契約書作成に関わる手間と時間を減らしたい。
そんな悩みはありませんか。
AI契約書レビューサービスを利用することで、必要な時間を大幅に削減することが可能です。
本記事では、AI 契約書レビューサービス導入のメリットから、選ぶポイント、おすすめのAI 契約書レビューサービスを詳しく紹介します。
AI契約書レビューサービスとは
契約書の作成や、自社にとって不利な内容が含まれていないかを確認することは、企業にとって大切な業務です。
しかし、契約書は専門用語やひな形・自社独自の基準など多数の事柄が多い他、表記のゆれなども整える必要があり膨大な時間がかかります。
それらをAI、いわばロボットの力で確認します。
AI契約書レビューサービス導入のメリット
AI 契約書レビューサービス導入のメリットは以下です。
・AIが契約書の内容をチェックし、不利な条項が含まれているかを確認
・作成した契約書のインデントのずれや、表記のゆれを瞬時に判定
・コストが比較的安い
・労働負担を軽減することができる
順番に説明していきましょう。
AIが契約書の内容をチェックし、不利な条項が含まれているかを確認
契約書の確認は専門家が行っても時間と手間がかかります。
長文である場合が多く、集中力も消耗します。
しかし、小さな条項でも見落としは許されないシビアな仕事です。
そんな契約書の確認を、AIが瞬時に判断してくれるので大変便利です。
契約書の条項が、自社にとって不利な場合に指摘する機能は指摘された箇所を確認すればよいので時間の短縮につながります。
作成した契約書のインデントのずれや、表記のゆれを瞬時に判定
自社が契約書を作成することもありますね。
契約書を作成するためには、ひな形の作成や、不足項目が無いように契約書を作成する必要があります。
人が作成した契約書のインデントの調整や、表記のゆれをすぐに判断できるのも強みです。
短時間で、クオリティーの高い契約書を作成することができます。
また、AI 契約書レビューサービスでは、過去の契約書を蓄積し新しい契約書の作成時に参考にすることもできます。
様々な事柄が蓄積され、活用されている現代では契約書もその一部なのです。
コストが比較的安い
AI契約書レビューサービスを利用するなら、比較的コスト負担を軽減することができます。
契約書のチェックはしっかり重要事項も確認する必要があるため、専門家である弁護士などが行うことになるでしょう。
ただ、専門家に依頼することになれば、それだけ多くのコストがかかる場合もあります。
契約書の数によっては莫大な費用になることもあり経営負担になる可能性もあります。
AI契約書レビューサービスを利用するなら、専門家に依頼するよりもコスト負担を軽減させることもでき、経費の削減につながる場合もあります。
契約書によるコストが高く付いている場合、AI契約書レビューサービスの導入を考えてみることができるでしょう。
労働負担を軽減させることができる
AI契約書レビューサービスを利用するなら、労働負担を軽減させることができます。
契約事項を1つ1つチェックしていくことは手間と時間がかかり、専門家でもスケジュールによっては数日もかかる場合があります。
しかし、AI契約書レビューサービスを導入するなら、数時間程度で契約書をチェックすることができ、手間をかけずに数時間程度で終えることが可能です。
手間なくスピーディーに契約書をチェックすることができるなら、従業員も他の業務に集中することができるため、仕事の生産性を向上させることができます
。契約書の確認効率を上げたいなら導入を考えてみるべきです。
AI契約書を利用する際のデメリットや注意点
AI契約書を利用するときは、デメリットや注意点について確認しておくべきです。
AI契約書にもマイナスの面や注意は必要なので、しっかり把握しておくべきです。
以下のようなデメリットと注意点があるので紹介しましょう。
・契約書の種類が限られている場合がある
・最終的な判断は従業員が行わなくてはいけないこともある
・トラブルの際に責任者がいるようにする
契約書の種類が限られている場合がある
AI契約書レビューサービスを利用する場合、対応できる契約書の種類が限られていることに注意すべきです。
