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PCセキュリティソフト5選を比較!選定のポイントも解説

PCセキュリティソフト5選を比較!保証・価格・期限など

昨今のビジネスシーンでは、ありとあらゆる業務において何らかのデジタル端末をインターネットに接続するケースが増えています。

インターネットを介して業務用端末がウイルス感染を引き起こしてしまうと、顧客情報や企業情報が外部に流出するおそれがあります。

そのため、すべての企業において、業務用のPCやタブレット端末に何らかのセキュリティ対策を講じる必要性が高まっているのです。

しかし、実際には何パーセントの企業が、業務用PC・タブレット端末にセキュリティ対策を講じているのでしょうか。

総務省が好評した、「平成25年通信利用動向調査」によると、実に97.8%の企業が何かしらの対策をしているという数字が出ています。

このように、昨今においては何らかのセキュリティ対策を講じることが、すべての企業にとっての責務となりつつあります。

そこで今回は、企業が採用しているセキュリティ対策のなかでも、特に代表的な「PC向けセキュリティソフト」に焦点をあてて解説していきます。

 

PCセキュリティソフトとは

PCセキュリティソフトとは、PCをインターネットに接続した際に、外部からウイルスが入ってこないようにブロックして、PC内部の情報を不正に外部に漏洩させないためのソフトウェアです。

また、ウイルスのブロックのほかにも、悪意のある攻撃からPCを守ったり、脅威をあらかじめ検知して排除したりする役割を持ちます。

業務用PCがウイルスに感染してしまうと、企業の内部情報や顧客情報が外部に流出するおそれがあります。

その結果、社会的信用度が著しく低下して、営業機会の損失や重要な取引先との関係悪化といったリスクが懸念されます。

さらに、顧客や取引先から問い合わせやクレームが増加し、従業員がその対応に追われて本来の業務を遂行できなくなる可能性も高いです。

こうした理由から、ウイルス感染や第三者からの攻撃による情報漏洩は、すべての企業にとって絶対に避けなければいけないリスクと言えます。

最近では、ウイルスや攻撃の仕組みが非常に巧妙化していて、普段通りに業務をしているつもりでも、知らないうちに情報漏洩に陥っているケースがあります。

PCセキュリティソフトは、こういったウイルスや詐欺紛いのものに引っかかるアクションや操作を行った際に、警告を出してくれたり、強制的に弾いたりしてくれます。

セキュリティソフトのなかには、PCだけではなく、ipadやiphoneなどの製品にも対応しているものもあるため、タブレット端末を業務で使用している企業にもおすすめです。

 

PCセキュリティソフトのメリット

PCセキュリティソフトを導入することには、メリットがあります。

どのようなメリットがあるのか確認しておくことで、利用を前向きに検討でき、効果を期待することができるでしょう。

以下のようなメリットがあります。

個人情報などを保護してトラブル防止ができる

PCセキュリティソフトを導入するメリットは、やはり個人情報などを保護することです。

上記でも紹介しましたが、PCはコンピュータウイルスから脅威にさらされているため、ダウンロードやページを開くなどの行為から、感染してしまうことがあります。

もし、自分のデバイスがウイルス感染すればパソコンの動作が重くなったり、個人情報が流出してしまうなど、金銭的な被害を受けてしまうことでしょう。

特に企業の場合はPCから機密情報が漏洩されると、大損害を被ることになるため、セキュリティソフトは必ずインストールして保護してもらうことが必須です。

個人情報や機密情報などが漏洩すると、それは消去することも難しくなります。対策としてセキュリティソフトは必ず使用しておきましょう。

信頼を保護できる

PCセキュリティソフトを利用するなら、信頼を得ることができます。

PCにはいろいろな情報が入っており、中には機密事項も含まれているでしょう。

特に、企業の場合は取引先や顧客リストなども保管されているため、しっかり第三者に漏洩させないようにすべきです。

しかし、コンピューターウイルスなどの影響で、それらの情報が漏洩してしまうなら、企業の落ち度として世間からや取引先からの信頼を失墜してしまうことになるでしょう。

信頼を失うと売上が大きく低下するなど、今後の経営に支障が出ることも考えられます。

そのため、PCセキュリティソフトを導入して、情報をしっかり保護することが大事です。

情報漏洩させないことやウイルスへの感染が無いことで、信頼を得ていることになるため、利用するのは必須です。

従業員の意識関係なく被害を回避できる

企業がPCセキュリティソフトを利用するなら、従業員からの被害を回避できます。

企業の場合はPCを何台も接続して作業することがあるでしょう。

従業員の多い企業であれば、パソコンの台数も増えるはずです。

ただ、パソコンが多いほどウイルスの感染確率も上がります。

例えば、ウイルスの感染経路には迷惑メールにURLを付けておき、詐欺サイトに誘導する手法があります。

従業員の内1人でも迷惑メールを開いて詐欺サイトに誘導されれば、全部のPCが被害を受けることになり、会社にとっては大きな損失になるでしょう。

従業員1人1人のセキュリティ意識は違いがあり、ウイルスの経路も様々なため、思わぬことで感染することもあります。

その点、セキュリティソフトであれば、専門業者がウイルス対策しているため、詐欺サイトへの誘導などがあれば自動的にシャットアウトしてくれます。

従業員が思わずアクセスしたとしても経路を遮断してくれるため、個々のITリテラシーによって被害を受けることはないでしょう。

 

