kintone(キントーン)とは?できること・できないこと|活用事例や導入のポイントも解説

kintoneは、プログラミング知識不要で、誰でも簡単に業務アプリを作成・カスタマイズできる、クラウドベースの業務改善プラットフォームです。今回は、kinotneの概要から、kintoneでできること・できないこと、導入メリット・デメリットや、導入が向いている企業・向いていない企業の特徴など、kintoneの導入を検討する際に必要な情報を詳しく解説します。

◎2024年5月9日追記:活用事例などを追加し、記事全体の内容を更新しました。

こんな人におすすめの記事です
  • kintoneで何ができるのか知りたい
  • kintoenでできないことや導入デメリットを知りたい
  • 自社がkintoneの導入に向いているかどうか知りたい

kintoneとは業務効率化を促進するクラウドサービス

kintone(キントーン)は、サイボウズが提供するクラウドベースの業務改善プラットフォームです。プログラミング知識不要で、誰でも簡単に業務アプリを作成・カスタマイズできるのが特徴です。Excel感覚で操作できるため、業務部門でも直感的に利用でき、自社の業務フローに合わせたシステム構築が可能です。

kintoneは単なるアプリ開発ツールではなく、情報共有やコミュニケーションの活性化もサポートします。データの一元管理、コメント機能、チャット機能などを通じて、チーム内の連携を強化し、業務効率を大幅に向上させることができます。

kintoneで欲しい機能アプリの自社開発ができる

kintoneは、プログラミング知識がなくても、必要なパーツをドラッグ&ドロップするだけで、業務に合わせたアプリをノーコードで開発することができます。そのため、自社で欲しい機能のアプリを自由に開発することが可能です。

ExcelやCSVからのデータベース生成

既存のExcelやCSVファイルにあるデータを、kintoneのデータベースに取り込むことができます。顧客情報や在庫情報など、すでにまとまっているデータを活用することで、簡単にデータベース化できます。これにより、データの共有や検索、集計などが容易になり、業務効率が向上します。

kintoneアプリストアのテンプレート活用

kintoneアプリストアには、様々な業種や業務に合わせたテンプレートアプリが用意されています。これらのテンプレートをベースに、自社のニーズに合致するようにカスタマイズすることで、効率的にアプリ開発を進めることができます。

これにより顧客管理、案件管理、プロジェクト管理、日報管理など、自社のニーズに合ったテンプレートを選択し、カスタマイズできます。

業務に合わせたアプリのカスタマイズ

kintoneはドラッグ&ドロップの直感的な操作で、アプリの入力画面や表示項目、ワークフローなどを自由にカスタマイズできます。具体的には、フォーム、リスト、レポート、チャートなど、豊富なパーツをカスタマイズできます。

kintoneのパーツのカスタマイズ例

フォームデータ入力のための画面。項目の追加・削除、入力形式の設定、
バリデーションの設定など
リスト(一覧画面)列の追加・削除、ソート・フィルタの設定、集計機能の設定など
レポートグラフの種類、表示項目の設定、集計方法の設定など
ガントチャートグラフの種類、表示項目の設定、集計方法の設定など
※ガントチャート…プロジェクトのタスクやスケジュールを可視化するための時間軸上のバーのグラフ

これらのパーツを組み合わせて、業務に最適なアプリを自由にカスタマイズすることができます。

参考:kintone ヘルプ – アプリの設定

kintoneで情報共有とコミュニケーションを改善できる

kintoneは、コミュニケーションスペースと呼ばれる掲示板機能によって、チームメンバー間での情報共有とコミュニケーションを活性化することができます。

コミュニケーションスペース

コミュニケーションスペースは、チームメンバー同士が自由に情報交換や議論を行うことができる掲示板です。テキスト、画像、ファイルなどを投稿することができ、スレッド機能によってトピックごとに整理することができます。また、@メンション機能や「いいね!」機能を使って、他のユーザーに通知したり、共感を示したりすることができます。

kintoneのコミュニケーションスペースの活用例

  • プロジェクトに関する情報共有や議論
  • 業務上の質問や相談
  • 雑談やイベント告知
  • ナレッジ共有

ユーザーや組織ごとのアクセス制限

kintoneは、コミュニケーションスペースと詳細に設定可能なアクセス制限機能によって、情報共有とコミュニケーションを改善することができます。具体的には、アプリケーション/フィールド/レコード単位で、組織/グループ/ユーザー単位でアクセス権限を設定できます。これによりチームワークの向上、業務効率化、情報セキュリティの強化を実現することができます。

※「フィールド」と「レコード」:
フィールドとは、kintoneアプリ上の「レコード」を構成する項目のこと。「レコード」とは、アプリのフォームの、各フィールドに入力したデータを集約したもの。具体的には、例えば顧客情報を管理するアプリの場合、会社名や部署名、担当者名などの項目(フィールド)の情報を集約した1つの「レコード」=1件の顧客情報となる。

