ChatGPT Enterpriseは、OpenAIが提供する企業向けのChatGPT新プランです。無料版やChatGPT Plusよりも高速な処理速度、高度なデータ分析機能、カスタマイズ機能など、企業向けの強力な機能が充実しています。
この記事では、ChatGPT Enterpriseの特徴や料金、導入企業、活用できる業務領域などについて詳しく解説します。ChatGPT Enterpriseの導入を検討している方は、ぜひこの記事をご覧ください。
目次
そもそもChatGPTとは
出典:ChatGPT
ChatGPTとは、OpenAIが開発した大規模言語モデルを活用したチャットボットです。まるで人間と会話しているかのような自然な対話ができ、質問に答えるだけでなく、文章生成や翻訳など様々なタスクをこなすことができます。ChatGPTには、無料版のChatGPTと有料版のChatGPT Plusが存在します。
ChatGPT(無料版)
ChatGPTの無料版は、誰でも手軽に利用できる基本的なチャット機能を提供しています。ユーザー登録をするだけで、すぐにチャットを開始できます。質問に対する回答はもちろん、詩やコード、スクリプト、音楽作品など、様々なクリエイティブな文章生成も可能です。また、言語翻訳や要約など、日常的なタスクにも活用できます。
ただし、無料版は利用者数が多く、アクセスが集中する時間帯には利用制限がかかることがあります。また、使用されているモデルはGPT-3.5であり、より高性能な最新モデル(GPT-4)を利用できないなどの制限もあります。
ChatGPT Plus(有料版)
ChatGPT Plus(有料版)は、月額20ドルのサブスクリプションサービスで、無料版よりも多くの機能やメリットを提供しています。主な特徴は以下の通りです。
GPT-4へのアクセス
出典:GPT-4
GPT-4とは、OpenAIが開発した最新の言語モデルであり、無料版で利用可能なGPT-3.5よりも高度な能力を備えています。より正確で、よりクリエイティブな文章生成や、長文の入出力、画像生成、文書の読み込みなどが可能です。
GPT-4で処理できる最大文字数
入力できる文章の長さは、最大で32,000トークン(テキストを構成する最小単位)に対応し、これは従来のChatGPTの最大トークン数4096の約4倍ということになります。またトークン数に対応した文字数の目安は以下の表の通りです。
ChatGPT | ChatGPT Enterprise | ||
最大トークン数 | 4096 | 32,000 | |
文字数※ | 英語 | 15,000〜2万字(4000単語)程度まで | 16万字(7000単語)程度まで |
日本語 | 2000字程度まで | 15,000字程度まで |
※ChatGPTをはじめとするAIモデルは、文字数とは異なる「トークン」といわれる最小単位でテキストを処理します。英語では基本的には1単語(アルファベット4〜5文字)=1トークンで、日本語の場合は1文字=2〜3トークンを消費します。ここでの「文字数」が英語と日本語では異なっているのはそのためで、一般的には英語で入力する方がより長い文章に対応できます。
ChatGPTの「トークン」について詳細は、以下の関連記事をご参照ください。
Webブラウジング機能
インターネット上の情報を検索し、最新の情報を反映した回答を生成できます。これにより、常に最新の情報を取得し、より正確な回答を得ることができます。
Advanced data analysis(旧:code interpreter)
データ分析やグラフ作成など、高度なデータ処理が可能です。Pythonコードの実行も可能で、より複雑なタスクにも対応できます。
GPTs(旧:プラグイン)
GPTsは、外部サービスとの連携や、特定のタスクに特化したチャットボットの作成・インストールが可能になる、ChatGPTの拡張機能です。例えば、レストランの予約や旅行の計画など、様々なタスクをChatGPT上で実行できたり、専門的な情報の回答に特化したボットと会話できたりします。
利用制限の緩和
無料版と比較して、利用制限が緩和されています。アクセスが集中する時間帯でも、安定して、優先的に利用できます。
ChatGPT Enterpriseとは
出典:Introducing ChatGPT Enterprise
ChatGPT Enterpriseは、OpenAIが提供するChatGPTの企業向けプランです。ChatGPTの全ての機能に加えて、企業での利用に適したセキュリティ機能や管理機能、カスタマイズ機能などを備えています。大規模な組織でも安心して利用できる、ChatGPTの最上位プランと言えます。
ChatGPT Enterpriseの特徴
ChatGPT Enterpriseは、ChatGPT Plusの機能に加えて、企業での利用に特化した様々な機能が追加されています。主な特徴は以下の通りです。
- 企業でも利用可能なセキュリティレベル
- 大規模利用を想定した管理機能
- GPT-4を無制限で利用できる
- 会話がデータ学習に使用されない
