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【最新】AIチャット「Claude(クロード)」の使い方。2.1版の概要を解説

一部ではChatGPT超えともいわれる性能の高さが話題の「Claude 2.1」は、日本での解禁を経て公開された、話題沸騰中の最新AIツールです。

そこで今回は、OpenAIの元エンジニアが独立して創業したAnthropic開発の「Claude」の概要、始め方、基本的な使い方や機能、利用料金などを詳しく解説します。

また、話題の対話型AI「ChatGPT」と比較し、機能やAPI価格の違いもご紹介します。
気になる方は、最後まで読んでぜひご自分で試してみてください!

◎2023年11月24日、Claude2.1の最新情報、API価格改定について追記しました。

この記事を読んでわかること
  • Claudeは何がすごいのか
  • Claudeの始め方・使い方
  • ClaudeとChatGPTの概要やAPI価格等の違い
2023年に登場したAIツール20選!話題のものからユニークなものまで

2023年に登場したAIツール20選!話題のものからユニークなものまで

Claude(クロード)はより人間に近い対話型AI

Claude(クロード)とは、AIスタートアップ企業Anthropic(アンスロピック)が開発し、2023年3月に初めて公開された、チャット型AIツールです。「フレンドリーで熱心な同僚(またはパーソナルアシスタント)」と位置付けられており、より人間に近い、自然な会話能力が評価されています。またClaudeは完全無料のブラウザツールです。

以前まで利用可能地域が米国・英国のみに限定されていましたが、ついに日本でも公開され、誰でも利用できるようになりました。

開発元のAnthropicは、ChatGPTやDALL-E 2(画像生成AI)などを開発したOpenAIの元社員が設立し、Googleから出資を受けています。

さらに、2023年9月末にはAmazonから40億ドルの投資を受けると発表されました。

スマホアプリ登場!ChatGPTの使い方を解説|始め方や注意点、料金もあわせてご紹介

画像生成AIのDALL-E 2(ダリ ツー)の使い方は下記記事をご覧ください。

DALL・E 2の使い方ガイド|始め方から料金、商用利用について解説

Claudeの名称の由来は?

「Anthropic」という社名や「Claude」という名称の由来は明らかにされていません。

「Anthropic」は直訳すると「人類の」「人間に関する」という意味です。これに関連して、「Anthropic principles(人間原理)」という概念から意味を引いている可能性も考えられます。人間原理とは、物理学や宇宙学の分野における、宇宙の存在(構造)理由は「人間が存在するためである」という考え方のことです。

一方で「Claude」は、フランスの画家として有名なクロード・モネや、同じくフランスの作曲家クロード・ドビュッシーなどにみられるように、人名として使われることが多くあります。そのため、AIに人間のような親しみやすさを持たせる意図を込め「Claude」と名付けられたのではないかと予測できます。

さらに、「Anthropic」はギリシャ語由来で「男性(の人間)」を意味する「anthrōpos」という単語から来ており、「Claude」も男性の名前に由来しています。ここにも何かしら関連性が見受けられそうですが、真相は謎に包まれています。

Claudeが10万トークン(約7.5万字)の入出力に対応

2023年5月には、10万トークン*(約7万5,000単語相当)に対応し、人が約5時間かけて読み解く文書を、わずか1分で読み、分析できるようになりました。

ちなみに、ChatGPTの最新モデルの最大トークンは32,000トークンなので、Claudeではその3倍以上のトークンに対応できるということになります。

*トークン:AIに対して入力するテキストの最小単位のこと。文字数や単語数とは異なる特殊な単位で、AIが人間の言葉を処理しやすくするために使われます。詳しくは下記記事をご参照ください。

ChatGPTのトークンとは?【完全初心者向け】

Claudeは文字数の多い資料を「複数同時に」読み込める

Claudeの最大トークンの拡大により、以下のような実践が期待されます。

  • 財務諸表や研究論文の要約
  • 年次報告書に基づいた、企業の戦略的分析
  • 法案の評価
  • 法的文書全体における議論点の特定
  • 数百ページの開発者向けドキュメントの中から、技術的な質問に対する答えの発見
  • コードベース全体のプロトタイプ(試作)の迅速な作成・構築・変更