  • kintoneのレコードの例:レコード(顧客情報)1件
会社名フィールド部署名フィールド担当者名フィールド
オートロ株式会社セールスおおとろ
参考:レコード | kintone ヘルプ 

kintoneのユーザー/組織ごとのアクセス制限の活用例

  • 営業部のみが閲覧できる顧客情報
  • 経理部のみが編集できる経費精算データ
  • 役員のみが閲覧できる機密情報

参考:見せられないデータが増えてきたら、アクセス権を使おう |kintoneの歩き方

kintoneで業務プロセスのクラウド化ができる

kintoneは、ワークフロー設定機能によって、業務プロセスをクラウド上で自動化することができます。申請承認、タスク管理、データ連携など、様々な業務プロセスを効率化することができます。

ワークフロー設定

ワークフロー設定では、各ステップにおける処理内容を自由に設定することができます。条件分岐や並行処理などの高度な設定も可能で、複雑な業務プロセスにも対応することができます。

データの集計と可視化

kintoneは、データの集計と可視化機能によって、業務データを分析し、可視化することができます。グラフや表などを使って、データを分かりやすく表示することで、業務の改善に役立てることができます。

kintoneで拡張性に優れた独自のカスタマイズができる

kintoneは標準機能だけでも十分な機能を備えていますが、プラグインや外部連携サービスを活用することで、さらに機能を拡張し、自社の業務に最適なシステムを構築できます。

​プラグインによる機能強化

kintoneプラグインは、kintoneの機能を拡張するための追加プログラムです。kintoneのプラグインには、サードパーティのものとサイボウズ公式のものがあります。

kintoneアプリストアには、様々なプラグインが公開されており、無料で利用できるものから有料のものまで、幅広い選択肢があります。

無料プラグインで効率化

kintoneアプリストアでは、無料で使えるプラグインが多数公開されています。例えば、以下のようなプラグインがあります。

  • 一覧テキスト絞り込み検索プラグイン

kintoneの一覧画面で、レコードを簡単に絞り込める検索窓を追加するプラグインです。

  • フィールド情報取得プラグイン

kintoneアプリに設定されているフィールド情報を、一覧形式で確認できるプラグインです。

  • ルックアップアプリ表示プラグイン

ルックアップ(他のアプリの登録情報を参照しデータを取得またはコピーできる機能)のフィールドで参照するアプリを、一覧画面に直接表示するプラグインです。

  • 入力値チェックプラグイン

レコード登録や編集時に、入力値の形式や範囲などをチェック、フィールドに入力した値が郵便番号などのフォーマットに一致しない場合、エラーを表示するプラグインです。

  • イベントカレンダープラグイン

kintoneのレコードを、カレンダー形式で表示するプラグインです。具体的には以下のような機能を利用できます。

  • 月次カレンダー/週次カレンダー/日次カレンダーの切り替え
  • カレンダー上でイベント日時の変更
  • カレンダー上での、イベントの開始から終了までの期間の確認
  • プロセス管理と連携した、イベントの進捗状況の確認
イベントカレンダープラグイン – cybozu developer network 

操作性とデザインの向上

kintoneの操作性やデザインを向上させるプラグインもあります。例えば、以下のようなプラグインがあります。

  • カレンダーPlus​

kintoneのスケジュール管理機能を拡張し、ガントチャートやカレンダー表示など、様々な形式でスケジュールを表示できます。

  • フォームブリッジ​

kintoneの入力フォームをカスタマイズし、より使いやすく、見やすいフォームを作成できます。

  • カンタンマッププラグイン​

kintoneのデータに位置情報を追加し、地図上に表示できます。

​外部連携サービス

kintoneは、APIを通じて他のクラウドサービスや業務システムと連携することで、データの連携や業務の自動化を実現できます。

下記記事ではkintoneのAPI連携について詳しく解説しています。

kintoneのAPI連携で業務効率化!設定方法と活用事例もあわせて解説

他のクラウドサービスとの連携

kintoneは、API連携により以下のようなクラウドサービスと連携できます。

  • Google Workspace(Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブなど)
  • Salesforce
  • Slack
  • LINE WORKS
  • Microsoft Teams
  • HubSpot
  • Trello
  • マネーフォワードクラウド
  • freee
  • 弥生会計

kintoneは、自動化ツールのRPAなどを活用することで、スムーズな外部連携が可能です。kintoneのRPA連携に関しては、後ほど詳しく解説していきます。

kintoneの外部連携のメリット

  • 複数のシステム間でデータを連携することで、データの二重入力を削減できる
  • システム間でデータを連携することで、データ入力作業や転記業務を自動化できる
  • 複数のシステムの情報を統合できる

kintoneでできる業務アプリの作例

kintoneは、業種や規模を問わず、様々な業務アプリを作成できる柔軟なプラットフォームです。ここでは、kintoneで実現できる業務アプリの作例をいくつかご紹介します。

