「反社チェック」は取引先や今後取引をしたい企業、または個人について、反社会的勢力との関わりがないかを確認する作業です。企業のコンプライアンスを守り、安全な取引をするために反社チェックは必要不可欠な業務ですが、正しいやり方がわからなかったり膨大な時間がかかったりといった課題を抱えている企業も少なくありません。
また、できることならば反社チェックを無料で行いたいと考えている企業もあるのではないでしょうか。
この記事では、無料で反社チェックを行う方法やツール、またツールを選ぶ際のポイントを解説します。いくつかの反社チェックツールでは、一定期間お試しプランのあるツールもあるので、各ツールの特徴を知り、自社に合ったツール選びの参考にしてください。
無料で反社チェックをする方法
無料でできる反社チェックの方法を2つご紹介します。
それぞれの方法に良し悪しがありますので、特徴を理解した上で複数の方法を組み合わせることが必要になります。
どの方法を活用するにしても、調査をしたという証拠を残しておくことも信用を担保する上で非常に重要です。
インターネット検索を活用する
最も簡単であり、無料で行うことができる反社チェックの方法は「インターネット検索」です。これから取引を行う企業や個人についてインターネット上の検索エンジンで検索します。
検索時に「反社・反社会・暴力団・逮捕・送検・捜査・捜索」などのキーワードを加えて検索することで、反社会的勢力との関連情報がヒットしやすくなります。検索結果をもとに、反社会的勢力との関係で不審な点がないかを確認しましょう。
検索対象は企業名や代表者の氏名、また社内外の取締役や主要株主などが考えられますが、何を検索しどこまで調査するかは、反社チェックにかけられる工数やチェック対象数、リスクの大小によって変わってきます。自社でレギュレーションを定めておくとよいでしょう。
インターネット検索のメリットは、噂レベルの情報まで網羅して調査が可能であることや、常に最新の情報を収集することができること、また、近年の検索エンジンの検索精度の向上や検索条件の詳細設定により見つけたい情報がより上位に表示されるようになってきたことが挙げられます。
一方でデメリットとしては、噂レベルの情報もあり情報の信頼性の確認や、調査対象と記事に書かれている対象が同じかを確認する同一性の検証に膨大な手間や時間がかかってしまうこと、古い情報は検索順位の低い方に追いやられてしまうこと、逆SEOなどの検索に出にくくする対抗手段もあることが挙げられます。
Google検索を使った反社チェックの具体的な進め方はこちらの記事で解説しています。
反社チェックツールを使用する
上記で紹介したインターネット検索より、正確かつ網羅的な調査ができる方法は「反社チェックツールの活用」です。
「反社チェックツール」とは、インターネット検索や新聞記事検索などの公知の情報の収集を自動化し、まとめて管理することができるようになっているツールです。
反社チェックツールにはさまざまなものがあり、そこから自社にあったツールを選びます。作業の時間短縮をしたい、情報の正確性を追求したい、といった反社チェックにおける課題を明確にし、それを解決できるツールを選びましょう。
時間短縮・正確性の面から考えると、特に反社チェックツールの活用がおすすめです。
完全無料で使える反社チェックツールは現在ほとんどありませんが、多くのツールは無料トライアルができます。使い心地や自社のニーズに合っているかを確かめるために、まずは無料トライアルで実際に使ってみるとよいでしょう。
無料トライアル・お試しプランがある反社チェックツール6選
6つの反社チェックツールを比較解説します。各ツールによって、価格や特徴が異なります。もし興味を持ったツールがありましたら、各社の公式サイトより資料請求を行ってみてください。
- AUTORO反社チェック
- RoboRoboコンプライアンスチェック
- 反社チェッカー
- RiskAnalyze
- minuku
- アラームボックス パワーサーチ
上記で挙げた各反社チェックツールの特徴を簡単にまとめています。
※各社プランによって無料トライアルの期間、価格等は異なる場合がありますので、各社サイトからご確認お願いいたします。
AUTORO反社チェック
「AUTORO反社チェック」は、Web Auto Robot の AUTORO を活用した反社チェックの自動化ツールです。企業のニーズや基準に合わせて柔軟に反社チェックを自動化できます。