例えば、専門的な文書や、書籍一冊を噛み砕くのには膨大な時間と手間を要します。しかしClaudeは、複数の論文を同時に読んだり、書籍一冊を一瞬で要約したりすることができます。

また、チャットでわからないことを質問するだけで、資料の中で知りたい情報や詳細な説明だけを、瞬時に得られるようになります。

参考:Anthropic \ Introducing 100K Context Windows

Claude 2 では安全性とコーディングスキルが向上

Claude 2は、2023年7月11日に公開されたAnthropicの新たなAIモデルで、従来のClaudeに比べ、記憶力や、数学、推論、コーディングスキルが大幅に向上しています。さらに、従来と比べて攻撃的または危険な出力をしにくくなり、安全性が約2倍に向上したという結果も出ています。

現在は米国・英国でのみ一般公開されており、日本など他の地域での提供は未定ですが、ChatGPTに匹敵する強力なツールとなることが予想されています。

Claudeは“安全性が高い”AIモデル

Claudeはデータの処理と保持に関して業界標準のベストプラクティスを使用しているとしています。また、ユーザーが入力したプロンプトや会話は、モデルのトレーニングに使用されません。詳細はこちらのプライバシーポリシーをご確認ください。

Claudeが試験スコアとコーディングスキルの改善によりChatGPT超えを達成

従来のClaudeと比較し、Claude 2では試験のスコアやコーディングスキルが大幅に向上しています。

司法試験の選択問題では、73.0%から76.5%にスコアを伸ばし、GREテスト(大学院入学を希望する学生が受ける試験)の読み書き試験では90パーセンタイル(合格ライン)を超え、上位10%の成績を収めました。

さらに、PythonコーディングテストであるCodex HumanEvalでは、56.0%から71.2%に、小学生向けの算数問題テストGSM8kでは、85.2%から88.0%にスコアを伸ばすなど、確実な機能の進化が明らかになっています。

同じくコーディングの分野で優秀な成績を収め話題になった、ChatGPTの最新モデルGPT-4のPythonコーディングテストのスコアは67%でした。Claude 2は今回のアップデートでこれを上回る結果を収めています。

Claude 2.1 ではClaude 2 の倍の性能を実現

2023年11月21日、Claudeに新たなアップデートが追加され、最新モデルのClaude2.1の提供が開始されました。アップデート内容は、主に、

  • 送信できる情報量が10万トークンから20万トークンに倍増した
  • API経由で利用できるようになった
  • 幻覚(ハルシネーション)が半減した

の3点です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

送信できる情報量が10万トークンから20万トークンに倍増した

従来のClaudeに一度に送信できる情報量は10万トークンでしたが、20万トークンに改良されました。英語では約15万単語、または500ページ以上の資料に相当します。

これにより、コードベース全体などの技術文書、『イリアス』や『オデュッセイア』などの長編文学作品まで一括で処理できるようになります。Claude2と同様に、資料の要約や、資料の内容に則したQ&Aの実行、傾向の予測、複数のドキュメントの比較対照などを行うことができます。

ただし、複雑かつ大量のデータを処理するために、処理時間の遅延、具体的には数分を要する場合があるということは理解しておきましょう。

また、Claude2.1自体は無料でアクセスできますが、20万トークンへの対応は有料プランClaude Proユーザーに限定されています。Proプランの詳細はこのあとご紹介します。

API経由で利用できるようになった

ClaudeがAPI経由で利用可能になりました。各種APIの価格等は記事の後半に比較表を記載していますのでそちらをご参照ください。

Claudeに新たにベータ機能が導入され、ユーザーの既存のプロセス、製品、およびAPIと統合できるようになりました。これにより、開発者が定義した機能やAPIを横断的に組み合わせ、ウェブソースを検索し、プライベートな知識ベースから情報を取得できます。ユーザーは、Claudeが使用するツールのセットを定義し、リクエストを指定することができます。Claudeは必要なツールを決定し、タスクを実行します。例えば、公式サイトでは以下のような例が挙げられています。