営業支援アプリ

営業支援アプリを作成すれば、顧客情報、案件情報、商談履歴などを一元管理し、進捗状況や売上予測を可視化できます。

プロジェクト管理アプリ

プロジェクト管理アプリでは、プロジェクトの計画、タスク管理、進捗管理を行い、チームメンバーとの情報共有とコミュニケーションを円滑にすることができます。

顧客サポートアプリ

顧客サポートアプリは、問い合わせ対応履歴や顧客情報を管理し、対応状況の可視化と迅速な対応を実現します。

人事管理アプリ

人事管理アプリでは、従業員情報、勤怠管理、評価管理など、人事関連業務をシステム化できます。

経費精算アプリ

経費精算アプリは、経費精算申請、承認ワークフローを電子化します。

在庫管理アプリ

在庫管理アプリは、在庫数のリアルタイム把握、発注点管理や在庫切れ防止など、在庫管理業務をサポートします。

日報管理アプリ

日報管理アプリは、日報の入力、共有、管理を容易にし、業務の進捗状況の把握を支援します。

その他

その他にも、以下のような業務アプリを作成できます。

  • 見積書作成アプリ
  • 契約書管理アプリ
  • アンケート管理アプリ
  • 設備管理アプリ
  • 採用管理アプリ

kintoneアプリストア

kintoneアプリストアには、上記のような業務アプリのテンプレートが豊富に用意されています。テンプレートをカスタマイズすることで、自社の業務に合わせたアプリを簡単に作成できます。

kintoneででできることの目的別一覧

kintoneでできることを見逃して、導入を先送りにするのは勿体ないことです。そこで今回は以下の目的別に、kintoneでできることを見ていきましょう。

  • ​顧客・案件管理
  • ​プロジェクト管理
  • ​社内情報管理・ナレッジ共有
  • ​業務効率化・自動化
  • ​スケジュール管理
  • ​在庫管理
  • その他の目的

それぞれについて、順番に詳しく解説していきます。

​顧客・案件管理

kintoneは、顧客情報や案件情報を一元管理し、営業活動の効率化を支援します。顧客とのやり取りや案件の進捗状況を可視化することで、営業チームの生産性向上や成約率アップに貢献します。

顧客情報や案件情報をデータベース化して一元管理

kintoneでは、顧客情報や案件情報をデータベース化して一元管理できます。顧客の基本情報、連絡先、過去の取引履歴、案件の進捗状況、見積もり、契約書など、必要な情報を一箇所に集約することで、情報共有がスムーズになり、業務効率が向上します。

進捗状況や履歴を可視化

kintoneでは、案件の進捗状況や履歴をグラフやチャートで可視化できます。案件ごとの進捗状況や、営業担当者ごとの実績などを一目で把握できるため、営業活動の進捗管理や問題点の早期発見に役立ちます。

案件ごとのタスク管理やスケジュール管理

kintoneでは、案件ごとにタスクを作成し、担当者や期限を設定できます。タスクの進捗状況も管理できるため、案件の進捗管理やタスクの漏れ防止に役立ちます。また、kintoneのカレンダー機能を活用すれば、案件ごとのスケジュール管理も容易です。

営業活動の効率化

kintoneを活用することで、営業活動の効率化を実現できます。具体的には以下のような業務を効率化できます。

  • 顧客情報の検索
  • 案件情報の入力
  • 見積書や請求書の作成
  • メールの送信
  • 営業日報の作成

kintoneは、営業活動に必要な情報を一元管理し、業務プロセスを自動化することで、営業担当者の負担を軽減し、より多くの時間を顧客とのコミュニケーションや営業活動に充てることができます。 

​プロジェクト管理

kintoneは、プロジェクトの計画から進捗管理、課題管理、情報共有まで、プロジェクト管理に必要な機能を網羅しています。チームメンバーとの円滑なコミュニケーションを促進し、プロジェクトの成功率向上に貢献します。

プロジェクトの計画、進捗、課題などを管理

kintoneでは、プロジェクトの計画、進捗状況、課題などを一元管理できます。プロジェクトの目標、スケジュール、予算、タスク、担当者、進捗状況、課題などを可視化することで、プロジェクトの進捗管理や問題点の早期発見に役立ちます。

タスクの割り当てや進捗状況の確認

kintoneでは、プロジェクトのタスクを細分化し、各タスクをチームメンバーに割り当てることができます。タスクの期限や進捗状況も管理できるため、プロジェクトの進捗管理やタスクの漏れ防止に役立ちます。

チームメンバーとの情報共有

kintoneでは、プロジェクトの情報やドキュメントをチームメンバーと共有できます。コメント機能やチャット機能を活用することで、チームメンバーとのコミュニケーションも円滑に行えます。

プロジェクトの成功率向上、人的リスク防止

kintoneを活用することで、プロジェクトの成功率を向上させることができます。プロジェクトの進捗状況や課題を可視化し、チームメンバーとの情報共有を促進することで、プロジェクトの遅延や予算超過などのリスクを軽減できます。

​社内情報管理・ナレッジ共有

kintoneでは、ファイルやドキュメントを一元管理し、セキュリティの高い情報共有ができます。コミュニケーションスペースを活用することで、ナレッジの共有やディスカッションを促進し、組織全体の知識レベル向上に貢献します。