PCセキュリティソフトのデメリット

PCセキュリティソフトを導入することには、デメリットもあります。

どのようなデメリットがあるのか確認することで、損失を防ぐことができます。

PCセキュリティソフトを導入する際のデメリットは以下の点です。

コストがかかる

PCセキュリティソフトを利用するときは、コストがかかるのがデメリットです。

選択するセキュリティソフトや機能面によってコストは違いますが、年間で数千円から数万円ほどの出費がかかります。

年間契約するなら、さらにコストがかかることになるため、何台もパソコンを使用するなら、セキュリティソフト台だけで何十万円もかかる場合があるでしょう。

コスト削減のために無料のセキュリティソフトを利用することもできますが、必要な機能が付帯されていない、またセキュリティ共度の低さなどもあるため、企業の場合は有料版を使用するのがおすすめです。

セキュリティの強度とコスト面のバランスを考えて選択する必要があるでしょう。

デバイスの操作性が重くなることもある

PCセキュリティソフトを利用すると、デバイスの操作性が重くなる可能性もあります。

セキュリティソフトはデバイスを制御する作用があるため、保護機能が強いほどパソコンの操作が重くなり、クリックの反応やソフトを開くのに時間がかかってしまうこともあります。

セキュリティソフトの導入でパソコン作業が思うように動作できなくなってしまうなら、業務効率が低下することにもなるため注意しておくべきです。

警告数が多くて鬱陶しいことも

PCセキュリティソフトを利用すると、警告数が多くて鬱陶しさを感じることもあります。

PCセキュリティソフトによりますが、あまり危険でないサイトでもセキュリティが反応して警告が出ることもあるため、消去する作業が煩わしくなることもあります。

正しいファイルやURLでも反応するようなら設定を変えるなど手間がかかることを認識しておきましょう。

 

PCセキュリティソフトを比較するポイント

PCセキュリティソフトと一口に言っても、備わっている機能や料金、サポート体制は製品によってさまざまです。

ここでは、PCセキュリティソフトを選ぶ際、どのようなポイントで比較すれば良いのかを解説していきます。

料金

PCセキュリティソフトの多くは、月額や年額といった定額制度を採用しています。

また、ソフトウェアによって、定額料金内で使用できるPC台数はさまざまです。

例えば、同じ月額料金のソフトウェアが2種類あったとしても、片方はPC5台まで対応可能で、もう片方はPC3台まで対応可能というケースがあります。

そのため、料金でPCセキュリティソフトを比較する際は、対応可能な台数も考慮することが重要です。

さらに、PCセキュリティソフトの料金は安ければ安いほど良いというわけではなく、自社が求める機能を満たしていたり、きちんと脅威を取り除いてくれたりといったポイントも欠かせません。

まずは、自社が求める機能やセキュリティ性能を明確にしたうえで、条件を満たすPCセキュリティソフトのなかからお得に運用できる製品を選んでください。

機能

PCセキュリティソフトには基本的に、ウイルス対策やスパイウェア対策といった機能が搭載されています。

しかし、あらかじめ保護されたブラウザを使用できるセキュアブラウザやWEBカメラの保護機能など、細かい機能は製品によってさまざまです。

また、同じような名称の機能でも、ウイルスの検知・排除システムや、ウイルス系統ごとのセキュリティの可否は製品ごとに異なります。

自社の業務内容や求める機能に応じて、PCセキュリティソフトの機能を比較するのがおすすめですが、判断に迷う場合は第三者機関による性能評価を参考にするのも手です。

例えば、セキュリティソフトのテストや性能評価を行う組織のAV-TESTは、1年に数回セキュリティソフトの各種テスト・評価を実施しています。

このように、専門機関が公にしている性能評価の数値を参考にして、セキュリティ性能が高いソフトを選ぶ方法も良いでしょう。

期間

PCセキュリティソフトには、それぞれソフトの機能を利用できる期間が存在しています。

この期間が切れてしまうと、セキュリティ機能がまったく作用しなくなるため、あらかじめ確認が必要です。

また、同一ソフトでも、プランによって期間が異なるケースが多いです。

複数のソフトウェアの間で迷った場合は、契約期間がより長い製品を選ぶことをおすすめします。

サポート体制

多くのPCセキュリティソフトでは、セキュリティ上のトラブル発生時にサポートしてくれる仕組みが用意されています。

そして、サポートの方法、サポート可能な時間帯は製品によって異なります。

例えば、サポートの方法には電話・メールフォーム・LINEが考えられます。

また、製品によっては土日祝日や夜間の時間帯でもサポート可能な場合があります。

自社の業務時間や従業員にとってのサポートの使いやすさを考慮したうえで、比較検討するようにしてください。

電話でのサポートが可能であれば、急なトラブルでもスピーディーに対応してもらえる可能性が高いため、できるだけ電話サポート可能な製品を選ぶのがおすすめです。

 