AIレビュー契約書のサービスによってプランは違っており、対応している種類もそれぞれ変わります。
そのため、自分の利用している契約書がAIで確認することができるのか事前にチェックしておかないと、認識できずに自社対応になってしまう場合があります。
例えば、AI契約書レビューサービスによっては秘密保持契約のみ対応可能、または日本語のみで英文は未対応ということもあります。
チェックしたい契約書の内容を確認することで、サービスを問題なく利用することができるため、必ず確認するようにしましょう。
最終的な判断は従業員が行わなくてはいけないこともある
AI契約書レビューサービスは正確に内容を把握して確認してくれますが、精度が100%なわけではありません。
契約書の内容によっては、法務以外に仕事に関係する専門知識も必要になる場合があるでしょう。
また、契約内容は取引先によって違いも生じるため、臨機応変に対応しなくてはいけない場面もあるでしょう。
そのため、AI契約書レビューサービスに全面的に任せてしまうと、思わぬ事態になる可能性もあるため十分注意しておく必要があります。
契約書によっては人の目で確認して判断しなくてはいけないこともあるため、ある程度は従業員による作業も必要になることを認識しておきましょう。
トラブルの際に責任者がいるようにする
AI契約書レビューサービスは、専門知識が無い方でも利用することができます。
ただ、AIレビューに頼り過ぎてしまい責任者がいない場合は、トラブルが生じた際に対応できる人がいません。
上記でも紹介しましたが、AI契約書レビューサービスも精度が100%ではないため、場合によってはトラブルが発生する可能性もあります。
その際に責任者がいないようであれば、問題の所在について確認もできなければ、事態を収集させることも難しくなります。
そのため、必ず任せっぱなしにするのではなく、責任者も配置しておくようにしましょう。
また、責任者はできれば一定の法定知識がある人を配属させておくのがおすすめです。
AI契約書レビューサービスを選ぶポイント
AI 契約書レビューサービスを選ぶときは、以下のポイントをあらかじめ確認しておきましょう。
・どのような契約書に対応しているのか
・自社の契約基準などに合っているか
・多言語で対応してもらえるか
それぞれのポイントを解説します。
どのような契約書に対応しているのか
契約書といっても、何に対するどのような契約書かによって利用できるサービスは異なります。
自社が利用している契約書がサービスの対象内であることは確認しましょう。
各サービスの問い合わせから、確認するのがおすすめです。
自社の契約基準などに合っているか
契約書を交わす際にも、企業独自の基準がありますね。
不利な契約ではないけれど、このような条項は回避したいなどの自社基準があるかと思います。
こうした細かな設定が可能なAI契約書レビューサービスも登場しており、利用する担当者の負担をより減らすことが可能になるでしょう。
もちろん契約書作成の時にも、自社基準に則った契約書であるかも確認できます。
重要な内容に担当者が注力できる時間を確保できるものを選ぶとよいでしょう。
多言語で対応してもらえるか
AI契約書レビューサービスを利用するときは、多言語で対応してもらえるのか確認すべきです。
海外との取引がある企業の場合は、契約書が英語で記載されていることも多いです。
もし、英文での契約書であれば対応してもらえなければチェックすることができず、業務の効率化を図ることができません。
業者によっては外国語に対応していない、また可能な言語数も違いがあるため、事前に確認しておくことが大事です。
また、スタンダードプランには含まれておらず、上級のプランから可能になるなど、対応内容も変わってくるため、しっかり確認してから契約する必要もあるでしょう。
おすすめAI契約書レビューサービス5選を徹底比較
ここではおすすめのAI契約書レビューサービスをいくつか比較していきます。
AI 契約書レビューサービス名 | 特長 | 費用 | 運営会社 |
LAWGUE | サポート満足度99%以上 業務削減効果実感94%以上 英語の契約文書もAI翻訳機能で業務を効率化 独自の特許技術も搭載 トライアル期間あり |
