Bing AI（現Copilot）は、Microsoftが開発した革新的なAIチャットボットです。GPT-4を搭載し、人間のような自然な会話が可能。最新の情報を反映した回答や画像認識機能など、従来の検索エンジンやチャットボットにはない特徴を備えています。今回はBing AIの機能や使い方、ChatGPTとの違い、Bing AIを使いこなすコツなどを詳しく解説します。
目次
Bingとは
Bingは、Microsoftが提供する検索エンジンです。Google検索に次ぐ世界第2位のシェアを誇り、世界中の多くのユーザーに利用されています。従来のキーワード検索に加え、画像や動画、ニュースなど、多様な情報を検索できます。また、BingはMicrosoftの各種サービスと連携しており、よりシームレスな情報収集体験を提供します。近年では、AI技術を活用したBing AI（現Copilot）の登場により、さらに進化を遂げています。
Bing AIとは
Bing AI（2023年11月より「Copilot」に名称変更）は、Microsoftが開発し、検索エンジンBingに統合されたAIチャットボットです。高度な言語モデルGPT-4の技術を基盤としており、人間のような自然な会話が可能です。Bing AIは、単なるチャットボットではなく、ユーザーの質問に対してWeb上の最新情報を検索し、その情報源となるリンクと共に回答を提供します。これによりユーザーはより深く、信頼性の高い情報を効率的に得ることができます。
さらに、Bing AIは無料で利用できるため、GPT-4の機能を体験したいユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。ちなみに、ChatGPTでGPT-4を使おうとすると利用料金が発生しますが、Bing AIでは無料で利用できます。
Bing AIから「Copilot（コパイロット）」へ名称変更（2023年11月）
2023年11月、Bing AIは「Copilot」へと名称を変更しました。コパイロット自体は「副操縦士」を意味し、これはAIがユーザーにとって単なるツールではなく、共に作業を進めるパートナーのような存在であることを強調するためであると考えられます。
Bing Chat Enterprise（現「商用データ保護を備えた Copilot」）とは
2023年7月18日、Microsoftは企業向けAIチャットサービス「Bing Chat Enterprise」を発表しました。 従来のBing AIと比較して、セキュリティとプライバシー保護が大幅に強化されており、AIの利便性を享受しつつ、機密情報を扱う企業でも安心して利用できるチャットAIとして、大きな注目を集めています。
なお、2023年11月15日の「Copilot」公開（Bing AIからの改名）後、Bing Chat Enterpriseは2024年2月1日に「商用データ保護を備えた Copilot」に改名されました。
Bing Chat Enterpriseは企業が求めるセキュリティとプライバシー保護を実現
Bing Chat Enterpriseは、企業にとって最も懸念される情報漏洩のリスクを解消するために、以下のセキュリティ対策を徹底しています。
ユーザーとビジネスデータの暗号化
チャット内容や入力された情報は、業界標準の暗号化技術で常に保護されています。
データの保存禁止
チャットデータは保存されず、Microsoftによる分析やモデルのトレーニングにも利用されません。
監査ログの提供
ユーザーは、チャットの監査ログにアクセスし、誰がいつどのような情報を閲覧したのかを確認することができます。
データセンターの選択
ユーザーは、チャットデータが保存されるデータセンターの場所を選択することができます。
Bing Chat Enterpriseは手頃な価格で利用可能
Bing Chat Enterpriseは、2023年7月18日からプレビュー版が提供されており、一般ユーザー向けの利用料金は1ユーザーあたり月額5ドルを予定しています。これは、ChatGPT Plus（GPT-4）の月額20ドルと比較しても、非常にリーズナブルな価格設定と言えるでしょう。
Bing Chat Enterpriseが使えるMicrosoft 365 Copilotとは