PCセキュリティソフトにおける用語

PCセキュリティソフトを比較するうえで理解しておくべき用語を、いくつかピックアップして紹介します。

ランサムウェア

ランサムウェアは、利用しているファイルに暗号化ロックをかけることで、正常に開かせなくするウイルスです。

ランサムウェアに感染したPCに対して、暗号解除の対価として、金銭を要求するケースが多いです。

マルウェア

マルウェアは、悪意のあるソフトフェアやコードの総称になります。

ウイルスも、マルウェアの1種であり、トロイの木馬、スパイウェア、ワームなどがあります。

フィッシング詐欺

最近、件数が急増しつつあるのが、フィッシング詐欺という脅威です。

SMSやメールに「代金が未払いです」などの煽りの連絡がきて、それに従うことで金銭を振り込んでしまったり、カード番号を入力して情報を抜き取られたりします。

ビジネスシーンにおいては、取引先や顧客を装ったメールが送られてきて、そこに記載されたURLにアクセスすると情報が流出してしまうケースが多いです。

 

PCセキュリティソフト5選を比較!

ここからは、おすすめのセキュリティソフト5つを比較していきます。

Norton

Norton

1つ目は、Nortonです。

PCセキュリティソフトを検索したことがある方は、一度は目にしたことがあるかもしれません。

ランサムウェアやマルウェアからの保護はもちろん、データが破損した時に備えて重要ファイルをバックアップする機能(Windows)が含まれています。

【価格】

1台:4,780円~(期間1年)

【サポート】

30日間の無料体験があります。

24時間365日のチャットで相談可能です。

 

 

 

McAfee

McAfee

2つ目は、McAfeeです。

1つのライセンス購入で、複数台インストールが可能です。

また、プロテクションスコアという独自のスコア指標を持っており、現状のセキュリティレベルがどの程度なのか把握することができます。

【価格】

1年版:7,500円

2年版:14,000円

3年版:11,000円

いずれも複数台にインストールできます。
※但し、VPNは5台まで

【サポート】

日本スタッフによる電話やチャットサポートは年中無休で対応。

 

 

 

ZERO

ZERO

3つ目は、ZEROです。

月額制や年額制ではないため、1回購入してしまえば無期限で利用できます。

年間縛りが多い中で、買い切りなのが大きな魅力です。

ウイルスを知らせるだけでなく即時に処理したり、カード番号など重要な個人情報を送付する際はアラートが出る機能があります。

【価格】

1台:1,980円

3台:3,780円

5台:5,480円

【サポート】

ユーザー同士の質問コミュニティ、メールでの問い合わせ、専門員による訪問サポート(有償)

 

 

 

Internet security20

Internet security20

4つ目は、Internet security20です。

操作がシンプルで扱いやすいのが特徴です。

無料版だと、初期費用も月額もなく、完全無料で利用することできます。

パスワードの使い回し防止、ドキュメント保護、ウイルススキャンといった機能が搭載されています。

セキュリティ面以外の機能も充実していて、PCの操作が遅くなったときに自動でキャッシュを検出し、ワンクリックで最適化することが可能です。

【価格】

無料版:完全無料

有料・モバイル版:2,990円/1年(5台まで)

※無料版は、デフォルトのホームページをInternet security20指定の"startHOME"に設定する必要があります。
また、無料版では利用中に広告も表示されます。

有料版では、(※)の事項は不要で、利用できます。

【サポート】

電話サポートは平日10:00〜17:00(うち13:00~14:00は休止)です。

 

 

 

ウイルスバスター

ウイルスバスター

5つ目は、ウイルスバスターです。

13年連続セキュリティソフト売り上げ販売本数NO.1の実績があります。

AIを駆使し、多層防御で、ウイルスやWEBの脅威から守ります。

【価格】

1年:5,720円〜(3台まで)

【サポート】

30日間の無料サポート期間あり。

チャットサポートは9:00〜21:00、メールでのお問い合わせも可能です。

 

 

 

まとめ:PCセキュリティソフトを比較・検討し、安全な利用を心がけましょう

ここまで、PCセキュリティソフトについて、選ぶポイント、用語、おすすめのPCセキュリティソフトについてまとめてきました。

セキュリティソフトには、外部からのウイルス感染や内部情報の漏洩を防止する役割があります。

業務用PCがウイルス感染したり、外部からの攻撃を受けたりすると、企業にとって大切な情報が外部に流出してしまいます。

その結果、企業の社会的信用が失墜し、経営において大打撃を受けかねません。

業務においてタブレット端末やPCを利用する機会が増えている時代だからこそ、価格はもちろんのこと、自社に合った機能やサポート体制のセキュリティソフトを導入してみてはいかがでしょうか。

 

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