『社員研修を実施したいけど、よく分からない』という人事担当者は多いのではないでしょうか。
『社員の離職が多い』
『営業数字をもっと上げたい』
『マナー教育を徹底したい』
など、企業ごとにさまざまな課題があると思います。
課題を解決するために役立つ研修サービスが見つからないという悩みを持つ方に向けて、社員研修サービスの種類や、おすすめの社員研修サービスをご紹介します。
社員研修サービスとは
社員研修サービスとは、企業のために社員研修をおこなうサービスのことを言います。
そもそも社員研修は、新入社員や、2年目・3年目の社員、管理職の社員などいろいろな社員に向けて開催する研修です。
業務への更なる向上や、ハラスメント対策など精神面の指導をす研修もあります。
オフラインとオンラインの社員研修
社員研修といえば、講師が前でマイクを持ち、大勢の社員がそれを聞いているという風景が浮かびませんか。
実は近年、オンライン社員研修という方法がメジャーになってきました。
集合型(オフライン)研修とオンライン研修について、それぞれ見ていきましょう。
集合型(オフライン)研修
集合型研修は、対象の社員が1か所に集合し、講師が対面で研修を行います。
新入社員研修は、2~3日などかけてみっちりおこなう企業が多いです。
逆に、管理職になると忙しくなり、1日で完結する研修が多くなります。
オンライン研修
オンライン研修は、インターネットを利用し、遠隔で受講する効率的な教育システムとして注目を集めています。
新型コロナウイルスの影響で対面での研修を避けたいという企業が増えたことをきっかけに、需要が高まり続けています。
オンライン研修は既に録音された研修を動画として見るケースや、ライブ形式でおこなうケースなどさまざまです。
- 録画教材の場合は、
- いつでも受講できる
- 地方からでも同じ研修を受講できる
といったメリットがあります。
社員研修サービスを利用するメリット
社員研修サービスを利用するメリットには、何があるのか知っておきたいでしょう。
社員研修サービスを利用するメリットを把握しておくなら、前向きに利用することができます。
社員研修サービスのメリットについていくつか紹介しましょう。
教育にかかる業務負担を軽減できる
社員研修サービスを利用するなら、教育にかかる業務負担を軽減することが可能です。
自社の人事教育担当者や社内の講師が研修を行う場合、研修内容や資料を0から作成します。
過去の内容や資料を活用するとしても、時代の流れに合わせてアップデートしなくてはいけないため、研修プログラムを作成するためには多大な時間と労力が必要になるでしょう。
その場合、本来の業務に負担が増加するため、効率性が低下することも懸念されます。
しかし、社員研修サービスを利用するなら、プログラムが幅広く提供されているため、その中から自社にあった犬種を選択するだけで実施できます。
0から計画しなくて済むため、人事担当者による研修準備を大幅に削減でき、負担軽減を期待することができるでしょう。
研修品質の向上も期待できる
社員研修サービスを利用するなら、クオリティの向上も期待できます。
社員研修サービスでは、講師を派遣してくれるため、教育者としてプロフェッショナルです。
研修カリキュラムの知識や経験も豊富であり、受講者にしっかり知識やスキルを理解してもらうための話術やコミュニケーション能力もあります。そのため、社員研修の内容も理解しやすく、効果を期待することができます。
社内で講師を厳選することもできますが、教育のプロでは無く、普段から講師の役割を行っているわけではないため、思うような成果を期待できない場合もあるでしょう。
社員研修によって受講者がしっかり内容を理解してもらうためには、講師の選択も重要になるため、サービス利用した方がメリットが大きいと言えます。
専門的なノウハウを獲得できることもある
社員研修サービスを利用するなら、専門的なノウハウを獲得することも期待できます。
サービス利用することで研修プログラムを確認することができるため、どのような段取りや内容にすれば良いのか情報を得ることができます。
さらに、講師に研修をしてもらうことで、最新の知識や情報、指導方法についても確認することができるため、視野を広げて新しい発想やスキルを獲得することも可能です。
また、専門的な研修を必要とする場合は、知識やノウハウの吸収には時間がかかることもあるでしょう。
その際、自社の専門性に合った社員研修サービスを活用することで、短時間で知識を吸収することができ、今後も活用することもできます。
社内にノウハウがないようであれば、社員研修サービスを通して吸収するのも良い方法です。
社員研修サービスを利用する際の注意点
社員研修サービスを利用するときは、注意点があることも把握しておきましょう。
注意点を確認しておくなら、リスクを抑えて利用することができます。
社員研修サービスを利用するときの注意点について解説しましょう。
コスト負担に問題がないか確認する
社員研修サービスを利用するときは、当然ながら費用が発生するため、しっかり確認しておく必要があります。
社員研修サービスの費用は利用する業者によって価格設定も違いますが、主に研修テーマや時間、受講者、講師、手法によって決定するため、それぞれ考慮しながら費用計算する必要があります。
例えば、公開講座の場合は1人あたり3〜9万円、講師を派遣してもらうなら1日10万〜60万円の設定が相場です。
公開講座をお願いするのか、また講師のレベルによっても価格が上下するため、自社の支払い負担とバランスを取りながら考えていく必要があるでしょう。
もし費用が高いように思えるなら、他の項目で価格を下げるなどして、できるだけ負担を抑えるようにしてください。
求める内容がずれないように確認する
社員研修を行うときは、求める内容とずれないように確認する必要があります。
社員研修サービスを利用しても自社の希望とサービスの内容がずれていたなら、求めた成果を得られないことになります。
社員研修サービスは自社の現状や課題を把握しているわけではないため、まずは自社の問題に関して徹底的に分析する必要があります。
自社の課題などが分かれば、社員研修サービスの担当者と綿密な相談をして、お互いの考えに行き違いがないように確認するようにしましょう。
研修実施後に効果測定も行う
社員研修サービスを利用して実施した後は、ヒアリングやレポート提出、テストなどを行って理解度や内容の実践度を把握するようにしましょう。
効果測定をしたなら、今後はどのような対策を講じることができるのか会社もデータとして残すことができます。
社員研修サービス後に何もしないなら、せっかくの成果を確認することができず、今後の糧とする点でももったいないため、効果測定は行っておくのが良いでしょう。
おすすめ社員研修サービス7選を比較!
