「オンラインストレージサービスってなに?」
「オンラインストレージサービスってどうやって使うの?」
「オンラインストレージサービスの選び方が知りたい」
データが増え動きが鈍くなったPCを抱え、途方に暮れている方は多いのではないでしょうか。
不要なデータを削除しても、容量はなかなか増えません。
そこでおすすめなのが、インターネット上にデータの保存場所を提供してくれるオンラインストレージサービスです。
本記事では、データが増えすぎて困っている方やクラウドにデータ移行したい方に向けて、オンラインストレージサービスについて解説します。
本記事を読むことで、自社に合ったオンラインストレージサービスを選びやすくなります。
ぜひ、本記事を最後までご覧ください。
オンラインストレージサービスとは
オンラインストレージとは、インターネット上のデータ保存場所です。
クラウドストレージと呼ばれることもありますが、こうしたデータ保存場所を提供するのがオンラインストレージサービスです。
サービス利用時には、インターネット上に存在するストレージへログインすることで、データをストレージ内に保存できます。
サービスを利用しない場合、PC本体のローカルに保存するか、企業が社内に設置している専用のデータサーバーに保存します。
オンラインストレージサービスを利用した場合、PC本体の容量を圧迫せずにデータ保存可能です。
自社でサーバーを購入する必要がないので、導入・運用コストを抑えられます。
また、オンラインストレージに保存したデータはストレージ上で編集できるため、毎回ダウンロードをする必要がありません。
編集内容は自動的に保存されて、ストレージ上でデータの一貫性を保つために同期が行われます。
そのため、複数のPCからひとつのデータへ同時にアクセスできたり、複数人でスムーズに共有できます。
オンラインストレージサービスを導入することで、社内外での情報伝達がスムーズになるメリットも期待できるでしょう。
オンラインストレージサービスには2種類の利用方法がある!
オンラインストレージサービスには、次の2種類の利用方法があります。
- 同期型
- 非同期型
それぞれについて詳しく解説します。
同期型
同期型は、1つのファイルを複数人で編集する機会が多い方におすすめです。
ローカルで編集を行うと、すぐオンラインストレージサービスのファイルに反映されるので、いつでも最新の情報を表示・確認できます。
非同期型
非同期型は、主にファイルの保管が目的の方におすすめです。
同期型と違い、ローカルでファイルの編集を行ってもオンラインストレージサービスのファイルには反映されません。
反映させるには、再度アップロードする必要があります。
オンラインストレージサービスのメリット
オンラインストレージサービスを利用するメリットを、いくつか以下にピックアップしました。
- 端末の容量を気にしなくていい
- いつでもデータを確認できる
- バックアップに使える
- 自然災害からデータを守れる
それぞれ詳しく解説します。
端末の容量を気にしなくていい
オンラインストレージサービスを利用すると、保存容量が増えるので、端末の容量を気にする必要がありません。
容量が小さいスマホを安く購入し、オンラインストレージサービスで保存容量を大きくするといった利用方法もおすすめです。
また、端末に容量の大きい動画などを多数保存していると、端末の動きが悪くなる場合があります。
このような際にオンラインストレージサービスを利用すると、端末の動作も改善される可能性があります。
いつでもデータを確認できる
オンラインストレージにファイルを保存しておけば、いつでもどこでも内容を確認できます。
お客様に資料データを見せる必要ができた場合や、契約内容の確認など、さまざまな場面で役立ちます。
バックアップに使える
パソコンやスマホにデータを保存している場合、端末が壊れたらデータも消えてしまいます。
オンラインストレージにファイルを保存しておけば、端末が壊れてもデータは無事です。
端末に保存し、さらにオンラインストレージにバックアップを取っておけば安心です。
自然災害からデータを守れる
オンラインストレージサービスは、社内にサーバの設置をしなくてよいので、自然災害が起きた際、データを守ることができます。