  • 電卓を使って難しい数値計算を行う
  • 自然な言葉での質問を、コンピュータが理解しやすい形式のAPI呼び出しに変換する
  • データベースを調べたり、Web検索APIを使用して質問に答える
  • プライベートAPIを通じてソフトウェアで簡単なアクションを実行する
  • 製品データセットにアクセスして推奨事項を生成し、ユーザーが購入を完了できるようにサポートする
Anthropic \ Introducing Claude 2.1

さらに、発表では開発者エクスペリエンスについても触れられており、現在はAPIユーザー向けの開発者コンソールの利用しやすさを向上させるため改善が進められているとのこと。

具体的には、新しいワークベンチ製品を導入し、開発者がプロンプトを簡単にテストし、Claudeの動作を最適化するための新しいモデル設定にアクセスできます。また、ワークベンチでは、プロンプトをプレイグラウンドのような環境で反復処理し、異なるプロジェクト用に複数のプロンプトを作成できます。これにより、開発者は効率的に作業でき、進捗も保存され、コンテキストも維持できます。

さらに、システムプロンプトが導入されています。これは、ユーザーがカスタマイズされた指示を行うことによって、Claudeに特定の個性や役割を持たせ、ユーザーのニーズに合わせた一貫性のある回答を生成するために役立つコンテキストを設定できるという機能です。

ちなみに、以前までClaudeのAPI提供は一部企業にのみ限定されており、価格も異なっていました。今回の更新によって、一般提供が開始され、さらにAPI価格が一部見直された(安くなった)ことは注目すべき点といえるでしょう。

幻覚(ハルシネーション)が2分の1になった

Claude 2.1は前モデルのClaude 2に比べて、AIが存在しないことをさも存在するかのように答えてしまう、など「幻覚」(虚偽の回答)が2倍減少しました。

この事実が確認された実験では、不正確な主張(「ボリビアで5番目に人口の多い都市はモンテロです」)と不確実性を認める発言(「ボリビアで5番目に人口の多い都市が何かはよく分かりません」)を区別するための基準を使用することで、Claude 2.1は嘘の情報を回答するよりもむしろ、回答ができないことを降参する傾向があると明らかになりました。

さらに、Claude 2.1は、特に法的文書、財務報告書、技術仕様などの複雑な長文に対する理解力と要約能力の向上も見られました。最終的には、不正確な回答が30%減少し、文書の主張を誤って結論づける割合が3〜4倍減少しています。

このようなClaudeの性能向上は、生成AI全般における「幻覚(ハルシネーション)」に対する懸念に対する、大きな進歩と言えるのではないでしょうか。

Claudeの始め方

Claudeを始めるには会員登録が必須となります。下記手順に従い、登録を行いましょう。

会員登録不要の対話型AI「Perplexity AI(パープレクシティエーアイ)」もおすすめです。

Perplexity AI vs ChatGPT:日本語で使えるAIチャットボット徹底比較

Claudeの始め方の手順

まずは、【https://claude.ai/onboarding 】にアクセスします。

登録方法は、①Googleアカウントとの連携 ②メールアドレスです。今回は簡単に登録できるGoogle連携を使用しています。

名前(本名)とニックネームを設定します。Claudeはこのニックネームで読んでくれるようです。

その下のチェックボックス、「18歳以上であること」「利用規約プライバシーポリシーに同意すること」にチェックを入れ、「Continue」から続けます。

次に、電話番号を入力し、SMS認証を行います。

認証が済んだら、登録は完了です。

Claudeを始める前に確認すること

先ほどの登録完了画面から続けて、Claudeの利用上の注意などが英語で促されます。今回貼り付けている画像はページ翻訳済みですので、ここで内容を確認していきましょう。