Microsoft 365 Copilotは、2023年11月1日に提供開始された、AIを活用したデジタルアシスタントで、Bing Chat Enterprise（現「商用データ保護を備えた Copilot」）が搭載されています。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどの一般的なMicrosoft 365アプリと連携して、ユーザーの創造性、生産性、スキル向上を支援します。発表時のCopilotの利用料金は1ユーザーあたり月額30ドルでしたが、提供開始後もこちらに変化はないようです。
Microsoft 365 Copilotは、言語理解力とMicrosoft 365の持つ膨大な業務データ、アプリケーションとの統合性に優れています。今後のアップデートでは、より高度なデータ分析・可視化、業務自動化、チャット機能と連動させた顧客対応機能などが期待できます。
Microsoft 365 CopilotとMicrosoft 365 アプリとの連携
Microsoft 365 Copilotは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど、Microsoft 365の主要アプリと連携し、ユーザーの創造性、生産性、スキル向上をサポートします。Copilotは、単なる自動化ツールではなく、ユーザーの意図を理解し、パーソナライズされた支援を提供する点が特徴です。具体的には、Microsoft 365 CopilotとMicrosoft 365 アプリとの連携によって以下のようなことが実現します。
| Word | 新規または既存のドキュメントの下書き生成、文章の校正、スタイルの提案 |
| PowerPoint | プレゼンテーションの下書き作成、スライドのデザイン提案、アニメーションの追加 |
| Outlook | メール処理の効率化（優先順位付け、自動返信の作成）、メールの要約作成、返信の下書き提案 |
| Teams | チャット内容の要約、会議の議事録作成、アクションアイテムの抽出 |
| Excel | データ分析結果の視覚化、グラフやチャートの作成、洞察の提供 |
Microsoft 365 Copilotが可能な業務サポート
またMicrosoft 365 Copilotの活用によって以下のような業務サポートが可能になると考えられます。
- 会議の効率化と情報共有
- 報告書やプレゼンテーション資料の作成支援
- 業務文書作成の効率化
- 営業活動に必要な情報の提供
- タスク管理と優先順位付け
- ビジネス戦略立案の支援
Microsoft 365 Copilotのプラグインによる機能拡張
Copilotはプラグインを通じて、サードパーティのデータ、アプリ、サービスと連携できます。これにより、リアルタイムの情報取得、知識ベースの情報取得、RPA的な自動化など、機能をさらに拡張できます。
Bing AI（現Copilot）とMicrosoft 365 Copilotの違い
Bing AI（現Copilot）とMicrosoft 365 Copilotは、どちらもMicrosoftが提供するAIアシスタントですが、いくつかの重要な違いがあります。以下はBing AI（現Copilot）とMicrosoft 365 Copilotの違いを一覧にした比較表です。
| Bing AI（現Copilot） | Microsoft 365 Copilot | |
| 利用目的 | インターネット情報検索、文章生成、翻訳、質問応答など、幅広い用途 | Microsoft 365製品（Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど）と連携し、仕事効率化 |
| 機能 | 質問応答、文章生成、言語翻訳、情報検索 | ドキュメント作成支援、メール整理、会議準備、スケジュール管理、タスク管理、計算など |
| 利用環境 | Webブラウザ | Microsoft 365サブスクリプション必須 |
| 強み | 幅広い用途への利用、インターネット情報へのアクセス | Microsoft 365製品との連携、仕事効率化 |
| 適している人 | 詩、コード、論文を書きたい人、旅行計画を立てたい人、外国語を勉強したい人 | レポート、プレゼンテーションを作成したい人、メールを整理したい人、会議の準備をしたい人、タスクを管理したい人 |
| 料金 | 無料 | Microsoft 365サブスクリプション料金（月額30ドル） |
