ロゴは企業や商品などの印象を形成し、ブランドの価値を高める大切な要素ですが、デザインを依頼すると高額になりがち…。そこでおすすめしたいのが、AIを使ったロゴ作成ツールです。キーワードを入力するだけで、AIがいくつかのロゴ案を自動で生成して、すぐに提案してくれます。
無料で利用できるアプリやサイトもたくさんあるので、興味がある方はこの記事を読んで試してみましょう!
目次
ロゴ作成もできる画像生成AI
AIによる自動生成で、デザインの専門知識やスキルがなくても、思い通りの魅力的なロゴを効率よく作成できます。
画像生成AIとは?
画像生成AIとは、AIが特定の入力情報(テキストや画像)から新しい画像を自動で作り出す技術です。AIが多くの画像データをもとに学習しており、入力された情報に基づいて、独自の画像を生成します。
ロゴを作成する際にも、希望するスタイルや色調をAIに指示するだけで、その要望に応じたロゴデザインを迅速に制作できます。
画像生成AIで作れる画像の種類
画像生成AIを活用して、以下のような多様な画像を生成できます。
- ロゴ
- 広告ビジュアル
- キャラクターデザイン
- リアルな人物画像
- アニメイラスト
ツールの選び方や使い方によって様々な画像が作れます。下記記事ではおすすめの画像生成AIツールを多数紹介していますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
ロゴ作成でAIを使うメリット
ロゴの作成でAIを活用するメリットは以下の通りです。
デザインの案出しが効率化できる
AIを使うと、ロゴやブランドのアイデア出しやコンセプト開発が大幅に効率化されます。例えば、特定のキーワードやカラー、スタイルを指定すると、短時間で多くのデザイン案がAIによって自動生成されます。
この速さと多様性により、デザイナーが一から作るよりも時間を節約しつつ、選択肢も増やしつつ、最終的なロゴやコンセプトの選定が非常に簡単になります。
ロゴにかける費用・時間が削減できる
ロゴ作成は、専門のデザイナーに依頼すると費用がかさんでしまいますが、AIを使えば効率的かつコストを抑えてロゴ作成ができます。AIは多くのデザイン案をすぐに出してくれ、理想のロゴを短時間で提案できるため、費用と時間の両方でメリットが大きい選択肢といえます。
デザイン知識がなくてもロゴが作れる
AIロゴツールは、通常のデザインを行うツールに比べて、使いやすいインターフェースと直感的な操作性を持っています。そのためデザインの専門知識がない人でも、簡単に操作でき、手軽に、かつ思い通りのイメージを反映したロゴデザインを作成することができるでしょう。
要望を反映しやすい
AIロゴ作成ツールを使えば、色彩、フォント、スタイルなどの具体的な要望に基づいて、AIが理想に沿ったロゴデザインを迅速かつ正確に生成してくれます。ユーザーは自分の要望や、曖昧なイメージを簡単に入力するだけで、期待するイメージに合ったロゴを作成できます。
たくさんのイメージの中から選べてカスタマイズもできる
AIを用いたロゴデザインツールでは、数秒で多くのロゴ案やテンプレートが生成され、ビジネスのイメージに最適なものを簡単に見つけられます。またツールによっては各デザインの細部まで調整可能なので、他との差別化も可能です。
ツールによっては商用利用もできる
AIロゴ作成ツールでは、全てのツールではありませんが、生成されたロゴの商用利用が可能です。商用利用可能なツールを使えば、追加のライセンス料や著作権の心配が不要です。作成したロゴは企業や商品のロゴ、広告など用途を問わず、広く活用できます。
ロゴ作成をAIで自動化する方法
ここでは、AIでロゴ作成を自動化する方法について、2つの方法をご紹介します。
AIでラフを作成し、カスタマイズする
多くのAIロゴ作成サービスでは、まず簡単な質問に答えることで、ブランドイメージや希望するロゴのスタイルをAIが理解します。その後、AIがその情報に基づいて複数のロゴのラフを作成します。ユーザーは、作成されたラフの中から気に入ったものを選び、さらに色やフォントなどをカスタマイズすることができます。
この方法のメリットは、AIが様々なアイデアを提案してくれるので、思ってもみなかったようなデザインに出会える可能性があることです。また、ある程度のデザイン知識がなくても、直感的に操作できるため、初心者でも簡単にロゴを作成することができます。
AIに提示されたテンプレートの中から選ぶ
あらかじめ用意されたテンプレートの中から、希望に合ったものを選ぶ方法もあります。AIは、ユーザーが選択したテンプレートをベースに、自動的にロゴを生成します。ユーザーは、生成されたロゴをさらに編集することができます。
この方法のメリットは、素早く簡単にロゴを作成できることです。また、様々な業種やスタイルのテンプレートが用意されているので、希望に合ったデザインを見つけやすいという点もあります。
ロゴ作成におすすめのAIツール12選!
