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後払い決済サービスを徹底比較!機能・選ぶポイントを解説

後払いサービスを徹底比較!機能・選ぶポイントなど。

商品購入時に現金やクレジットカードを持っていなくても、購入代金の決済をできる「後払い決済サービス」があるのをご存知ですか。

現金だけでは購入できる金額に限りがある一方、クレジットカードもなかなか作れないという方や若者に向けたサービスです。

商品購入時の購買意欲を高めるサービスとして近年注目されていて、キャッシュレス決済使用率No.1のPayPayをはじめ、さまざまな企業が参入しています。

ポイントや還元率が目に見える形で瞬時に表示されて、ポイントの使い道も沢山あるため、現金で支払うよりお得です。

キャッシュレスサービスを提供している企業が、後払い決済にも対応していることが多いです。

本記事では、後払い決済サービスの概要や仕組み、導入するメリットやデメリットを解説したうえで、導入するのにおすすめな後払い決済サービスを紹介していきます。

自社の決済システムに後払い決済サービスを導入しようと検討している方や、システム担当者はぜひ本記事を参考にしてください。

 

後払い決済サービスとは

後払い決済サービスとは、商品を購入した際にその場で支払いを行わず、後日支払うことができるサービスです。

後払い決済サービスがその場の決済を消費者の代わりに行ってくれるため、後日にその代金を決済サービス業者に返す、といった感じでしょうか。

特にオンラインショッピングサイトに後払い決済サービスが導入されていることが多く、商品購入後や商品発送時に後払い決済サービスの請求書を消費者に送付するケースが一般的です。

また最近では、スマートフォンのアプリを利用した後払い決済サービスも増えてきています。

スマートフォンのアプリを利用する場合、従来のように紙の請求書が送られてくることはなく、後払い決済サービスに紐づけしてある銀行口座から代金の引き落としが行われます。

仕組みとしてはクレジットカード決済と類似していて、クレジットカードの代わりに自分のスマートフォンを利用する点が異なります。

こうした後払い決済サービスは、申し込む際に簡単な審査を通る必要がありますが、クレジットカードより審査基準が緩やかな傾向にあります。

そのため、クレジットカードの審査には通れない学生や若者でも、後払い決済サービスの審査は通る可能性が高いと言えます。

スマートフォンを利用した後払い決済サービスでは、利用上限の金額が設定されていることが多く、利用状況に問題ないと判断されれば、その上限が増えることもあります。

 

後払い決済サービスのメリット【事業者側】

後払い決済サービスを自社のECサイトや実店舗に導入することで、事業者側にとってうれしいメリットがいくつか期待できます。

それでは、後払い決済サービスの導入を行うと、事業者側にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきます。

 

顧客層が広がる可能性がある

後払い決済サービスを導入すると、既存の顧客層とは異なる顧客を新規開拓できる可能性があります。

その理由は、後払い決済サービスの特性に潜んでいます。

後払い決済サービスの利用審査は、クレジットカードの審査基準より緩やかな基準で行われます。

そのため、クレジットカードを持てないけれど、後払い決済サービスなら利用できるという若者や学生がいると考えられます。

クレジットカード決済だけに対応している場合はこうした層は取り込めませんが、後払い決済サービスにも対応すれば、若者や学生などの層も取り込めるかもしれません。

また、何らかの理由によってクレジットカードは持っていない人で、後払い決済サービスなら利用できる人も、新規顧客として開拓できるはずです。

 

顧客単価のアップを期待できる

実店舗で商品購入を行う際、手持ちの現金が少なくて、購入を諦めたことは誰でもあることでしょう。

こんなとき、後払い決済サービスがあれば、手持ちの現金が足りなくて購入をやめる必要はなくなります。

その結果、顧客一人ひとりが購入する金額が増えて、企業や店舗としての売上がアップすると期待できます。

このように、後払い決済サービスには購買意欲をアップさせる効果もあるのです。

 

業務効率化の取り組みにつながる

後払い決済サービスを導入すると、決済に関わるさまざまな業務処理を、決済サービス会社が自社の代わりに行ってくれます。

その結果、商品代金の決済についての業務負担が減って、企業全体の業務効率化につながるかもしれません。

業務効率化が実現すれば、企業の利益アップにつながるほかの取り組みに、人手を充てられるようになるメリットもあります。

 

