクラブ、オンラインサロンとして利用している方がほとんどです。
リスナー側は、パーソナリティのプライベート情報を聞けるツールとして使用しています。
パーソナリティにメッセージを添えて感謝の気持ちを伝える「差し入れ」という機能があり、お気に入りのパーソナリティを画面越しに応援できます。
stand.fm
stand.fmは、かんたんに配信できて、リスナーとの交流を深めることができる音声配信プラットフォームです。
収録やライブ配信など手軽に行うことができます。
ボイスエフェクトやBGMなども用意されており、多彩な編集を加えられることも魅力の1つです。
また、発信者の収益化プログラムも整っており、再生時間による報酬、ギフトポイント、メンバーシップ機能、有料コンテンツなどを利用することができます。
ラジオトーク
ラジオトークは若い世代に人気のサービスで、スマホ1台で簡単に配信が行えます。
編集や加工が行える収録配信、臨場感を味わえる生配信。
どちらも自由に行えます。
ポッドキャストもアプリで登録でき、更新すれば自動で配信できます。
複数人での配信も可能なので、リモートでゲストを招待して通話しているかのように話せます。
コラボは最大5人まで可能です。
実際に会っているかのように、多くの人と楽しく会話ができます。
アナリティクス機能があるため、視聴者の分析を行えます。
バックグラウンド再生があるので、他のアプリを起動しながらコンテンツ視聴が可能です。
急上昇している番組は、ピックアップされるので聞きたいコンテンツがすぐ見つかります。
何を聞くのか迷った場合は、新着トークや急上昇トークから選択してみてはいかがでしょうか。
配信時間は最長12分までです。
ラジオトークは、投げ銭機能があるので、音声SNSアプリで収益をお考えの方にもおすすめです。
スプーン
スプーンは、韓国が発祥の音声SNSアプリです。
ライブ配信とSNS的な雰囲気を両方持っており、人気があります。
ライブ配信が主となっていることが多いので、10代など若い人に人気が出ているアプリです。
リアルタイム音声配信、録音した音声配信、お題にボイスメッセージで答えるなどの機能があります。
個人情報の公開や法律違反行為はアカウント停止措置になので、注意しましょう。
スプーンでは、トップ画面では、人気のDJライブ/今人気のCAST/リアルタイムランキング/運営おすすめのCASTなどを確認することができます。
リアルタイムランキングは、今みんなが見ているものや関心あるものを見つけられるので、どの配信を見ようか迷った際は是非参考にしてください。
スプーンには、ユーザーからの投げ銭機能があり、コミュニケーションメディアとしても活用されています。
人気のある配信は収入源になります。
マルチ配信への対応はしておらず、リンクも貼れないため、この点を認識しておきましょう。
アンカー
アンカーはSpotify傘下の海外アプリであり、ユーザー層が多く、ポッドキャストにも対応しています。
多数のプラットフォームマルチ配信ツールとして利用されており、ポッドキャストユーザーが多い印象です。
Spotify、Apple Podcasts、Google Podcastsなど複数のポッドキャストアプリに対応しています。
配信者は、アンカーに組み込まれているツールを使用してアップロードや録音、編集を行えます。
1回タップするだけの簡単操作で、先述したポッドキャストアプリから配信を行えます。
スポンサーシップを有効にしてサブスクリプション設定を行えば、収益化も期待できるでしょう。
その場で収録するだけでなく、音声データをアップロードして配信することもできます。
日本語に対応しているので不自由はないですが、ライブ配信がないので臨場感はあまり感じられません。
Spotifyのアカウントを紐づけすれば、プレイリストから楽曲にアクセスでき、トークと音楽をコラボさせたオリジナルコンテンツを作成できます。
音楽ラジオ番組を作ってみたい方におすすめできる音声SNSアプリです。
ピカピカ
音声SNSアプリの「ピカピカ」は、自分のアバターを作成するだけで、Vtuberとして活動を開始できます。
そのため、自分でイラストを描けなくても、簡単にかわいいアバターで活動ができます。
音声によるライブ配信、オンデマンド配信のほか、動画投稿機能も搭載されています。
ライブ配信では、時間制限がないため時間を気にせずに配信を続けられますし、BGMを自由にカスタマイズ可能です。
ピカピカは、このように配信者側にとって使いやすいアプリですが、視聴者側にとっても便利なコンテンツが備わっています。
例えば、限定ギフトを配信者へ贈れる機能で応援できますし、人気声優事務所と提携したオリジナル配信も視聴可能です。
サークルと呼ばれる、共通の趣味のユーザーと交流できるコミュニティ機能もありますので、インターネット上の友達作りも気軽に行えるはずです。
ピカピカでは多ジャンルの配信者が活動していますが、特にゲーム配信や音楽配信が盛り上がっている傾向にあります。
まだまだ利用者は少ないですが、その分初心者でも気負わずに始められるとも言えます。
初めて音声SNSアプリを使う方は、ピカピカを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ:音声SNSアプリで盛り上がろう
文字や画像ではなく、音声データを配信してユーザー同士でコミュニケーションを取り合う音声SNSアプリ。
ライブ配信で生の声を発することで、文字よりも人柄が伝わりやすくなり、友達作りがスムーズに行えるメリットがあります。
また、自分の歌や楽器演奏を誰かに聞いてほしいけれど、顔出しはしたくないという人にも、音声SNSアプリはおすすめです。
そのほかにも音声SNSアプリの利用のなかには、配信はしたくないけれど、誰かの声を聞いていたいという聞く専門の方も少なくありません。
しかし、一口に音声SNSアプリはそれぞれ異なる特徴があり、使用用途によって使いやすさ・使いにくさが変わります。
ジャンルや年齢層もアプリによって異なるため、自分がアプリを利用する目的や興味のあるジャンルを明確にしたうえで、自分に合ったものを選びましょう。
この記事で紹介してきた情報を参考にして、自分に合う音声SNSアプリを探してみてはいかがでしょうか?