ここからは、ロゴ作成におすすめの AIツールをご紹介します。
- Microsoft Designer
- ChatGPT
- Midjourney
- Logo Diffusion
- Canvaロゴメーカー
- Looka
- Hatchful
- Wix ロゴメーカー
- Tailor Brands Logo Maker
- LOGOMAKER
- Brandmark
- Adobe Express
それぞれ見ていきましょう。
Microsoft Designer
Microsoft Designerは、Microsoftが提供するAIベースの日本語対応・商用利用可能な画像生成ツールです。日本語対応で、テキストを入力するだけで、それに基づいてデザインや画像を自動生成できます。
Microsoft Designerは無料で利用可能で、追加料金なしでロゴや画像を作成することができます。さらに、さまざまなテンプレートやスタイルが用意されており、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
また、生成された画像には背景透過のオプションもあるため、後から編集を加えてプロフェッショナルなロゴや画像を作成しやすくなっています。
利用料金 | 無料 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり(Copilotから利用可能) |
Microsoft Copilotの詳細は下記記事をご参照ください。
ChatGPT
出典:ChatGPT
ChatGPTはOpenAIが開発した大規模言語モデルで日本語対応にも対応しています。ChatGPTのテキスト生成能力を使ってロゴのコンセプトやアイデアを提案することができます。
ChatGPTは、会話形式で与える情報や要望に基づいてロゴのデザインコンセプトや画像を生成していく点が特徴的です。
ただし、商用利用可能な画像生成はChatGPTの有料版でのみ利用可能です。
利用料金 | 基本無料、有料版(ChatGPT Plus)20ドル/月 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり |
Midjourney(ミッドジャーニー)
出典:Midjourney
Midjourney(ミッドジャーニー)は、ロゴデザインも作成できる日本語対応の画像生成AIです。初心者でも簡単に使え、使用する色やイメージなどを指定したテキストに基づいてロゴを生成することができます。さらに、ロゴデザインだけでなく、UIやUXデザインにも活用されており、多岐にわたるデザインニーズに対応することができる多機能なツールとして知られています。
ただし、Midjourneyは基本的には商用利用可能ですが、中には許可されていないモデルもあるので注意が必要です。また利用には月額料金が発生します。
利用料金 | 10ドル/月〜 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 基本可能 |
スマホアプリ | あり(Discordから利用可能) |
Midjourneyの料金プラン詳細はこちら
Logo Diffusion
Logo DiffusionはAIを活用したロゴデザインプラットフォームで、オリジナルなロゴを手軽に作成できます。現代的で使いやすいインターフェースとAIのサポートにより、高品質なロゴを作成できます。
Logo Diffusionは、ユーザーがデザインプロセスをコントロールできるように設計され、柔軟性と創造性を重視しています。そのため、モダンなUIや品質の高いロゴ作成、多様な用途への対応が評価され、AIロゴデザイン市場で重宝され始めています。さらに、定期的なアップデートが行われ、新機能が追加されるなど進化を続けています。
ただし、Logo Diffusionは日本語非対応で、商用利用する場合には有料プランへの登録が必須となります。
利用料金 | 基本無料、有料版20ドル/月〜 |
日本語対応 | △ |
商用利用 | 有料版は可能(無料ユーザーは不可) |
スマホアプリ | なし |
Logo Diffusionの料金プラン詳細はこちら
Canvaロゴメーカー
