Salesforce認定資格は、Salesforceに関する専門的な知識やスキルを有することを示し、ビジネスキャリアを強化します。この記事では、難易度とメリット、そして職種別におすすめの15の認定資格について徹底的に解説します。Salesforce認定資格を取得することで、ビジネススキルを格段に向上させる方法をご紹介します。
- Salesforce認定資格のメリット・勉強方法・注意点
- 職種別のおすすめSalesforce認定資格 15種
- それぞれのSalesforce認定資格の難易度と、取得に必要な能力(試験内容)
目次
Salesforce認定資格とは?
Salesforce認定資格とは、Salesforceを使用するために必要な製品知識と業務知識、スキルを証明するグローバル共通資格です。
Salesforceは、営業業務の効率化や顧客関係の管理をサポートするクラウドサービスで、SFA(営業支援)やCRM(顧客関係管理)の分野で世界シェア1位の製品です。企業がSalesforceを導入する際には、カスタマイズや調整が必要で、通常はSIerなどのエンジニアが支援します。したがって、Salesforce認定資格の取得は、エンジニアの価値を高め、安定したサービス提供ができることを示す重要な要素となります。
Salesforce認定資格試験の難易度は?
Salesforce認定資格試験は、 試験範囲が広く、比較的高難易度であるといわれています。Salesforce製品の管理者またはエンドユーザとしての経験があったとしても、それだけで合格するのは容易ではなく、実務経験がない初心者にとっては一層難しいと考えて良いでしょう。基礎的な資格である「Salesforce 認定アドミニストレーター」以外は、実務経験 1〜3年ほどが合格者の目安になります。
ただし資格の種類によっても異なるため、自身の経験やスキルに応じた適切な資格選びや十分な計画・学習が非常に重要になります。
Salesforce認定資格試験の概要
認定試験は、多肢選択/複数選択方式の60問を105分で解く形式で、受験料は一律22,000円(税込)、テストセンターまたはオンライン環境で監督下のもとで受験可能です。なお試験中に印刷物やオンライン資料の使用は許可されていません。合格ラインは資格によっても異なりますが、概ね正答率62〜72%程度です。試験会場や受験の流れや申込方法の詳細は、こちらの公式サイトをご確認ください。
Salesforce認定資格を取得するメリット
Salesforce認定資格を取得するメリットは以下の通りです。
- スキルアップに繋がる
- 取引先から信頼を得られる
- 転職時に有利
それぞれ解説していきます。
スキルアップに繋がる
Salesforce認定資格は、Salesforceプラットフォームに関する深い知識と実務スキルを証明し、知識の向上、キャリアの成長、市場価値の向上、そして最新のトレンドや機能に追随するためのアップデートとスキルアップの機会を提供します。スキルの向上を通じて、Salesforce内での作業がより効果的に行え、キャリアの発展に寄与し、雇用主やクライアントに対して自身の実力を証明する手段にもなります。
取引先から信頼を得られる
Salesforce認定資格を取得すると、取引先からの信頼獲得につながります。資格保持者がSalesforceに関する深い知識とスキルを持っており、最適なアプローチを行うことを示し、取引先にとって信頼性の高いプロフェッショナルとして評価されるためです。
また、資格保持者は問題解決においても優れた能力を持っており、プロジェクトの成功に寄与します。その結果、信頼性の高い専門家としての評判を築き、取引先からの信頼を強めることができます。
転職時に有利
2026年までに新たに930万人のSalesforceの求人が発生すると言われており、国際的にますます需要が高まっています。そのためSalesforce認定資格の取得は、転職時に高い需要に応える能力を証明できるという大きなアドバンテージになり、各分野で即戦力として活躍できます。
さらに、Salesforce認定資格にはさまざまな職種やキャリアパスが用意されており、自分のスキルや興味に合わせて選べるため、転職時に理想のキャリアに近づきやすくなります。
総じてSalesforce認定資格は、転職を考えている人にとって、自分の競争力を向上し、自信を持ってキャリアを進めるための強力な武器となります。
参考:Salesforce キャリアパスの第一歩、認定アソシエイト登場
Salesforce認定資格の職種別おすすめ15選!