業務再開もスムーズに行えます。
オンラインストレージサービスのデメリット
とても便利なオンラインストレージサービスですが、以下のようなデメリットもあります。
- セキュリティ面に不安がある
- ネット環境に障害がでると使えない
それぞれ詳しく解説します。
セキュリティ面に不安がある
オンライン上にデータを保管し、編集を行うので情報が漏洩する可能性があります。
利用を検討しているサービスのセキュリティ対策をよく確認しましょう。
個人情報などのデータの取り扱いには、注意する必要があります。
ネット環境に障害がでると使えない
オンラインストレージサービスでは、オンライン上にデータを保存するので、ネット環境に障害が出てしまうと、利用が難しくなります。
社内で障害時の対策について十分に話し合っておきましょう。
オンラインストレージサービスの活用方法
オンラインストレージサービスには、具体的に以下の活用方法が考えられます。
- 画像や動画データの保管
- BCP対策としてのバックアップ
- 社外関係者とのデータ共有
それぞれ順番に詳しく解説します。
画像や動画データの保管
業務上、多くの画像や動画データを保存する必要がある企業は少なくありません。
こうしたデータは容量が大きいため、PCのローカルや社内サーバーのストレージを圧迫しやすいものです。
オンラインストレージサービスを活用すれば、画像や動画といった容量が大きいデータを保管しやすくなります。
また、大容量になりやすい動画データも、オンライン上に保管すればメールやチャットで送受信する必要がなくなって、作業効率の大幅なアップを期待できます。
BCP対策としてのバックアップ
データをPCのローカル・社内サーバーに保存していると、PCの破損や盗難、災害や停電が起きた際がにデータを失うおそれがあります。
こうした非常事態への備えとして、オンラインストレージサービスを導入する企業が増えています。
オンラインストレージサービスを導入すれば、PCや社内サーバーがダウンしても、インターネット上に保存しているデータには影響がありません。
BCP対策の一環として、オンラインストレージサービスに重要なデータをバックアップすることをおすすめします。
社外関係者とのデータ共有
業務上、社外の関係者とデータ共有を行う必要があるという企業は少なくありません。
その場合、メールやチャットなどのツールでデータ共有を行うことになりますが、データを送受信したりダウンロードしたりする手間がかかります。
しかし、オンラインストレージ上でデータを共有すれば、データ送受信やダウンロードの手間が省けます。
その結果、無駄な手間が省け双方の業務効率が上がるでしょう。
オンラインストレージサービスの選び方
オンラインストレージサービスの選び方を、以下にいくつかピックアップしました。
- 容量
- 共有機能
- 料金
- 個人か法人か
それぞれ順番に詳しく解説します。
容量
オンラインストレージサービスと言っても、必ずしも無限にデータを保存できるわけではありません。
〇〇GB、〇〇TBまで保存可能といった形で、サービスや契約プランによって保存可能な容量は変動します。
保存したい容量をあらかじめ明確にしたうえで、予算との兼ね合いを考慮しながらサービスやプランを選ぶようにしましょう。
共有機能
共有機能とは、オンラインストレージ上にあるデータへ複数の人が同時にアクセスしたり、編集したりできる機能です。
オンラインストレージサービスの多くにこの共有機能が備わっていますが、プランによってはない場合もあります。
社内外でデータを共有したいという場合には、共有機能があるかどうかを確認しておくべきでしょう。
料金
オンラインストレージサービスには、有料のものと無料のものがあります。
また、プランによって無料と有料がわかれているケースもあります。
導入コストと運用コストを具体的に算出したうえで、自社の予算に合うサービスやプランを選ぶようにしましょう。
個人か法人か
個人利用か、法人利用かによって選び方に違いがあります。
個人利用の場合、容量があまり必要ないので無料プランの中からサービスを検討するのも一つの手です。
法人利用の場合は、会社の方針や既存システムとの連携可否、容量によって利用するサービスを選びましょう。
オンラインストレージサービスを比較!