Bing AIの特徴
Bing AIで特に注目すべき特徴を以下の通りに紹介します。
- GPT-4搭載
- 回答のスタイルを選べる
- 画像を含む質問・回答ができる
- チャット上で画像生成ができる
- ブラウザから最新情報を取得できる
- 回答の情報ソースとなるリンクを提示できる
- Webサイトの要約ができる
- 音声入力ができる
それぞれについてご紹介します。
GPT-4搭載
高度な言語モデルGPT-4を基盤としているため、人間のような自然な会話が可能です。質問の意図を理解し、適切な回答を生成することができます。
回答のスタイルを選べる
ユーザーの好みに合わせて、回答のスタイルを選択できます。チャットの開始前に、「創造的に／バランスよく／厳密に」の3種類からスタイルを選択でき、それぞれ異なるトーンと内容で回答を生成します。
画像を含む質問・回答ができる
画像認識機能を備えており、画像を用いた質問や回答が可能です。例えば、商品の写真を追加し、「これについて詳しく教えて」などと入力すれば、その詳細情報や購入方法を簡単に検索できます。
このように「テキストと画像」といった複数の情報を同時に処理することを「マルチモーダル」と言います。
Bing AIで画像付きの質問をする手順
1. ①画像URL貼り付け、②アップロード、③その場で撮影から選択し、画像を追加する
2. テキスト（「この画像について説明して」「この画像の計算をして」など）を入力して送信
画像を読み取って回答します。この後も続けて画像に関する質問を続けることができます。
チャット上で画像生成ができる
ユーザーの指示に従って、AIが画像を生成することができます。これは、アイデアを視覚化したり、クリエイティブなコンテンツを作成したりする際に役立ちます。
Bing AIチャット上で画像生成をする手順
- 回答のスタイルを「より創造的に」にする
- 画像のイメージを入力して送信する
- 生成されるのを待つ
- 4枚同時に生成されて完了、または修正する場合は追加の指示を送信する
ここからは、実際にBing AIのチャット上で画像生成をしていきます。
このように、基本的な使い方は、「（任意のイメージ）の画像を作成してください。」と入力し送信するだけです。
画像が生成された後でも、例えば、「絵画のような」「写実的な」「コミック風の」などと、具体的なイメージを書き足すことで理想の画像に近づけられます。
先ほどの画像を「3Dアニメ風」に書き換えてもらいました。
Bing AI上の画像生成の技術には「DALL･E（ダリ）」が採用されています。DALL･E･2やそのほかの画像生成AIについては、下記記事で詳しく解説していますのでそちらをご参照ください。
ブラウザから最新情報を取得できる
Bing検索エンジンと連携しているため、常に最新の情報を取得し、回答に反映することができます。
例えば無料版のChatGPTやClaudeなどの主要な対話型AIはmブラウジング機能が利用できない場合もあり、この場合は最新情報を参照した回答の生成はできません。
回答の情報ソースとなるリンクを提示できる
回答に情報源となるリンクを表示します。脚注の番号と、「詳細情報」から該当するページが開きます。これによりユーザーは回答の信頼性を確認することができます。
Webサイトの要約ができる
入力フォームに、「要約してください。」というテキストと、任意のサイトのURLを送信するだけでサイトの要約が可能です。また、要約のほか、そのサイトに関する質問の回答も可能です。
ただし、AIは間違った情報や誤解を生む表現をする可能性があります。情報の真偽は必ず自分の目で確かめるようにすることが大切です。
音声入力ができる
マイクをクリックして録音開始で、音声入力が可能です。文字を打つ必要がなくなります。
Bing AI特有の強みとは
Bing AI（現Copilot）は、他のAIチャットボットと比較して、いくつかの点で優位性を持っています。
効率的に情報収集ができる
Bing AIは、強力な検索エンジンBingと連携しているため、ユーザーの質問に対してWeb上の膨大な情報から最適な回答を導き出すことができます。
従来の検索エンジンでは、キーワードを入力して検索結果を一つずつ確認する必要がありましたが、Bing AIはユーザーの質問の意図を理解し、関連する情報をまとめて提供してくれます。
最新情報を踏まえた回答ができる
