この記事では、ECサイトで発生しがちなレポート作成業務で業務効率化を実現したRPA活用事例をご紹介します。なお、RPAの導入に興味がある方はこちらの記事もお読みください。
- 日次レポート作成を自動化したい
- 深夜早朝の残業は避けたい
- このためのシステム開発をするのは現実的ではない
- 毎日早朝に自動レポート作成
- クラウド型RPAで大規模な開発を不要に
- 既存システムへ影響させずに必要な機能を追加
定点観測用の独自レポートを、毎日早朝に自動作成
ポータルサイトやECサイトの運営をするためには、閲覧状況や販売状況、プロモーションの投資対効果など、常に最新のデータをもとにした仮説検証・意思決定が求められます。ここで課題になってくるのが、いかにして手間と時間をかけずに、有用な最新データを集めたレポートを作成できるかということです。
広告媒体の提供する管理画面、各種マーケティングツールのダッシュボードなどは便利ですが、各種ダッシュボードはアクセスすればすぐに見られる反面、ドリルダウンが大変だったりと、かゆいところに手が届きにくことも。
そこで、社内での定点観測レポート用に独自の切り口でまとめ直したスプレッドシートを運用されていることも多いと思います。独自のレポートは知りたいことが網羅されて使いやすい反面、更新に手間と時間がかかってしまいがちなのが悩みどころです。
独自の定点観測レポートが、毎日自動的に出来上がってくれれば…。毎朝のミーティング用資料には前日分の最新データが反映されている。そのために誰かが前日残業することもなければ、当日早出をすることもない。
そんな夢のようなうまい話は、クラウド型RPAで実現できます。
HTMLソースコードからレポートに必要な情報を入手、独自の社内レポートを作成して改善に活かす
とあるECサイトでは、レポートをもとに関連アイテムの人気ランキングを調査、コンテンツの改善を行っています。
今回のケースで自動化した業務は、次のとおりです。
- 自社のメディアサイトをスクレイピング、HTMLソースから必要なデータを抜き出してスプレッドシートへ書き出す
- CSVへ変換し、自社システムへ格納する
- 毎日早朝、日次のランキングレポートが自動作成される
毎朝の会議では最新のデータをもとにした議論と意思決定ができるので、データに基づいた改善サイクルを確実に回すことができます。
それにしても、なぜわざわざ自社のメディアサイトをスクレイピングしているのでしょうか? レポート用のプログラムを開発したほうがよいのではないでしょうか。
個別のシステム開発には、大きな課題があります。それは、どうしても長い時間と大きな費用がかかってしまうという点です。
やりたいことは社内業務ですし、サイトに掲載されている情報の中でもごく一部の最新情報がほしいだけなので、このためだけの開発プロジェクトを立ち上げるのは現実的ではありません。そのような体制や予算はもちろんありません。かといって、誰かが深夜早朝に手作業でレポートを作るのも問題があります。
こうした場合、RPAツールを上手く使うと個別開発のリソース・時間・工数なしで、必要な機能だけを手に入れることができます。既存システムへは一切影響させずに、現場が欲しい機能だけを素早く追加導入できるのです。
今回ご紹介したようなケースを「DX」と呼ぶのは大げさに思えるかももしれません。しかし、現場の困りごとをITテクノロジーで解決し、新しい価値を生み出す。これも1つのDXの形だと言えるのではないでしょうか。
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