Canvaは画像編集オンラインツールで、ロゴを簡単に作成できます。AI画像生成機能が備わっているうえに、カスタマイズ可能なロゴテンプレートのライブラリと使いやすいインターフェースが特徴で、初心者からプロまでが自分のブランドに合ったロゴを作れます。Canvaのドラッグアンドドロップ機能を使えば、テンプレートの変更やテキスト追加、色の選択、グラフィックの統合が簡単にできます。またCanvaロゴメーカーの特徴はその柔軟性で、ロゴはPNG、JPG、PDFなど多様な形式でダウンロードでき、無制限に編集が可能です。
Canvaは日本語に対応しており、基本的には商用利用可能です。また利用は基本無料ですが、一部有料プラン限定の素材や機能も用意されています。
利用料金 | 基本無料 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり |
Canvaの料金プラン詳細はこちら
Looka(ルックア)
出典:Looka
Looka(ルックア)はAIを活用したロゴデザインのプラットフォームです。使いやすいインターフェースとAIの力を組み合わせて、オリジナルでプロフェッショナルなロゴを手軽に作成できます。特徴的なのは、ロゴの生成や修正は何度でも無料で、料金が発生するのは生成したロゴをダウンロードする場合のみであるということです。
またLookaの強みとして、手ごろな価格で素早くロゴやブランディングキットを手に入れることができ、初心者からプロまで多くのユーザーに支持されています。特にAIの高い能力、プロの品質、手頃な価格が高評価を得ています。
Lookaは日本語非対応ですが、外部連携(ホワイトラベル)によって多言語での使用が可能になります。詳細は公式サイトのヘルプをご参照ください。
またLookaで作成したロゴは商用利用可能です。
利用料金 | ロゴ作成まで無料、ダウンロード1回20ドル〜 |
日本語対応 | ×(外部連携で可能) |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | なし(ブラウザから利用可能) |
Lookaの料金プラン詳細はこちら
Hatchful(ハッチフル)
出典:FREE Logo Maker – Create a Logo in Seconds – Shopify (2024)
Hatchful(ハッチフル)はShopifyが提供するAIロゴメーカーで、ビジネスや個人が簡単にプロフェッショナルなロゴを作成できるツールです。その大きな特長は無料で使える点で、低予算でロゴを必要とするユーザーにとって魅力的です。Hatchfulは多様なロゴテンプレートを提供しており、パーソナライズのオプションは少ないかもしれませんが、テンプレートの選択肢は豊富です。
HatchfulはShopifyのプラットフォームとスムーズに連携しているため、オンラインストアのロゴ作成と利用が容易になっています。
またHatchfulは日本語に対応しており、商用利用も可能です。
利用料金 | 無料 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり |
Wixロゴメーカー
Wixのロゴメーカーは、Wixが無償で提供するAIツールで、洗練されたプロフェッショナルなロゴを自動的に生成します。自分の業界や好みに関する質問に答えるだけで、AIが適したデザインを提案してくれます。
Wixロゴメーカーは使い勝手を重視しており、デザインの経験がない人でも手軽にロゴを作成できます。また多彩なモダンなデザインのスタイルやテンプレートを提供し、効果的なブランディングをサポートします。
またWixロゴメーカーは日本語対応で、商用利用も可能です。
利用料金 | 基本無料 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | なし(ブラウザから利用可能) |
Wixのロゴメーカーの料金プラン詳細はこちら
Tailor Brands Logo Maker(テイラーブランズロゴメーカー)
出典:AI Logo Maker | Easily Make a Unique Logo | Tailor Brands
