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Sansan × kintone連携で顧客データ管理の課題を解消!その方法を解説します

現代のビジネス環境では顧客データの効率的な管理と活用がますます重要になっていますが、様々な企業が多くの課題に悩まされているのも事実です。
そしてそんな課題への打ち手として有効といえる一つの手段なのが、Sansanとkintoneの連携です。これらを正しく効果的に運用することにより、企業が直面する多くの課題を解消しつつ、業務効率を向上させることができるかもしれません。

この記事ではSansanとkintoneを連携するメリットと、その連携方法を解説していきます。

kintoneとSansanについて

まず、kintoneとSansanについてどういったものなのか、簡単に説明していきます。

kintoneとは

kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が提供しているクラウドサービスで、ビジネスアプリやシステムを手軽に構築できるプラットフォームです。開発の専門知識がなくても企業の業務に適したシステムを容易に作成でき、業務アプリを最短3分で構築できる迅速さが特徴です。現在では、30,000社以上の企業がkintoneを導入しています。

kintoneはアプリの開発に留まらず、効率的なコミュニケーションの実現も可能です。データやコメントを円滑に管理し、業務の効率向上をサポートします。
kintoneを活用すれば、表計算ソフトよりも手頃でありつつ、専門的なシステムよりも柔軟に企業の業務に最適なシステム(アプリ)を構築できます。開発の知識が不要なため、エンジニアを保有していない業務部門でも簡単に直感的な操作で利用でき、作成した業務アプリを素早くチーム内で共有することも可能です。
kintoneは部門に関係なく、さまざまな業務全般で利用でき、例えば案件管理、進捗管理、日報管理など、多岐にわたる業務ニーズに対応可能な優れたツールとなっています。

参考:kintone(キントーン)とは – サイボウズ

【解説】kintoneでできること・できないこと。導入メリット・デメリットとは?

Sansanとは

Sansan(サンサン)は、大企業や中堅企業向けに特化した名刺管理サービスです。
ビジネスシーンでの名刺交換の情報をデジタル化し、顧客情報を一元管理することが可能です。名刺をスキャンすると、その情報が自動的にデジタル化され、クラウド上で安全に管理されます。また、社内での名刺情報の共有や、SalesforceやkintoneなどのCRMツールとの連携が可能です。

Sansanの導入は顧客管理の効率化とマーケティング活動の最適化に役立ちますし、顧客との関係強化、売上向上、業務プロセスの効率化に繋がり、競合との差別化へ効果を発揮します。

参考:Sansan – 営業DXサービス

顧客データ管理におけるよくある課題

では、顧客データの管理において、企業はどのような課題を抱えているのでしょうか?

データの重複・不正確さ

顧客データの重複や不正確な情報の入力は、顧客データ管理における課題として多くの企業が悩まされています。

顧客情報がさまざまなチャネルや部門から入手されるため、同じ顧客に関するデータが重複していたり、更新されていない場合があります。これにより、顧客のプロファイルや行動に関する不正確な情報が生じてしまい、顧客の重要な情報や傾向を把握することが難しくなってしまいます。これは結果としてマーケティング施策や商談品質の低下につながる恐れがあるといえます。

手入力による業務負荷

顧客データ管理における課題として、手作業による顧客情報の入力や更新作業の業務負荷が挙げられます。こういった作業は通常、膨大な時間と労力を必要とし、担当者のリソースを多く費やしているケースが多いです。

また、手入力によるデータ管理は、情報の正確性を確保するために綿密な注意が必要であり、ダブルチェックを実施するなど、さらなるリソースを割いて対応しなければならないケースも多く発生します。加えて、これらの作業は基本的には単純作業であるため、担当者のモチベーション低下や集中力の低下によるヒューマンエラーのリスクを増加させる可能性もあります。