代金未回収のリスクを軽減できる

後払い決済で常につきまとうのは、商品購入代金の未回収リスクです。

消費者がきちんと後払い代金を支払わない場合、未入金者に対して督促をはじめとした業務処理を行う必要があります。

また、そもそも未入金者がいるかどうかの確認を行う必要があり、そのために入金記録の管理も行わなければいけません。

しかし、こうした対応業務に手を回せなければ、代金未回収が定期的に発生してしまうおそれがあります。

後払い決済サービスを導入すれば、入金記録の管理や未入金者に対する督促を代行してもらえるため、代金未回収のリスクを軽減できると言えます。

 

後払い決済サービスのメリット【消費者側】

後払い決済サービスを導入すると、事業者側だけではなく消費者側にとってもメリットがもたらされます。

 

現金を持ち合わせていなくても購入できる

後払い決済サービスでは、現金を持ち合わせていなくても、またクレジットカードを所有していなくても商品を購入できます。

そのため、その場で手持ちの現金が足りない、クレジットカードを忘れてしまったといった場合でも安心です。

 

クレジットカードの不正利用リスクを減らせる

後払い決済サービスを利用すると、クレジットカードを不正利用されるリスクを軽減できます。

クレジットカードはECサイトでの代金決済で便利ですが、カード情報の流出などの理由で不正利用されるおそれもあります。

しかし、後払い決済サービスを利用すれば、こうした不正利用のリスクを減らせるメリットを期待できます。

 

後払い決済サービスのデメリット

ここまで、後払い決済サービスを導入するメリットを解説してきました。

消費者側と事業者側の双方にとって、後払い決済サービスはメリットが多い便利なサービスです。

その一方で、導入することにはデメリットや注意点も存在します。

ここでは、後払い決済サービスを導入するデメリットや注意点を解説していきます。

 

事業者側にとってのデメリット

後払い決済サービスでは、その場での現金決済と比較して、商品の購入代金を受け取れるタイミングが遅いです。

クレジットカードも後払い決済サービスと同様、現金が店舗や企業の口座に入ってくるのが遅いデメリットがあります。

後払い決済サービスの導入によって、資金繰りが苦しくなることはないか、あらかじめ検討することが重要です。

 

消費者側にとってのデメリット

消費者側にとっての大きなデメリットはありませんが、後払いで払う予定のお金が手に入らなかった場合に注意が必要です。

その場合、後払い決済サービスで支払うべき資金を獲得できず、未入金者となってしまいます。

その結果、後払い決済サービスの事業者から督促を受けてしまい、場合によっては料金が追加されることもあります。

そのため、本当に後払いできるお金が入ってくるのか、確認をしておくことは非常に大事です。

 

 

後払い決済サービス比較【5選】

それでは、おすすめの後払い決済サービスをいくつかピックアップして、比較していきます。

 

PayPayあと払い

PayPayあと払い

PayPayあと払いは、キャッシュレス決済アプリで有名なpaypayの後払いサービスです。

あと払い費用は一括支払いのみで、事前のチャージなどは必要ありません。

そのため、商品購入時に残高がなくても、後払い決済サービスを利用できます。

PayPayの決済サービスはポイントの還元が良いため、使用されている方も多いと思われます。

PayPayあと払いでは、決済時に必要な手数料300円を、このポイントで賄うことも可能です。

したがって、普段からPayPayの決済サービスを利用している方に、PayPayあと払いはおすすめです。

さらに、キャンペーン中に登録するとポイントを貰えることもあるため、ぜひ利用してみてください。

利用可能範囲 paypay支払いができるサービスや店舗
審査方法 SMS承認
利用可能額 50万円/月まで
決済手数料 基本無料
支払期日 翌月末

 

 

 