Tailor Brands Logo Maker(テイラーブランズロゴメーカー)は、AIを駆使して、ユーザーが簡単にユニークでプロフェッショナルなロゴを作成できるプラットフォームです。ユーザーの好みやビジネス情報に基づいて、カスタマイズされたロゴを生成します。
わかりやすいインターフェースにより、煩雑なプロセス不要で迅速にロゴを作成することが可能です。ユーザーからは特に、操作のシンプルさと、魅力的なデザイン、そしてロゴ作成の効率性が高く評価されています。
ただし、Tailor Brands Logo Makerは、基本的に日本語フォント非対応です。またTailor Brands Logo Makerで作成したロゴは商用利用可能です。
利用料金 | 2ドル〜 |
日本語対応 | △ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり |
Tailor Brands Logo Makerの料金プラン詳細はこちら
Logo Maker
出典:Logo Maker
Logo MakerはAI搭載のロゴ作成ツールで、ユーザーは自分の好みの条件でオリジナルのロゴを作成することができます。特徴としては、業界ごとに数千のアイコン、数百のフォントとカラーの選択、無制限のロゴ作成などが挙げられます。さらに、様々な形式(PNG、JPG、GIF、EPSなど)でのダウンロードが可能で、ドメイン名の選定やウェブサイト構築のサポートも行っています。
Logo Makerは日本語対応で、作成したロゴの商用利用も可能です。さらに、Logo Makerはプロのデザインを求めるビジネスオーナー向けに、手頃な価格でのロゴ作成依頼サービスも提供しています。
利用料金 | ロゴ作成まで無料、ダウンロード1回4300円〜 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | なし |
Brandmark
出典:Brandmark
Brandmarkは、迅速かつ簡単にユニークなロゴを作成するために開発された先進的なAIロゴメーカーです。Brandmarkは、ユーザーが入力したキーワードやビジネス名に基づいて、さまざまなロゴデザインを生成するAIアルゴリズムを採用しています。ロゴを作成するプロセスは、ビジネス名を入力し、関連するキーワードをいくつか提供し、希望するカラースタイルを選択するだけです。その後、AIはユーザーの仕様に合わせて複数のロゴオプションを自動的に生成します。
レビューでは革新性と独自性のあるロゴの品質が高く評価されています。
またBrandmarkは全プラン商用利用可能ですが、基本的に日本語非対応です。
利用料金 | 1回25ドル〜 |
日本語対応 | △ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり |
Brandmarkの料金プラン詳細はこちら
Adobe Express
出典:ロゴ作成が無料でできるサイト【商用利用OK】|Adobe Express
Adobe Expressは、AIで素早くカスタムロゴを作成する無料オンラインツールです。すべてのスキルレベルに対応し、ビジネス名を入力してデザインやスタイルを選ぶだけでロゴが生成できます。
またAdobe Expressはシンプルで速い操作を重視し、数分で無料でロゴを作成できる一方、Adobe Illustratorは高度なロゴデザインソフトウェアで、プロ向けのカスタマイズやツールを提供しています。Adobeはこのような異なるニーズに応じたツールを一貫して提供しています。
Adobeで作成したロゴは基本商用利用可能です。さらにAdobeは操作画面やAI入力など全面的に日本語対応で、誰でも使いやすい点も特徴的です。
利用料金 | 基本無料 |
日本語対応 | ◯ |
商用利用 | 可能 |
スマホアプリ | あり |
Adobeの料金プラン詳細はこちら
ロゴ作成のための画像生成AIツールの選び方のポイント
AIでロゴ生成をする際、適切なツールを選ぶポイントをご紹介します。
生成後のロゴのカスタマイズ性
AI生成ロゴのクオリティは重要ですが、生成後のカスタマイズ性も非常に重要です。なぜならAIが生成したロゴはあくまでベースであり、自分の思い描いたデザインに仕上げるためには、ある程度のカスタマイズが必要となる場合が多いからです。
カスタマイズ性の高いツールであれば、例えば以下のようなことが可能です。
