人事・労務

人事をやっていて辛いコト【7選】

人事をやっていて辛いコト【7選】

人事の仕事は、「企業の顔」として人と関わる仕事が多く、一見華やかな印象を持たれる事も多いお仕事ですが、そんな、人との関わりあいが多い仕事がゆえに、トラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。

世間ではあまり知られていない人事の仕事の中でも、『人事部のココが辛い』点を7個にまとめてみました。

 

人事部のココが辛い

では、早速紹介していきます。

1.意外にも!?在宅勤務が難しい

新型コロナウィルスの対策として、企業側から在宅勤務を推奨される事が多くなっている昨今ですが、接客業や営業職など人と接するお仕事には在宅勤務の限界があります。

一方で、人事や総務など主にオフィスワークの仕事であれば、在宅勤務をしやすいイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。

実際は、オフィスに保管してある資料を確認する作業や紙ベースの仕事も沢山あり、個人情報を取り扱う事も多い為、まるまる在宅勤務のまま仕事を終える事は難しい状況です。

また、人事の業務外でも上長の承認印をもらう為に出社する事もあります。

この点を解消するには、ペーパーレスに出来る書類は積極的に電子化し、電子化できない紙での確認作業などを含め、オフィスへ出勤しなければいけない業務は、業務自体を集約し1週間に1度などにルールを作る工夫も必要ではないでしょうか。

2.メンタルヘルスの相談業務が増加

働き方改革が実行されてから、各部署から従業員のメンタルヘルスに関する相談が増加しています。

特に、個人的な相談や、人事部だけでは解決できない内容まで、多種多様な相談内容に加え、上司のモラハラやセクハラなど法律的な問題に発展するケースなどもあります。

中でも、うつ病などの精神疾患になったと、社員が申し出た場合、本人に話を聞くヒアリング業務が増えるのは勿論ですが、その社員が求職した場合、「担当業務はどうすべきか?」「代役を立てる必要があるのか?」「立てる場合は新しく人を採用するのか?」など、詳細を事細かに決めて行かなければなりません。

結果的に元の部署への復帰が困難なケースも、人事部が異動先の選定や交渉を担わなければなりません。人事部の業務はこういった目に見えない隠れた業務も幅広く行っています。

3.他部署と深く関わり辛い

人事部は他部署との連携が不可欠な部署でありながら、個人情報や給与情報など他言できない内容を知りえている為、他部署との深いつながりを作る事はとても難しいのが本音です。

特に人事評価を行う時期などは、人事の評価がその社員の今後を左右する事も少なくなく、慎重に他部署との連携を取らなければならないのが実情。

気軽に参加したい会社全体の決起集会や、お酒が入った場で一瞬でも個人情報を漏らす可能性がある場面は、慎重に参加の有無を考えています。

ここで、特に気を付けなければならないのが社内恋愛。

人事も1人の人間である為、社内の方とお付き合いをする事もあります。

その際、プライベートの場でも注意を払う必要がある為、会社の話題になると・・気が抜けない会話になることもしばしば。

人との繋がりが大事な部署のはずが、孤立した立場になる事も多い人事のお仕事。

そんな時は同じ部署の社員同士で小まめに話し合いを行い、時には同僚とランチや外に出かけるなどして気分転換をはかります。

人事部同士の交流は不可欠な業務の一部?!とも言えるでしょう。

4.面接でのNGワードが多く大切な質問が出来ない

法律により個人情報の特定事項を情報収集する事が禁止されている為、面接の場は人事として緊張の時間にもなります。

例えば、本籍地や出生地を聞くことは面接の段階でほぼありませんが、家族構成や仕事の有無、健康状態などを聞くことも禁止されています。

他には、尊敬する人物や思想に関する事などもNGワード。

実際は、面接段階でヒアリングできた方が入社後スムーズに対応できる質問や、事前にお聞きする事で入社後のミスマッチを解消できる質問もNGの場合があり、上辺の質問ばかりで面接が終了する事もあるのです。

企業の窓口として法律に触れる質問をし問題になった場合や、その後の採用活動、企業のイメージにも影響を及ぼす為、容易に質問することは出来ません。

大事な情報であっても、入社後にヒアリングする事も少なくなく、この点が採用面接のとても難しい所なのです。

5.モチベーションの維持が難しい

人事として明確な数値目標を設定することはかなり難しく、その為、部の上長の評価も曖昧にならざるえない事も多くあります。

例えば、勤務年数が長い方を優先的に良い評価と査定したり、上長との相性次第で評価が決まる事もあるのではないでしょうか。

その為、何を目標に頑張れば良いのかがわかりづらい上に、業務自体も社内でのクレーム処理で心身を擦り減らす業務も少なく、モチベーションの維持がかなり難しいのです。

ですが、自身が採用に関わった方が入社後活躍している姿を見たり、社内のトラブルを解決した際、社員の方に「ありがとう」と言われる瞬間は、何にも代えがたい瞬間になります。

そんな小さな一つ一つの嬉しい瞬間があるからこそ、人事の仕事が出来るのだと感じます。

6.退職勧告は 避けたい業務NO.1

人事の仕事の中には、業績や個人の問題によりやむを得ず退職勧告を行う事があります。

人事の業務の中でも一番ストレスがかかる仕事がこの業務。

退職勧告を受ける社員は、事前に察知しているケースもあり、この場合は事のほかスムーズに手続きが完了ケースもあります。

しかし、一番問題となるケースは、本人に自覚が全くなかった場合です。

話の進め方、説明の仕方次第では相手方の怒りを更に買う事もあります。

人事としても、コンスタントに退職勧告を行う事はほとんどありません。

その為、交渉の技術など退職勧告の仕方自体が向上する機会が少ないのが現状です。

人事にもかなりの負担を強いる結果となる為、退職勧告においては人事労務のプロである社労士に依頼するなどの方法で、外部の機関に代理で行っていただくことが業務の負担を軽減できる道ではないでしょうか。

7.労働組合の対応

労働組合は、法律でさまざまな権利が保障されています。

その大きな柱である「団結権・団体交渉権・団体行動権」この三点の内、団体交渉権にあたる際、最新の注意を払わなければなりません。

人事としてその席に参加した場合、誠実に対応する事が求められ要求を拒否する事が出来ないのです。

社員からの質問や要求も、まるで重箱の隅を突かれているようで、身の置き場がない事がほとんどです。

会社の窓口である人事として、自分の意見や態度次第では、不当労働行為とみなされ労働委員から調査が入るケースもある為、安易な回答や態度は出来ません。

そんな重責を担う事もあり、人事として労働組合との交渉の場は、退職勧告以上にストレスのかかる業務になります。

 

まとめ:少しでも人事の辛さを減らす方法を考えましょう

ここまで、人事業務の中で辛いことについてまとめてきました。

正直、辛さが軽減できそうにない業務もありますが、一方で改善により、軽減できそうな業務もあります。

特に、書類系の業務については、ペーパーレス化を進めることで出社を不要にしたり、時間の短縮をすることは可能でしょう。

軽減できる辛さは少しでも減らしていけると良いですね。

                              

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