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Leonardo Aiの使い方 | 新機能や商用利用について【2024年最新】

Leonardo Aiは無料で様々なAI画像生成機能が使える画期的なツールです。今回はそんなLeonardo Aiの主な機能や使い方を詳しくご紹介します。この記事を読んで、Leonardo Aiを楽しく、最大限に使いこなしましょう!

Leonardo Ai とは?

Leonardo Aiは、ハイクオリティな画像生成やその周辺の機能を兼ね備えた、無料で使える生成AIツールです。Leonardo Aiを活用することで、ユーザーはさまざまな目的に適した視覚的なコンテンツを生み出すことができます。

画期的な品質とスピードで画像を生成する能力が話題で、世界中のアーティスト、デザイナーなどをはじめとして世界中のユーザーに愛されるツールの一つです。

Leonardo Ai は無料で使える?

Leonardo Aiは1日150トークンまでの範囲で、毎日無料で利用可能です。「トークン」とは生成AIの文脈で使われる特別な単位のこと。画像生成1回につき、2〜20トークン消費されます。

「トークン」とは何か、気になる方は下記記事をご参照ください。(初心者でもわかりやすいよう噛み砕いて用語解説しています!)

ChatGPTのトークンとは?【完全初心者向け】

Leonardo Ai の使い方

Leonardo Aiは、PCブラウザまたはiOSアプリで利用できます。

今回はPCブラウザでの始め方・使い方を取り上げますが、基本的な機能はiOSアプリでも同様に利用できます。

(Android版 COMING SOON)

Leonardo Ai の始め方(登録方法)

Leonardo Ai の始め方をご紹介します。

1. 公式サイトにアクセス

Leonardo AIにアクセスし、[Create an account]をクリックします。 

2. アカウント登録

登録方法は次の4通りです。

  1. Appleアカウント連携
  2. Googleアカウント連携
  3. Microsoftアカウント連携
  4. Emailとパスワード設定

1〜3のアカウント連携で登録する方法が簡単でお勧めです。

メールアドレスで登録する場合は、登録後に認証メールが届きますので確認してください。

3.基本情報の登録

(画像はわかりやすいようにページ翻訳していますが、実際は英語で表示されます)

この画面が表示されるので、以下の項目を設定します。

  • ユーザー名
  • 興味分野
  • NSFWコンテンツの表示・非表示

NSFWコンテンツとは、性的なコンテンツや暴力的なコンテンツなど、職場など公的な環境では不適切な表現のことを指します。デフォルトはオフなので、そのままでOKです。

4. 完了

ダッシュボードが開いたら登録完了です。

Leonardo Ai の基本的な操作画面

Leonardo Ai の基本的な画面をご紹介します。

まずサイドバーの上部には以下の項目があります。

  • 「Home」…ホーム画面
  • 「Community Feed」…他のユーザーが生成した画像のタイムライン
  • 「Personal Feed」…自分が生成した画像の履歴
  • 「Training & Datasets」…任意の画像でトレーニングしたオリジナルのモデルを作る
  • 「Finetuned Models」…画像生成モデルのラインナップ

「Home」以外の4つについて軽く説明します。

「Community Feed」

Community Feedでは、世界中のユーザーが作成した画像と、それを作る際にどんなテキスト(プロンプト)を入力したのかを見ることができます。自分で画像を作る際にイメージを参考にしたり、同じプロンプトを使って改めて画像生成したりなどで活用できます。

人気、動物、食べ物など様々なジャンルにタブが別れており、ここを見るだけでも楽しめると思います。

「Personal Feed」

Personal Feedは自分が作成した画像の履歴です。その際に使用したモデルやプロンプトなどを見返すことができます。

またお気に入りの画像は「Like」(ハートマーク)を押すことで、後から一覧で見返すことも可能です。

「Training & Datasets」

Training & Datasetsでは、オリジナルのモデルの作成ができます。無料版の場合は月に一回のみ利用できます。

普通に画像生成するだけの場合は使わなくてOKです。画像の一貫性をあげたい時や、特に自分好みの画像を作成したいという場合には活躍します。

参考サイト:【Leonardo.Ai 9】モデルトレーニング機能により、好きなキャラに特化する

「Finetuned Models」

Finetuned Modelsでは、Leonardo Aiで利用できるモデルが一覧になっています。写実的なもの、イラスト、3Dアニメ風、など様々な種類があります。無料版の場合は一部利用制限があります。