今回はSalesforce認定資格は、主に「管理者/CRMコンサルタント」、「エンジニア/アーキテクト」、「マーケティング」の3つにカテゴリーされます。今回は以下の3つの職種別にSalesforce認定資格を15種類ご紹介します。
- SF 管理者/SF コンサルタント向け
- エンジニア向け
- マーケター向け
またSalesforce 認定資格は「基本資格」と、特定の基本資格の合格(前提条件の資格取得)後に受験可能な「上位資格」から構成されています。以下の資格が、そのどちらに該当するのかも合わせて確認していきましょう。
最新情報および資格に求められるスキル等の詳細については必ず各受験ガイドをご参照ください。
Salesforce認定資格一覧
- SF 管理者/SF コンサルタント向け Salesforce認定資格
- Salesforce 認定アドミニストレーター
- Salesforce 認定上級アドミニストレーター
- Salesforce 認定 Sales Cloud コンサルタント
- Salesforce 認定 Service Cloud コンサルタント
- エンジニア向け Salesforce認定資格
- Salesforce 認定システムアーキテクト
- Salesforce 認定 Platform デベロッパー
- Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー
- Salesforce 認定上級Platform デベロッパー
- Salesforce 認定Integration アーキテクト
- Salesforce 認定Identity and Access Management アーキテクト
- Salesforce 認定Development Lifecycle and Deployment アーキテクト
- マーケター向け Salesforce認定資格
- Salesforce認定 Pardot スペシャリスト
- Salesforce認定 Marketing Cloud アドミニストレーター
- Salesforce 認定 Pardot コンサルタント
- Salesforce 認定 Marketing Cloud コンサルタント
SF 管理者/SF コンサルタント向け Salesforce認定資格
- Salesforce 認定アドミニストレーター(基本資格)
- Salesforce 認定上級アドミニストレーター(上位資格)
- Salesforce 認定 Sales Cloud コンサルタント(上位資格)
- Salesforce 認定 Service Cloud コンサルタント(上位資格)
参考:Certification – アドミニストレーターの概要、Certification – コンサルタントの概要
- Salesforce 認定アドミニストレーター(基本資格)
Salesforce 認定アドミニストレーターは、Salesforce CRMシステムの管理者にまず求められる基礎知識を問う、基本的な資格です。Salesforce のメンテナンスや業務要件に基づいた管理、設定、カスタマイズができる能力を証明します。
問題や勉強法などが多数公開されており、初心者でも比較的取得しやすい資格といえます。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | 実務未経験、実務経験が浅い人、IT業界就職を目指す学生 |
- Salesforce 認定上級アドミニストレーター(上位資格)
Salesforce 認定アドミニストレーターを取得することで受験が可能となる上位資格です。より高度なSalesforce システム管理によりビジネス上のさまざまな問題を解決できることを証明します。
前提条件 | Salesforce 認定アドミニストレーター取得 |
対象者の目安 | 実務経験 1年以上、経験豊富な Salesforce システム管理者 |
- Salesforce 認定 Sales Cloud コンサルタント(上位資格)
Sales Cloud コンサルタント資格は、コンサルタントとしてのSales Cloud(※)の設計や実装のスキルを証明するものです。Salesforce CRMに関する知識に加え、営業関連業務に対する理解も重要で、コンサルタントとして、Sales Cloud ソリューションの設計や実装ができることが求められます。
前提条件 | Salesforce 認定アドミニストレーター取得 |
対象者の目安 | Salesforce CRMのコンサルタントとしての実務経験 1〜2年以上 |
※Sales Cloud(セールスクラウド):顧客情報の一元化、記録、チーム間の連携、タスクの自動化などにより、営業やマーケティング、カスタマーサポートなど多数の部門の活動を支援するSalesforce製品の一つ。
- Salesforce 認定 Service Cloud コンサルタント(上位資格)
Salesforce認定 Service Cloudコンサルタントは、カスタマーサポートに特化した資格で、ヘルプデスクやコンタクトセンター向けのService Cloud(※)システム設計と実装に関する、コンサルタントとしてのスキルを証明します。
コールセンターの運用プロセス、カスタマーサポート業務、問い合わせの管理、対応履歴の追跡などのコンタクトセンター業務知識や、カスタマーサポートの成功を測定するためのKPI(主要業績評価指標)に関する幅広い知識が必要です。
前提条件 | Salesforce 認定アドミニストレーター取得 |
対象者の目安 | コンタクトセンターの管理経験、システム担当者・導入コンサルタントなどの実務経験 1〜2年以上 |
※Service Cloud(サービスクラウド):顧客サービスの向上とエージェントの効率化を目的とした、サポートチーム向けのSalesforce製品。