それぞれ解説していきます。
企業でも利用可能なセキュリティレベル
ChatGPT Enterpriseは、SOC 2準拠など、企業レベルのセキュリティ基準を満たしています。具体的には、すべての会話データを転送中・保存中ともに暗号化することにより、ユーザーのデータの機密性とプライバシーが確保され、セキュリティ保護レベルを向上させています。
また、データの保存場所やアクセス権限を詳細に設定できるため、企業のセキュリティポリシーに合わせた運用が可能です。
このように、データの暗号化やアクセス制御など厳格なセキュリティ対策が施されているため、機密情報を含むデータも安心して扱えます。
データの取り扱いについて詳細は、プライバシーおよびセキュリティポータルをご参照ください。
大規模利用を想定した管理機能
ChatGPT Enterpriseは、大規模な組織での利用を想定した管理機能を提供しています。ユーザーのアクセス権限管理や利用状況のモニタリングなど、組織全体でのChatGPTの利用を効率的に管理できます。また、従業員が共通のワークフローを簡単に構築できる、チャットテンプレートの共有機能や、機能をカスタマイズするためのOpenAI APIの無料クレジットも提供されるなど、機能性が非常に充実しています。
GPT-4を無制限で利用できる
ChatGPT Enterpriseでは、OpenAIが開発した最新の言語モデルであるGPT-4を無制限で利用できます。GPT-4は、GPT-3.5よりも高度な文章生成能力を備えており、より正確で、よりクリエイティブな文章生成が可能です。また、GPT-4は、Webブラウジング機能やAdvanced data analysisなど、ChatGPT Plusの機能も全て利用できます。
会話がデータ学習に使用されない
ChatGPT Enterpriseでは、ユーザーとの会話データがOpenAIのモデル学習に使用されることはありません。企業の機密情報や顧客情報などが外部に漏洩するリスクがなく、安心して利用できます。これは、企業での利用において非常に重要なポイントであり、ChatGPT Enterpriseの大きなメリットの一つと言えます。
ChatGPT Enterpriseと無料版・有料版(ChatGPT Plus)・ChatGPT Teamとの違い
ChatGPTは現在、無料版・ChatGPT Plus・ChatGPT Team・Enterpriseの4つのプランが提供されています。それぞれ利用料金や、使用できるモデルや機能性、セキュリティレベルなどが異なり、Enterpriseが最も高性能です。
以下は4つのプランの基本的な違いをまとめた比較表です。
ChatGPT(無料版) | ChatGPT Plus(有料版) | ChatGPT Team | ChatGPT Enterprise | |
用途 | 個人向け | 個人向け | 組織向け | 組織向け |
利用料金 | 無料 | 20ドル/月/ユーザー | 25ドル/月/ユーザー | 要問い合わせ |
モデル | GPT-3.5 | GPT-3.5、GPT-4 | GPT-3.5、GPT-4 | GPT-3.5、GPT-4 |
回数制限 | 1時間あたりの回数制限あり | 50回/3時間 | 拡張 | 無制限 |
コンテキストウィンドウ※ | 8K | 32K | 32K | 128K |
機能 | 基本のチャット | ・高度なデータ分析 ・ブラウジング機能 ・プラグイン ・混雑時の優先接続 ・24時間サポート ・ベータ版機能への早期アクセスなど | ・ChatGPT Plusの全機能 ・専用ワークスペース ・一括メンバー管理 ・管理者の役割 ・データのトレーニング使用なし | ・ChatGPT Plusの全機能 ・ChatGPT Teamの全機能 ・最大2倍の速さ ・セキュリティ強化(暗号化、SO2準拠) ・最大トークン拡大 ・データのトレーニング使用なし |
また、ChatGPT Enterpriseは、無料版やChatGPT Plus、ChatGPT Teamと比べて、以下のような点が異なります。
処理速度
ChatGPT Enterpriseは、専用の計算リソースが割り当てられるため、無料版やPlus版よりも高速に動作します。これは、大量のテキストを処理したり、複雑なタスクを実行したりする必要がある場合に特に重要です。例えば、大量の顧客フィードバックを分析したり、長文のレポートを要約したりする場合に、Enterprise版は効率的に処理できます。
データ分析機能の無制限利用
ChatGPT Enterpriseでは、Advanced data analysis機能が無制限に利用できます。この機能は、データの分析や可視化、コードの実行など、高度なタスクを実行できます。例えば、顧客データからトレンドを分析したり、売上予測を行ったり、Pythonコードを実行してデータ処理を自動化したりできます。無料版やPlus版では、この機能の利用回数に制限があります。
カスタマイズ機能