利用前にClaudeの利用上の注意が表示されます。

内容は、AIが誤解を招くような回答をしたり、攻撃的になったり、バイアスを帯びたりする可能性があるということと、法律や医療やその他専門分野についてのアドバイスはできないこと(AIの回答を得るのではなく、自分で調べる必要があるということ)が記されています。

このようなことはClaude以外のツールでも課題となっていることなので、そのまま「次」を押して進みます。

注意の呼びかけが続くので、この辺りはよく確認しておきましょう。

このページが最後です。

それでは実際に使ってみましょう。

Claudeの使い方

続いては、Claudeの基本的な使い方について説明していきます。

中央の入力フォームから、質問などのプロンプトを入力し送信します。

下に3つ表示されているのはプロンプトの例で、ワンクリックで送信可能です。

試しに何ができるのか聞いてみました。

かなり自然な、かつ丁寧な日本語を使っているように思われます。また回答速度は速く、詰まらずサクサクと進みます。

Claudeの基本機能

続いて基本的な機能をご紹介します。

操作画面全体が、洗練されていて、機能もシンプルに取り揃えられている印象です。それぞれについて少し確認していきましょう。

新しく会話を始めたい時は、こちらからClaudeのトップ画面に戻れます。それまでしていた会話は全て保存されており、後からでも見返せるので心配ありません。

チャットの名称を変更できます。初めは自動で設定されるので、わかりやすいように書き換えると会話を把握しやすくなります。

回答全体のコピーと、回答のリトライができます。

回答が気に入らなかった場合はこちらを押してやり直してみましょう。ただし、リトライした場合、先に得られた回答は消えてしまいます。ChatGPTのように、やり直す前の回答と比較するなどはできないので注意が必要です。また一度送信したプロンプトの修正もできません。

質問にPDF資料を添付できます。先にご紹介した通り、Claudeはかなり大量のデータでも一度に処理できるので、論文などの長い文章の要約や分析をしてもらえます。

無料とは思えない精度の高さなので、ぜひ一度は試してみていただきたい機能です。

例えば、資料の要約や、資料に関する追加質問に対応可能です。

今度は引用文の抜き出しをお願いしてみました。

確認したところ実在する文章でした。Claudeが嘘の内容を回答する可能性が低いというのも納得がいきます。

Claude Pro(有料プラン)の概要と登録方法

Claude Proとは、2023年9月10日に新たにリリースされたClaudeの新プランです。利用料金は月額20ドルで、ChatGPT Plus(有料版)と同じ価格設定です

Claude Proでは以下の機能が追加されます。

  • 無料版(Claude 2)の5倍量のメッセージ送信
  • 混雑時の優先アクセス
  • 新機能への早期アクセス

Claude 2(無料版)は既に10万トークンに対応しているため、Proでは相当量のメッセージに対応可能になっていることがわかります。

Claude Proを始める手順

Claudeを開き、囲んだ「subscribe to Pro」、または右上のユーザーアイコンを開いて「subscribe to Pro」を選択します。

こちらから申し込みフォームに直接アクセスすることも可能です。

支払い方法はクレジットカードのみ。必要事項を入力し、認証等を済ませたら登録完了です。

Claude Proに使用制限はある?

Claude Proには使用制限があります。送信可能なメッセージの数は、メッセージの長さや添付ファイルの長さ、また現在の会話の進行状況によって変動します。残りのメッセージがあと10件に達する直前に警告が表示され、制限は8時間ごとにリセットされます。

Claude Proの使い方のポイント3つ

Claude Proの使い方について、公式サイトでは以下のような説明があります。

  • 新しいトピックについて話し始める時は、左上隅にある「AI」アイコンから新しい会話を開始する

Claudeはメッセージを送信するたびに、過去の会話全体を読み直して処理します。そのため、話題を変える際は、新しい会話を開始すると、会話を継続するためにClaudeが行う必要のある、「読み直し」をする必要がなくなり、短い会話により速く応答できるようになります