- フォント:フォントの種類、サイズ、太さなどの変更
- 色:ロゴに使用される色などの変更
- レイアウト:ロゴの要素の配置の変更
- アイコン:ロゴにアイコンの追加や削除
カスタマイズ性の高いツールを選ぶことで、よりオリジナリティの高いロゴを作成することができます。
生成されるロゴのクオリティ
AIロゴ生成ツールのもう1つの重要なポイントは、生成されるロゴのクオリティです。
ここでの「クオリティ」とは、以下のような要素を指します。
- 高解像度…印刷やWebサイトなど様々な用途に使える
- ベクター形式※…様々なサイズに拡大縮小できる
- 独創性…他と差別化された独創的なデザイン
- ブランドイメージ…組織や個人のブランドイメージを反映したカラーやデザイン
生成クオリティの高いツールを選ぶことで、プロが作成したようなロゴを作成することができます。
コストと料金体系
AIロゴ生成ツールの多くのツールでは、無料プランと有料プランが用意されています。
無料プランでは、機能が制限されていることが多いですが、試しに使ってみるには良いでしょう。有料プランでは、より多くの機能を利用することができます。
日本語対応
操作画面やテキスト入力、生成されるロゴの言語やフォントが、日本語に対応しているツールを選ぶとより良いでしょう。使いやすいだけでなく、作成するロゴのクオリティや、イメージの反映度にも影響すると考えられるため、この点も含め検討すると良いでしょう。
ロゴ作成を思い通りに!AI活用法3STEP
ロゴ作成はAIを使えば素早く簡単に作成できるようになっています。しかし、AIで作成したロゴをそのまま使用すると、デザイン性に欠けていたり、自分のイメージと異なっていたりすることがあります。そこで今回は、AIを使って思い通りにロゴを作成する方法を3ステップでご紹介します。
①チャット型AIでロゴのイメージを言語化し、ラフを固める
まずは、チャット型AIを使って、ロゴのイメージを具体化しましょう。チャット型AIとは、ChatGPTなどのようにチャット形式で、自然言語で対話できる生成AIのことです。具体的には、ChatGPTやBing AI チャットなどが挙げられます。
その中でも、ロゴ作成で活用する場合には、以下のような使い分けが可能です。
- AIとの対話を通じて、作成したロゴのイメージを言語化し、文章を洗練していく
- 画像生成AIも可能なチャット型AIを使い、会話をしながら、同時に画像生成も進めていく
前者の、テキストのみのやりとりは、ChatGPT、Google GeminiなどあらゆるAIツールで可能です。
一方で、会話をしながら画像の生成もできる後者の方法は、画像生成機能を備えたツールでしかできません。具体的には、ChatGPTの有料版、無料で使えるBing AI(Copilot)などです。
こちらは、画像生成AIモデル「DALL-E3」が組み込まれたBing AI(Copilot、Microsoft Designer)でロゴを作成している様子です。このようにチャット型AIの活用は、イメージの言語化・具現化に非常に役に立ちます。またこれは、どんな文章を入力したら、AIがどういう画像を生成するのかを知るためにも重要なステップです。
さらに、以下のような情報を入力することで、AIがイメージに近いロゴ案を提案しやすくなると考えられます。
- 名前(商品名や会社名、ブランド名など)
- 業種や用途
- ターゲット層(どのような人々に訴求したいのか)
- ロゴのイメージ (例:シンプル、モダン、高級感、または色味、フォントなど)
例えば、「「AUTORO」というテキストを含み、赤色をベースにしたシンプルなロゴを作成してください。」などと入力するイメージです。
また、画像を送信できるAIツールを使う場合には、参考にしたいロゴや画像などをアップロードするのも効果的です。AIがその画像を読み取り、それに似せたロゴを作成しやすくなります。
この段階で出来上がった画像をそのまま使用しても良いですし、先ほど紹介したようなAIツールにテキストを入力して、作成し直しても良いと思います。特にクオリティの高いものを作成したい場合、ロゴ作成に特化したAIツールの利用がおすすめです。
②ロゴ画像をベクター画像に変換する
ロゴのデザインが決まったら、次はベクター画像に変換します。