メルペイスマート払い

メルペイスマート払い

メルペイスマート払いは、メルカリアプリが提供している後払い決済サービスです。

メルカリアプリからも使用できて、買い物の支払いを翌月末にまとめて支払いできます。

こちらの審査は年収や職業ではなく、メルカリの取引履歴や評価によって利用上限が決まります。

メルカリの利用で生まれた信用をもとに、お金をチャージしなくても購入できることから、メルカリを頻繁に使う方にはとても便利です。

また、支払期日は翌月末まで、好きなタイミングで支払うことが可能です。

そのため、給料日の翌日など、自分にとって都合の良いタイミングに支払日を設定できて、とても利便性が高いです。

利用可能範囲 メルペイ払いができるサービス・店舗
審査方法 本人確認書類撮影
利用可能額 30万円/月まで
決済手数料 ATMかコンビニ支払いの場合220円~880円
支払期日 翌月末

 

 

 

あと払いペイディ

あと払いペイディあと払いペイディは、Amazonやラクマなどのオンラインショッピングで利用できる後払いサービスです。

ペイディにはペイディプラスというプランがあり、こちらに登録すれば分割払いの手数料が3回無料になるうえに、VISA加盟店で使えるカードも配布されます。

最初の上限は10,000円から始まり、利用回数を増やすことで上限枠が広がっていきます。

利用可能範囲 VISAマークのお店やサービス
審査方法 本人確認書類撮影、顔写真撮影、SMS認証
利用可能額 利用状況によって異なる
決済手数料 コンビニの場合356円、銀行振込の場合金融機関に準ずる、口座振替の場合無料
支払期日 翌月10日

 

 

アリアペイ

アリアペイ

アリアペイは、オンラインショップの商品URLをメールに添付し送信するだけで、その商品を後払い購入できるサービスとなっています。

Amazon、楽天市場、Yahooショッピングなど大手ショップから小さなオンラインショップまで、多くのECサイトでアリペイの決済が可能です。

支払いは給料日のその翌日とするなどの一括払いや、購入月の翌月と翌々月の2回払いが可能です。

利用可能範囲 オンラインショップ
審査方法 本人確認書類撮影、SMS認証
利用可能額 利用状況によって異なる
決済手数料 商品代金の2~10%
支払期日 購入から2ヶ月以内

 

 

 

バンドルカード

バンドルカード

バンドルカードは、チャージ型のVISAプリエイドカードです。

登録も簡単で、ネットショッピング専用のバーチャルカードを発行し、その中にお金をチャージするとすぐに使えます。

お金を入れておかなくてもチャージが可能で、実際に利用した分を翌月末までに支払います。

ここまで紹介した後払い決済サービスとは少し異なる、チャージ型の後払い決済サービスです。

利用可能範囲 VISAマークのお店やサービス
審査方法 SMS認証
利用可能額 月/5万円まで
決済手数料 基本なし
支払期日 翌月末

 

 

 

後払い決済サービスの選び方

後払い決済サービスを利用するときは、どのような選び方について把握しておくべきなのか確認すべきです。

選び方のポイントを把握しておくことにより、自分にとって最適なサービスになるはずです。

以下のような選び方があるため紹介しましょう。

 

実績を確認

後払い決済サービスを利用する際は、実績を確認することも大事です。

導入するときは、企業と利用者双方にとって信頼できるサービスでなくては、安心して利用できない場合があります。

導入実績はどのような企業が利用しているのか、またどれくらいの数を契約しているのか、また導入実績で何か賞をもらっているのかなど、内容を確認することができます。

さらに、実績は口コミなどを見ることでも確認できます。

口コミ数が多いということは、それだけ利用者もたくさんいるということです。

その中で良い口コミが多いようなら、サービス業者としてもパフォーマンスが高いということなので、信頼して契約しやすくなるでしょう。

多くの後払い決済サービスでは、ホームページでは導入実績を掲載しているため内容を確認すると共に、口コミサイトなどで利用者の本当の評価を確認しておくことも可能です。

実績の確認は安全面でも大事なので、チェックしておきましょう。

 

サポートや保証などがあるのか

後払い決済を利用するときは、サポートや保証の有無も確認しておくべきです。

例えば、後払い決済で支払いによる保証や、万が一損害を被った際に、どのような保証を受けることができるのかなどです。

後払い決済サービスで不具合が生じた際も業者の方で修理をしてくれるのか、定期的にメンテナンスしてくれるのかにより、会社側の負担も変わってきます。

またサポートを受ける際は別途で費用が発生するのか、いくつか盛り込まれているのか契約の際に判断する必要があります。

サポートが充実しているほど、何かトラブルが生じたときに安心できます。

サポートや保証に関しては問い合わせなどをして詳細な情報を確認することもできるため、考えてみましょう。

 