ここからは、おすすめの社員研修サービスを紹介します。
オンライン社員研修サービスとオフライン社員研修サービスがありますので、それぞれを比較しながらみていきましょう。
サービス名 | 実施形態 | 特長 | 料金 |
ITCOLLEGE | オンライン/オフライン |
法人向けエンジニア研修 |
研修により異なる 【Java研修】 【インフラ基礎研修】 など |
MENTER | オンライン |
PC/ITスキル特化 |
5万円〜/月 ※部署のみ、チームのみや新入社員研修など、少人数での導入も可能 |
コミュトレ | オンライン |
10万人のデータに基づいたプログラム |
17のコースがあり、それぞれ料金が異なります。 【ディスカッションスキル】 【スピーチ・プレゼンスキル】 |
Smart Boarding | オンライン |
動画学習だけでなく、ライブ型のオンラインレッスンが受け放題 |
最低利用:30ID(980円/1ID)〜 ※30ID以上はボリュームディスカウントがございます。 |
Schoo for Business | オンライン |
個々に合ったカリキュラムが組める |
1,500円〜/1人(ID)につき |
マイナビ研修サービス | オフライン |
新入社員〜管理職向けまでぞれぞれのコースあり |
要問い合わせ |
ネオキャリア研修サービス | オフライン | 課題に合わせたプランニングが可能 新卒、中途、階層ごとなど複数のコースあり 最短翌日でも実施可能 |
要問い合わせ |
ITCOLLEGE
・法人向けエンジニア研修
・受講満足度98.2%
・取引実績500社以上
・社員の7割以上をエンジニアが占める開発会社が運営
ITCOLLEGEは、株式会社リゾームが提供するエンジニア研修サービスです。
オンラインとオフライン(東京会場)のハイブリット型の研修になります。
開発環境構築、インフラ、webアプリケーション開発、画面開発など細かいコースが分かれており、目的にあったものを選択できます。
研修は、厳しい講師トレーニングを受けた最低5年以上の実務経験がある講師が担当します。
エンジニアとしての技術力だけでなく、ビジネスマインド・対人スキルも徹底的に指導してくれます。
また、すべてのコースで厚生労働省の人材開発支援助成金をご利用できるのも嬉しい点です。
MENTER
・PC/ITスキル特化
・チャット式のレッスン
・クイズ形式の問題集あり
MENTERは、WHITE株式会社が提供するPC/ITに特化したオンライン研修・学習サービスです。
ショートカットキー、エクセル関数、パワーポイントの基本操作、WEBページの基礎知識、ITリテラシーチェックなどがカリキュラムに組み込まれています。
レッスンは、チャット/動画形式になっており、楽しく分かりやすく学べるになっています。
一問一答形式のクイズも用意されており、学んだ内容の確認や現在のスキルチェックをすることもできます。
気になる方は、まずは7日間の無料トライアルから始めてみてください。
コミュトレ
・10万人のデータに基づいたプログラム
・累計受講者1万人以上
・実践特化のトレーニング体制
・個々の課題・目標に合わせた、個人向け教育サービス
コミュトレは、株式会社アイソルートが提供する実践型オンラインビジネススクールです。
経営革新賞を受賞しており、受講者の満足度は94%を超えています。
実際の仕事のシーンを想定したリアルなトレーニング体制で、最短3ヶ月で一生モノのビジネススキルを身につけられます。
ディスカッション、スピーチ・プレゼン、マネジメント、セールスなど全7種類のコースが用意されており、希望のコースを選択することができます。
専任のアドバイザーが課題感やなりたい姿、方向性を把握し、専門的支援を行ってくれるので、はじめての方でも安心して取り組めます。
受講後も継続学習ができるコミュニティ"コミュトレLab"があり、インストラクターによる生ライブ講義へ参加できたり、メンバー同士でアウトプットできる環境が整っています。
Smart Boarding
・動画学習だけでなく、ライブ型のオンラインレッスンが受け放題
・新入社員教育から管理職育成、
・自社研修動画などを簡単アップ、オリジナルコースの作成可能
Smart Boardingは、株式会社FCEトレーニング・カンパニーが提供する社員教育プラットフォームです。
導入アカウント数は40,000件を突破。
「階層別の短時間動画」×「リアルタイムで行うオンライントレーニング」×「LMS」という3つの機能で構成されており、身につくまでアウトプットすることができます。
オンライントレーニングでは、プロの講師と他社の社員とロールプレイングやディスカッションを実施し、直接フィードバックを受けることができるので、「動画を見続けるだけでは、学んだ知識を現場で活かせない、実践できない」という問題を解決。
新入社員研修から管理職研修まで、HR領域コンサルティング会社だからこそ提供できる、質の高いコンテンツがあるだけでなく、1社ごとの専任担当制によるサポート体制で、指導側や人事側の負担軽減や教育の標準化を手厚く支援します。
また、自社内で作成した動画・マニュアル等を自社コンテンツ化し、「Smart Boarding」上にアップロード、それらを「Smart Boarding」内の既存のコンテンツと組み合わせて、自社オリジナルの学習コースを作成できます。
属人化しがちなOJT(現場教育)も、一過性になりがちなOFF-JT(座学研修)も、「Smart Boarding」で体系的に教育することができます!