ChatGPT Enterpriseでは、ChatGPTを自社のニーズに合わせてカスタマイズできます。例えば、特定の業界用語や社内用語を学習させることで、より正確で関連性の高い回答を得ることができます。また、ChatGPTの出力スタイルやトーンを調整することもできます。
大規模企業の導入を見据えた機能
ChatGPT Enterpriseには、大規模企業の導入を見据えた以下のような機能が多数含まれています。
シングルサインオン (SSO)
従業員は既存の認証情報を使用してChatGPT Enterpriseにアクセスできるため、セキュリティと利便性が向上。
アクセス制御
管理者は、従業員の役割や権限に応じてChatGPT Enterpriseへのアクセスを制限できます。
監査ログ
管理者は、ChatGPT Enterpriseの使用状況を追跡し、コンプライアンスを確保できます。
データ暗号化
ChatGPT Enterpriseは、保存時および転送時にデータを暗号化することで、機密情報を保護します。
ChatGPT Enterpriseを活用できる業務例
ChatGPT Enterpriseは、その機能の豊富さから、様々な業務領域で活用できます。以下にいくつかの例を挙げます。
データ分析
ChatGPT Enterpriseは、Advanced Data Analysisという強力なデータ分析機能を備えています。この機能は、以前はCode Interpreterと呼ばれており、Pythonコードの実行を含む高度なデータ分析タスクを実行できます。これにより、企業はデータに基づいたより良い意思決定を行うことができます。
具体的には以下のような様々なデータ分析業務にChatGPT Enterpriseを活用できます。
データの探索と可視化
大量のデータを分析し、トレンドやパターン、外れ値などを発見できます。ChatGPT Enterpriseは、データをグラフやチャートなどの視覚的な形式で表示できるため、データの理解が容易になります。
統計分析
平均、中央値、標準偏差などの基本的な統計量を計算したり、相関分析や回帰分析などの高度な統計手法を用いて、変数間の関係を分析できます。
機械学習
ChatGPT Enterpriseは、機械学習モデルの構築と評価を支援できます。例えば、顧客の離反予測や需要予測などの予測モデルを構築できます。
自然言語処理
テキストデータから洞察を抽出できます。例えば、顧客レビューから感情を分析したり、ソーシャルメディアの投稿からトレンドを分析したりできます。
コンテンツ制作
ChatGPT Enterpriseは、ブログ記事、マーケティング資料、ソーシャルメディア投稿など、様々なコンテンツの自動生成や、これらに関するアイデアのブレーンストーミング、ディスカッションなどができます。これにより、コンテンツ制作にかかる時間とコストを削減できます。
例えば、ChatGPT Enterpriseで、文法やスペルミスをチェックしたり、文章のスタイルやトーンを調整したりすることで、コンテンツの質を向上させることができます。
また、ChatGPT Enterpriseは、多言語に対応しているため、コンテンツを簡単に多言語化できます。これにより、より幅広い層にリーチできます。
顧客対応
ChatGPT Enterpriseは、チャットボットとして活用することで、顧客からの問い合わせに自動で対応できます。これにより、顧客満足度を向上させ、顧客対応にかかるコストを削減できます。
さらに、ChatGPT Enterpriseは、顧客からのフィードバックを分析して、サービス改善に役立てることができます。これにより顧客の過去の行動や好みを学習して、パーソナライズされた顧客体験を提供できるようになります。
ルーティンワーク
ChatGPT Enterpriseは、定型的なタスクを自動化できます。これにより、従業員はより創造的な仕事に集中できます。具体的には以下のようなタスクに活用できます。
- メールの返信作成
- テキストや画像からデータを抽出・データ入力
- メールや資料の要約
その他
この他にも以下のような活用例が考えられます。
教育
ChatGPT Enterpriseは、学生の学習を支援したり、教師の負担を軽減したりするために活用できます。例えば、学生の質問に答えたり、宿題の添削をしたり、教材を作成したりできます。
研究開発
ChatGPT Enterpriseは、研究開発の効率化に役立ちます。例えば、文献調査をしたり、実験結果を分析したり、新しいアイデアを生成したりできます。
ChatGPT Enterpriseの利用料金
ChatGPTEnterpriseの利用料金は公表されておらず、公式サイトでは「要問い合わせ」とされています。おそらく、OpenAIのChatGPTEnterpriseチームは大量のリクエストを処理中のため、問い合わせ後すぐに利用開始することは難しいと考えられます。
ちなみに、個人利用のChatGPT Plusの利用料金は月額20ドル、組織利用向けのChatGPT Teamは月額25ドルで即座に利用開始できます。
