RPAが流行しているのは本当に日本だけ?海外との違いや導入時のポイントを解説!

RPAは、業務効率化の強力な手段として広く普及しています。既に導入されている方や導入を検討している方々の中には、「RPAのブームは日本だけで起こっているのだろうか?」「海外でも同様に利用されているのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際のところ、「RPAが日本だけで流行している」という考え方も見られますが、これは必ずしも正しいわけではありません。

今回はこうした疑問について、海外と日本の違いを含めて解説していきます。

RPAの概要

まずは、RPAについて簡単に解説いたします。

RPAとは

RRPA(Robotic Process Automation / ロボティックプロセスオートメーション)とは、コンピューター上のソフトウェアロボットを使って人間の手作業を自動化する技術を指します。日々のルーティンワークや単純作業を効率化し、仕事の生産性を向上させることができます。

RPAが得意とする業務は、①繰り返しのタスク、②ルールベースのタスクです。これらに当てはまるものであれば基本的にどんな業務でも自動化できると考えて良いと思われます。
RPAが活用される業務のいくつかを下記にて紹介していきます。

  • データ入力: データの登録・更新やExcelの操作など。正確性が向上し、時間とリソースが節約されます。
  • 帳票作成: 請求書や報告書など書類の作成。人的ミスの可能性が低減し、生産性が向上します。
  • メール自動送信: 定型文によるメールの一斉送信。迅速かつ一貫性のあるコミュニケーションが可能です。
  • 情報収集: ウェブサイトの情報をスプレッドシートなどに転記する。大量のデータを素早く処理し、分析に役立てることができます。

RPAの導入メリットとしては、業務効率化やコスト削減、ヒューマンエラーの減少などが挙げられます。業務の自動化、効率化に取り組むにあたって非常に有力な手段と言えるでしょう。

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なぜRPAは日本だけで流行していると言われるのか

結論からお伝えすると、RPAが流行しているのは日本だけではありません。最初のRPAツールとして知られる「Blue Prism」はイギリスで誕生しましたし、それから約20年の歳月を経てRPAは世界中に広まっていきました。
それでは、どのような理由があり「RPAが日本だけで流行している」という説がみられるのでしょうか。

RPAのシェア率が高い

その理由の一つとして、日本のRPAシェア率が高いことが挙げられます。実際、日本のRPAシェア率は世界全体で約25%と非常に高く、世界市場の4分の1を日本が占めています。このような高い数字が、日本だけでRPAが流行しているのではないかという見方を生んだ可能性が考えられます。

しかしながら、RPAは世界的にも注目を集めています。日本の高いシェア率は、日本と海外との間に存在する多様な違いによって影響を受けていると考えられます。

RPAから見る日本と海外の違い

ここからは、RPAという観点から、日本と海外にどんな違いがあるのかを説明していきます。

ITリテラシーの違い

日本では、IT関連の職種や業種以外の分野ではITリテラシーが低い傾向があります。RPAは高度な専門知識を必要とする分野ではありますが、海外と比べて日本は「デジタル後進国」と称されることもあり、技術面での遅れが指摘されています。

RPAは「IT知識がなくても利用可能なITツール」であるため、ITリテラシーが低い日本においても広く普及したと考えられます。

企業文化の違い

海外では、異なる文化の人々が共に仕事をする機会が多く、誰もが同等に業務を遂行できるように「業務の標準化」が重視されています。多くの場合、業務の手順がマニュアル化されており、システムで支援される業務が多く見受けられます。

一方で、日本では業務の標準化が海外ほど進んでおらず、業務が特定の個人に依存してしまうことも多いです。その結果、効率的かつ標準化して業務を行いたいという現場の声を取り入れ、RPAを導入するケースが存在します。

日本ならではのRPAが普及した理由

日本と海外の違いについて説明してきましたが、この章ではより具体的に、なぜ日本では急速にRPAの導入が進んでいるのかを説明していきます。

日本の労働人口減少の影響

日本では、世界的にみても類を見ないスピードで、少子高齢化と人口減少が進行しています。これらが進行していくことにより、当然ながら労働力人口も共に減少していきます。
また、少子高齢化が進むにあたって日本の生産年齢人口は減少し、出生率も低く推移しています。これにより労働市場への新しい労働力の供給が不足しており、将来的にも労働力の減少は進行していくと懸念されています。

一方で、グローバル競争が加速していることもあり、企業にとって「いかに生産性を高めるか」が重要な課題となっています。これを解決する方法として、多くの日本企業がRPAに注目し、実際に導入を進めています。

