現在、営業事務の仕事をやられている方。
また、営業事務の仕事をしようと考えている方の中には営業事務の仕事っていつか無くなるのではないか?という不安を感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
それもそのはず、最近なんでも無人化されてきて、いろんなサービスが機械に頼るようになってきました。
スーパーに行くとセルフレジをよく目にするのではないでしょうか。
また、無人販売のお店を目にしたことがある方もいるかもしれません。
銀行の口座開設や、保険の加入手続きも、昔は必ず窓口に行かないと出来なかったものが、最近ではネットで簡単に済ませることが出来るようになっています。
ここ最近AI(人工知能)という言葉を頻繁に耳にすると思いますが、私たちの生活は年々AIによって自動化されていっています。
いろんな企業が人件費削減のため、人を雇わずにAIに頼るようになっているんですね。
では、営業事務の仕事は今後どうなっていくのでしょうか。
もしかしたら営業事務の仕事もAIに取られていってしまうのでしょうか。
今回の記事では、将来的に営業事務の仕事はなくなるのか?という内容を観点に、営業事務の業務の中でもAIに置き換えられるものと、AIをもってしても置き換えられない業務を中心に紹介していきます。
営業事務、こんな業務はいずれなくなるかも?
営業事務の仕事の中でもAIなどの普及により、どんどんなくなっていくかもしれない業務があると言われています。
それでは一体どんな業務がなくなるのでしょうか。
また、今後AIなどの発達でなくならない業務は一体なんなのでしょうか。
今後営業事務の業務の中でなくなる業務と、なくならないであろう業務についてそれぞれご紹介していきます。
営業事務、今後なくなる業務
まずは、今後なくなる可能性がある営業事務の業務から紹介します。
なくなる営業事務業務1:物理的な業務
まず1つ目は書類の整理など、物理的な作業が発生する業務です。
営業事務だと、例えば顧客情報や伝票であったり、そういう書類を整理する仕事も発生します。
ただ、最近はなんでもペーパーレス化が進んできていて、紙で保存するよりもデータで保存することを推進している会社も多くなっています。
営業の人が、外出先でも今まではメモにまとめていたものをすべてデータでまとめるようになれば、PCの中にPDFなどデータ保存しておけば良いですし、社内の共有サーバーにデータを入れておけば、社員同士自由に見ることも出来ます。
そうなると、紙での書類が無くなってくるので、書類整理などの雑務に近い作業は無くなってくるでしょう。
なくなる営業事務業務2:請求書の発行業務
なくなるかもしれない営業事務の業務2つ目は、請求書の発行業務などです。
こちらに関しては、営業事務ではなく経理部が担当しているという会社もあると思うので、必ずしも今営業事務をやっている方全員に当てはまることではありませんが、請求書の発行なども営業事務が担当している場合、今後そのような業務はなくなっていく可能性があります。
筆者も営業事務をやっていた時、月初に客先へ発行する請求書を印刷して封入するなどの業務をやっていました。
月初はこの業務に結構時間を割いていたのですが、今は請求書の発行も簡単に出来るクラウドサービスなどもあったりします。
今まですべてエクセルに入力して紙で抽出して……などやっていた業務も、ボタン1つで電子発行出来てしまうようなソフトも販売していたりします。
今思えば、当時このようなソフトがあればすごく楽だったんだろうなと思いますが、このようなソフトやクラウドサービスもこれから先何年、何十年もすれば、人件費削減のために取り入れる企業も増えていくかもしれません。
なくなる営業事務業務3:雑務
3つ目に挙げられるのは簡単な雑務です。
これは会社によって営業事務がやるような仕事なのか、もしくは職種に関係なく、雑務は全て自分でやるという方針の会社なのかにもよりますが、筆者が営業事務の仕事をしていた時、不要な書類をシュレッダーにかけたり、ごみを捨てたり、来客時にお茶出しをしたりするという業務は営業事務の仕事でした。
営業の人は業務が多すぎて、また外出も多かったためそこまで手が回らないという理由もあったからです。
ただ、こちらもAIの発達によって1人1人の業務の負荷が軽くなれば、自分でやるべき雑務は自分でやることも出来るようになりますよね。
最近ではテレワークも増えてきているので、簡単な雑務は各々自分でやるという風潮になっている企業も増えています。
そうなると自然と営業事務が雑務を担当するこということも少なくなっていくでしょうね。
営業事務、今後なくらない業務
次に、今後なくなる可能性が低い営業事務の業務を紹介します。
なくならない営業事務業務1:資料作成
1つ目は、資料作成です。
例えば、営業の人が客先へ資料を提出する際、客の細かい要望に応えたオリジナリティーのある資料の作成を求められることも少なくありません。
筆者が飲食店への卸売企業で営業事務の仕事をやっていた時、客先は飲食店なので、時には「このような形のケーキを作りたいから、それに合うようなトッピングを提案して欲しい」などの希望が出てくることも日常的にありました。
今後AIでもそのような要望に応じて資料作成をしてくれるようなものも出てくるかもしれませんが、客の細かいニーズを盛り込んだ資料を作成するには、やはり人が今までの経験や知識を生かして考えることも必要です。
営業事務の業務では、営業から細かい指示を受けて、客へ案内する資料を作成するという業務を任される機会もありますから、そのような仕事が完全に無くなることはないと言えるでしょう。
なくならない営業事務業務2:電話対応
2つ目は電話対応です。
意外だと思った方もいるのではないでしょうか。
実際に営業事務だけでなく、コールセンターやカスタマーサポートの電話対応もコロナ禍になってから結構人数を減らしています。
これは、純水にコロナの感染防止のため、社員の出社人数を減らすという目的の場合もありますが、AIによるものも大きいとされています。
例えば、最近では何か物を買った後、使い方が分からず、コールセンターに電話しようとしたけど、なかなか繋がらないってことは誰もが経験したことがあると思います。
そんな時、問い合わせ先の電話番号と一緒に「チャットで質問する」のようなボタンがあるのを目にしたことはありませんか。
最近このサービスを取り入れている会社が増えていっているのですが、チャットボタンをクリックしてスタートすると、分からないことをチャットを通してAIのロボットが回答してくれます。
わざわざ、電話が繋がるのを待たなくても簡単にAIによって解決出来てしまうということです。
もちろん、AIでも分からないことや、質問内容が複雑な場合は最終的には電話で対応してもらうしかありませんが、AIの発達でこのような電話対応業務もどんどん人を減らしていっているという現状があります。
ただ、営業事務の場合、問い合わせ内容も多岐に渡るので、完全に電話対応を0にすることが難しいです。
営業事務の場合客先からのクレーム対応にも応じる必要があります。
クレーム対応までAIに任せるということはなかなか考えずらいですよね。
今までみたいに簡単な問い合わせでも電話がかかってくるということが少なくなる分、電話対応の仕事も徐々に今よりは少なくなってくることはもちろんありえますが、完全になくなるということを心配する必要は無いでしょう。
まとめ:営業事務にはなくなる業務、なくならない業務がある
今回の記事で、営業事務の仕事が無くなるかもしれないと不安に思っていた人にとっては、納得できる部分と、意外に思った部分、どちらも感じることが出来たかもしれません。
営業事務の仕事はAIの発達によって確実に負荷が少なくなり、どんどん楽になっていくことは間違いありません。
ただ、中にはAIをもってしても代わりは務められないような業務も存在するということです。
営業事務の今までの仕事が少なくなってしまっても、営業事務でも出来る仕事の幅も同時に広がっていけば良いですね。