Leonardo Ai の基本的な機能8つ

基本的には、機能をサイドバーから選択して使用します。

Leonardo Aiの主な機能は以下の通りです。

  • 「Image Generation」…画像生成
  • 「Motion」…画像を動画にする
  • 「Realtime Canvas」…落書きをリアルタイムでイラスト、写真化する
  • 「Inpaint」…ブラシで選択した画像の一部分だけをテキストで編集する
  • 「Realtime Gen」…待ち時間ゼロで、プロンプトを入力しながらリアルタイムで画像生成を進める
  • 「Canvas Editor」…画像の中の選択部分に要素を追加したり、背景を追加したりする
  • 「Texture Generation」…3Dモデルにテクスチャ(模様や質感)

続けて、それぞれについて使い方などを詳しくご紹介します!

❶「Image Generation」(画像生成)

Image Generation(イメージジェネレーション)は基本の画像生成です。Text to Image(テキストから画像生成)とImage to Image(既存の画像を元にした画像生成)が利用できます。それぞれの方法をご紹介します。

Text to Image(テキストから画像生成)

上の入力フォームに作りたい画像のイメージをテキストで入力します。

◎矢印で示したサイコロのマークをクリックすると、ランダムでプロンプト(画像のイメ=じのテキスト)が生成されます。何も思いつかない時は活用してみてください。

この時必要に応じて、以下の設定も可能です。

  • モデル選択(写真風、アニメ風、ドット絵風など)
  • スタイル選択
  • Add Elements…モデルに追加する要素。画像のイメージをより突き詰めたい時に。
  • Add Negative Prompt…画像に含めたくない要素や特定のオブジェクトを入力(例:low quality, humanなど)

さらに、左側のサイドバーから以下の項目も選択できます。

  • 生成する枚数
  • 画像のサイズ
  • 画像の比率
  • Guidance Scale…入力したプロンプトにどれほ忠実に従うか

2. [Generate]をクリック

消費トークン数が表示されます。(今回は8トークン)

3. 画像が生成される

[Generation History]タブから全ての生成画像の履歴を確認できます。

Image to Image(既存の画像を元にした画像生成)

Image to Imageは、既存の画像を読み込ませて新たな画像を生成する機能です。

①の「Image Guidunce」タブを開き、②をオンにします。そして、③に生成する画像の元となる画像をアップロードします。

今回は例としてこちらの女性の画像をアップしました。これを金髪の女性に変えていきます。

アップした画像の要素をどれくらい受け継ぐかは「Strength」から数値を調整します。大きすぎたり小さすぎたりするとうまくいかないので、何度か試しながら調整するのがおすすめです。

この後は先ほどの「Text to Image」とほとんど同様の流れで、プロンプトの入力やサイズ、枚数の調整などを行い、[Generate]をクリックします。

実際に生成された画像がこちら。少々イメージは変わってしまいましたが、構図や髪型などの要素は受け継がれていることがわかります。

このようにImage to Imageは、元の画像を部分的に細かく調整したい時や、画像の質感、色味などを変えたい時に重宝する機能です。

❷「Motion」(画像の動画化)

Motion(モーション)では、LeonardoAi上で生成した画像を動かして、短い動画にできます。例として先ほど生成した画像を使っていきます。

まずはホーム画面から「Personai Feed」を開きます。

動画にしたい画像を選んでクリックします。

画像の詳細が表示されるので、[Image to Motion]をクリックします。

このまま[Generate]をクリック。動画生成は一回につき25トークン消費します。

数秒待って、Personal Feedを確認すると動画が追加されています。

好きな方法で保存、共有します。実際に生成された動画がこちらです。

一貫性が高く、比較的クオリティも高いと言えるのではないでしょうか。

❸「Realtime Canvas」(落書き+テキストからリアルタイムで画像生成)

