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おすすめの電子カルテ比較【14選】特徴や料金など。

2023年4月以降、医療機関・薬局でのオンライン資格確認を原則義務化することが決定され、医療のIT化が急がれます。

そんな動きの中で、電子カルテの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。

電子カルテを導入し、業務効率化につなげたい!

でもどんな種類があるのかわからない!

そんな方々に向けて今回は、電子カルテを徹底的に比較していきます。

 

 

電子カルテとは?種類と特徴について

電子カルテとは、患者の診察内容や診断結果、処方薬などの記録(カルテ)を電子的なデータとして一元管理できるシステムのことです。

電子カルテは主に、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類に分類されます。

 

「オンプレミス型電子カルテ」

オンプレミス型は、医療機関ごとに専用のサーバーを設置し、患者情報を保存するシステム。

医療機関ごとにシステムを導入するため、自由に機能をカスタマイズできます。

一方で、専用の機器(サーバーやパソコンなど)を購入する必要があり、初期費用が高くなるという点が懸念されます。

 

「クラウド型電子カルテ」

インターネットを 活用し、データの保存や管理を専門業者のサーバーで行うシステム。

サーバーや専門機器を設置する必要がないため、費用も手間も抑えられます。

インターネット接続が可能な環境があれば、既存のパソコンやタブレットを使用し、システムを利用できるのもポイント。

またオンプレミス型と比べてカスタマイズの自由度はそれほど高くありません。

 

 

電子カルテ導入のメリット

電子カルテを導入することのメリットとは何か、具体的に説明していきます。

情報共有の簡易化

患者の診療データを電子化し、医療関係者が必要な時にいつでも参照できるようになります。

パソコンなどの電子機器さえあればどこからでも、すぐに閲覧可能です。

さらに、紙カルテとの大きな違いとして、複数人が同時にアクセスできるため、「カルテが手元にない」といった事態を回避できます。

 

業務効率化

紙カルテと比較して、情報の入力・閲覧がスムーズに行えるようになります。

検索するだけで、一瞬で必要な情報を得られるため、紙カルテを手作業で探したり、運んだりする手間が省け、作業の大幅な時間短縮につながります。

 

精度・安全性の向上

正確な情報入力・管理・共有によって、紙カルテではあり得る書き間違い・読み間違いなどの単純なミスや、情報の行き違いが起こりにくくなり、患者に間違った情報を与えるリスクが軽減されるため、医療の精度・安全性を高められます。

 

経費コスト削減

紙による非効率を解消し、業務の効率化・生産性の向上を可能にすることで、結果的に人件費の削減につながります。

人手不足が加速する医療業界では、このようなコスト削減が非常に重要になってきます。

 

 

電子カルテ導入のデメリット

電子カルテの導入が本当に効果的なのか、正しく判断するために、電子カルテ導入のデメリットについても見ていきましょう。

 

システムの導入・運用コストがかかる

電子カルテのシステムの導入時にかかる初期費用が高くなる場合があります。

ハードウェア、ソフトウェア、データ変換などの費用がかかるためです。

これがハードルとなり、導入を躊躇う場面が多く見受けられます。

加えて、システムの運用を維持するための費用もかかるため、慎重に検討する必要があります。

 

セキュリティの問題

電子カルテには、患者の個人情報が含まれているため、適切なセキュリティ対策が必要です。

しかし、システムのハッキングや悪意のある内部者による不正アクセスなど、セキュリティ上の問題が発生する可能性があります。

 

紙の情報を移行する必要がある

紙カルテから電子カルテに移行するためには患者に関わる全ての情報を入力し、一度データ化する必要があります。

手入力ではかなり時間を要しますが、紙を機械でスキャンして除法を読み込む方法もあるようです。

 

システム障害が起こる可能性がある

災害時や停電時、パソコンなどの電子機器が使えなくなったり、システム障害やシステムの更新時に、アクセスが制限されたりする可能性があります。

 

 