要問合せ 初期費用と月額利用料が必要 |
FRAIM株式会社 |
GVA assist | 利用継続率99.4% 導入企業・法律事務所400以上 修正とリスクの検知を行う サポートが充実している |
初期費用要問合せ 1アカウント目:月額 50,000円(税別) 追加アカウント分は利用人数よって個別に見積もり |
GVA TECH株式会社 |
LegalForce | 導入実績2,500社以上 AI契約書レビューツール導入実績No.1 リスクの検知や修正箇所の把握 契約書作成にかかる時間を大幅に削減 今までに使用した契約書を蓄積&活用 |
要問合せ 初期費用と月額利用料が必要 |
株式会社LegalOn Technologies |
GVA NDAチェック | 400社以上の企業と1,000名以上のフリーランスから利用実績あり 会員登録だけで、NDAチェックが無料で行える チェックは無制限に行える 2019年日経優秀製品サービス賞優秀賞を受賞 |
無料 | GVA TECH株式会社 |
LawFlow | 登録アカウントが2,300以上 2022年12月1日から無償利用開始 費用を抑えて契約書の確認をしたい場合はおすすめ デフォルトで43種類もの契約書に対応 |
無料 | LawFlow株式会社 |
LAWGUE
・ユーザーの満足度が高い
・豊富なサポート機能
・英語の契約書もAIを活用した翻訳で正確に
LAWGUEは、FRAIM株式会社が提供するAI契約書レビューサービスです。
ユーザーの満足度が高いことが特長として挙げられます。
公式サイトによると、2021年12月~2022年1月の行われた LAWGUEユーザーアンケートでは、サポート満足度99%以上・業務削減効果実感94%以上とのことです。
LAWGUEは、AI契約書レビュー機能も優れていますが、クラウドドキュメントワークスペースとの位置づけです。
契約書や規定などの重要文書に関わる業務を効率化する機能が、豊富に揃っています。
以前使用した契約書を探すのも、検索機能を使用してあっという間に見つけることが可能です。
また、契約書のフォーマットの作成・調整もワンクリックで修正可能です。。
契約書で調整に時間がかかる表記ゆれの確認やインデントのずれなどもAIによって瞬時に判断できます。
もちろん契約書のレビュー機能も優れており、参考になる契約書を探してくれるほか、条項の抜けなどもAIが自動で探してくれます。
人が一から確認を始めるよりも、素早く完成度の高い契約書が完成しますね。
GVA assist
・400以上の企業や、法律事務所で導入
・導入した企業に合わせた契約基準で契約書をAIが判断
・サポートが充実している
GVA assistは、GVA TECH株式会社が提供するAI契約書レビューサービスです。
契約書に関わる「読む」「直す」「仕上げる」「ゼロから作る」の負担を軽くするために開発されました。
AI契約書レビューサービスはもちろんのこと、契約書に関する様々な負担をAIがサポートしてくれます。
例えば契約書を「読む」ときには、単語の不足や不足した文書などを確認しますが、人が一から確認しなくてもリスク検知機能で重点的に確認した方がよい箇所を表示。
そしてGVA assistの大きな特長は、自社基準の契約審査基準をAIに導入し、それをもとに契約書のレビューを行える点です。
AI契約書レビューサービスでは、一般的な基準をもとに契約書のリスクを検知しますが、自社が重視する基準や、譲れない内容などから契約書のリスクを検知できます。
この自社基準での契約書のレビューができる点が、大きな強みでしょう。
契約書は会社経営の上で欠かせないものですが、見落としのリスクや不足語などを探すのはどうしても時間がかかってしまいます。
本当に重要なところだけを確認できるように先に確認してくれることで、担当者の負担軽減につながります。
GVA assistは、充実したサポートがあるのも特長です。
契約してから業務の課題点などを確認、契約書のひな型の作成や選定・運用方法のレクチャー・導入後に運用できるまでの定着支援サポートなどが受けられます。
その後も月2回ほど活用コンテンツの配信などがあるため、切れ目のないサポートで心強いですね。