働き方改革の推進

日本政府は働き方改革を推進し、長時間労働の是正や柔軟な働き方の実現を目指しています。この背景には、先述した労働力不足の解消が大きな課題として存在します。
その打ち手として推進されているひとつがRPA導入です。RPAを活用することで、定型業務を自動化し、人間の手を必要としない業務の効率化が図れます。これにより、従業員は付加価値の高い業務に専念でき、結果的に労働時間の短縮や生産性向上が期待できます。

このように、政府の支援を受けて、日本企業でのRPA導入は急速に進展しています。働き方改革は世界的な流れではありますが、政府によって推進されている点は日本独自の特徴と言えるでしょう。

日本国内での具体的なRPA導入率は?

では、世界的には4割のシェア率を持つ日本ですが、国内企業でのRPA導入率はどの程度進んでいるのでしょうか。
国内企業において、RPAがどれだけ採用されているかについて、具体的な数字を見ていきましょう。

大・中企業での導入率は45%

株式会社MM総研の調査によると、年商50億円以上の大手企業や中規模企業ではRPA導入率が45%に達しており、約半数の企業がRPAを採用していることが示されています。

一方で、年商50億円未満の企業では導入率12%と、大きく差が開いていることがわかります。この差の要因として、予算の問題や、導入や運用を進める担当者の確保が課題となっていることが考えられます。

DXへの移行は進んではいますが、RPAを検討しているものの、こういった壁を感じ、導入までは踏み切れていない企業が多いのも事実です。

しかしながら、最近ではコストの低いRPAツールやノーコードで使用できるRPAツールも増加しています。さらに、国からの「IT補助金」などの支援も受けられるようになりました。これらが後押しとなり、RPAの導入率は今後も向上していくと考えられています。

引用:MM総研「RPA国内利用動向調査 2022」

【お知らせ】IT補助金2023対象ITツールに、RPAツール「AUTORO」が採択されました

RPAを導入する際に失敗しないためのポイント

今後もRPAの導入は様々な企業で進んでいくと考えられますが、導入した後に効果を得られないのではないか、適切に運用できないのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれません。

ここからは、RPAの導入を失敗しないためのポイントをいくつかご紹介いたします。

運用担当者を配置する

RPAは「導入したら終わり」というツールではありません。その効果を得るためには、安定的・長期的に運用をしていく必要があります。
エラーが出てしまった際や新たに業務自動化を行いたい場合など、導入したRPAツールについて、ある程度全体像が把握できている人材は必要です。
そのためにも、ツール導入の段階で担当者を配置することは大切なポイントです。

無料トライアルを実施する

無料トライアルを実施することで、本格導入の前に実際にRPAツールを試してみることができます。
決して安くない導入コストを無駄にしないためにも、操作性や機能性などが自社の業務自動化へマッチしているのか、事前に確認しておくことは重要です。
また、無料トライアルを行うことにより運用担当者がツールの操作を事前に把握できるため、よりスムーズな業務移行が期待できます。

サポート体制が充実しているかを確認する

サポート体制を確認しておくことで、RPA導入後の不安は大きく減らすことができます。
有償なのか無償なのか、プランによって変動があるのか、エラー発生時の返答のスピードなど、RPAツールを提供する企業によって提供体系は様々なので、なるべく詳細に確認しておくことが必要です。
サポート体制が充実しているRPAツールを選択することで、より安定した長期運用と自動化業務の拡大が期待できます。

RPAの導入手順をわかりやすく解説!抑えるべきポイントもあわせてご紹介

RPAは意味ないと言われる理由は?失敗事例と導入時のポイント

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出典:https://autoro.io/

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具体的には、

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  • 自動化について「やりたいこと」と具体的にする前に、質問や課題を壁打ちできる
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などのお声をいただいております。

また、AUTOROは、連携させているシステムのアップデートに都度対応して、ワークフローを修正したり、欲しい機能を新たに追加したりなどについても、サポートでスピーディーに対応するため、安定的な運用を継続できるという点も強みの一つです。

ぜひ導入企業様の具体的な事例もご覧ください。

まとめ

日本だけではなく世界的にも注目を集めているRPAは、今後ますます普及していくと予想されています。
しかし、国内でも大企業と中小企業との導入率には大きく差があります。

世界でも国内でも、今後もさらにRPAの導入率は向上していくと考えられます。導入する際には自社に合ったRPAツールを選定し、より効果的に活用していきたいですね。

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この記事を書いた人

Yuri Yamamoto
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