電子カルテを選ぶポイント

電子カルテはさまざまな企業が販売しており、それだけ種類も多く選ぶのも大変。

そこで、最適な電子カルテを選ぶために、見るべきポイントは「機能性」「操作性」「価格」「連携性」「サポート」の5つです。

「機能性」「操作性」「価格」については、自分の診療スタイルや事業規模などによって適切なものを選ぶ必要があります。

「連携性」は、既存のシステムとの連携が可能かどうか、将来的に新システムを追加した際に連携しやすいかどうかが重要なポイント。

例えば、電子カルテと会計システムが連携すれば、患者の会計にかかる時間を短縮できます。

「サポート」とは、電子カルテを導入する際の事前準備から、導入後の操作研修、そしてトラブル発生時の対応などが挙げられます。

操作方法がわからなくなったり、突然システムが使えなくなったりしては困るので、もしもの時のサポート体制が整ったものを選ぶべきです。

 

 

おすすめの電子カルテの比較14選

電子カルテ市場には多くの企業が参入しており、それぞれが独自の特徴を持っています。

そのため、電子カルテを選ぶ際には、自分の病院・診療所の規模や特性、導入したい機能や予算などに合わせて比較・検討することが重要です。

電子カルテ名 クラウド型/オンプレミス型 特長 コスト(基本料金・初期費用)
Medicom-HRf ハイブリット型 リアルタイムチェックでミスを防ぐ
レセプトチェックのエラーをワンクリックで修正
正確な予測による入力の自動化
基本料金:¥24,000~
初期費用:¥2,000,000~
CLINICSカルテ クラウド型 Web予約・Web問診・オンライン診療・キャッシュレス決済を一元管理
患者向けアプリ「CLINICS」との連携
レセプトソフト「ORCA」を内包

月額¥40,000(5年契約)*1年、3年契約もあり
初期費用:現場のカルテ使用状況により異なる

【オプション】
オンライン診療:月額¥10,000
レセプトチェック:月額¥10,000

CLIUS クラウド型 Mac/Windows/iPadで簡単操作!
オンライン診療機能付き
「見やすいカルテ」を追及し、常にアップデート

【基本プラン】
月額:¥12,000
初期費用:¥200,000~

【セルフ導入プラン】
月額(1枚):¥30

エムスリーデジカル クラウド型 初期費用0円の圧倒的コスパ
iPad/スマホアプリや、会計システムなど連携充実
選べるサポートプラン
【レセコン一体型プラン】月額:¥19,800(初期費用無料)
【ORCA連携型プラン】月額:¥9,800(初期費用無料)
【選べるサポートプラン】各種お問い合わせ
MegaOakHR オンプレミス型 カルテ作成の際に記録をより簡単に作成できるテンプレート機能
1回の操作・入力で簡単操作
データの蓄積と活用
1床あたり;約¥800,000
300床規模の場合:¥240,000,000
Human Bridge EHR クラウド型 広域な連携ネットワークの構築
「在宅医療」に適した機能
情報の開示・共有・統合
システム規模によるため要問い合わせ
HAYATE NEO クラウド型 見やすくて使いやすい画面構成
定期的なバージョンアップ
セキュリティの安全性
要問い合わせ
クオリスクラウド クラウド型 他機器との連携性
「受付」から「会計」まで一貫した機能性
充実のサポート・セキュリティ
月額¥38,000
初期費用:¥2,400,000(3台構成の場合)
*導入設定費用、システム講習費用を含む。
Open-Karte Cloud クラウド型 こだわりのシンプルなデザイン
クラウドでコスト・リスクを削減
手厚いサポート
月額:¥250,000~
初期費用:¥5,000,000~
Medicom-CK Web型 シンプルな画面で誰でも簡単操作
利用環境が柔軟な「Web型」
中小規模病院に特化した機能性
要問い合わせ
きりんカルテ クラウド型 「紙カルテ」みたいな電子カルテ
標準機能充実
導入コストを抑えたプラン
日レセクラウド初期費用:¥100,000~
日レセクラウド導入費用:¥200,000~
セコム・ユビキタス電子カルテ クラウド型 セコムグループの安心・安全セキュリティ
豊富な機能と実績
電話とWebから問い合わせ可能!万全なサポート体制
要問い合わせ
セコムOWEL クラウド型 シンプル機能とデザイン
Windows/Mac/iPad/iPhone/Androidなど操作端末自由!
セコムグループの安心・安全セキュリティ
月額:¥35,000~
初期費用:¥500,000~
blanc クラウド型 「定額制のサブスク型」で手軽に導入!
シンプルで、誰でも使える操作性
病院から始まった亀田医療情報“30年”の技術
要問い合わせ
サブスクリプション(月額定額制)
更新費用無料