  • 長い文章(文書)について質問する場合は、一度に複数の質問をする

新しいメッセージを送信するたびに会話を読み直す必要があります。Claudeはメッセージの送信量に制限があるため、個別のメッセージで何度も質問するよりも、複数の質問が含まれる1つのメッセージを送信する方が、より長くメッセージを続けられます

  • ファイルを再アップロードしない

Claudeは会話のコンテキスト全体を認識できるため、同じ会話内で同じファイルを複数回アップロードする必要はありません。ただし、新しい会話を開始する場合にはその都度アップする必要があります。

ClaudeとChatGPTの違い

Poeの提供元であるQuoraの人事および通信担当責任者であるオータムベッセルマンさん及びPoeユーザーは、Claudeの方がChatGPTよりも「会話的」だと評価しています。さらにあるPoeユーザーは「クロードのストーリーテリングはよりインタラクティブで創造的だ」と述べており、Claudeが創造性に優れたより人間に近い会話を可能にしていると考えられます。

続いて、以下はClaudeの最新モデル「Claude 2.1」と、ChatGPTの最新モデル「GPT Plus(GPT-4)」の特徴をまとめた比較表です。

Claude 2.1GPT Plus(GPT-4)
開発元Anthropic(アンソロピック)Open AI
利用可能地域世界各国世界各国
最大トークン数20万トークン32,000トークン
最大単語数約15万単語約24,000単語
言語英語、スペイン語、フランス語など80か国語以上
利用料金無料(Proは月額$20)月額$20
100万トークンあたりの
API価格(出力)
$24.00$120
最新情報2023年前半までのデータ2021年9月頃までのデータ
Pythonコーディングテスト71.2%67%
ドキュメントの
複数アップロード
×
Slack連携×
メッセージ送信総量の制限※ありあり
※メッセージ1つ当たりの文字数等の送信制限ではなく、一定期間内で送信できるメッセージの総量(回数)を指します。

現時点では、最大トークン数や、API価格、データの鮮度、コーディングテストの結果などでClaudeの方が優れています。特にトークン数に関しては、ClaudeがChatGPTの3倍以上にも及び、かなりの長文やボリュームの大きな資料に対応している点で強みと言えるのではないでしょうか。

しかし、現状Claudeではメッセージ送信に制限が設けられており、これを超過すると一定時間使用できなくなります。実際には、以下のような「○時まで無料メッセージの期限切れです」とのメッセージが表示され、Proプラン(無制限の有料プラン)へのアップデートが促される場合が確認されています。

▲実際の警告メッセージ「You are out of free messages until 6 PM(無料メッセージは午後 6 時まで期限切れです)Subscribe to Pro(Pro に登録する)」

具体的にどの程度のメッセージ量または回数で制限がかかるのかは明らかになっていません。ChatGPT(GPT-4)は、一回あたりの文字数の制限と、3時間あたり50回までの制限があります。

Claude、Claude 2、Claude 2.1とChatGPTのAPI価格表

ここからはClaude、Claude 2、Claude 2.1、そしてChatGPT(GPT-4)の性能や最大トークン数、API価格を比較していきます。

API(Application Programming Interface)とは、アプリケーションとアプリケーションを接続し、一部を共有する仕組みのことです。APIを使うことで、他のアプリケーションが提供している機能を簡単に組み込むことができます。