- ご利用中の取引先管理システムとの連携が可能
- 調査結果を関係性の高いページに絞り込んで表示することが可能
- 検索結果の証跡を自動保存
ご利用中の取引先管理システムとの連携が可能であれば、すぐに自動で調査を開始することができます。さらに検索結果の証跡を自動保存できる点も、反社チェックを行う上で重要なポイントです。
AUTORO反社チェックも2週間の無料トライアルを実施しております。興味をお持ちの方はご相談ください。
RoboRoboコンプライアンスチェック
「RoboRoboコンプライアンスチェック」は反社チェックができるクラウドサービスです。証券会社が監修していて、ワンクリックで反社チェックが完了するといった直感的な操作が特徴的です。
またAIが、関連する記事を3段階で自動選別する機能もあります。Excelをドラッグ&ドロップで取引先を一括登録可能なので、調査にかかる時間短縮が期待できます。
反社チェッカー
反社チェッカーは、Web登録のみで始められる反社チェックツールです。新聞記事やテレビから情報収集をし即時に結果を出すことができます。どれだけ検索しても、月々の料金が定額なので、反社チェックの対象数が多い場合も費用を気にせず利用できます。
RiskAnalyze
RiskAnalyzeは、Web上のニュースメディア約700媒体からリスク情報を取得することができます。さらに、その上で危機管理の専門家が選別したデータを集積しているため、信頼性の高い情報提供が可能です。
また、国内だけでなく、500万件に及ぶ海外リスク情報も保有しており、国内外のリスク情報を広範囲に提供することができます。
minuku
minukuは、新聞・自治体情報・NEWSサイトなど、全国メディア約1,000サイトからクローラーが公知情報を収集・分析を行い、データベースに反映することができます。さらに、顧客システムとのAPI連携により反社チェックの自動化が可能です。
また法人名・個人名を管理画面に入力するだけで検索を開始できるため、誰でも簡単にチェックできます。
アラームボックス パワーサーチ
アラームボックス パワーサーチは、1社あたり500円から手軽に始められる「ワンコイン反社チェック」が最大の特徴です。リスク情報は過去3年分までさかのぼってチェックすることができます。
他サービスとの相違点は、新聞やニュース記事以外に、SNSやブログからの情報まで調査可能な点です。得られた情報を赤、黄色、緑の3段階で色分け表示することで、ひと目でリスクを判別できる直感的な管理画面になっています。
反社チェックツールの選び方
上記で紹介してきたように、特徴や費用は反社チェックツールによって異なります。この章では、ツールを選ぶ際のポイントを2つに分けてご説明します。
ツールの利用目的を明確にする
最適なツールを選ぶために、まずは自社の問題や抱えている課題を明確にする必要があります。具体的には「チェック作業に時間がかかり担当者の負担になっている」「取引先が多く管理が行き届かない」などが挙げられます。
まずは自社が解決したい問題を明確にし、現状を把握することが大切です。その上で、最適な反社チェックツールを選びましょう。
重視するポイントを確認する
ツールによって得意とする技術は異なります。
例えば「費用・データベースの範囲や情報源・管理画面の見やすさ・操作のしやすさ」などが挙げられます。
そのため、自社がツールを利用する際に、最も重視したいポイントは何かを確認することも、ツールを選択する手段のひとつです。
反社チェックにおける企業が抱える課題

実際に反社チェックを実施している企業が抱える課題のうち、主要なものを3点挙げると以下の通りです。
反社チェックのやり方が正しいか不安
反社チェックは、インターネットや記事データベースの検索、反社チェックツールの利用、専門調査会社への調査依頼などさまざまな方法があります。
インターネット検索でチェックを行う場合は、どのようなキーワードで検索するべきなのか、何件目まで確認する必要があるのかなど、反社チェックのやり方や具体的な調査方法に関する悩みが担当者の心的負担になっていることもあるようです。
調査結果の正確性が不安