Realtime Canvas(リアルタイムキャンバス)は、落書きをリアルタイムで画像に変換する機能です。

落書き+テキストの指示」で、描きたい画像に近づけていきます。続いて使い方をご紹介します。

まずは基本的な操作を確認していきます。

左側のバー(①)から、

  • ブラシ太さ
  • ブラシの色
  • 消しゴム
  • 画像のアップロード(Image to Imageが可能)

ができます。下の②からは、

  • テキストの指示(プロンプト)の入力
  • どれほどプロンプトに従うかの強度(Creativity Strength)
  • スタイル

の選択が可能です。続いて使い方を見ていきます。

ブラシで絵を描くと、右側にリアルタイムでAI画像が表示されます。画像の例はまず背景を白色で塗りつぶしてから丸を何個か描き、プロンプトに「apples」とだけ入力しています。

絵を書き足したり、プロンプト入力を増やす・減らすなどしながら、理想の画像に近づけていきます。

ちなみに、オブジェクトを選択して配置を変えることも可能。

バラバラだったりんごを中心に集めることもできます。

生成した画像は右上のDownloadまたは右クリックで可能です。

❹「Inpaint」(画像の一部分を選択して画像生成)

Inpaint(インペイント)は先ほどのRealtaime Canvasの画面から使います。ブラシで塗った一部分だけにAI画像生成を施せます。使い方を見ていきましょう。

まず上部の「Inpaint」タブに切り替えます。

書き換えたい部分をブラシで塗り、下部の入力フォームに加えたい要素などをテキストで入力します。

真ん中のリンゴを黒く塗りつぶして、「a black cat(黒猫)」と入力しました。

もちろん既存の画像を用いた加工も可能です。この例ではマスクを追加しています。

❺「Realtime Gen」(テキストを入力しながらリアルタイムで画像生成)

Realtime Genは、先ほどのRealtime Canvasのテキスト版です。入力していくとリアルタイムでどんどん画像が生成されていきます。

使い方は簡単で、入力フォームに作りたい画像のイメージを入力していくだけです。右側のバーを調整すると、アニメ風になったり油絵風になったりします。

ただ、生成画像のクオリティはどうしても落ちてしまうので、Realtime Genでプロンプトの練習→最終的なプロンプトをImage Generationに入力して画像生成という流れがおすすめです。

❻「Canvas Editor」(画像の一部分を選択して画像生成)

Canvas Editor(キャンバスエディター)はInpaintと似た機能で、画像の一部分を選択して生成AIで加工できます。

Canvas Editorは、画像の真ん中の枠線(フレーム)内で画像生成を行います。手順は以下の通りです。

  1. 任意の画像をアップロードする(左側のバー)
  2. まずは画像生成を行いたい(要素を追加したり変更したい)エリアにフレームを移動させる
  3. 要素を追加したり変更したいことをテキストで入力する

Canvas EditorはInpaintと異なり、広い範囲での要素の追加が得意です。例えば画像のように選択し、プロンプトは「background」と入力すると、以下のように背景が延長されます。

1/4〜4/4まで4パターン生成され、4トークンを消費します。

なお、Inpaintと同じように、ブラシで一部分を塗って、要素を追加したり削除したりすることも可能です。

参考サイト:Leonardo.AIのCanvas Editor|owlet_notes99.9

❼「Texture Generation」(3Dモデルのテクスチャを追加)

Texture Generation(テクスチャジェネレーション)では3Dモデルの生成が可能です。既存のUVマップ(テクスチャを座標で示すマップ)を理解できるため、特にゲームや他のアプリのテクスチャリングに最適な機能です.。3Dモデル(.OBJ形式)をアップロードすると、ペンキで色を塗るように、そのモデル全体にテクスチャを追加できます。例えば、猫の3Dモデルがあれば、その毛の色や、毛並みの質感を変えたり、模様をつけたりすることができます。

またこれをテキストプロンプトの入力で行うことができます。AIが指示に合ったデザインのテクスチャを自動的に作って、3Dモデルに貼り付けてくれるということです。

これによって、例えば「夏っぽい」や「宇宙風」など、様々な雰囲気を持つモデルを作成できます。

作成するテクスチャには、アルベド(色情報)、法線(凹凸情報)、粗さ、深さ、ディスプレースメントマップが含まれます。さらに、これらのテクスチャ情報はダウンロードでき、Blender、Unityなどのツールで使える形式に統合できます。