以下はClaude、Claude 2、Claude2.1、ChatGPTの比較表です。

ちなみに、ClaudeのAPIは、以前まで限られた企業や研究者に対してのみ提供されていましたが、Claude2.1公開と同時に一般提供が開始されました。

Claude InstantClaude 2Claude 2.1GPT-4
特徴ローレイテンシー(低遅延)、処理能力が高い複雑な推論を必要とするタスクにおいて優れたパフォーマンスを発揮するClaude 2と同じパフォーマンスに加えて大幅なパフォーマンス向上、モデルの幻覚率の減少より複雑なタスクや文脈に対応し、高度な論理的思考や知識を用いた、豊かな対話や問題解決が可能
最適な用途チャットボットや音声認識などリアルタイムな応答に必要な大量のデータの高速処理論文の要約や、質問への回答など、より複雑なタスクの実行より長く複雑な文章の処理複雑なタスクやコンテキストにおける、人間のような対話や問題解決
コンテキストウィンドウ(入出力それぞれの最大トークン)10万トークン20万トークン3万2000トークン
API価格プロンプト(入力)$1.63/100万トークン$8.00/100万トークン$60/100万トークン
コンプリーション(出力)$5.51/100万トークン$24.00/100万トークン$120/100万トークン
Claude2及びClaude2.1のAPI価格は、2023年11月21日に価格改定版を記載しています。最新情報は公式サイトをご確認ください。

API価格について補足をすると、Claude 2(2.1)であれば、100万トークンを入力し送信するごとに8ドル、100万トークンの回答を受け取るごとに24ドルかかります。通常、ユーザーはプロンプトを1つ送信するごとに1つの回答を受け取るので、一回につき入力+出力の料金がかかるということです。ちなみに、英単語1語が約1トークンに相当します。日本語では1文字1〜3トークンを消費します。

API価格をChatGPTの最新モデルGPT-4 APIと比較すると、GPT-4は100万トークンあたり、入力60ドル・出力120ドルかかるため、Claude 2(2.1)の方が5〜6倍ほど安いことがわかります。

【初心者向け】ChatGPTのプロンプト活用術|回答精度を向上させる方法

Claudeのその他の使い方3パターン

以下の3つの方法でもClaudeを使うことができます。

  1. Poeで使う
  2. Slackで使う
  3. Perplexity AIで使う

なお、これらは全て日本語に対応しています。
早速それぞれの方法を見ていきましょう。

【1】PoeでClaudeを使う方法

AIチャットツールPoe(ポー)からであれば誰でも、無料でClaudeを使うことができ、さらに日本語にも対応できます。

Poeは複数のAIモデルと一箇所で会話できたり、オリジナルのチャットボットを簡単に作成できる無料・無制限のAIサービスです。Poeついて詳しくは、以下の関連記事をご参照ください。

Poe(ポー)AIチャットの始め方と使い方。ChatGPTとの違い

PoeでClaudeを使うためには、Poeのアカウント登録(無料)を行う必要があります。以下に従って登録を完了してください。

Poeの登録方法

  1. PC・ブラウザの場合:【https://poe.com/】にアクセスする
    スマホアプリの場合:【iOS】または【Android】からアプリをダウンロードして開く
  2. メールアドレス/電話番号または、Apple/Googleアカウントを連携してアカウントを登録する
  3. コード認証等を完了する
  4. チャットの画面が開いたら登録完了

PoeでClaudeを使う手順

Poeのアカウント登録が完了したら、【https://poe.com/】にアクセスし、左側のメニューから「Claude-2-100k」「Claude-instant-100k」「Claude-instant」のいずれかを選択すれば、Claudeが使えます。それぞれの違いは以下の通りです。

  • Claude-2-100k

Anthropicの最も強力なモデルで、コンテキストウィンドウが10万トークン(約75,000語)に拡大されています。クリエイティブライティングが得意です。

  • Claude-instant-100k

Anthropicの最速モデルで、コンテキストウィンドウが10万トークン(約75,000語)に拡大されています。非常に長いドキュメントやコード等の分析が可能です。実験的な早期アクセスモデルであるため、プレミアム登録者のみが毎月100件のメッセージまで利用可能です(変更される場合があります)。

  • Claude-instant

Anthropicの最速モデルで、クリエイティブなタスクが得意です。コンテキストウィンドウは9,000トークン(約7,000語)です。

 