ChatGPT Enterpriseの始め方・利用方法
現在、ChatGPT Enterpriseの利用を開始するには、問い合わせを行う必要があります。手順は以下の通りです。
- Contact sales にアクセスする
- 必要事項を入力する
- 入力情報を送信する
- OpenAIからのコンタクトを待つ
手順を確認していきます。
①Contact sales にアクセスする
Contact sales にアクセスします。
②必要事項を入力する
下にスクロールして、必要事項を入力します。入力(選択)事項は、名 、姓 、ビジネスメール 、会社名 、役職名 、会社ウェブサイト 、会社規模 、業界 、本社所在地 (国)、「当社のどの製品またはサービスに興味がありますか? 」の回答です。
③入力情報を送信する
「submit」から入力情報を送信後、ChatGPT Enterpriseチームから確認のメールが届くので確認します。
④OpenAIからのコンタクトを待つ
これで登録は完了です。OpenAIからの連絡を待ち、その後導入を進めましょう。
ChatGPT Enterpriseの導入企業
ChatGPT Enterpriseが発表された2023年8月以降、現在もChatGPT Enterpriseの需要は増加しているとの情報もあります。2024年4月のとあるインタビューでは、OpenAIのCOO、ブラッド・ライトキャップ氏がChatGPT Enterpriseを導入し登録しているユーザーが60万人を超えており、2024年1月の15万人から急増していると発言しました。
導入企業については、OpenAIは詳細に公表していません。しかし、ChatGPT Enterpriseを発表した公式ブログでは、Block、Canva、Carlyle、The Estée Lauder Companies、PwC、Zapier など数社を挙げています。また当時、OpenAI は、Fortune 500企業の80%以上のチームがChatGPT Enterpriseを採用しているとも発表していました。
ここからは、ChatGPT Enterpriseを導入した企業のコメントを引用します。
参考:AI business is booming: ChatGPT Enterprise now boasts 600,000+ users | ZDNET
Zapier
世界全域で業務効率化ツールを提供しているZapierは、従業員の半数がAIを活用しているほど、AIの導入に積極的な企業です。ChatGPT Enterpriseのセキュリティとプライバシー管理機能は、Zapierが顧客の機密データを扱う業務自動化サービスを提供する上で重要な要素となっています。
「Zapier 全従業員の半数が現在、業務に AI を活用しています。 ChatGPT Enterprise では、セキュリティとプライバシーの管理が強化されているため、機密データを扱うことができます。」
マイク・ヌープ Zapier AI 責任者 ChatGPT Enterprise
PwC
経営コンサルティングなどを提供するPwCは、AIの責任ある活用を重視しています。ChatGPT Enterpriseは、PwCがクライアントにAI関連のサービスを提供する際に、生産性向上と成長機会の創出を支援すると同時に、倫理的な配慮も可能にします。
「ChatGPT Enterprise により、私たちは AI のパイオニアであり続けると同時に、責任ある方法で AI に関連する生産性と新たな成長の機会から従業員とクライアントが恩恵を受けることを支援できます。」
ケビン・エリス PwC UKの会長兼シニアパートナー ChatGPT Enterprise
Klarna
スウェーデン発の決済系フィンテック企業であるKlarnaは、顧客体験の向上と従業員のエンパワーメントに注力しています。ChatGPT Enterpriseは、Klarnaが顧客対応を自動化し、従業員がより付加価値の高い業務に集中できるようにすることで、これらの目標達成を支援します。
「Klarna では、従業員の能力を強化し、世界中の 1 億 5,000 万人のアクティブ ユーザーに最大限のサービスを提供できるようにする革新的なソリューションを常に模索しています。 ChatGPT Enterprise の統合により、私たちは従業員のエンパワーメントを新たなレベルに引き上げ、チームのパフォーマンスと顧客エクスペリエンスの両方を向上させることを目指しています。」
セバスチャン・シェミアトコウスキー氏、Klarna CEO Introducing ChatGPT Enterprise
Asana
ワークマネジメントツールを提供するAsanaは、チームの生産性向上を重視しています。ChatGPT Enterpriseは、Asanaのチームが調査時間を短縮し、仮説検証やシステム改善を迅速に行うことを可能にしたことがわかります。
「ChatGPT Enterprise により、調査時間が 1 日あたり平均 1 時間短縮され、チームのメンバーの生産性が向上しました。これは、仮説の検証と社内システムの改善を加速する強力なツールです。」