LegalForce
・AI契約書レビューツール導入実績No.1
・AIによって契約書のリスクや修正箇所を瞬時に判定
・契約書を蓄積することで、作成時に参考にできる
LegalForceは、株式会社LegalOn Technologiesが提供するAI契約書レビューサービスです。
企業規模を問わない豊富な導入実績が、LegalForceの特長です。
AI契約書レビューツール導入実績No.1(株式会社東京商工リサーチ「AI 技術を用いた契約書レビューサービス有償アカウント導入企業件数調査」2022年8月1日時点調査)
となっており、導入を考えている企業には候補となるでしょう。
契約書をクラウドにアップするだけで、契約書を隅々までAIがチェックします。
修正点や、論点の把握を明確にすることで担当者の負担を軽減します。
あらかじめ懸念事項のある点を洗い出すことにより、契約書の重要な点に多くの時間をかけられるようになるでしょう。
同じ作業時間でも、クオリティーの高い契約書を作成可能です。
また、LegalForceでは契約の締結までの過程や自社のひな型・過去の契約書などをナレッジとして蓄積することが可能です。
特定の契約が属人化することを、抑止する効果もあります。
もちろん、過去の契約書を検索し条文を探したり、複数の契約書を比較したりと活用もできます。
GVA NDAチェック
・400社以上の導入実績
・NDAの契約リスクを判断
・会員登録だけで無料で使用できるため、利用しやすい
GVA NDAチェックは、GVA TECH株式会社が提供するAI契約書チェックサービスです。
完全無料で利用することができます。
必要なのは会員登録だけです。
GVA NDAチェックが対象とする契約書はNDA(秘密保持契約書)についてです。
他の契約書には対応していないので気を付けてください。
しかし、NDAが結ばれる機会は大変多く、企業やフリーランスの方も多く利用する契約書といえます。
自分に提示されたNDAが不利な内容が含まれていないかなどを、契約書をアップロードするだけでAIがチェックしてくれます。
判定結果は、条文ごとに「不利」「中間」「有利」の3つから判断されます。
そしてどの内容が不利であるかなども、簡単に解説してくれるためわかりやすいです。
法律に詳しくない人や、法務担当をおけない小さな企業をサポートしてくれます。
こうした機能を持ち合わせながら、無料で利用できるのは助かりますね。
LawFlow
・2022年12月1日から無償で利用可能に
・デフォルトで43種類もの契約書に対応
・誰でもどんな企業でも、法務に力を入れることができる
LawFlowは、LawFlow株式会社が提供するAI契約書レビューサービスです。
2022年12月1日から無償化し、法人向けエンタープライズプラン(年額330,000円)や個人向けスタンダードプラン(年額198,000円)が、どちらも無料になりました。
無料で使用できるAI契約書レビューサービスとして、期待が高まります。
法務担当者でも条項の抜け落ちや、表記のゆれなどを見つけるのは難しい作業です。
LawFlowでは、AIを活用し瞬時に抜け落ちなどを確認できます。
過去の契約書や取引をひな形に設定することも可能です。
これにより、企業の特有の条項も比較することができます。
Wordファイルにも対応しているので、編集も簡単です。
LawFlowは、デフォルトで43種類もの契約書に対応しています。
多くの契約書に対応しており、企業でも十分に活躍できるAI契約書レビューサービスとなっています。
無償化により、法務に力を入れることができなかった企業やフリーランスの方でも本格的に契約書のチェックが可能です。
まとめ:AI契約書レビューサービスを利用して、チェックを正確に簡素化!
本記事では、AI契約書レビューサービス導入のメリットから、選ぶポイント、おすすめのAI 契約書レビューサービスを詳しく紹介しました。
AI 契約書レビューサービスの多くは、契約書作成に関わる編集や検索、過去の契約書との比較など多数の機能を持ち合わせています。
記事を参考に自社に合ったAI 契約書レビューサービスを探してみてはいかがでしょうか。