ファイルやドキュメントを一元管理

kintoneでは、ファイルやドキュメントをアプリに添付したり、kintone上で直接作成・編集できます。ファイルの種類やサイズに制限がなく、様々な形式のファイルを管理できます。また、バージョン管理機能により、ファイルの変更履歴を追跡することも可能です。

アクセス権限の設定でセキュアな情報共有

kintoneでは、ユーザーや組織ごとにアクセス権限を設定できます。特定のユーザーやグループにのみアクセスを許可したり、閲覧のみ、編集可能など、権限レベルを細かく設定できます。これにより、機密情報や個人情報などを安全に管理できます。

コミュニケーションスペースでの情報共有やディスカッション

kintoneのコミュニケーションスペースでは、お知らせや議事録、プロジェクトの情報などを共有したり、ディスカッションを行うことができます。コメント機能やいいね!機能を活用することで、活発なコミュニケーションを促進できます。

業務ノウハウの蓄積と共有

kintoneを活用することで、業務ノウハウを組織内で共有し、属人化を防ぐことができます。例えば、過去のプロジェクトの成功事例や失敗事例、業務マニュアルなどをkintoneに蓄積することで、新入社員の教育や業務の標準化に役立ちます。

​業務効率化・自動化

kintoneは、ワークフローの自動化やデータの集計・分析機能などを通じて、業務効率化や自動化を支援します。ルーチンワークを自動化することで、時間短縮や生産性向上を実現できます。

ワークフロー設定で申請・承認プロセスを自動化

kintoneでは、ワークフロー機能を使って、申請・承認プロセスを自動化できます。例えば、経費精算申請や休暇申請、稟議申請などのワークフローをkintoneで設定することで、申請から承認までのプロセスを自動化し、承認漏れや処理の遅延を防ぐことができます。

データの集計や分析で業務改善

kintoneでは、蓄積されたデータをグラフやチャートで可視化したり、集計・分析することができます。例えば、営業実績や顧客データ、プロジェクトの進捗状況などを分析することで、業務の課題や改善点を見つけ出し、業務改善につなげることができます。

ルーチンワークの自動化で時間短縮

kintoneでは、kintoneプラグインや外部連携サービスを活用することで、ルーチンワークを自動化できます。例えば、データの入力や転記、メールの送信、ファイルの変換など、定型的な作業を自動化することで、時間短縮やヒューマンエラーの防止を実現できます。

​スケジュール管理

kintoneは、個人のスケジュール管理からチームのスケジュール管理、会議やイベントの予定調整まで、幅広いスケジュール管理ニーズに対応できます。リソースの有効活用やスケジュール調整の効率化に貢献します。

個人のスケジュールやチームのスケジュールを管理

kintoneでは、個人のスケジュールやチームのスケジュールをカレンダー形式で管理できます。予定の種類やステータス、担当者などを設定でき、視覚的にスケジュールを把握できます。また、kintoneのカレンダーは、GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの同期も可能です。

会議やイベントの予定調整

kintoneでは、会議やイベントの予定調整を効率的に行えます。参加者の空き状況を確認しながら、最適な日時を調整できます。また、kintoneのワークフロー機能を活用すれば、会議室の予約や参加者への通知なども自動化できます。

リソースの有効活用

kintoneでは、会議室や備品などのリソースの予約状況を管理できます。リソースの空き状況を可視化することで、リソースの有効活用や重複予約の防止に役立ちます。

​在庫管理

kintoneは、在庫数のリアルタイム把握や発注点管理など、在庫管理業務を効率化できます。在庫切れや過剰在庫を防ぎ、適正在庫の維持に貢献します。

在庫数のリアルタイム把握

kintoneでは、在庫数をリアルタイムで把握できます。入庫や出庫の情報をkintoneに入力することで、常に最新の在庫状況を把握できます。また、kintoneのグラフ機能を活用すれば、在庫数の推移を視覚的に確認することも可能です。

発注点管理や在庫切れ防止

kintoneでは、発注点管理機能を使って、在庫切れを防止できます。商品ごとに発注点を設定しておけば、在庫数が発注点に達した際に自動的に通知を受け取ることができます。これにより、タイムリーな発注が可能になり、在庫切れを防ぐことができます。

在庫管理の効率化

kintoneを活用することで、在庫管理業務を効率化できます。例えば以下のような業務を効率化できます。

  • 在庫数の確認
  • 入庫・出庫処理
  • 発注処理
  • 棚卸業務

kintoneは、在庫管理に必要な情報を一元管理し、業務プロセスを自動化することで、在庫管理業務の負担を軽減し、正確な在庫管理を実現できます。

その他の目的

kintoneは汎用性が高く、様々な業務アプリを作成できるため、上記で紹介した以外にも、以下のような目的で活用できます。

日報管理

kintoneの日報管理アプリを使えば、日報の入力、共有、管理が容易になります。業務内容や進捗状況、課題などを日報に記録することで、チーム内での情報共有や業務の進捗管理に役立ちます。また、日報のテンプレートを作成することで、入力の手間を省くことができます。