Sansan×kintone連携で課題を解決

様々な課題へ悩まされる顧客データ管理ですが、その多くの課題をSansanとkintoneの連携で解決することができます。

一元管理による効率化で様々な品質を向上

Sansanとkintoneの連携により、顧客情報がSansanから直接kintoneにフィードされ、リアルタイムで更新される一元管理システムが構築されます。これにより、従来は顧客データの管理に時間がかかり、部門間で情報の共有が遅れがちでしたが、このシステムを導入することでその弊害が取り除かれるでしょう。

さらに、顧客情報へのアクセスが容易になり、社内のコミュニケーション改善も期待できます。情報が瞬時に共有されるため、プロジェクトの計画から実行、顧客対応までのスピードが大幅に向上しますし、経営者やビジネスオーナーは顧客満足度の向上と効率的な事業運営の両立が可能になります。

最新情報への自動更新で手作業を削減

顧客情報は、人の動きや商談の進展によって日々変化します。これらの変化に迅速に対応し、情報を常に最新の状態に保つことは、業務の効率化と顧客満足度の向上に繋がります。Sansanとkintoneを連携させることで、名刺情報における変更や更新があった際に自動的に顧客データベースを更新できますし、この自動化は手作業による情報更新作業の削減とヒューマンエラーの減少にも効果を発揮するでしょう。

また、最新の顧客情報を基にビジネス判断をすることは、適切なタイミングでのマーケティング戦略の策定や、パーソナライズされた営業アプローチを可能にします。これにより、ビジネスの最大化と顧客との良好な関係構築が期待できます。

顧客情報の分析・活用でマーケティングの最適化

Sansanとkintoneを組み合わせることで、顧客データの収集と深い分析が可能になります。kintoneの豊富な分析ツールで顧客情報を多角的に分析を行うことでマーケティング施策の最適化ができますし、正確なデータを得て、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションが容易になるでしょう。

Sansanとkintoneのデータ連携の進め方

このように、Sansanとkintoneを連携させることは顧客管理データの課題解決に非常に有効だということがご理解いただけたかと思います。
では、実際にどのように連携させるべきなのでしょうか?この章では、3つの連携方法をご紹介します。

プラグインを使用する方法

Sansanとkintoneの連携を容易に行える、プラグインを使用する連携方法について解説していきます。

プラグイン「Sansan with kintone」について

Sansan with kintoneは、Sansanとサイボウズ株式会社が提供しているkintoneとをAPI連携するプラグインで、Sansanとkintoneを簡単に連携できるツールです。

Sansan with kintoneでできることは、

  • Emailアドレスをキーにして、Sansanとkintoneのデータを一括で紐付け
  • 一度紐付けたkintoneのデータを、Sansanの最新の情報で一括更新
  • kintoneのデータ1件ずつの紐付けや、更新も可能
  • Upsert機能で、取り込み済みデータを更新、未取り込みのデータを新規登録

などがあります。

プラグイン「Sansan with kintone」の導入ステップ

Sansan with kintoneの導入は、比較的簡単に行えるでしょう。
具体的な導入ステップは下記の通りです。

  1. kintone上にSansan連携用アプリを作成
  2. SansanのAPI Keyを発行
  3. cybozu developer networkからSansan with kintoneをダウンロード
  4. プラグイン追加後に「設定」を開き、API Keyを入力
  5. 利用する機能を選択
  6. 用意したアプリのフィールドとSansan上のデータの付け合わせ
  7. 保存

年間の使用料は50,000円となっており、費用対効果としては検討する価値のある連携サービスではないでしょうか?
また、Sansanとkintoneの連携を支援するコンサルタントも存在しますので、何か困った時にはその手を借りて運用していくのも一つの手段と言えるでしょう。

各社のWebサイトで情報が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

参考:Sansanで管理している名刺データをkintoneに簡単に取り込めるプラグイン | TAMSAN PTE LTD
Sansan with kintone – kintone(キントーン)| サイボウズ