Bing AIは、ブラウジングによって常に最新の情報を取得し、回答に反映することができます。これは、ニュースやトレンドなど、常に変化する情報を扱う際に非常に役立ちます。ユーザーは、常に最新の情報を把握した上で、意思決定や行動を起こすことができます。
テキストだけでなく画像も使って会話できる
Bing AIは、画像認識機能を備えており、テキストに加えて画像を用いた質問や回答が可能です。これは、視覚的な情報を扱う際に非常に便利です。例えば、旅行先の風景画像を見せて、その場所に関する情報を尋ねたり、製品画像を見せて、その製品のレビューを調べたりすることができます。
質問の意図に対応した回答を得やすい
Bing AIは、高度な言語モデルGPT-4を基盤としているため、ユーザーの質問の意図を正確に理解することができます。そのため、曖昧な質問や複雑な質問に対しても、適切な回答を生成することができます。
Bing AIの始め方（PC・スマホ）
Bing AIの利用にはMicrosoftアカウントが必要になります。登録がまだの方はこちらからアカウント登録を行ってください。
ここからは、Bing AIの始め方を以下の3種類で解説します。
- Bing AIをWebブラウザで使う（Windows、Mac）
- Bing AIをMicrosoft Edgeブラウザで使う
- Bing AIをスマホアプリで使う（iOS、Android）
Bing AIをWebブラウザで使う場合
Bing AIを使うには、Microsoft Copilotにアクセスするだけです。リンクにアクセスしてすぐ、チャットの画面が開きます。
Bing AIをMicrosoft Edgeブラウザで使う場合
Microsoft Edgeの場合は、Bing AI（Copilot）のアイコンが表示されているため、こちらをクリックすることで直接Bing AIチャットの画面を開くことができます。
または、Microsoft Copilotからでも直接アクセスできます。
Microsoft Edgeブラウザの検索サジェストからもアクセス可能です。
さらに、Microsoft Edgeでは検索結果の画面からもアクセスできます。検索した内容をそのまま引き継いで、Bing AIと会話を開始できます。
特に、右上の青色っぽいアイコンをクリックすると、サイドバーでBing AIを使うことができます。
このサイドバーからBing AIにアクセスするという利用方法は、Microsoft Edgeブラウザでのみ可能です。検索をしながら、他のツールを開いて作業しながらなど、様々な場面で柔軟に活用できます。
Bing AIをスマホアプリで使う場合
Copilotアプリ
Bing AIアプリ（旧）
Bing AIの使い方
Bing AIは、直感的な操作で誰でも簡単に利用できるAIチャットボットで、その使い方は非常にシンプルです。まるで人間と会話するように、質問や依頼を入力するだけです。
Bing AIは、高度な言語理解能力により、ユーザーの意図を汲み取り、的確な回答や支援を提供します。質問やタスクがあるときは、気軽にBing AIに相談してみましょう。
チャットの開始
Bing AIとのチャットを開始するには、入力フォームに質問やタスク、悩みなどを入力し、送信ボタンを押すだけです。入力フォームの左側にある「新しいトピック」を押すと、新しいチャットを開始できます。
条件指定
Bing AIは、ユーザーの要望に合わせて回答をカスタマイズすることができます。例えば、「箇条書きで」「300字程度でまとめて」「専門的な用語を使って」など、細かい条件を指定することで、より希望に沿った回答を得ることができます。
このように、効果的な文章（プロンプト）を入力するコツは下記記事を参考にしてみてください。
その他の機能
Bing AIは、テキストによる会話だけでなく、画像を使った質問や回答も可能です。画像を追加するには、入力フォーム内の画像挿入のアイコン
また、テキストではなく音声で入力したり、チャット履歴を保存したりする機能もあります。
Bing AIとChatGPTの違い
Bing AI（現Copilot）とChatGPTは、どちらも高度な言語モデルを基盤としたAIチャットボットですが、いくつかの点で違いがあります。はじめにわかりやすく比較表にし、その後に詳しくBing AIとChatGPTの異なる点について解説していきます。
- Bing AIとChatGPTの比較表