気になる方はまずは無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか。
Schoo for Business
・オンライン実施
・個々に合ったカリキュラムが組める
・7,000本以上の授業がある
・毎月動画が追加される
Schoo for Businessは、株式会社Schooが提供するオンライン型の研修サービスです。
200種類以上の研修パッケージがあり、自社にぴったりの研修を設計することができます。
新入社員や中堅社員などの階層別、職種別など自由にカスタマイズ可能です。
社員の受講状況や学習時間を簡単に把握できたり、任意の動画に対してレポート提出課題の設定をすることも。
また、365日、生放送で授業を配信しており、コメントや講師への質問が可能です。
マイナビ研修サービス
・新入社員〜管理職向けまでぞれぞれのコースを用意
・営業、コミュニケーション、ロジカルシンキングなど幅広いジャンルのコースを用意
・自社に講師に来てもらい、受講することも可能
マイナビ研修サービスは、株式会社マイナビが提供するオフライン型の研修サービスです。
今までの総受講者は22,000名、総参加企業数は13,000社を超えています。
研修は全国各地に構えている拠点で行うパターンと会社などに講師を派遣して行うパターンを選択することができます。
階層や研修テーマなど様々な軸から目的に沿ったものを選ぶことができ、柔軟なカリキュラムを組むことが可能です。
ネオキャリア研修サービス
・課題に合わせたプランニングが可能
・新卒、中途、階層ごとなど複数のコースあり
・最短翌日でも実施可能
ネオキャリア研修サービスは、株式会社ネオキャリアが提供するオフライン型の研修サービスです。
人材会社であるネオキャリアが自社で行なっている社員研修をサービスとして展開した形になります。
人材のプロである会社の研修をもとにしているのでノウハウが詰まった濃いものになっています。
新卒〜中途だけではなく、管理職、IT、業界別など幅広いコースが準備されています。
社員研修サービスの選定ポイント
膨大な数の社員研修サービスから、どのようにして選べばいいのでしょうか。
今回は、導入を検討するときに着目してほしいポイントをご紹介します。
導入目的を明確にする
まず、必ず事前に確認しておくべきポイントは、社員研修サービスの導入目的を明確にしておくことです。
どんな役職の方の研修なのか、社員研修サービスを導入してどのような効果を得たいのかなど、目的ごとに合ったサービス内容は大きく異なります。
あらかじめ目的がはっきりしていれば、スムーズにサービスを選別でき、得られる効果も大きくなるでしょう。
コンテンツの充実度で選ぶ
社員研修サービスには、それぞれコンテンツが豊富に用意されています。
特定分野に特化している
学習の進捗状況や成長過程を可視化できるダッシュボード機能がついている
コミュニケーション活性化のための機能が充実している
などさまざまです。
また、講師と教材を作成しているサービスや、コンテンツを国外から得ているなど、研修内容も違います。
自社に合うコンテンツがあるサービスを選ぶのも重要なポイントです。
まとめ:自社に合った社員研修サービスを利用!
社員研修サービスとは、企業のために社員研修をおこなうサービスのことで、集合型(オフライン)研修だけではなくオンライン研修もあります。
オンライン研修のみのサービスは、比較的安価で時間的拘束も短いのが特徴です。
一方、集合型(オフライン)研修が出来るサービスは、オンライン研修よりも費用や時間はかかるものの、新入社員〜管理職まで研修テーマを細かくカスタマイズすることが出来るというメリットがあります。
研修を受ける対象は誰なのか、また何を習得してほしいのか考え、どの社員研修サービスを選ぶのか検討してくださいね。