ベクター画像は、拡大・縮小しても画質が落ちにくいという特徴があり、これによってロゴを様々なサイズや用途で使いやすくなります。
ベクター化は通常、グラフィックソフトウェアや専用のベクター変換ツールを使って行います。
下記記事では、画像を瞬時にベクター化できるAIツール「Vectorizer.AI」をご紹介しています。
ベクター変換作業は、形や色、線の太さなどのディテールをしっかりと確認しながら進めることが大切です。ベクター化することで、ロゴのプロフェッショナルな仕上がりと多用途性が向上します。
③画像編集ツールでロゴを手直しする
ベクター化が完了したら、最終的な手直しを行うためにグラフィックデザインの専門ツール(Adobe Illustratorなど)を使用します。このステップでは、ロゴの微調整やディテールの修正を行い、完成度を高めます。
具体的には、線の滑らかさや色の調整、文字の配置など、細かい部分を精緻に修正したり、色を調整してブランドイメージに合わせたりなどです。
思い通りのロゴを作成するため、最後まで丁寧な仕上げを心がけましょう。
ロゴ作成にAIを使う際の注意点
AIを使用したロゴ作成には、以下の注意点を理解しておきましょう。
著作権侵害のリスク
AIを使ったロゴ作成では、著作権の問題が起こる可能性があります。
多くのAIロゴツールは、既存のデザインを参考にしたり、すでにあるロゴを学習したデータを使用して生成したりするため、オリジナリティが欠け、他の作品と似てしまう場合があります。
AIで作成したロゴを使用する前に、このような権利侵害を起こす可能性がないか入念に調べるか、著作権に配慮したツールを選ぶなどの対策をしましょう。
デザイン案が明確な場合には向かない
AIによるロゴ作成は便利ですが、独自のデザインや細かい部分にこだわる場合、それに応えるほどの能力はないかもしれません。
たとえば、複雑なシンボルを含んだり、ディテールが多いロゴでは、AIは適さない可能性があります。AIは基本的なパターンからデザインを生成するため、特定の要望や微妙なニュアンスを正確に捉えるのは難しいと考えられます。
詳細なロゴのイメージを具体化したい場合は、経験豊富なプロのデザイナーに相談するのがベストであることは間違いありませんが、デザイナーに依頼する場合でも、その前に自分の中のイメージを言語化・具体化する、もしくはデザイナーに適切に要望を伝える練習をするためにAIを活用できるかもしれません。用途に合わせて最適な使い方を見つけていきましょう。
対応しているファイル形式を確認する
ロゴをさまざまな用途で使う場合は、AIツールが扱えるファイル形式を確認することが重要です。
特に、ベクターファイル形式のSVGやEPSは、サイズを変えても品質が維持されるため、広告素材などに適しています。これらのフォーマットに対応しているかを事前に確認しておくと、後の作業がスムーズに進むでしょう。
編集回数などの機能制限がある場合も
AIロゴ作成サービスを使うとき、機能や編集回数、選択可能なテンプレートの数に制限が設けられている場合があります。欲しい機能やサービスを検討していくうちに追加料金がかかることもあります。ロゴ作成のAIツールを選ぶ前に、これらの制限や追加費用などを確認し、予算内での計画をしっかりと立てることが大切です。
ロゴ作成にはAIツールを活用しよう
この記事では、AIを利用して効率的かつ経済的にプロフェッショナルなロゴを作成する基本的な流れと、最適なツールの選び方を解説しました。ロゴの作成やロゴデザイン案に行き詰まった時には、今回ご紹介したロゴ作成ができるAIツールを活用してみてはいかがでしょうか。
生成AIについての詳しい資料はこちら
生成AIについて独自にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
2023年の生成AIトレンドから2024年のAI動向予想まで、活用例を含めてご紹介しています。
※ベクター形式とは
「ベクター形式」とは、コンピュータで使われる図やイラストを保存する方法の一つです。この形式では、図やイラストを数学的な計算式で表しているので、どんなに拡大しても解像度を鮮明に保つことができる点で、通常の画像と異なります。特に、ロゴやアイコン、イラストなどを作る時によく使います。