【2】SlackでClaudeを使う方法※追記あり

2023年3月、ClaudeのSlack用アプリがリリースされました。現在はベータ版として提供されているため誰でも無料で利用できますが、いつ有料化するかわからないので、ぜひ今のうちにお試しいただくことをお勧めいたします。(※追記:SlackアプリのClaudeは、Enterprise Gridワークスペース内で作業しているユーザーのみ利用できる仕様に変更されました。Claudeアプリは他のSlackワークスペースでは利用できず、メッセージに応答しません。詳しくはこちら

使い方はSlack内でClaudeをメンションしたり、DMを送信したりするだけで、日本語にも対応しています。

 

具体的には以下のような機能が活用できます。

  • Slackスレッド全体を記憶して要約
  • Webサイトの質問に回答
  • SlackスレッドやWebサイトの内容を構造化し、データ入力に変換
  • Webサイトを共有し、アイデアをブレインストーミング

それぞれ確認していきましょう。

Slackスレッド全体を記憶して要約

Claudeは、Slackに追加することで、自動で会話全体を記憶します。そのため、Claudeに「要約してください。」とメンションし送信すると、会話全体を要約してくれます。また、例えば文字数を指定したり、箇条書きにしたりなどの条件もSlack上で追加できます。

Webサイトの質問に回答

WebサイトのURLを送信すると、Claudeがそのサイトの要約をしてSlackで答えてくれます。さらに、そのサイトの内容についての質問を回答することもできます。

上記画像で示されている活用例を元に使い方を確かめていきましょう。

ユーザーはまず以下のように送信します。

ユーザーのプロンプト

I’m interested in generating quick UI mockups with AI companion that is affordable and easy to use as a team.What product should I use, Genius in Figma or Framer?

手頃な価格でチームとして使いやすいAIコンパニオンを使用してクイックUIモックアップを生成することに興味があります。FigmaのGeniusとFramer のどちらの製品を使用すればよいですか?

 

(Geniusの製品サイトのURL)

(Framerの製品サイトのURL)

 

Please write a 2-sentence recommendation.

推薦文を 2 文で書いてください。

 

これに対するClaudeの回答は以下の通りです。

Claudeの回答

I would recommend using Genius in Figma over Framer for generating quick UI mockups with an AI companion, since:
Genius is built specifically for  ideating and iterating UI designs in Figma with AI, while Framer is a more general prototyping tool.
Framer lacks the AI capabilities and tight integration with Figma that Genius provides for rapid UI mockup generation.

 

AIコンパニオンを使用して迅速なUIモックアップを生成する際には、FramerではなくFigma内のGeniusをお勧めします。なぜなら、

GeniusはFigma内でAIを活用したUIデザインのアイデアを考案し、繰り返し改良するために特に構築されており、一方、Framerはより一般的なプロトタイピングツールです。

また、FramerはGeniusが提供する迅速なUIモックアップ生成に役立つAI機能やFigmaとのシームレスな連携を欠いています。

 

指定したWebサイトから、ユーザーの質問に沿った内容を抽出し回答していることがわかります。

SlackスレッドやWebサイトの内容を構造化し、データ入力に変換

会話をCRMエントリーやエンジニアリングチケット、テーブルなどの構造化されたデータ入力に変換します。具体的には、Slackの会話を解釈して、それをデータベースやチケットシステム、表などの形式に整理して保存したり、処理したりできます。

アイデアをブレインストーミング

同僚と話し合うかのように、アイデアのブレインストーミングができます。詳細な情報を与えるとその分精度の高い回答が得られます。

なお、通常は過去の会話を記憶しており、回答にそれを反映させますが、ショートカット「/reset」を送ることで、それまでの会話のコンテキストをリセットできます。これにより新たな会話を始められます。

 画像出典元:Anthropic \ Claude, now in Slack

【3】Perplexity AIでClaudeを使う方法

Perplexity AI(パープレクシティ エーアイ)とは、AIと検索エンジンを融合した「対話型検索エンジン」です。アカウント登録不要で、Bing AIと使用感が似ており、検索結果を元に正確な回答ができるのが特徴的です。