| Bing AI | ChatGPT（無料版） | ChatGPT Plus（有料版） | |
| 言語モデル | GPT-4 | GPT-3.5 | GPT-4 |
| 使用可能なプラットフォーム | Webブラウザ、、専用スマホアプリ | Webブラウザ、専用スマホアプリ | Webブラウザ、専用スマホアプリ |
| 価格 | 無料 | 無料 | 月額$20 |
| 特徴 | 情報収集、文章生成、翻訳、質問応答 | 文章生成、チャット | 高度な文章生成、チャット、コード生成 |
| 生成速度 | 遅い | 速い | 比較的速い |
| 生成 | 詩、コード、台本、音楽作品、メール、手紙 | 詩、コード、台本、チャット会話 | 詩、コード、台本、チャット会話、高度な文章 |
| 活用例 | 最新ニュース収集、調べ物、創作活動、プレゼンテーション資料作成 | 創作活動、チャット | 高度な創作活動、チャット、コード生成 |
| 回答の情報源 | Bing検索、インターネット上の情報 | インターネット上の情報 | インターネット上の情報 |
| 情報ソースの提示（リンク） | ◯ | × | ◯ |
| Web検索のリアルタイムインデックス（Web接続） | ◯ | × | ◯（ブラウジング機能） |
| 音声入力 | ◯ | ◯ | ◯ |
| 画像生成 | ◯ | × | ◯ |
| URL読み取り | ◯ | × | ◯ |
利用料金
Bing AIは無料で利用できます。ChatGPTは無料プランと有料プラン（ChatGPT Plus）があり、GPT-4（高性能モデル）を利用するには、有料プランへの加入が必要です。
画像入出力への対応
Bing AIは画像認識機能を備えており、テキストに加えて画像を用いた質問や回答が可能です。また、チャット上で画像を生成することもできます。ChatGPTは無料版ではテキストのみの対応であり、画像の入出力はできません。有料版では画像付きの入出力が可能ですが、Bing AIのようにインターネット上の画像をそのまま引用することはできません。
情報の鮮度
Bing AIは、Bing検索エンジンと連携しているため、常に最新の情報を取得し、回答に反映することができます。
ChatGPTは学習データの範囲が限られており、最新の情報を反映した回答を得ることはできません。ただし、有料版ではWebブラウジング機能が利用できます。
文字数やチャット回数の制限
Bing AIは、1回のチャットでやり取りできる回数に制限があります。また、生成できるテキストの長さにも制限があります。このため、一つの話題で長く会話を続けたり、ユーザーとの会話の積み重ねによる学習、チャットのパーソナライズは難しくなります。
ChatGPTは、無料プランでは、1回のチャットでやり取りできる回数や生成できるテキストの長さに制限があります。有料プランでは、この制限が緩和されます。さらに、一つの話題（トークルーム、チャンネル）の履歴の長さは無制限なので、最初の指示や過去の会話を反映させながら、会話を半永久的に続けることができます。
回答の信頼性
Bing AIは、回答の根拠となる情報源を明示するため、ユーザーは回答の信頼性を確認することができます。ChatGPTでは回答の根拠となる情報源は原則明示されません。
Bing AIを使いこなすコツ
Bing AIをより効果的に活用するためのコツを以下に紹介します。
適切な「会話スタイル」を選択
Bing AIには、「創造的に」「バランス」「厳密に」の3つの会話スタイルがあります。質問の内容や目的に合わせて、適切なスタイルを選択しましょう。
例えば画像生成や物語、詩などクリエイティブなコンテンツの生成には「創造的に」の会話スタイルが向いています。一方「厳密に」は、嘘の情報が含まれないよう、事実に基づいたコンテンツを生成しやすいという特徴があります。
会話の回数制限があるため、具体的に入力する
Bing AIは、1回のチャット（トピック）でやり取りできる会話の往復回数に制限があります。そのため、質問や依頼は1度にできるだけ具体的に入力しましょう。
定期的に会話をリセット
会話が長くなると、Bing AIが文脈を理解しにくくなることがあります。定期的に会話をリセットすることで、より正確な回答を得ることができます。
画像を使って質問
Bing AIは、画像認識機能を備えています。画像を使って質問することで、より直感的に情報を伝えることができます。