経費精算

kintoneの経費精算アプリを使えば、経費精算申請や承認ワークフローを電子化できます。交通費や出張費などの経費をkintoneに入力し、申請・承認プロセスを自動化することで、経費精算業務の効率化やペーパーレス化を実現できます。

アンケート管理

kintoneのアンケート管理アプリを使えば、アンケートの作成から回答の収集、集計、分析までを一元管理できます。顧客満足度調査や社内アンケートなど、様々なアンケートを実施し、結果を分析することで、業務改善やサービス向上に役立てることができます。

設備管理

kintoneの設備管理アプリを使えば、設備の点検履歴や修理履歴などを管理できます。設備の稼働状況や故障状況を把握することで、予防保全や設備投資の計画に役立てることができます。

採用管理

kintoneの採用管理アプリを使えば、応募者情報や選考状況などを管理できます。応募者の情報を一元管理し、選考プロセスを可視化することで、採用業務の効率化や採用ミスの防止に役立てることができます。 

kintoneのプラグインや外部連携の利用は「スタンダードコース」で

kintoneの機能をさらに拡張し、業務効率化やシステム連携を実現するためには、プラグインや外部連携サービスの活用が不可欠です。kintoneには「ライトコース」と「スタンダードコース」の2つのプランがありますが、プラグインや外部連携サービスを利用できるのは「スタンダードコースのみとなります。

kintoneのスタンダードコースでのみ利用できる機能

​プラグイン

kintoneアプリストアで公開されている様々なプラグインを利用できます。業務効率化や機能拡張、デザインカスタマイズなど、様々なニーズに対応したプラグインが豊富に用意されています。

​外部連携サービス

kintoneには豊富なAPI機能が備わっており、他のクラウドサービスや業務システムと連携できます。Google WorkspaceやOffice 365、Dropbox、Salesforceなど、様々なサービスとの連携が可能です。

kintoneのスタンダードコースの料金

kintoneスタンダードコースの料金は、初期費用は無料で、基本的には1ユーザーあたり月額1,500円です。ユーザー数や、セキュリティや追加容量などのオプション、有料の拡張機能の購入などにより利用料金は異なります。

またスタンダードコースは30日間の無料お試しも利用可能です。

kintoneのスタンダードコースとライトコースの違い

スタンダードコースライトコース
料金月額1,500円/ユーザー月額780円/ユーザー
契約可能なユーザー数5ユーザー〜5ユーザー〜
外部サービスとの連携、プラグイン×
作成できるアプリ数1000個200個
サポートメール・電話・チャットメール・電話・チャット
最新情報は公式サイトをご参照ください。

ライトコースは、kintoneの基本機能を利用できるプランです。ただし、プラグインや外部連携サービスは利用できず、kintone内の機能のみの利用が想定されているプランです。また、ユーザー数やデータ容量にも制限があります。

kintoneのアプリ作成だけでは機能が足りないときの対処法

kintoneはノーコードで簡単にアプリ開発ができることが魅力ですが、複雑な機能や高度なカスタマイズが必要な場合は、kintone単体では対応できないことがあります。

そのような場合は、サードパーティ製のkintoneのプラグインや外部連携サービスの活用に加え、RPAの導入がおすすめです。RPA (Robotic Process Automation)とは、パソコン上で行う作業を自動化できるソフトウェアロボットです。RPAについて詳しくは下記記事をご参照ください。

RPAとは?メリットや導入事例までわかりやすく解説【初心者向け】

RPAによる自動化のメリットは、作業工数の削減、生産性の向上、ヒューマンエラーの削減、データの正確性の向上などが挙げられます。

では具体的に、kintoneとRPAの連携でどんなことができるのか、活用事例とあわせて見ていきましょう。

kintone × RPAの連携でできること

kintoneとRPAを連携させることで、業務効率化や自動化の可能性が大きく広がります。kintoneとRPAの連携でできることの例は以下の通りです。

​kintoneの操作自動化

データ入力

RPAを使って、他のシステムから取得したデータやExcelファイルのデータをkintoneに自動入力できます。

データ抽出

kintoneに蓄積されたデータをRPAで抽出し、ExcelファイルやCSVファイルに出力したり、他のシステムに連携したりできます。

レポート作成

kintoneのデータをもとに、RPAで自動的にレポートを作成できます。

画面操作の自動化

kintoneの画面操作(ボタンクリック、画面遷移など)をRPAで自動化できます。

​kintoneと他のシステムの連携

データ連携

RPAを使って、kintoneと他のシステムとの間でデータ連携を自動化できます。例えば、受注システムから受注データを取得し、kintoneの案件管理アプリに自動入力したり、kintoneの顧客情報をCRMシステムに連携することができます。

システム操作

RPAを使って、他のシステムの操作を自動化し、kintoneと連携させることができます。例えば、メールソフトからメールを送信したり、ファイルサーバーからファイルをダウンロードすることができます。