ここからは、おすすめのストレージサービスをいくつか比較をしていきます。
Googleドライブ
Googleドライブは、日本でのオンラインストレージサービス業界シェアNo,1の印象が強いサービスです。
グーグルアカウントさえ持っていれば、15GBまで無料で利用できます。
ワード、エクセル、パワーポイントなどどんなファイルでも保存でき、保存したファイルをダウンロードせず他者と共有可能です。
共有権限も細かく設定できるため、セキュリティ面も安定しています。
特徴を以下の一覧表にまとめたので、参考にしてください。
支払方法
クレジットカード
PayPal
GooglePlay残高 など
無料保存容量 | 15GB |
個人有料プラン料金 | 100GB:250円 200GB:380円 2TB:1,300円 |
ビジネス有料プラン料金 | 30GB:680円 2TB:1,360円 5TB:2,040円 |
共有リンク作成 | 可能 |
Dropbox
Dropboxは、日本はもちろん世界でも利用されているオンラインストレージサービスです。
Dropboxのアカウントを作成すると、利用できます。
特徴を以下の一覧表にまとめたので、参考にしてください。
無料保存容量 | 2GB |
個人有料プラン料金 | 2TB:1,200円 |
ビジネス有料プラン料金 | 3TB:2,000円 5TB:1,500円 |
共有リンク作成 | 可能 |
支払方法 | クレジットカード PayPal |
firestorage
firestorageは、ロジックファクトリー株式会社が提供している容量無制限のオンラインストレージサービスです。
他人へのデータ転送のみであれば、登録なしですぐに利用できます。
ストレージを利用する場合は、会員登録が必要です。
シンプルな構造になっているので、手軽に利用できます。
特徴を以下の一覧表にまとめたので、参考にしてください。
無料保存容量 | 2GB |
個人有料プラン料金 | 25GB:1,037円 100GB:2,085円 など |
ビジネス有料プラン料金 | 1TB:54,780円 18TB:98,780円 など |
共有リンク作成 | 可能 |
支払方法 | クレジットカード 銀行振込 |
fileforce
fileforceは、NTT東日本が提供するオンラインストレージサービスです。
デスクトップのローカルフォルダと同列に配置できるので、操作がしやすいです。
オフラインでも操作ができ、オンラインに接続後にクラウドに自動保存されます。
また、プレビュー機能があるので、不要なダウンロードを避けつつ素早くデータの確認ができます。
特徴を以下の一覧表にまとめたので、参考にしてください。
無料保存容量 | なし |
個人有料プラン料金 | なし |
ビジネス有料プラン料金 | 10GB:990円 1TB:60,500円 3TB:107,800円 など |
共有リンク作成 | 可能 |
支払方法 | 提供会社に要確認 |
KDDIストレージサービス
KDDIストレージサービスは、KDDIが運営するオンラインストレージサービスです。
法人利用でも1名から登録できます。
モバイルにも対応しているため、スマホでもデータ確認ができます。
無料保存容量 | なし |
個人有料プラン料金 | なし |
ビジネス有料プラン料金 | 1GB:330円(1IDの場合) 10GB:76,780円(300IDまで) 1TB:660,000円 など |
支払方法 | 提供会社に要確認 |
セキュアSAMBA
セキュアSAMBAは、ビジネスチャットツールで有名な"チャットワーク"の子会社が運営しているオンラインストレージサービスです。
外出先でもオンラインストレージからモバイル通信でデータ受け取り、資料印刷が可能です。
営業担当・カスタマーサクセス担当・サポート担当の専任性で導入前後のサポートもかなり手厚くなっています。
特徴を以下の一覧表にまとめたので、参考にしてください。
無料保存容量 | 5GB(3名まで) |
個人有料プラン料金 | なし |
ビジネス有料プラン料金 | 100GB:15,000円 300GB:25,000円 500GB:35,000円 など |
共有リンク作成 | 可能 |
支払方法 | 銀行口座自動引き落とし |
オンラインストレージまとめ
本記事ではオンラインストレージサービスについて解説しました。
どのオンラインストレージサービスを利用すべきか迷った場合は、Googleドライブを利用してみることをおすすめします。
Googleドライブは無料で利用できるにも関わらず、多くの機能が搭載されているため、オンラインストレージサービスの基本を理解する手段として最適です。
Googleドライブを利用してみた後、より多くの機能を求める場合は、有料のオンラインストレージサービスを検討してみてはいかがでしょうか。