 

 

Medicom-HRf

Medicom-HRf(PHC)

・リアルタイムチェックでミスを防ぐ

・レセプトチェックのエラーをワンクリックで修正

・正確な予測による入力の自動化

 

Medicom-HRfは、クラウド+オンプレミスのハイブリッド型電子カルテです。

クラウド型とオンプレミス型の両方のいいとこ取りの機能が特徴的です。

ワンクリックで使える操作性や入力アシストによって、作業の効率化・自動化を促進します。

 

 

 

CLINICSカルテ

・Web予約、Web問診、オンライン診療、キャッシュレス決済を一元管理

・患者向けアプリ「CLINICS」との連携

・レセプトソフト「ORCA」を内包

 

CLINICSカルテは、様々な機能を兼ね備えた、一貫性のある操作性が売りのクラウド型電子カルテです。

診療内容の管理のみならず、予約から決済まで一貫して行うことができます。

さらには、患者とのつながりを強化する、専用のアプリとの連携やオンライン診療の機能付きです。

 

 

 

CLIUS

CLIUS

・Mac/Windows/iPadで簡単操作!

・オンライン診療機能付き

・「見やすいカルテ」を追及し、常にアップデート

 

CLIUSは、他システム・機器との連携性、AIを導入したストレスフリーな操作性が魅力的です。

さらに、利用者の声を反映させ、機能を改善・開発する「速さ」も評価のポイントで、今後もますます使いやすくなっていくことが期待されます。

 

 

 

エムスリーデジカル

エムスリーデジカル

・初期費用0円の圧倒的コスパ

・iPad/スマホアプリや、会計システムなど連携充実

・選べるサポートプラン

 

エムスリーデジカルは、初期費用0円、月々9800円~利用可能です。

また専門のスタッフが運用をサポートしてくれるので、導入後も安心。

機能面での特徴は、高性能なAI自動学習機能で、入力時間を80%削減できます。

 

 

 

MegaOakHR

MegaOakHR

・カルテ作成の際に記録をより簡単に作成できるテンプレート機能

・1回の操作・入力で簡単操作

・データの蓄積と活用

 

MegaOakHRは、「医療安全」「業務効率化」「操作性向上」「経営改善」をテーマに機能強化をし続ける電子カルテシステムです。

シンプルな操作性で全体の業務効率化を図ります。

 

 

 

Human Bridge EHR

Human Bridge EHR

・広域な連携ネットワークの構築

・「在宅医療」に適した機能

・情報の開示・共有・統合

 

Human Bridge EHRは、様々なシーンで活用できる機能の柔軟性が特徴的です。

特に、「地域性」に特化している点で他の電子カルテ製品とは差別化され、地域全体で連携した医師不足解消、在宅医療推進を可能にします。

 

 

 

HAYATE NEO

HAYATE NEO

・見やすくて使いやすい画面構成

・定期的なバージョンアップ

・セキュリティの安全性

 

HAYATE NEOは、看護師・医師・経営者の視点を取り入れた実用性の高い機能が備わっています。

シンプルな画面構成や、蓄積データの最大活用、高い検索性、既存システムとの連携など様々です。

また専用クラウドによるセキュリティシステムによって、安心・安全な利用環境を実現します。

 

 

 

クオリスクラウド

クオリスクラウド

・他機器との連携性

・「受付」から「会計」まで一貫した機能性

・充実のサポート・セキュリティ

 

クオリスクラウドは、連動機器180種類以上。

今後もニーズに合わせ拡大していく予定です。

これにより、「クラウド型電子カルテなのに多機能」を実現し、診療における一貫した機能を搭載しています。

また、全国103か所の営業所ネットワークとBML社員によるサポートセンターが電子カルテの運用を支え、トラブル時も対処してくれます。

 

