世界的に広く活用されているSalesforce。今やビジネスにおいて欠かせない顧客管理ツールとして、導入されている企業も多いのではないでしょうか。
Salesforceはあらゆる部門のデータや業務プロセスを一元管理できるため、非常に便利かつ業務効率化を図りやすいツールです。しかし、その反面「導入したはいいもののうまく活用できていないかも…」という企業も少なくはありません。
この記事ではSalesforceでの自動化についての解説や、RPAや外部ツールとの連携でさらに広がる業務効率化の図り方についてを解説していきます。ぜひご活用ください!
目次
Salesforceを自動化するメリット
工夫は必要ですが、Salesforce自動化のメリットは多岐に渡ります。使い方次第でとても多くの自動化を実現できるため、使わない手はありません。
ここでは、自動化を行うことによってどのようなメリットがあるかについて一つずつ解説していきます。
業務効率化と生産性の向上
Salesforceの自動化機能を使うことにより、手動での作業や更新を自動で行うことができます。また、該当の担当者へ通知を送ったり、タスクの自動割り当てなども行えるので、対応漏れなども防ぐことが可能です。
こういった自動化を活用することにより、運用ルールが複雑になりがちなSalesforceでの日々の更新作業や登録などを簡易化していくことができます。
その結果、従業員の業務効率化にもつながり、その分他の業務へ時間をあてて生産性の向上を図ることができます。
顧客体験の向上
Salesforceの自動化機能を使うことにより、顧客に対しても良い影響をもたらすことができるといえます。
自動化により顧客に対してのリアクション時間が短縮できたり、適切なネクストアクションを実行することができるなど、顧客側のストレスにならない、満足度の高いコミュニケーションをとることが可能になります。
これは受注率アップだけでなく、サービスの継続購入などにもつながることから、使いこなすことができればとても大きなメリットとなり得ます。
データ活用の精度向上
とはいえ、顧客体験の向上を図るには顧客のデータが必要となります。顧客データの収集や活用においては、多くの企業が課題を抱えているかもしれません。ですが、これも自動化を取り入れることにより解決への足がかりを得ることができます。
データ活用の課題として多くの企業が抱えているのは、分散化された顧客との接点をいかにデータベースとして集約・管理し、上手く活用していくのかという点です。ここはSalesforceや外部ツールとの連携などの様々な工夫が必要となるポイントでもありますが、Salesforceの自動化機能は、こういったデータの収集や活用へのフロー化なども効率的に行うことが可能です。
それでは、実際にどのような自動化機能が用意されているのか、この後の章から説明していきます。
Salesforceの3つの自動化機能
ここまでは、Salesforceの自動化機能を使うことにより、どのようなメリットが期待できるのかを解説してきました。
効果的な業務効率化や顧客体験の実現、データ活用への選択肢としてぜひ活用していきたい自動化機能ですが、具体的にはどのような自動化機能が用意されているのでしょうか?
ここでは、Salesforceの自動化機能の一部分として、ユーザーがよく活用しているものをご紹介いたします。
フロービルダー
フロービルダーは、マウスのドラッグアンドドロップという基本的に簡単な操作でフローを構築できることが特徴です。コードを書かずに作成ができるため、エンジニアでなくともカスタマイズが行えます。
設定した条件に基づいてレコードの作成・更新、ユーザーへの通知やメールの送信など、様々なアクションを実行できるようになっています。また、Salesforceが提供している様々な製品や、連携させているツールなどとの繋ぎこみも可能なので、よりデータ収集の効率化や業務の効率化が図れるといえるでしょう。
参考:
Salesforce Flow Builder概要ページ
AppExchange
AppExchangeとは、Salesforce向けに開発された専用のアプリケーションのことを指します。Salesforceのパートナー企業が開発しており、あらゆる業種や業務向けのアプリケーションが揃っています。Salesforceユーザーは、これらのアプリケーションをインストールし設定をするだけで、すぐにSalesforce内で活用することができます。
外部ツールであっても、既にSalesforceで構築した業務プロセスへ取り入れることができる点が魅力です。
参考:
AppExchange公式サイト
AUTORO for Salesforce(AppExchange)
AI
Salesforceでは、AIの活用を推進しています。現在提供されているSalesforce EinsteinというAIでは、顧客や営業のデータから商談受注の予測をスコアとして表示したり、効果的なネクストアクションの掲示やチームの売り上げ予測などが行えるなど、より強い営業組織作りへ貢献してくれるものになっています。また、顧客体験の向上へも非常に高い効果を得られるでしょう。
今後もさらに進化させていくという情報もあるため、AIを活用し、より高度な業務の自動化・効率化を進めていくことができそうです。
SalesforceとRPAの組み合わせで効果倍増!
このように、Salesforceだけでもとても便利なツールであり、自動化の機能も充実しているということがご理解いただけたかと思います。
では、Salesforceと、あらゆる業務の自動化が得意なRPAを連携させることができたら、一体どれほどの効果が得られるのでしょうか?
