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kintoneのAPI連携で業務効率化!設定方法と活用事例もあわせて解説

業務効率化のため、kintoneを自社で導入している会社が年々増えています。kintoneは便利なツールですが、API連携を使うことでもっと便利になることをご存知でしょうか?今回の記事では、kintoneのAPI連携について、できることや設定方法、活用事例などを解説していきます。kintoneを使いこなして、さらなる業務効率化を実現しましょう!

API連携とは?

API連携とは、異なるシステムやアプリケーション間でデータのやりとりや機能の呼び出しを行うための仕組みのことです。API連携は私たちにとって身近な技術であり、生活の様々な場面で使われています。いくつか具体例をご紹介します。

  • Google マップのAPI連携

Google マップのAPI連携を利用して、ウェブサイトやアプリ上にGoogle マップを表示することができます。Google マップを表示することで、店舗の位置を分かりやすくユーザーに伝えることができます。

  • SNSのAPI連携

FacebookやTwitterなどのSNSとのAPI連携を活用することで、ウェブサイトやアプリからSNSへの投稿や、SNS上の情報を取得することができます。

  • LINEのAPI連携

LINEのAPI連携を利用して、ウェブサイトやアプリ上でLINEとのやりとりを行うことができます。例えば、LINEからの問い合わせ対応や、LINE上での注文・予約受付が可能です。

  • 外部システムとの連携

企業内で利用しているシステムと、外部のシステムとのAPI連携を行うことで、業務の効率化が可能です。例えば、営業支援システムとCRMシステムの連携により、顧客情報の共有や営業活動の効率化が実現できます。

kintoneにも外部のシステムと連携が可能なAPI連携の機能が実装されています。kintoneのAPI連携で具体的になにが出来るようになるのか、次の章で解説します。

kintoneのAPI連携でできること

kintoneのAPI連携を活用し、外部サービスと連携させることでデータを一元的に管理したり、kintone上に他のアプリを表示させるなど、よりkintoneの利便性を向上させることができます。いくつか具体例を紹介します。

  • Google スプレッドシートで集計したデータをkintoneのデータベースに保存したり、またはkintoneで作成したグラフやレポートをGoogle スプレッドシートに埋め込んで表示することができます。
  • kintone上でGoogleマップを表示させて、営業担当者のルートを表示できます。
  • kintoneと会計システムを連携させることで、受注から請求処理の一連の流れをスムーズにし業務時間を短縮できます。

kintoneのAPI連携の設定方法

kintoneのAPI連携の設定方法は2通りの方法があります。

kintone拡張機能を使う(お手軽)

1つ目の方法は、kintoneの拡張機能を使って既存の外部サービス連携機能を使うことです。

kintoneの拡張機能は、スタンダードコースを申し込むことで利用できます。料金は1ユーザーあたり月額1500円(税抜)です。

特徴

  • 連携機能がパッケージ化されているので開発の期間やコストを大幅にカットでき、連携機能がすぐ利用できます。
  • 設定画面から簡単に設定が可能なので、プログラミングの知識が不要です。
  • 100種類以上の外部サービスと連携が可能なので、バリエーションが豊富です。
  • 外部サービスとの連携には別途費用が発生する場合があります。

詳しくはこちら

拡張機能 | サイボウズの業務改善プラットフォーム

カスタマイズする(難易度高め)

2つ目の方法は、kintoneを自社内でカスタマイズすることです。

kintoneをカスタマイズするには、kintone REST APIを使います。kintone REST APIとは、データ連携のための API で、レコードの取得/登録/更新/削除、ファイルのアップロード/ダウンロード、アプリやフォームの情報取得の機能などが使用できます。

特徴

  • 自社の要件に合うパッケージ製品がない場合でも、自由に機能拡張ができます。
  • カスタマイズにはJavaScriptの知識が必須です。プログラミング経験がない人にとってはハードルが高いといえます。

詳しくはこちら

kintone REST API – cybozu developer network

kintoneのAPI連携の活用事例

kintoneのAPI連携の活用事例①:kintone×RPAツール「AUTORO」で営業リストを自動作成

手動で営業リストを作成すると、1つ1つ検索条件を設定して企業を探し、営業リストを作成する作業をしなければならず、非常に手間と時間がかかり精神も疲弊してしまいます。

そこでkintoneとRPAツール「AUTORO」を連携させることで、営業リストの作成を自動化し業務の効率化を実現できます。

AUTOROとは、弊社で提供しているAPI連携ができるRPAツールであり、パソコン上で行う幅広い定型業務を自動化できます。

kintoneとAUTOROを連携させることで、AUTOROが設定した検索条件から自動で企業情報を取得しkintone上で営業リストを作成してくれます。単純作業をAUTOROに任せることで、営業担当者はお客様対応などの本来の業務に注力できます。

kintoneのAPI連携の活用事例②:kintone×エクセルで管理表の作成を自動化

とある不動産会社では、取り扱い物件の契約・予約状況を管理する表をエクセルで作成していました。

しかし、他の人がエクセルを開いていると管理表の編集ができないため、最新情報の更新や複数人での共有が難しく、同時処理ができないため待ちが発生し、お客様を待たせることが多くなる状況が発生していました。