Service Cloud コンサルタントの受験ガイドはこちら
エンジニア向け Salesforce認定資格
- Salesforce 認定システムアーキテクト(上位資格)
- Salesforce 認定 Platform デベロッパー(基本資格)★
- Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー(基本資格)
- Salesforce 認定上級Platform デベロッパー(上位資格)
- Salesforce 認定Integration アーキテクト(基本資格)★
- Salesforce 認定Identity and Access Management アーキテクト(基本資格)★
- Salesforce 認定Development Lifecycle and Deployment アーキテクト(基本資格)★
参考:Certification – デベロッパーの概要、Certification – アーキテクトの概要
- Salesforce 認定システムアーキテクト(上位資格)
上記目次の★マークがついている、
- Salesforce 認定 Platform デベロッパー
- Salesforce 認定Development Lifecycle and Deployment アーキテクト
- Salesforce 認定Identity and Access Management アーキテクト
- Salesforce 認定Integration アーキテクト
の4つの資格を任意の順序で取得し、全ての資格を取得した時点で、「Salesforce 認定システムアーキテクト」という資格が付与される仕組みになっています。(「Salesforce 認定システムアーキテクト」自体の試験はありません。)
Salesforce 認定システムアーキテクトとは、主にシステムとシステムの連携、外部プラットフォームとの統合、そしてシステムへの安全なアクセスなど、組織内のシステム全体の安全かつ効率的な運用に関して、高度な知識・スキルを有することを示す資格です。また、Salesforceのアップデートや変更に対応するためのガバナンス(※)やテスト機能も管理します。
前提条件 | Salesforce 認定 Platform デベロッパー、Salesforce 認定Development Lifecycle and Deployment アーキテクト、「Salesforce 認定Identity and Access Management アーキテクト、Salesforce 認定Integration アーキテクト取得 |
対象者の目安 | 各前提条件資格参照 |
※ガバナンスとは、簡単に言えば、「組織やシステムが秩序正しく、健全に機能するための仕組み」。組織やシステムの管理方法全体を指し、遵守すべきポリシー・ルールの策定、意思決定プロセスの明確化、組織活動の透明性確保と監視、リスク・コンプライアンス管理、組織内の役割と責任の定義などを含む。
参考:Salesforce 認定 Development Lifecycle and Deployment デザイナー の試験勉強をしたときのメモ – nesiyama force
最難関資格「Salesforce 認定 テクニカル アーキテクト」(CTA)とは?
Salesforceは「システムアーキテクト」と「アプリケーションアーキテクト」(前提条件:Data アーキテクト、Sharing and Visibility アーキテクト、Platform デベロッパー、Platform アプリケーションビルダー)の両方の資格を取得することを勧めており、この2つの資格を前提条件として、「Salesforce 認定テクニカルアーキテクト」の資格取得が可能になります。
「Salesforce 認定 テクニカル アーキテクト」は、日本国内の保有者が12名(2021年時点)の最難関とも言われる資格で、「比類のない専門知識を持つエグゼクティブ レベルのビジネス戦略アドバイザー」であることを認定します。ビジネス変革のため、技術、プラットフォーム、そしてシステム統合に関する深い知識を活かし、技術的な解決策と設計に関する決定を、ビジネス関係者(非技術者)に分かりやすく説明し、プロジェクトの品質と成功を確保する枠組みを提供する役割を果たします。詳細はこちらからテクニカルアーキテクトの受験ガイドをご参照ください。
- Salesforce 認定 Platform デベロッパー(基本資格)★
Salesforce 認定 Platform デベロッパー資格は、Salesforce Platform(※)でのアプリケーションの開発スキルを示す資格です。
Lightning Platform(Salesforceのアプリケーション開発プラットフォーム)を使ったカスタムビジネスロジックやユーザーインターフェースの開発方法、宣言型(クリック)とプログラム型(コード)のどちらの方法を適切に使うべきかの判断、ApexとVisualforceを使用してLightning Platformを拡張するスキル、データモデリング、プロセス自動化ロジック、UI設計と実装、テスト、デバッグなどに関する知識とスキルなどが問われます。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | エンジニアとしての実務経験 1〜2年、オブジェクト指向プログラミング言語(Apex、Java、JavaScript、C言語、Rubyなど)またはフロントエンドのプログラミング言語(JavaScript、HTML、CSSなど)に関する経験・スキルを持つエンジニア |
※Salesforce Platform(セールスフォースプラットフォーム):あらゆるプロセスの連携と自動化によって、安全性と開発効率を両立したアプリケーション開発が可能なSalesforce製品。
- Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー(基本資格)
Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー資格は、Salesforce Platform の宣言型カスタマイズ機能(※)を使用して、カスタムアプリケーションを設計、構築、リリースするスキルと知識の習得を証明します。
試験では、基本的なオブジェクトやデータモデリング、ビジネスロジックやプロセスの自動化、セキュリティなどに関する問題も問われます。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | アプリケーション開発者としての実務経験(設計からリリースまで)6ヶ月~2年、Lightning プラットフォームのカスタムアプリケーション開発経験を持つエンジニア |
※宣言型カスタマイズ機能:Web画面上のUIから、ノーコードでアプリケーションを設計できる機能。
Platform アプリケーションビルダーの受験ガイドはこちら
- Salesforce 認定上級Platform デベロッパー(上位資格)
Salesforce 認定上級 Platform デベロッパー (PDII) 資格は、「Salesforce 認定 Platform デベロッパー」の上位資格です。Salesforce Platform 上でプログラム型機能(※)を使用して、複雑なビジネスロジックとインターフェースを開発でき、データモデリングや高度なプログラミングスキルと知識を持っていることを証明します。
前提条件 | Salesforce 認定 Platform デベロッパー取得 |
対象者の目安 | 開発者としての実務経験 2~4年、Lightning プラットフォームの開発経験 1年以上 |
※プログラム型機能:アプリケーションの作成にコードを使用する設計方法。(参考:Salesforce アプリケーション開発者ガイド)
- Salesforce 認定Integration アーキテクト(基本資格)★
Salesforce 認定 Integration アーキテクトは、Salesforce Platform 上でシステムを設計し、他のシステムとスムーズに連携させるスペシャリストを認定します。具体的には、Salesforce Platform と他のシステムを連携させる方法や、連携テスト、さまざまな要件に基づいて最適な連携手段を選択するなどの役割を果たします。例えば、どのデータを連携させるか、どの Web API を使用するか、データの取り扱い量やトランザクションの管理など、多くの要素を考慮します。
つまり、異なるシステムをつなぎ合わせ、全体の安定性と拡張性を確保しながら、ビジネスの要件に対応するテクニカルソリューションを設計し、ビジネスプロセスの効率性を高める重要な役割を担うための資格です。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | Salesforce インテグレーションアーキテクチャの実務経験 1~2年、Salesforce システム管理者または開発者としての実務経験 2~3年、データ中心のエンタープライズインテグレーションソリューションのサポートまたは実装に関する実務経験 1年以上 |
参考:Salesforce 開発者がめざしたい「認定システムアーキテクト」とは。有資格者が語る
- Salesforce 認定Identity and Access Management アーキテクト(基本資格)★
Salesforce 認定 Identity and Access Management アーキテクトは、Salesforce Platform 上でアイデンティティとアクセス管理に関する専門的なスキルを持つ資格です。
アーキテクチャ環境や要件を評価し、システム全体の安定性と拡張性を確保すること、高性能で安定したシングルサインオン(SSO)のソリューションを Salesforce プラットフォーム上に設計することに関して、優れた知識と経験を持つことを証明します。
具体的な業務としては、別々に契約した Salesforce Platform 組織や他のシステムと組み合わせて認証手段を設計することが求められます。例えば、シングルサインオン(SSO)の実装に関して、Salesforce Platform が認証プロバイダーになるべきか、サービスプロバイダーになるべきか、OAuth 認証のどのフローを使用すべきか、SAML アサーションの要素の意味など、要件に基づいて最適な認証手段を選択し、設計する役割です。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | Salesforce Customer 360 プラットフォームでの ID およびアクセス管理ソリューションの設計と実装に関する経験 1年以上、アイデンティティ/セキュリティ技術に関する経験 2年以上 |
Identity and Access Management アーキテクトの受験ガイドはこちら
- Salesforce 認定Development Lifecycle and Deployment アーキテクト(基本資格)★
Salesforce 認定 Development Lifecycle and Deployment アーキテクトは、Salesforce プラットフォーム上でのアプリケーションの開発とリリースのプロセスを管理し、ビジネス関係者と技術関係者にテクニカルソリューションを効果的に伝えるスキルを持つプロフェッショナルを示します。