​業務プロセスの自動化

kintoneのワークフロー機能とRPAを組み合わせることで、より複雑な業務プロセスを自動化できます。例えば、kintoneで申請・承認ワークフローを作成し、RPAで承認後の処理を自動化したり、kintoneのデータをもとにRPAで自動的にメールを送信したりできます。

kintone × RPAでかんたん開発&業務効率化!連携事例を紹介

kintone × RPAの活用事例

ここからは、実際にkintoneとRPAの組み合わせによって業務を大幅に改善した事例をご紹介します。今回取り上げるのは、kintoneとRPAのAUTORO(オートロ)の活用事例です。

  • AUTORO(オートロ)とは
AUTOROのホームページ

出典:AUTORO 

Web Auto RobotのAUTORO(オートロ)は、オートロ株式会社が提供する、主にブラウザ上で行う作業を自動化するロボットです。クラウド型のRPAであるため、インストール不要で、さらに、ドラッグ&ドロップの直感的な操作によりノーコードで素早く業務自動化を実現できます。サポート品質No.1の受賞実績を誇る即レスのチャットサポートや、kintoneやSalesforceをはじめとするクラウドツールとのスムーズな連携性が強みです。AUTOROが自動化できる業務の具体例は以下の通りです。

  • Web上の情報収集
  • メールの送受信
  • ROAS(広告コストの回収率)の計算
  • 求人サイトの作業
  • 営業や広告のレポーティング業務
  • 受注データ管理
  • 勤怠システム管理
  • 反社チェック・与信業務
  • 経費管理
  • ECサイトの業務

AUTOROはこれら以外の複雑な業務でも対応可能です。

 

kintone × AUTOROでできること

kintoneとAUTOROを連携させることで、kintoneと各ツールの連携を、AUTOROまたはkintoneを起点として自動で実行することが可能となります。

AUTOROはCRMやチャットツール、各種管理ツールなど様々なクラウドサービスとの連携実績があり、さらにAPIがないシステムの操作も自動化できるため、kintoneのプラグインやiPaaSよりも広範囲の業務をカバーできます。

kintoneとAUTOROを連携させると、具体的に以下のようなことができます。

  • ボタン一つでデータ入力を自動化し、抜け漏れやヒューマンエラーを防止
  • kintoneの標準機能では難しい、大量データのバッチ処理の効率化
  • ワークフローシステムやメッセージアプリと連携させ、稟議・承認フローの一元管理やデータ更新情報を即時通知
  • Excelテンプレートを活用したPDF書類の自動作成
  • 反社チェック業務の自動化

この他にも、kintone × AUTOROの活用方法はアイデア次第で無限大です。続いては実際の活用事例から、kintone × AUTORO導入前の課題や解決策を見ていきましょう。

詳細はこちら

kintone × AUTOROの活用事例

kintone × AUTOROの活用事例:営業リスト作成の自動化

手作業での営業リスト作成は、検索条件の設定、企業情報の収集、リストへの入力など、手作業が多く非常に手間と時間がかかるものです。またこの作業は精神的な負担も大きく、営業担当者の本来の業務に集中できないという課題があります。

そこで、kintoneとAUTOROを連携させることで、営業リスト作成を自動化し、業務効率を大幅に改善することができます。
具体的には、業種、地域、従業員数などの条件を設定し、AUTOROが自動で企業情報を収集します。例えば、東京都内にあるIT業界で従業員数100名以上の企業を検索して、企業名や住所、ホームページのURLなどの情報を取得したのち、kintoneに登録・リスト化する、といった作業を自動化できます。
さらに、スケジュール設定を行えば、AUTOROが設定されたスケジュールに従って自動で作業を実行するため、常に最新の営業リストを維持することができます。

  • kintone × AUTOROの活用事例:営業リスト作成の自動化まとめ
課題・手作業での営業リスト作成に手間と時間がかかり負担
・他の業務に集中できない
kintone × AUTOROの解決策・AUTOROが企業情報の収集、kintoneへの情報登録・リスト化、完了通知まで自動化
・一連の作業をスケジューリングし、自動で定期的に実行
効果・担当者の業務が初めの検索条件設定と、最終確認のみになった
・空いた時間をより重要な業務に充てられるようになった

kintone × AUTOROの活用事例:反社チェック業務の自動化

取引先などの反社チェックは企業にとって欠かせない業務ですが、手作業で行うには非常に時間と手間がかかります。

【2024年最新】反社チェックとは?具体的な方法や対象範囲、緊急時の対処法を徹底解説

そのため、担当者のほとんどの業務時間を反社チェック業務で占めてしまったり、外部業者に依頼しても、その都度コストがかかってしまったりします。またチェックの担当者と他部署との連携も難しく、コミュニケーションコストの発生や、チェック漏れや報告漏れも起こりやすい点も課題といえます。

そこでkintoneとAUTOROを連携させることにより、反社チェックにおけるコミュニケーションコストの削減、業務効率の向上、コンプライアンス強化を実現できます。
具体的には、kintoneに取引先情報を登録する際に、ボタン一つでAUTOROが反社チェックを自動で開始し、チェックの結果をkintoneに自動反映、承認フローもkintone上で完結させます。
チェックの進捗や結果は、kintoneとChatworkなどで自動通知することで個別の連絡が不要になる他、リスクレベルに応じたランク付けも自動で行うことで、確認作業の優先順位付けが容易になります。

