転職支援サイトでは、募集する企業のためにも求職者のためにも、新しく、質の高い求人情報を数多く掲載している必要があります。
これを実現するために、転職支援サイトの営業チームでは常に最新の求人動向を監視しています。求人情報を掲載したいという企業のニーズを把握、素早く自社媒体掲載の営業をかけて掲載してもらえるかどうかが、自社の転職サービス成功の鍵を握っています。
また、転職市場には同業者も多いので、日々激しい競争が繰り広げられています。
今回は、その転職支援サイトの運営にクラウド型RPA「AUTORO」を導入した事例について、ご紹介していきます。
- 毎日、最新の営業リスト作成が必要
- 調査の数が多く、人手では営業チームの求めるスピードが出せない
- 大量のWebスクレイピングを毎日素早く、正確に実行
- データの比較や書き込み先の指定など、複雑な処理もまとめて自動化
大量に存在する求人情報スクレイピング~営業リスト作成を自動化
営業チームでは、求人サイト等で公開されている求人情報を独自に調査し、営業リストを作成します。
業務の流れは以下の通りです。
- 任意の企業が募集している求人情報をWebスクレイピング調査する
- 募集中の求人情報を全てスプレッドシートへ書き込む
- 最新データと前日のデータを比較する
- 新規求人があった場合、新規求人だけを抜き出して別シートに書き込む
- 募集終了した求人があった場合、終了した求人だけを抜き出して別シートに書き込む
- 更新したスプレッドシートの内容を、自社内の管理システムへ登録する
- 最新のデータをもとにした営業活動を行う
常に最新の情報をもとに営業活動をするために、これを毎日実行しています。
しかし、対象企業×対象サイトの数だけこの業務を繰り返す必要があるため、組み合わせパターンがとても多く、これを人手で行うと時間がかかってしまい、営業が求めるスピードにはとても間に合わないのが課題でした。
そこで、どんどん増えていく大量のWeb調査を、スピードと正確さを向上させながら毎日繰り返していくためには、クラウド型RPAによる自動化が有効でした。
導入後は自社で活用範囲を広げられる
AUTOROを使い始めた時のワークフローはシンプルで、スクレイピングとスプレッドシートへの転記のみでした。
その後、お客様ご自身で利用されるうちに、AUTOROの様々な機能、汎用性の高さへの理解が深まり、どんどんワークフローが高度化していったそうです。
現在では、
- 前日のデータと当日のデータとを突き合わせた比較
- 比較結果によって書き込み先のシートを変える
- 自社内の管理システムへの登録
など、細かい工夫を積み重ねていらっしゃいます。
そして、今では冒頭で示した全ての工程をAUTOROで自動化し、1日に数十件のワークフローが常に稼働しています。
AUTOROの柔軟さで全ての業務を自動化
こちらのケースでは、まず最初に弊社のCS担当者がワークフローを作り、それをベースにお客様ご自身で調整・量産する形で利用を広げました。
AUTOROならではのポイントとしては、
- 取得したデータを所定のルールに沿って加工してから貼り付ける
- 前日データと当日データの照合処理を組み込んだ
- CSSセレクタを、画面構造の深い階層まで検出・指定できる
のように、様々なケースに対応できる柔軟なワークフローを構築できたという点が挙げられます。
初めはCSチームがサポートさせていただきましたが、今はお客様ご自身で多くのワークフローを開発され、安定稼働中ということです。
クラウド型RPAと営業チームの連携プレーで、タイムリーで効果の高い営業活動を実現することができました。
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