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経理におすすめの電卓はどれ?【経理経験者の2選】

経理におすすめの電卓はどれ?【経理経験者の3選】

筆者が経理部に配属された初日に、当時の先輩から「ちょっと電卓打ってみて」と言われて、数字が書いてある紙を渡されました。

筆者はその時既に日商簿記検定2級を取得していたので電卓には慣れていましたが、急に言われたので緊張してしまった記憶があります。

そんなこともあり、「やはり電卓は経理業務にとって大事なんだ」と当時思いました。

その後、仕事で毎日電卓を使いながら、同時に電卓の効率的な使い方なども自分なりに勉強しました。

そういった筆者の経験からも、やはり電卓は経理業務にとって大事な「商売道具」だと改めて思います。

一方で、IT技術の進歩により経理業務のシステム化が進んでおり、電卓の使用頻度が減ったのは筆者の経験としても感じています。

電卓といっても手作業には違いなく、システム化によって電卓での作業が自動化されてきたのは自然な流れとも言えます。

ただ、それでも電卓が全く不要になったわけではありません。

例えば、請求書内容が正しいか検算したり、自分で作った資料の数字をチェックしたりする時は電卓が必要です。

その他、決算書や税務申告書の作成がシステム化されたとしても、やはり最終チェックは人間が電卓を使って行う必要があります。

それ以外にも、異なる資料間の数字をちょっと比較したい時や、打合せや会議においてその場で試算が必要な時など、電卓の存在価値はまだ残っています。

このように、経理業務においてもまだ必携である電卓について、経理経験者である筆者のおすすめを挙げてみました。

 

経理の電卓を選ぶポイント

まず電卓を選ぶ時のポイントをいくつか挙げてみます。

大きさ

経理業務で使う場合は、数字の表示桁数が12桁(千億)のもので、かつその数字が自分にとって見やすい大きさかという点でまず選ぶと良いと思います。

それらの条件で選ぶと、電卓本体の大きさもある程度の範囲内に絞り込まれます。

次に、電卓の打ちやすさを考えて、上記の中から自分の手のひらサイズに合ったものを選ぶと良いでしょう。

具体的には、中指を電卓のホームポジション(「5」のキー)に置いてみて、そこから最小限の動きだけで全てのキーがスムーズに押せそうかを確認してみることをおすすめします。

なお、見やすさを重視して大きなものを選ぶという考え方も他にありますが、あまり大きすぎるとデメリットもあるので注意が必要です。

例えば、デスクの上に置くと邪魔になるとか、自分の手のひらサイズより大きすぎるとキーを打つ時に手を大きく動かさないといけないので疲れます。適切な大きさを見極めることが重要です。

 

重さ

重さについても、大きさと同様に実際に自分で持ってみて負担が少ないものを選ぶと良いと思います。

自分のデスクの上で使うだけでなく、打合せや会議、出張などにも持っていくものなので、なるべく軽いものが良いでしょう。

仮にデスクの上でしか使わないという場合であっても、書類をデスクの上に広げながら計算する時は電卓の位置も色々と変えるため、日々使うことを考えると、取り扱いやすい重さであることが大切です。

 

機能

機能については、筆者の経験上、最低限の機能が備わっていれば問題ないと考えています。

標準キー(四則演算キーやリセットキー等)の他は、例えばメモリー機能やグランドトータル機能などがあれば通常の経理業務においてはまず困ることはないと思います。

敢えて言えば、税率設定をあらかじめしておくことで税抜き計算または税込み計算をしてくれるキーがあると便利かなというくらいです。

もちろん銀行など金融関係などの仕事では、もっと他にあった方がよい機能はあるかもしれませんが、それ以外の一般的な経理業務においては、それほど専門的な機能は必要ないと考えています。

なぜなら、そういった複雑な計算をする場合は表計算ソフトや他のシステムを使う方が正確かつ効率的だからです。

もし電卓で複雑な計算をする必要があるとしたら、むしろその業務自体を見直す必要があるかもしれません。

前述したように、電卓は現在、最終チェックなど本当に必要な時だけ限定的に使用されるものになってきており、それ以外の場合は極力システム化するのが合理的です。

したがって、必要最低限の機能だけが備わっている電卓をおすすめします。

 

メーカー

メーカーについては、実際に筆者が使っているカシオや、その他シャープやキャノンなど、長く定評のある国内メーカーのものであれば大きな問題はないと思います。

メーカーによって多少違う部分もありますが、大きな差はありません。

 

価格

価格については、安価なものだと数百円のものから、ハイスペックなものだと1万円近くするものもあります。

ただ、電卓というのは毎日使っていても余程乱暴な使い方をしない限り長く使えるものなので、それほど価格を気にする必要はないと思います。

つまり、価格差があるといってもせいぜい数千円程度なので、長い使用期間から考えると大した差ではありません。

あまり価格を気にしすぎず、長く使うことを前提に、価格以外の面だけで選んでも大きな問題はありません。むしろ価格の安さに惑わされないようにすることの方が大事です。

 

経理におすすめの電卓【厳選2つ】

最後に、筆者がおすすめする電卓を2つ挙げます。

カシオ計算機 DF-120VG-N

カシオ計算機 DF-120VG-N  

引用:amazon

 

こちらは、筆者が現在使用している電卓と同じモデルです。

既に長く使っている電卓なので最新モデルではありませんが、1つの目安として考えていただければと思います。

主な仕様は以下の通りです。

〇大きさ  縦17.5cm×幅12.6cm
〇重さ   195g
〇表示桁数 12桁
〇税計算キーあり(税抜き計算、税込み計算)
〇ディスプレイの傾斜あり&スタンド付き
〇グリーン購入法適合商品
〇参考税込み価格 1,628円

 

シャープ  EL-VN82-NX

シャープ  EL-VN82-NX

引用:amazon

こちらも定評がある電卓です。上記で挙げたポイントも満たしています。

主な仕様は以下の通りです。

〇大きさ  縦18.0cm×幅10.9cm
〇重さ   181g
〇表示桁数 12桁
〇税計算キーあり(税抜き計算、税込み計算)
〇角度が調整できるチルトディスプレイ
〇参考税込み価格 3,252円(参考サイト:ASKUL、2022年6月17日現在)

 

まとめ:良い電卓を使い、経理業務を効率化!

以上、経理経験者がおすすめする電卓について考えてみました。

繰り返しになりますが、電卓は日々使う商売道具です。

自分に最適のものを選び、大切に長く使っていくことが大事だと思います。

 

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