Perplexity AIには、基本的にGPT-3.5(ChatGPTの無料版モデル)が使用されていますが、月額20ドルの有料プランに加入することでClaude 2が使えるようになります。有料プラン「Perplexity  Pro」では、Claude 2やGPT-4などのより高性能なAIモデルを使用した回答を得られるようになります。

Perplexity AIの詳細は下記記事をご覧ください。

Perplexity AI vs ChatGPT:日本語で使えるAIチャットボット徹底比較

Perplexity Proにアップデートする手順

  1. https://www.perplexity.ai/】にアクセスする
  2. 「Learn More」からClaude Proにアップデートする


  3. 月額20ドル・年額200ドルのいずれかのプランを選択し「Get Started」をクリックする


  4. 支払い情報等を入力し登録する

 

まとめ:ついに日本対応!Claudeを今すぐ試そう

今回は、ChatGPTの競合である対話型AIのClaudeについてご紹介しました。ChatGPTのライバルとして圧倒的な存在感を持ち、日本での公開が心待ちにされていたClaude。その大きな期待に応える高性能な能力の数々を、ぜひご自分の目でお確かめください!

Claudeのよくある質問

Claudeは無料で使える?

完全無料で利用できます。

Claudeは誰でも使える?

Claudeは、以前までは限られたユーザーのみ利用可能でしたが、現在は誰でも利用可能になっています。

Claudeはどうやって使う?

PC・スマホなどから、公式のブラウザとまたは今回ご紹介したAIチャットツールPoe、Slack、Perplexity AIなどのツール上で利用可能です。

また、ClaudeはNotion AIの技術に採用されており、Notion上でも利用可能です。

参考:Anthropic \ Introducing Claude

Claudeは日本語対応してる?

質問・回答自体は、日本語にも対応していますが、操作画面は全て英語です。そのため利用時には、ページ全体翻訳機能の活用をお勧めします。
ただし、今回ご紹介したAIチャットツールPoe、Slack、Perplexity AIでは日本語で利用可能です。

Claudeはインターネットにアクセスできる?

Claudeはインターネットに接続されていないので、検索エンジンとしての利用はできません。

インターネットに接続されていると、インターネット上から最新情報を引用して回答を出力できます。代表的な対話型AIの中では「Bard」「Bing AI」がこれに対応しています。

【現Gemini】Google Bard(グーグルバード)の使い方やできることを徹底解説

【最新】Bing AIチャットの始め方と使い方【Microsoft 365 Copilot】

Claudeは1日当たりに送信できるメッセージの回数制限はある?

現状、Claudeではメッセージ送信に制限が設けられています。これを超過すると一定時間使用できなくなります。以下のような、「○時まで無料メッセージの範囲外です」とのメッセージが表示され、Proプラン(無制限の有料プラン)へのアップデートが促されます。

▲実際の警告メッセージ「You are out of free messages until 6 PM(無料メッセージは午後 6 時まで期限切れです)Subscribe to Pro(Pro に登録する)」

ただし、具体的にどの程度のメッセージ量または回数で制限がかかるのかは明らかになっていません。一方ChatGPTでは、一回あたりの文字数

ClaudeとChatGPTはどっちがすごい?

最新モデルのClaude 2は、最大トークン数や、最新情報の網羅性、利用料金、API価格、コーディングスキルなどのあらゆる要素において、ChatGPTよりも優れているといえます。

しかし、簡単にどちらかが明らかに上回っているとは現状言い難いかもしれません。

 

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参考サイト:
Anthropic \ Introducing Claude
Company \ Anthropic
エティモンライン – 英語語源辞典
Product \ Anthropic
Pricing

この記事を書いた人

Ayuka
Ayuka

2023年3月〜オートロに従事し、現在は主にAI系の記事制作と公式X(@autoro_io)の運用を担当。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。趣味は日本全国のグルメマップを作ることで、行ってみたいお店の数が全国3000を突破しました。新潟生まれ新潟育ち。