反社チェックの担当者は、作業の重大さを認識しているからこそ自分が調査した結果が本当に正しいのか、調査結果に漏れや間違いがあったら……と心配しているケースもあります。どれだけ気をつけていても人力での調査では、ミスや漏れを100%防ぐのは難しく、万が一の事態にもなりかねません。
とくにインターネット検索は、無料で反社チェックができる利点もありますが、調査結果の網羅性や正確性について、確信を得られない場合も多いです。インターネットや記事データベース上は情報量が多く、調査に多大な時間がかかります。
特にインターネット検索の場合は、検索結果の10ページ目、つまり100件の調査結果をチェックすることが推奨されています。また、それに加えて新聞記事データベースでも調査となると、さらに時間と手間がかかってしまいます。
反社チェックツール導入のメリット

反社チェックに対して上記のような不安を抱えている場合、反社チェックツールの導入をおすすめします。専門のツールを活用することで、調査内容の正確性向上や、作業効率化の実現が可能です。
反社チェックの正確性向上
反社チェックツールでは、AIが膨大なデータから自動的に情報を選別してくれるため信憑性の高い情報を効率よくまとめることができます。
例えば、全国のメディア1,000サイトから情報収集できるツールや過去3年分までのデータを遡れるツールもあります。人力で調査するよりも反社チェックツールを活用したほうが、調査結果の正確性は高いといえるでしょう。
作業負荷の軽減
チェック対象の企業に関する情報をひとつずつ個別に検索していくと膨大な時間がかかってしまいます。そこで取引先情報の一括登録やまとめて検索ができる反社チェックツールを導入することで、大幅な時間短縮を実現し、作業負荷を軽減できます。
【無料トライアルあり】AUTORO反社チェックの特徴
AUTORO反社チェックについて、詳しく説明します。
AUTORO反社チェックとは?
AUTORO反社チェックは、取引先の風評チェックやリスクチェック業務を自動化するソリューションです。ご利用中のシステムやサービスとの連携が可能なため、担当者は結果を確認するだけでインターネット上の一次スクリーニング調査が完了します。
以下がAUTORO反社チェックの特徴です。
- 取引先情報の自動登録
Salesforceなど、ご利用中の取引先管理システムとの連携で、システムへの情報アップロード後すぐに自動で調査を開始します。
- 調査結果を関係性の高いページに絞り込んで表示可能
Google検索に限らず、既に利用されているデータベースを活用した形で調査の自動化を実現します。
- 検索結果の証跡を自動保存
「コンプラサーチ」上にはもちろん、Googleドライブなどご利用中のストレージサービスに自動で保存できます。
AUTORO反社チェックの無料トライアルでできること
AUTORO反社チェックでは、2週間の無料トライアルが可能です。
- Googleでの自動検索
- 検索結果を関係性(高〜低)と合わせて表示
- 証跡の自動保存
上記3点をトライアル期間に体験することができます。基本自動登録も可能ですが、ご利用されているCRMツールによって異なります。詳細はご相談ください。
AUTORO反社チェックの活用事例
株式会社ニューズピックス様はAUTORO反社チェックを活用し、Salesforceとの連携で反社チェック・与信業務の自動化を行われています。AUTORO反社チェックで業務を自動化することで、業務上・取引上のリスクを回避することはもちろん、都度発生していた完了確認のコミュニケーションコストの排除に成功しています。
Salesforce×RPAで反社チェック・与信業務を自動化
ツールを使って正確かつスピーディな反社チェック業務を
健全な企業運営のために、新たな取引先と契約をする前には、必ず反社チェック業務を行わなければなりません。
また既存の取引先についても定期的な反社チェックが必要です。無料でできる反社チェック方法もありますが、反社チェックの正確性や作業負荷について課題がある場合は、反社チェックツールの導入をおすすめします。
本記事で紹介してきたいくつかのツールを参考に、自社に最も適したツールの導入をぜひご検討ください。 反社チェックツールを活用し、正確かつスピーディな反社チェックを実現しましょう。
反社チェックの自動化なら「AUTORO反社チェック」
AUTORO反社チェックの製品紹介資料を無料でダウンロードいただけます。
製品の特徴や導入のメリット、ご活用事例などをご紹介しています。