 

 

Open-Karte Cloud

Open-Karte Cloud

・こだわりのシンプルなデザイン

・クラウドでコスト・リスクを削減

・手厚いサポート

 

Open-Karte Cloudは、Webブラウザを使用するため、既に使われているPCなど利用端末を自由に選択できます。

また、電子カルテを院外でも利用でき、訪問診療や介護施設との連携など、より柔軟な運用が可能。

さらに、専任のスタッフが定期的に訪問し、運用の開始、開始後をサポートします。

機能面では、欲しい情報を一画面に集約できる「アシストビュー機能」を搭載している点が特徴的です。

 

 

 

Medicom-CK

Medicom-CK

・シンプルな画面で誰でも簡単操作

・利用環境が柔軟な「Web型」

・中小規模病院に特化した機能性

 

Medicom-CKは、中小規模病院に特化し、本当に必要な機能を厳選した機能をもつ電子カルテです。

Web型のためデバイスは限定せず、PC・タブレット・スマートフォンでの利用が可能です。

誰でも操作できるシンプルなデザイン性と「患者情報の一括入力」などスタッフの負担を減らす充実の機能性を兼ね備えています。

 

 

 

きりんカルテ

きりんカルテ

・「紙カルテ」みたいな電子カルテ

・標準機能充実

・導入コストを抑えたプラン

 

きりんカルテは、紙カルテから電子カルテへの切り替え時には特に導入しやすい、クラウド型の電子カルテです。

その理由は、タブレット端末などを活用した「手書き」による操作が可能な点にあります。

一般的な機能に加えて、「予約機能」「在宅機能」「自由診療機能」「画像作成アプリ」など、バラエティ豊かな機能が標準機能として搭載されています。

 

 

 

セコム・ユビキタス電子カルテ

セコム・ユビキタス電子カルテ

・セコムグループの安心・安全セキュリティ

・豊富な機能と実績

・電話とWebから問い合わせ可能!万全なサポート体制

 

セコム・ユビキタス電子カルテは、自社運営のデータセンターの高度なセキュリティ技術と警備体制がセコムグループが提供しています。

セコムグループのノウハウが活かされており、安心・安全で、災害時にも強く、緊急時にも診療が可能です。

機能性にも優れており、各種部門システムとの連携、他電子カルテからの乗り換えがスムーズに行える点も強みです。

サポートについては、導入前から運用まで手厚く、電話とWebシステムそれぞれから利用可能です。

 

 

 

セコムOWEL

セコムOWEL

・シンプル機能とデザイン

・Windows/Mac/iPad/iPhone/Androidなど操作端末自由

・セコムグループの安心・安全セキュリティ

 

セコムOWELは、同社の「セコム・ユビキタス電子カルテ」と比べてより「シンプルさ」に特化した電子カルテです。

セコムグループならではの安心・安全なデータセンターによる情報管理とセキュリティ技術の強みはそのまま、誰にでも使いやすい操作性が追求されています。

手軽な導入・運用が可能で、在宅医療にも適しています。

 

 

 

blanc

blanc

・「定額制のサブスク型」で手軽に導入

・シンプルで、誰でも使える操作性

・病院から始まった亀田医療情報“30年”の技術

 

blancは、医師、看護師、事務などすべてのスタッフが迷わず操作できるように工夫を凝らしたシンプルなデザインです。

デザイン性に加え、「サブスク型」を採用した便利な利用体系、そして30年かけて育てた電子カルテの技術、このそれぞれが最大限効果を発揮する「次世代の電子カルテ」です。

遠隔診療、訪問診療・看護・介護などのニーズに応え、これからの医療を支えるサービスとして期待されています。

 

 

 

まとめ:電子カルテで医療を効率化!

今回は電子カルテの特徴やおすすめの電子カルテについて紹介・比較してきました。

今後も、さまざまな機能の拡充が期待される電子カルテ。

医療現場のIT化に際して、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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