入金サイクル

後払い決済サービスを利用するときは、入金サイクルについても確認しておきましょう。

入金サイクルは自分のサイクルに合ったサービスを選ばなくては、キャッシュフローが安定せず、お金が足りなくなる場合もあります。

また、利用するサービスによっては設定日の変更が難しいこともあるため、変更ができるのか確認しておくことも重要です。

さらに、入金サイクルについては期日を確認することも大事ですが、限度額についても把握しておくべきです。

限度額を高く設定しておくと、使い過ぎてしまったときにお金が足りなくなってしまう場合もあるからです。

そのため、自分の収入バランスを把握しておき、お金に余裕が出そうな日付に期日設定できるのか確認しておきましょう。

 

後払い決済サービスの導入手順

後払い決済サービスの導入を行うときは、手順について確認しておくことも大事です。

手順を確認しておくことで、スムーズに導入することができます。

後払い決済サービスの利用は以下のような手順で行えます。

 

サービス業者の選定とアクセス

後払い決済サービスを導入するときは、まずサービス業者の選定を行う必要があります。

各サービス業者によって特徴に違いが生じるため、自分の希望や目的に合うのかしっかり確認する必要があります。

気になるサービスを見つけることができれば、問い合わせしてみることで詳しい内容を理解することができるため、相談してみましょう。

また、上記でも紹介しましたが、サービス業者を選定する際はホームページにアクセスして内容を確認しておくのがおすすめです。

口コミやブログなどだけでは信憑性が薄いため、自分の希望通りなのか把握することができません。

しっかり内容を把握して利用業者を決定しましょう。

 

申込みから必要書類の送付

後払い決済サービスの選定を行うことができれば申込みしましょう。

申込みは専用のフォーム、または電話で連絡することで行えます。

専用フォームへの記入、または電話連絡することができれば、担当者から再度連絡がきます。

必要書類の送付を行うように言われるはずなので、準備するようにしましょう。

必要書類はサービス業者によって多少違う部分はありますが、法人だと履歴事項全部証明書、印鑑証明書です。

個人事業主は代表者住民票、印鑑証明書、開業届のコピーなどです。

それぞれの書類を事前準備しておくとスムーズに契約できるため、揃えておきましょう。

 

審査から導入

必要書類を提出することができれば、サービス会社は審査を行います。

大体5営業日には完了するため、通過することができれば、導入に向けて動きましょう。

まず、利用者の決済方法について登録してください。

後払いサービスの設定はマニュアルが送付されてくるはずなので、操作に問題がないかチェックしましょう。

また、事前に設定した通りなのかも把握しておくと、スムーズに利用ができます。

 

後払い決済使用時に確認したいポイント

サービス利用を検討する際、どのようなことを確認すれば良いでしょうか。

 

利用しやすいか

普及率が多いPayPay決済やメルカリを頻繁に使う人は、メルペイなど自分がよく使っているサービスの決済会社があればそちらを使うととても便利です。

なかには、ほとんどの大手ECサイトに対応している決済会社もあるため、自分が日常的に利用するECサイトに対応しているサービスを選ぶのが良いでしょう。

 

利用可能上限や手数料、支払期日などの把握

後払い決済サービスによって、決済手数料や支払い期日はバラバラです。

自分の給料日後や金銭面に余裕がある日付などを想定し、そちらに合わせた期日で支払いできるサービスを利用しましょう。

 

年齢制限

後払い決済サービスのなかには、年齢制限がかけられているものもあります。

誰でも利用できるわけではないため、その他制限も含めて確認しておきましょう。

 

まとめ:後払い決済サービスを利用して、好きな時に購入!

後払い決済サービスは、消費者にとっても事業者にとっても利便性が高く、さまざまなメリットを期待できます。

また、後払い決済サービスによって、サービスの利用方法や手数料、支払期日などは異なります。

本記事で解説した導入時の注意点を参考にしながら、後払い決済サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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