  • kintone × AUTOROの活用事例:反社チェック業務の自動化まとめ
課題・反社チェック作業が担当者の業務時間を圧迫
・申請・報告等のコミュニケーションコストの発生
・チェック・報告漏れなどの人的リスク
kintone × AUTOROの解決策・ボタン一つでAUTOROが反社チェックを自動で開始
・チェックの結果のランク付け、kintoneへの反映、完了通知まで自動化
・承認フローもkintone上で完結
効果・コミュニケーションコストの削減
・人的リスク回避によるコンプライアンス強化

kintone × AUTOROによる反社チェック自動化の事例全文はこちら

kintoneでできないこと・難しいこと

kintoneは非常に汎用性が高く、様々な業務に活用できるプラットフォームですが、それ万能ではありません。kintoneの導入を検討する際には、kintoneだけでできることに加えて、できないことや難しいことも理解しておく必要があります。

標準機能の制限

kintoneの標準機能(kintone内の機能のみ)、つまりkintone単体では、以下のようなことができません。

複数アプリをまたいだ集計

kintoneの標準機能では、複数のアプリにまたがってデータを統合したり、集計したりすることができません。

Excelのような編集機能

kintoneはデータベース型のプラットフォームであり、Excelのようなセル単位の編集や複雑な数式計算には対応していません。

専門性の高い基幹システムとの置換

kintoneは、業務アプリを開発するためのプラットフォームであり、専門性の高い基幹システム(ERPや会計システムなど)を完全に置き換えることは難しいです。基幹システムとの連携は可能ですが、基幹システムの機能をkintoneで再現するには、複雑なカスタマイズ開発が必要になる場合があります。

複雑なカスタマイズにはプログラミングスキルが必要

kintoneはノーコードで簡単にアプリ開発ができることが魅力ですが、複雑な機能や高度なカスタマイズが必要な場合は、JavaScriptなどのプログラミング言語の知識が必要になります。

kintoneの導入メリット・デメリット

ここまでで、kintoneを使ってできること、できないことについて確認しました。続いて、kintone導入のメリットとデメリットについても合わせて確認していきましょう。

kintoneのメリット

アプリの簡単作成とカスタマイズ性

kintoneはノーコードでアプリ開発ができるため、プログラミングの知識がなくても簡単に業務アプリを作成・カスタマイズできます。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、自社の業務フローに合わせたアプリを構築できます。

情報の一元管理

kintoneはデータベース機能を備えているため、顧客情報、案件情報、プロジェクト情報など、様々な情報を一元管理できます。情報の一元管理により、情報共有がスムーズになり、業務効率が向上します。

業務効率化

kintoneはワークフロー機能やデータの集計・分析機能などを通じて、業務効率化を支援します。ワークフローの自動化やデータの可視化により、業務プロセスを改善し、生産性を向上させることができます。

コミュニケーションの活性化

kintoneはチャット機能やコメント機能など、コミュニケーション機能が充実しています。チーム内での情報共有やディスカッションが活発になり、コミュニケーションの活性化につながります。

モバイル対応

kintoneはスマートフォンやタブレットからでもアクセスできるため、外出先や移動中でも業務を行うことができます。

コストパフォーマンス

kintoneは初期費用無料で、さらにユーザー数に応じた料金体系であるため、費用を抑えて導入できます。またkintoneはクラウドサービスであるため、サーバーの運用やメンテナンスが不要であることからも、コストパフォーマンスに優れているといえます。

サポート体制

kintoneはカスタマーサポートが充実しており、kintoneの運用などに関する相談は、専門のスタッフが、電話、メール、チャットのいずれかで対応可能です。kintoneの導入前〜導入後の相談は、電話・メール・オンライン・対面で、無料で受け付けています。

またkintoneは国産のサービスであるため、日本語の情報が豊富にあり、安心してサポートを受けられます。海外製のシステムでは、利用者数が多く便利な一方で、日本語の情報やサポートがなかったり、操作画面が英語表記になっていたりする場合も少なくないため、この点も大きなメリットの一つといえるでしょう。

kintoneのデメリット

外部システムとの連携に手間がかかる場合がある

kintoneと他のシステムを連携させるためには、API連携やプラグインの開発が必要になる場合があります。連携するシステムによっては、手間やコストがかかる可能性があります。

拡張機能を利用するとコストが増加する

kintoneの機能を拡張するためには、プラグインや外部連携サービスを利用する必要があります。プラグインや外部連携サービスによっては、追加コストが発生します。

設計を誤るとデータ構造の破綻や動作不良を起こす可能性がある

kintoneは簡単にアプリを作成できる反面、アプリの設計を誤ると、データの整合性が取れなくなったり、動作が不安定になったりする可能性があります。

多くのデータ管理が得意ではない

kintoneは大量データの処理にはあまり向いていません。大量データを扱う場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。