そこで、エクセルとkintoneを連携させてkintoneにデータを入力すれば自動で管理表を作成・更新させる管理体制を構築しました。これにより以下のような大きな効果を上げることができました。

  • 管理表の作成時間が数時間→数分に短縮
  • お客様の待ち時間がゼロに
  • より詳細なニーズへの迅速な対応が可能に
  • 3名スタッフ体制で2倍の300物件の管理ができるように
  • 複数担当者による契約、予約情報確認登録が可能に
  • 物件予約の重複ミスが解消される

参考:kintone 活用イメージ集 Vol.2 Partner Solution特集

kintoneのAPI連携の活用事例③:Dropboxとkintoneを連携させて大容量のファイル管理業務を大幅に効率化

kintoneとDropboxを連携させることで、kintone上で大容量のファイル管理が可能になりファイル管理業務を大幅に効率化させることができます。

Dropboxとは、個人や企業がデータを保存、同期、共有するために世界中で7億人以上が使っているクラウドストレージサービスです。無料で利用できるプランと、有料のプランが用意されており、有料プランでは大容量のストレージや高度なセキュリティ機能が提供されるため主に企業で多く活用されています。

kintoneとDropboxを連携させることで、kintone上で添付ファイルをDropboxに保存し、大容量ファイルのアップロード、プレビュー、共有リンクの発行ができます。また、Dropbox上でのファイルの更新が自動的にkintoneに反映されるため、kintone上でファイルの更新をする必要がなく、常に最新のファイルを取り扱うことができます。

これにより、ファイル管理業務の大幅な効率化が期待できます。

参考:Dropbox for kintone Premium – kintone(キントーン)- 拡張機能 | サイボウズの業務改善プラットフォーム

kintoneのAPI連携の活用事例④:Sansanとkintoneを連携させて名刺データを一括管理

kintoneとSansanを連携させることで、kintoneとSansanで同じ名刺を二重に管理することを防ぎ、名刺データを一括管理することができます。

Sansanとは、名刺管理のためのクラウドサービスです。スマートフォンで撮影した名刺画像をSansanにアップロードすることで自動的に名刺のデータを読み取り、顧客情報を企業全体で管理することができます。

kintoneとSansanを連携させることで、Emailアドレスをキーにしてデータを紐付け、一括で名刺データの更新、新規登録が可能になります。

これにより、同じ名刺を二重に管理することを防ぎ、名刺データの管理を簡略化できます。

参考:Sansan with kintone – kintone(キントーン)- 拡張機能 | サイボウズの業務改善プラットフォーム

kintoneのAPI連携の活用事例⑤:kintone×クラウドサインで契約の締結、管理までをスムーズに

kintoneとクラウドサインを連携させることで、kintoneに登録されている顧客情報や商品情報から自動で帳票をクラウドサイン上に出力し、スムーズに契約を締結、管理することが可能になります。

クラウドサインとは、紙や印鑑を必要としないWeb完結型クラウド契約サービスです。電子契約機能は、厳密な電子署名とタイムスタンプを付与して契約書の証拠力を担保し、リモートワーク環境でも円滑な契約業務を可能にします。主に企業や自治体などで幅広く導入されています。

kintoneとクラウドサインを連携させることで、クラウドサイン上で自動で帳票を作成・出力することが可能です。秘密保持契約書や業務委託契約書の作成はもちろん、請求書、発注書、見積書、納品書なども作成ができます。

これにより、煩雑な契約業務を簡略化し業務効率化を実現できます。

参考:クラウドサイン MAKE – kintone(キントーン)- 拡張機能 | サイボウズの業務改善プラットフォーム

まとめ

kintoneという業務効率化ツールにAPI連携を取り入れることで、より便利になることを紹介しました。kintoneと連携可能な外部ツールは100以上あり、連携させることでデータの一元管理や書類の作成作業をスムーズにすることができます。kintoneを導入しようと考えている、もしくはkintoneは導入しているけどまだAPI連携は使ったことがないという人は、kintoneのAPI連携の使用を考えながらさらなる業務効率化を目指してみてはいかがでしょうか?

kintoneの自動化ならAUTORO

最後にkintoneの自動化に最適なRPAツール「AUTORO」をご紹介します。

AUTOROは、以下の作業を自動化し幅広く業務に活用できます。kintone上の作業もほとんど自動化することが可能です!

  • Web上の情報収集
  • メールの送受信
  • ROAS(広告コストの回収率)の計算
  • 求人サイトの作業
  • 営業や広告のレポーティング業務
  • 受注データ管理
  • 勤怠システム管理
  • 反社チェック・与信業務
  • 経費管理
  • ECサイトの業務

ご興味のある方は製品資料のリンクを下記に記載しておりますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。

Web Auto Robotの「AUTORO」で業務自動化

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この記事を書いた人

Mori
Mori

2023年1月にオートロ入社。 主にイベントやセミナーの運営、web広告の運用を担当しながらマーケティングを勉強中。 趣味は映画鑑賞でたまに怖い映画を見るのが好きです。 東京育ちでお気に入りスポットは上野。