(英語の解説動画です)

❽「Remix」(世界中のユーザーのプロンプト呪文をコピー)

Remix(リミックス)は、コミュニティ上で公開されている世界中のユーザーが生成した画像と、入力したテキストプロンプトに基づいてリミックスを行い、新しい画像を生成する機能です。自分でプロンプトを考える手間が省けるので非常に便利で、画像生成初心者にもおすすめの機能です。

使うにはまず、ホーム画面からCommunity Feedを開きます。

参考にしたい、元になる画像を選択します。

[Remix]をクリックします。

自動的に画像生成の画面に移動します。入力フォームには、先ほど選んだ画像が生成された際に使われたプロンプトが自動的に入力されています。

ここに自分が追加したい要素をテキストで追加したり、ネガティブプロンプトを追加したりできます。あまり変えすぎるとイメージがかけ離れてしまうので、慎重に行うのがおすすめです。

Leonardo Ai は商用利用できる?

Leonardo Aiは商用利用可能です。公式のFAQに以下のような記載があります。

プラットフォームによって生成された画像を商業目的で使用できますか?

はい、プラットフォームによって生成された画像を商用目的で使用できます。これは、無料ユーザーが作成した画像にも当てはまります。

Frequently Asked questions – Nextra

また、生成したコンテンツの所有権をユーザーに譲渡しています。

Leonardo AI を使用して生成されたコンテンツの所有者は誰ですか?

当社のサービス利用規約のセクション 3a に従って、サービスに提供されるすべての入力はお客様の所有物となります。さらに、Leonardo.AI は、ユーザーの入力に基づいてサービスによって生成および返された出力に対するすべての権利、権原、利益をユーザーに譲渡します。したがって、Leonardo AI プラットフォームのユーザーは、プラットフォームを使用して生成したすべてのコンテンツを所有することになります。

Frequently Asked questions – Nextra

今後変更があるかもしれないので、情報の更新を定期的に確認しましょう。

Leonardo Ai 有料版の料金プランとアップグレード方法

Leonardo Aiは基本的に無料で使えますが、もし無制限に使いたい、ハイグレードなモデルを使用したい、という場合には有料プランに加入する必要があります。プランの概要は以下の通りです。

FreeApprentice StandardApprentice StandardApprentice Standard
無料10ドル/月24ドル/月48ドル/月
毎日150トークン月8,500トークン無制限無制限

※最新情報は公式サイトをご参照ください。

アップグレードの手順は以下の通りです。

ダッシュボードの[Upgrade]をクリックして、プランを選択します。

支払い情報を入力します。支払いはカードで、JCB、VISA、MasterCard、アメリカンエキスプレスが使えます。

Leonardo Ai で生成画像を非公開にする方法

Leonardo Aiでは、生成された画像がデフォルトでコミュニティに公開され、他のユーザーでもリミックスしたりコピーしたりできます。これを非公開にするには、プライベートモードに設定する必要がありますが、この機能は有料プラン加入者のみ利用可能です。

無料ユーザーの場合、生成した画像は全てコミュニティで世界中に公開されるため、生成画像の内容や使用には注意してください。

画像生成時の画面のサイドバーから、「Public Image」(パブリックイメージ)をオンにすると非公開にできます。

参考:Private & Public Images | Leonardo.Ai Help Center

Leonardo Ai で画像生成を楽しもう!

Leonardo Aiの最新機能についてご紹介しました。様々な機能やモデルを使いこなして、AIとの刺激的な創作活動を楽しんでみてはいかがでしょうか?

生成AIについての詳しい資料はこちら

生成AIについて独自にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
2023年の生成AIトレンドから2024年のAI動向予想まで、活用例を含めてご紹介しています。

この記事を書いた人

Ayuka
Ayuka

2023年3月〜オートロに従事し、現在は主にAI系の記事制作と公式X(@autoro_io)の運用を担当。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。趣味は日本全国のグルメマップを作ることで、行ってみたいお店の数が全国3000を突破しました。新潟生まれ新潟育ち。