アプリが乱立する恐れがある

kintoneは簡単にアプリを作成できるため、部門やチームごとに独自のアプリを作成してしまい、情報が分散したり、管理が煩雑になる可能性があります。

kintoneの導入に向いている企業・向いていない企業

ここからはkintoneの導入に向いている企業・向いていない企業の特徴をご紹介します。

kintoneは多くの企業にとって業務改善に役立つツールですが、すべての企業に適しているわけではありません。自社の現状と照らし合わせながら、それぞれの特徴について確認してみましょう。

kintoneの導入に向いている企業

kintoneは、その特徴やメリット・デメリットから、以下のような企業に特に適しています。

業務プロセスに合わせてアプリを自社開発したい企業

kintoneは、ノーコードで簡単に業務アプリを開発できるプラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、自社の業務フローに合わせたアプリを構築できます。そのため、既存の業務システムやパッケージソフトでは対応できない独自の業務プロセスを持つ企業や、業務プロセスを頻繁に変更する必要がある企業に適しています。

中小企業・ベンチャー企業

kintoneは、営業、人事、経理など、あらゆる部署の業務アプリを一元管理できるため、情報共有や連携がスムーズに行えます。特に、一人の社員が複数の業務を兼務する企業では、kintoneを活用することで業務効率を大幅に改善できます。

コストを安く抑えたい企業

kintoneは、他の業務システムやパッケージソフトと比較して、導入コストや運用コストを抑えることができます。特に中小企業やベンチャー企業にとっては、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

大規模なデータを扱わない企業

kintoneは、大規模なデータを扱うにはあまり向いていませんが、中小規模のデータであれば十分なパフォーマンスを発揮します。

kintoneの導入に向いていない企業

以下のような特徴を持つ企業は、kintoneの導入を慎重に検討する必要があるかもしれません。

機能をカスタマイズしなくても、既存のSaaSに合わせて、業務プロセスを柔軟に変更できる企業

既に業務プロセスに適したSaaSを導入しており、そのSaaSに合わせて業務プロセスを柔軟に変更できる場合は、kintoneを導入する必要性は低くなります。kintoneは業務プロセスに合わせてアプリをカスタマイズできることがメリットですが、既に最適なSaaSが存在する場合は、kintoneを導入することでかえってシステムが複雑化し、運用コストが増加する可能性があります。

多様な機能やアプリが必要ない企業

kintoneは様々な業務アプリを作成できるプラットフォームですが、シンプルな業務プロセスしか持たない企業にとっては、kintoneの機能が過剰になる可能性があります。kintoneの導入には、アプリ開発や運用にかかる時間やコストが必要です。シンプルな業務プロセスしか持たない企業にとっては、kintoneの導入による効果がコストに見合わない場合があります。

費用対効果が見込めない企業

kintoneの導入には、アプリ開発や運用にかかる時間やコストが必要です。kintoneの導入による効果がコストに見合わない場合は、導入を再検討する必要があります。例えば、kintoneで自動化できる業務が少ない場合や、kintoneの導入によって業務効率化の効果が限定的な場合は、kintoneの導入による費用対効果が見込めません。

大規模なデータを扱う企業

kintoneは大量データの処理にはあまり向いていません。大量データを扱う場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、大規模なデータを扱う企業は、kintone以外の選択肢を検討する必要があります。

kintone頼りの業務改善は危険

kintoneは業務改善に非常に有効なツールですが、kintoneだけに頼りすぎるのは危険です。kintoneはあくまでツールであり、業務改善を成功させるためには、ツールの導入だけでなく、業務プロセスや組織体制の見直し、社員の意識改革など、総合的な取り組みが必要です。

kintoneを有効活用するためのポイント
  • kintoneを導入する前に、業務プロセスをしっかりと見直し、kintoneで解決できる課題を明確にする
  • アプリの乱立を防ぐために、全社的なアプリの管理体制や運用ルールを整備する
  • kintoneの活用方法やメリットを社員にしっかりと理解してもらい、kintoneを活用した業務改善に積極的に取り組んでもらう
  • kintoneを導入した後も、業務プロセスやアプリの改善を継続的に行う

kintoneのできること・できないことを把握して効果的な導入を検討しよう

kintoneの導入を検討する際には、kintoneでできることだけでなく、できないことも理解した上で、自社の業務内容やニーズに合っているかどうかを慎重に検討することが重要です。まずは自社の業務プロセスや課題を見直し、ツールの導入によって何を実現したいのかを洗い出してみましょう。

現在、kintoneでは導入前の無料相談や、スタンダードプランの無料トライアルを提供しています。まずはこちらをチェックしてみるのもおすすめです。

kintoneだけでは実現できない様々な業務の自動化は、AUTORO(オートロ)が叶えます。kintone上の業務効率化や、RPAの活用を視野に入れている方はぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

Ayuka Fujii
Ayuka Fujii

2023年3月〜オートロに従事し、現在は主にAI系の記事制作と公式X(@autoro_io)の運用を担当。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。趣味は日本全国のグルメマップを作ることで、行ってみたいお店の数が全国3000を突破しました。新潟生まれ新潟育ち。