試験は広範囲に出題され、課題解決には、Salesforceだけに精通していても不十分であり、システム開発の基本技術と標準的な開発プロセスも理解しておく必要があるという側面が反映されています。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | コンピューターサイエンスの学士号または同等の学位、Salesforce Platformでの経験 2~3年、Salesforce DevOps の経験 1~2年アプリケーションライフサイクル管理の経験 1~2年、プロジェクト運営上の方法論の知識(アジャイル/ウォーターフォール/ハイブリッド) |
Development Lifecycle and Deployment アーキテクトの受験ガイドはこちら
参考:認定資格 > Development Lifecycle and Deployment アーキテクト、Salesforce 開発者がめざしたい「認定システムアーキテクト」とは。有資格者が語る
マーケター向け Salesforce認定資格
- Salesforce認定 Pardot スペシャリスト(基本資格)
- Salesforce認定 Marketing Cloud アドミニストレーター(基本資格)
- Salesforce 認定 Pardot コンサルタント(上位資格)
- Salesforce 認定 Marketing Cloud コンサルタント(上位資格)
参考:Certification – マーケターの概要、Certification – コンサルタントの概要、Certification – アドミニストレーターの概要
- Salesforce認定 Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) スペシャリスト(基本資格)
Salesforce認定 Marketing Cloud Account Engagementスペシャリストは、BtoBマーケティング向けのツールMarketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) (※)を専門的に扱う資格で、マーケティングプロセスの戦略的な設計、構築、実装に関するスキルと知識を証明します。
主な役割と要件は、Marketing Cloud Account Engagementを使用したマーケティングワークフローの設計と実施、データに基づいた意思決定、そしてBtoBマーケティングスキルを持つことです。リードスコアリング、電子メールマーケティング、リード生成などのツールを活用して戦略的なマーケティングプロセスを構築し、データを活用してキャンペーンの成功や改善に貢献するスキルを証明します。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | Marketing Cloud Account Engagement プラットフォームまたは類似のテクノロジープラットフォームでのマーケティングワークフローの構築の経験 6ヶ月〜1年 |
※Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)(マーケティングクラウドアカウントエンゲージメント) :BtoBマーケティングに特化し、見込み客の獲得と育成、顧客関係強化、休眠顧客対策、効率的な営業活動などを支援する、マーケティング自動化機能。2022年に「Pardot」から「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更。
Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) スペシャリストの受験ガイドはこちら
- Salesforce認定 Marketing Cloud アドミニストレーター(基本資格)
Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーター資格は、Marketing Cloud(※)製品を設定し、管理する能力を持つ管理者を対象としています。購読者データ管理のデータ構造全般に精通し、Marketing Cloud のセットアップを自在に操作し、アカウントの設定やユーザーの要望に関連する問題を適切にトラブルシューティング、エンドユーザー向けの機能の提供、メンテナンス、そして一般的なビジネス要件に対応する能力を証明します。
資格取得には、Marketing Cloud の機能と設定オプションに関する知識や、デジタルマーケティングのベストプラクティスに基づいて一般的なビジネス要件に対処し、Marketing Cloud の管理機能を効果的に操作できる能力が求められます。
前提条件 | なし |
対象者の目安 | Marketing Cloud インスタンス管理経験 3~6か月、デジタルマーケティングの経験 |
※Marketing Cloud(マーケティングクラウド):Salesforce製品のうち、マーケティング支援を提供するツールを含む領域。
Marketing Cloud アドミニストレーターの受験ガイドはこちら
- Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) コンサルタント(上位資格)
Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント資格は、アカウント エンゲージメント ソリューションを顧客に提供する役割の専門家を対象としています。Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)の自動化機能を活用し、アカウント管理ソリューションを設計および実装し、顧客のビジネス要件を満たし、長期的な成功に貢献できる能力を示します。
前提条件 | Salesforce認定 Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) スペシャリスト取得 |