Jorge Zuniga 氏、Asana データ システムおよび統合部門責任者 Introducing ChatGPT Enterprise
Canva
オンラインのデザインツールを提供するCanvaは、ChatGPT Enterpriseを幅広い業務領域で活用しています。エンジニアリング、データ分析、財務など、様々な部門がChatGPT Enterpriseを活用して生産性を向上させています。また、Canvaはセキュリティとデータプライバシーを重視しており、ChatGPT Enterpriseの信頼性の高い機能を評価しています。
「バグのトラブルシューティングを行うエンジニアから、自由形式データをクラスタリングするデータ アナリスト、扱いにくいスプレッドシートの数式を作成する財務アナリストまで、ChatGPT Enterprise の使用例は数多くあります。私たちが必要とする信頼性の高いセキュリティとデータ プライバシー制御を備えた、生産性の真の実現手段となっています。」
Canva AI 製品責任者、Danny Wu 氏 Introducing ChatGPT Enterprise
ChatGPT Enterprise導入はどんな企業に向いてる?
ChatGPT Enterpriseは、その強力な機能と汎用性から、様々な企業にとって魅力的なツールです。機能や性能を踏まえると、特に以下の特徴を持つ企業に適していると考えられます。
チームメンバーが150人以上
ChatGPT Enterpriseは、従業員数が150人を超える大規模なチームや組織に適していると考えられます。
ChatGPT Enterpriseは、シングルサインオン(SSO)、アクセス制御、監査ログ、データ暗号化などの機能を備えており、セキュリティとコンプライアンスを確保しながら、多数のユーザーを効率的に管理できます。また、チーム内での情報共有や共同作業を促進する機能も充実しており、共通の知識ベースの構築やプロジェクトの進捗状況の共有など、コラボレーションの活性化に貢献します。さらに、ユーザー数が多いほど一人当たりのコストが抑えられるため、大規模なチームほどChatGPT Enterpriseの導入によるコストメリットが大きくなります。
OpenAIの高性能な機能を取り入れたい
OpenAIの最新技術を搭載した高性能な機能を求める企業にも、ChatGPT Enterpriseは最適な選択肢です。
無料版やChatGPT Plusよりも高速な処理速度、コーディング不要で高度なデータ分析を可能にするAdvanced Data Analysis機能、自社のニーズに合わせてカスタマイズできる柔軟性など、様々な面で優れた性能を発揮します。また、OpenAIの最新技術が常に反映されるため、常に最新のAI機能を利用できるというメリットもあります。
セキュリティを強化しつつAIを業務で活用したい
セキュリティを重視しながらAIを業務で活用したい企業にとっても、ChatGPT Enterpriseは理想的なツールです。データ暗号化、アクセス制御、監査ログなど、企業レベルのセキュリティ機能を提供し、機密情報を保護し、コンプライアンスを確保できます。
さらに、ChatGPT Enterpriseの導入及び普及により、企業全体でのAIの利用に関するポリシーやガイドラインの策定・遵守、従業員によるAIの倫理的な活用を促進できます。
また、ChatGPT Enterpriseは、企業のプライベートネットワーク内でホストできるため、より高いセキュリティレベルを確保できます。
ChatGPT Enterprise導入を検討しよう
ChatGPT Enterpriseの特徴や始め方、利用料金、無料版や有料版との違い、そして導入がどのような企業に向いているかについても紹介していきました。
ChatGPTEnterpriseは、企業向けに設計された高性能なテキスト生成AIで、ビジネスに特化した新たな機能も多数追加されています。ビジネスにおけるAIの活用を徹底したい方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ChatGPT×AUTOROでできること
- テンプレートを使って自然な文章をRPAで作成する
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【お知らせ】AUTOROの新機能 “ChatWithGPT” アクションをリリースいたします。
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※SOC2(ServiceOrganizationControlType2)とは
米国公認会計士協会(AICPA)によって開発された、国際的なサイバーセキュリティ・コンプライアンス・フレームワーク(CSF)のこと。企業や組織がサービスプロバイダを選定する際、SOC2の認証があることは、そのサービスプロバイダが高水準のセキュリティ対策と信頼性を確保していることを示す。