データ連携ツールを使用する方法

プラグインを使うことも便利ですが、iPaaSやRPAなど、データ連携ツールを使うことも有効です。それぞれ解説していきます。

iPaaSでの連携

iPaaS(Integration Platform as a Service)とは、クラウドベースのサービスとして提供される、アプリケーション間の統合を容易にするプラットフォームを指します。
オンプレミス、クラウド、SaaSなど、異なる環境にある様々なアプリケーション間で、データを連携したり、ワークフローを自動化したりすることができます。

iPaaSの機能として挙げられるもののうち、いくつかを下記に紹介します。

  • データ連携:異なるアプリケーション間でデータを自動的に同期したり、転送したりすることができます。
  • ワークフロー自動化:複数のアプリケーションを跨いで実行されるタスクを自動化することができます。
  • API管理:APIの作成、公開、保護を簡単に行うことができます。
  • アプリケーション統合:異なるアプリケーションを単一のダッシュボードで統合することができます。

上記のように、iPaaSは異なるサービス間での連携を得意としています。ですので、Sansan とkintoneなどのクラウドサービスの連携ももちろん可能です。
既に自社内でiPaaSツールを使用している場合、まずはiPaaSを使用してSansanとkintoneを連携させるというのも手段の一つと言えるでしょう。

RPAでの連携

RPA(Robotic Process Automation / ロボティックプロセスオートメーション)とは、コンピューター上のソフトウェアロボットを使って人間の手作業を自動化する技術を指します。日々のルーティンワークや単純作業を効率化し、仕事の生産性を向上させることが可能です。

RPAが得意とする業務は、①繰り返しのタスク、②ルールベースのタスクです。これらに当てはまるものであれば基本的にどんな業務でも自動化できると考えて良いと思われます。
RPAの導入メリットとしては、業務効率化やコスト削減、ヒューマンエラーの減少などが挙げられます。

上記のように、RPAは業務自動化を目的としたツールではありますが、ツールやシステム間を繋ぐAPI連携が可能なRPAツールを活用すれば、今回取り上げているkintoneとSansanのように、様々なツール間のデータ連携も自動で行うことが可能です。

弊社が提供するRPAツール「AUTORO」もAPI連携が豊富であり、kintone上の様々な業務を自動化してきました。また、API連携が豊富なため、iPaaSとして活用してくださっている企業様も多くいらっしゃいます。
Sansanとkintoneの連携だけではなく様々な業務を自動化させたい場合や、他ツールとの連携も検討している場合はRPAの導入も視野に入れても良いかもしれません。

kintoneのAPI連携で業務効率化!設定方法と活用事例もあわせて解説

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まとめ

Sansanとkintoneの連携について、ここまで解説してきました。
顧客データ管理はビジネスにおいて非常に重要な要素であり、また、同時に多く課題を抱えるポイントでもあります。
kintoneをこれから利用する方も、今kintoneを使用している方も、企業の成長をより高めるためにSansanとの連携を検討してみてはいかがでしょうか。

kintoneの自動化なら「AUTORO」

弊社で提供しているRPAツール「AUTORO」は、パソコン上の単純作業を自動化するWeb Auto Robotです。iPaaSとしても優秀な点が特徴であり、CRMやチャットツール、各種管理ツールなど様々なクラウドサービスとの連携実績がありますので、kintoneと各ツールの連携をAUTOROを起点として実行することが可能となります。

また、導入時には自動化業務の確認から、構築・設定のサポート、必要に応じて操作説明会の実施などと幅広く対応でき、導入後には5分で対応するチャットサポートがついているので、どんな現場でも安心してご活用いただけます。

AUTOROの製品紹介資料は無料でダウンロードいただけます。
製品の特徴や導入のメリット、ご活用事例などを紹介していますので、ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

Mori
Mori

2023年1月にオートロ入社。 主にイベントやセミナーの運営、web広告の運用を担当しながらマーケティングを勉強中。 趣味は映画鑑賞でたまに怖い映画を見るのが好きです。 東京育ちでお気に入りスポットは上野。