外部システムとの連携、業務フローを丸ごと自動化
マーケティングから営業、そしてサービス提供まで、複数部門が関わるビジネスプロセスにおいてデータの一元管理・活用ができるSalesforceとRPAの相性は抜群です。
特に、すでに様々なツールを活用し業務フローがある程度整っている場合や、今後も外部ツールを増やす見込みがある場合などには有効といえます。
RPAを介して様々なツールをSalesforceへ繋ぎこみ、データを集約し積み上げていくことができますし、既に活用している業務フローもRPAを活用し丸ごと自動化を行えます。
参考事例記事:
さらなる企業成長を見据え、RPAとiPaaSのダブルアプローチ!
入力ミス、入力忘れの削減と単純作業の減少
Salesforce運用にあたってよく課題に挙げられるのは、決まったルール通りの入力においてミスしてしまう、忘れてしまうということです。
また、決まった作業があるにも関わらず忙しさから後回しにしてしまい、そのまま正しい運用としての形が崩れてしまうケースも少なくありません。
しかしこの問題の多くは、RPAと連携させることによって解決させることができます。
例えば商談への活動登録やレポートの更新など、RPAを活用することにより、決まった条件をクリアした段階で自動でアクションを起こすことができます。
Salesforce内の機能であれば、こういったアクションの実行はフローや入力規則を活用することが多いのですが、RPAと連携させることにより、外部ツールとの連携も巻き込んだ、より詳細で高度な自動化を行うことができます。
Salesforce × RPAによる自動化の具体的な成功事例
では、SalesforceとRPAを連携させることで、具体的にはどのように業務効率化をしているのでしょうか?
ここからはRPAツール「AUTORO」とSalesforceの連携で効果を倍増させた成功事例を紹介していきます。
リード作成を自動化して、月に100時間程度の工数削減!
バックオフィス向けクラウドサービス「ジンジャーシリーズ」を開発・提供しているjinjer株式会社での、様々な比較サイトなどからの問い合わせ流入に対し、手動でのリード作成を自動化した事例です。
当時は複数の媒体から問い合わせが入ってくるたびにメールの確認、特定した媒体の管理画面チェック、手動で情報の確認とリードの作成…という非効率的な業務へ膨大な時間を取られていたということで、生産性の低下が課題となっていました。
そこでSalesforceと連携できるAUTOROを導入し、課題となっていたリード作成の業務を全て自動化することで、インサイドセールス担当の方が他の業務へ時間をフルに使えるようになりました。
かなり膨大な時間の削減ができ、100時間程度は効果が出ているのではとお声をいただいています。
参考事例記事:
セールス部門の非効率な業務を続々自動化!RPA×Salesforceで年間1000時間以上の工数を削減
反社チェックを自動化して社員のモチベーション維持にも貢献!
数々のカメラ映像をクラウド化し映像プラットフォームを提供されているセーフィー株式会社での、反社チェックとバックオフィス業務を自動化した事例です。
当時は増え続ける取引先への反社チェックの工数が膨大だという点と、バックオフィス業務では人的ミスとセキュリティリスクの懸念が課題となっていました。
様々なツールも検討されたようですが、最終的にはSalesforceと自動的に連携ができるという点でAUTOROを選択し、結果的に課題となっていた反社チェックとバックオフィス業務の自動化へ成功されています。
工数削減や人的ミス削減、セキュリティリスクの回避へも効果を発揮していますが、単純作業が無くなったことにより社員のモチベーション維持への効果も出ているとのことで、一人あたりの生産性アップへ繋がっているようです。
参考事例記事:
Salesforce連携で業務のスピードアップを実現!法務・CSの2部門でフル活用!
まとめ
ここまで、Salesforceの自動化と、SalesforceとRPAとの連携・自動化について解説してきました。業務の自動化は、企業側にとっても、また、サービスを受ける顧客側にとっても良い影響を与えてくれるものといえます。
SalesforceもRPAも、導入するだけではその効果を発揮することができません。効率的な自動化や業務効率化について、正しい知識を身につけ、より効果的な運用を行えるようにしていくことが重要です。
SalesforeceにもRPAにも、様々なサポート体制が用意されています。特にRPAツールは各社様々な形でサポート体制が用意されていますので、導入時には必ずどのようにサポートをしてくれるのかを確認し、より安心できるツールの選定を行いましょう。
SalesforceとRPAを連携させるなら「AUTORO」
弊社で提供しているRPAツール「AUTORO」は、パソコン上の単純作業を自動化するWeb Auto Robotです。
CRMやチャットツール、各種管理ツールなど様々なクラウドサービスとの連携実績があり、今後もどんどん増やしていく予定です。
また、導入時には自動化業務の確認から、構築・設定のサポート、必要に応じて操作説明会の実施などと幅広く対応でき、導入後には5分で対応するチャットサポートがついているので安心してご活用いただけます。
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