対象者の目安 | Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)Lightning アプリケーションおよびSalesforce プラットフォームの実装および管理について実践経験 1年以上 |
Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) コンサルタントの受験ガイドはこちら
- Salesforce 認定 Marketing Cloud コンサルタント(上位資格)
Salesforce 認定 Marketing Cloud コンサルタント資格は、Salesforce Marketing Cloud のメールアプリケーションツールを設定し、大規模なメールキャンペーンとターゲット指向のメールキャンペーンの双方を実行できる能力を証明する資格です。Salesforce アプリケーションに関する幅広い知識を有し、Salesforce の設定と管理を定期的に行い、関係者と協力して要件を定義できる能力が必要とされます。
資格取得には、Salesforce Marketing Cloud のツールを効果的に設定し、大規模なメールキャンペーンとターゲット指向のメールキャンペーンの双方を実施するスキルが求められます。つまり、顧客や見込み客に対して効果的なメールマーケティング戦略を立案し、それを具体的な実行プランに落とし込む能力が問われます。
前提条件 | Marketing Cloudアドミニストレーター取得 |
対象者の目安 | Marketing Cloud ソリューションアーキテクトとして実装経験 6か月以上、実装プロジェクトでの実務経験5件以上、Marketing Cloud および関連ツールの実装に関する同様の専門知識・ファシリテーションやコンサルティングの技術的なスキル |
Marketing Cloud コンサルタントの受験ガイドはこちら
Salesforce認定資格の勉強方法
Salesforce認定資格取得のためのおすすめの勉強方法を3つご紹介します。
- 公式のe-learningを利用する
- Salesforce主催のウェビナーに参加する
- 公式のコミュニティに参加する
公式のe-learningを利用する
Salesforceの公式e-learningプラットフォームであるTrailheadは、Salesforceの認定資格試験に備えるための最も包括的なリソースの1つで、以下のような特徴があります。
無料でアクセス可能
Trailheadは無料で利用できます。Salesforceの基本から応用までのトレーニングモジュールが提供されており、スキルの向上と認定試験の準備に役立ちます。
ガイド付き学習
トレイル(Trail)と呼ばれるモジュールがあり、それぞれのトレイルは特定の認定資格に関連しています。学習パスは段階的で、スキルを構築するのに役立ちます。
インタラクティブな学習
Trailheadはゲームの要素を取り入れており、楽しさと効果的な学習を組み合わせています。バッジやポイントを獲得しながら学習を進めることができます。
コミュニティサポート
Trailheadコミュニティは、他の学習者と情報を共有し、質問に答えるための場所です。困ったときに助けを求めることができます。
Salesforce主催のウェビナーに参加する
Salesforceは定期的に資格取得のための無料ウェビナーを開いています。認定試験の専門家が登壇し、試験の内容やベストプラクティスについての説明や、参加者からの質問に答えるライブQ&Aセッション、さらに追加の学習リソースや試験準備資料の特典などを提供します。
参考:Salesforce Certification Days | セールスフォース・ジャパン
公式のコミュニティに参加する
コミュニティで専門家や学習者と繋がりSalesforceについての情報交換ができます。資格勉強に際して、どうしても分からないことがあったらコミュニティで質問してみるのも効果的です。
日本の公式コミュニティはこちら。
参考:【Salesforce】【資格】Salesforce資格の勉強方法を本気で伝授する – Qiita
Salesforce認定資格を取得する際の注意点
Salesforce認定資格を取得する際の注意点は、1年に1度資格の更新(無料)が必須であることです。
取得済みの基本資格に対応した Trailhead の更新モジュールを完了し、製品の更新情報を学習、テストに合格すると、認定資格を維持できます。
期日までに更新要件を満たさなかった場合、対象の認定資格は失効となってしまうため、資格の更新は計画的に行いましょう。
認定資格更新サイクルのスケジュールの確認方法はこちら(Trailhead Help 記事)。
参考:Salesforce 認定資格の維持、資格の更新 – Salesforce
まとめ
今回は、職種別おすすめのSalesforce認定資格15選と、難易度やメリットなどについて紹介しました。Salesforceの管理を任されたら、あるいは、Salesforceを使用したビジネスが熟成したら、自身の市場価値をさらに高めるためにも、Salesforce認定資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
Salesforce×AUTOROでできること
AUTOROは多数のAPI連携機能を標準搭載しており、Salesforceとも簡単に連携。
連携することでSalesforceまわりの作業を自動化し、生産性をUPできます。
活用事例
- Salesforceに登録した取引先を自動で反社チェック。反社チェックの時間を90分から2分に短縮。
- 資料請求サイトなどから獲得したリードをSalesforceに自動で登録&通知し、即アプローチ開始。
Salesforceをフル活用するなら「AUTORO」
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製品の特徴や導入のメリット、ご活用事例などをご紹介しています。