ChatGPTの登場を受け、AIツールをビジネスに活用する動きが強まっています。中でも今回は、AI搭載の自動文字起こし機能で、商談や議事録の作成をサポートする「amptalk(アンプトーク)」について解説していきます。
目次
amptalkとは?
引用:Amptalk
amptalk(アンプトーク)とは、amptalk株式会社が販売する、電話や商談の自動書き起こしツールです。シンプルでわかりやすいUIと操作性で、専門的知識がなくても活用できます。
毎日の電話や商談を記録・書き起こし・解析や、SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)入力の自動化によって業務負担の軽減や生産性の向上させ、営業業務全体のDX化をサポートします。実際に、導入後に作業工程を50%削減した事例が複数あり、その実用性を裏付けています。
amptalkのChatGPTを活用した新機能
amptalkに、話題の対話型AI「ChatGPT」の技術を活用した新機能「架電・商談サマリー機能」が追加されました。AIが自動で商談相手の発言を要約し、クライアントの要望や意見を正確に把握するための手助けをします。
なお、この機能はオン/オフの切り替えが可能なため、各社のAI利用に関するガイドラインに合わせた利用が可能です。
参考:セールスイネーブルメントツール「アンプトーク」、ChatGPTを活用した架電・商談サマリー機能を追加|amptalk株式会社のプレスリリース
amptalkの機能
amptalkの機能や特徴をご紹介します。
オンライン商談の自動書き起こし・解析
自動書き起こし・解析機能は、単なる文字起こしだけでなく、商談中に起きていること(例えば質問や会話の間など)や会話内容を可視化します。
さらに、話者識別機能を活用した機能で、個人ごとの発言量や内容の確認、複数メンバー間で評価を比較ができます。誰が一番新規契約を獲得しているか、それがなぜなのか、一目でわかる仕組みです。
SalesforceなどのSFAに商談録を自動出力
商談後には自動的にSalesforceに商談録を出力し、商談後に自動的にSalesforceに商談録を出力し、過去の取引や進行中の「商談」や「リード」と紐付けます。
商談データ上でコミュニケーション
amptalk上でコメントやタイムスタンプを用いた、チャットツールのようなコミュニケーションが可能です。商談中の特定の箇所についてコメントが追加できるので視覚的に把握しやすく、メンション機能・通知機能で見逃しを防ぎます。
Slackと連携させればSlackから通知を受け取ることもできます。
豊富なツールと連携
現在amptalkが連携可能なツールは以下の通りです。
- dialpad
- zoomphone
- zoom
- Microsoft Teams
- Google Meet
- HubSpot
- Salesforce
- slack
これらをメインに使っている場合は、スムーズに導入・定着が進められます。
IP電話の定額書き起こし解析
Zoom PhoneやDialpadと連携することで、amptalkの利用料と各社IP電話の通話料込みで、約定額6,000円〜架電内容の解析ができます。解析結果はSalesforceやSlackへ出力も可能です。
amptalk導入のメリット
amptalk導入のメリットは以下の通りです。
録画・録音データを一元管理できる
録音・録画データがamptalk内に保存されるため、社内共有のために、録画データのダウンロード作業や、フォルダへの格納作業が必要なくなります。さらに、amptalk上でテキストのキーワード検索や、シームレスな共有も可能です。
営業中のメモ、議事録作成が不要になる
電話や商談を自動で録音し、話者を分離して全て書き起こし、解析するため、営業中にメモを取ったり、録画を何度も見ながら議事録を作成したりする必要がなくなります。これにより負担を軽減し、より商談の内容に集中できるようになります。
また、営業活動が終わったら、何もしなくてもamptalkが書き起こしテキストをSalesforceやHubSpotなどのSFAに自動で入力するため、活動記入作業の負担が減り、商談報告や引き継ぎ時の情報精度が向上します。
全体のトーク改善や営業スキルを向上が期待できる
お客様との会話内容をAIが自動解析し、業績が良くなるトークの特徴を発見することができます。誰がどれくらい話しているのか、お客様の話をちゃんと聞き出せているか、質問は適切かなどが可視化されます。
さらに、amptalk上のコメント・通知機能などにより、メンバー間で情報を共有しながら商談の振り返りが可能になります。
これにより、マネージャーの教育負担を軽減するだけでなく、チーム全体のトーク改善や営業のスキル向上に役立ちます。
amptalk導入のデメリット
amptalkを導入する際に考えられるデメリットもご紹介します。
連携可能なツールが限られている
amptalkはIP電話やオンライン会議、商談などの録音・録画データを自動的に書き起こし・解析してSalesforceやHubSpot、Slackなどに商談情報を出力することができます。
しかし逆に言えば、これらのツールを元々社内で利用していない、あるいは今後も利用する予定がない場合には、機能を最大限に活用できないかもしれません。
個人利用はできない
amptalkは法人契約にのみ対応しているため、議事録の自動化や文字起こしを個人的に利用したい場合でも契約不可能です。
下記記事では個人契約もできるツールも多数紹介していますので、興味のある方はこちらをご参照ください。
amptalkの利用料金は?
amptalkのプランと利用料金は以下の通りです。
Basicプラン | Proプラン |
月額4,900円〜/ユーザー※別途初期費用、要相談 | 月額6,900円〜 /ユーザー※別途初期費用、要相談 |
参考:『アンプトーク』【製品概要・料金価格】|SB C&SのIT-EXchange
amptalkのセキュリティは安全?
amptalk株式会社は、2021年9月にISO27001(ISMS)*を取得し、継続的なセキュリティマネジメントシステムを構築しています。商談の情報などは全てAWS(Amazon Web Service)*上に保存され厳重に扱われるため、安心して利用できると考えられます。
個人情報の取り扱いについて詳しくは、同社プライバシーポリシーをご参照ください。
*ISO27001(ISMS)は、「Information Security Management Systems」の略称であり、情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格。取得により、情報セキュリティリスクの低減や組織の信頼性向上などが期待できる。
*AWS(Amazon Web Service):企業システムなどのインフラストラクチャとして広く用いられるクラウドコンピューティングサービス。インターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションなどを利用できる。
まとめ
今回は、電話・ビデオ会議・商談などの自動書き起こしツール「amptalk」についてご紹介しました。単なる文字起こしだけではなく、チーム全体の成果を上げる数々の機能が備わっているのが特徴的です。ツールの導入を検討する際は、自社の課題と必要な機能を確認し、最適なものを選びましょう。
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