URLを使って質問
特定のWebページに関する情報を取得したい場合は、URLを使って質問することができます。
検索情報の整理・比較
Bing AIは、複数の情報源から回答を生成します。検索結果を整理・比較することで、より深い理解を得ることができます。
Bing AIの課題・注意点
Bing AIを活用する際には以下の点に注意しなければいけません。
回答速度が遅め
Bing AIは、質問に対してWeb上の情報を検索し、回答を生成するため、回答速度が遅くなることがあります。特に、複雑な質問や情報量の多い質問の場合、回答までに時間がかかることがあります。
一つの話題につき会話の往復に回数制限がある
Bing AIは、1回のチャット（トピック）でやり取りできる回数に制限があります。これは、AIの負荷を軽減し、安定したサービスを提供するためです。
プライバシーとセキュリティの保護
Bing AIは、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するために、さまざまな対策を講じています。しかし、AI技術の進化に伴い、新たな脅威が出現する可能性もあります。ユーザーは、個人情報や機密情報を安易にAIに入力しないよう、注意が必要です。
生成された回答の信頼性を確認
Bing AIは、高度な言語モデルを基盤としていますが、必ずしも正確な情報を提供するとは限りません。ユーザーは、生成された回答の信頼性を自ら確認する必要があります。
モデルのバイアス
Bing AIは、学習データに含まれるバイアスの影響を受ける可能性があります。そのため、特定の集団に対する差別的な表現や偏った意見が含まれる回答が生成される可能性があります。利用する際には、AIの限界を理解し、フラットな視点を持つことが重要です。
Bing AIチャットを日々の生活の中で活用しよう
新しいBingのBingAIについて、始め方と使い方、特徴をご紹介しました。PCに加え、スマホアプリでも同様の機能を手軽に利用できます。検索を代替する存在にもなり得るBingAI、この機会に一度使ってみてはいかがでしょうか。
Bing AIのよくある質問
Bing AI（現Copilot）とMicrosoft 365 Copilotの違いは？
Bing AI（現Copilot）は、インターネット検索、文章生成、翻訳、質問応答など、幅広い用途に使えるAIアシスタントです。一方、Microsoft 365 Copilotは、Microsoft 365製品（Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど）と連携し、ドキュメント作成、メール整理、会議準備など、仕事効率化に特化したAIアシスタントです。
さらに主な違いは以下の3点です。
| Bing AI（現Copilot） | Microsoft 365 Copilot | |
| 利用目的 | 幅広い用途 | 仕事効率化 |
| 機能 | 質問応答、文章生成、 翻訳など | ドキュメント作成、 メール整理、会議準備など |
| 利用環境 | Webブラウザ上で利用可能 | Microsoft 365サブスクリプションが必要 |
Bing AIアカウントはCopilotでも使える？
Bing AIアカウントはCopilotでも引き続き利用できます。Bing AIアカウントでCopilotにログインすると、Bing AIのすべての機能を利用することができます。
Bing AIは何ができる？
Bing AIは主に以下のような使い方ができます。
- 会話する
- 質問に答える
- 物語や詩、旅行プラン、プレゼン構成案などのテキストコンテンツ制作
- AI画像を生成する
これらは活用例の一部です。入力次第で様々な使い方ができます。
Bing AIは誰でも使える？
Bing AIは現在は順番待ちをする必要もなくなり、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも利用できます。アカウント登録がまだの方は、こちらからアカウント登録（無料）を行ってください。
Bing AIはどうやって使う？
Bing AIの使い方は、現時点では以下の使い方が確認されています。
- MicrosoftEdgeブラウザ（Windows、Mac）
- そのほかのWebブラウザ（Windows、Mac）
- スマホアプリ（iOS、Android）
Bing AIは無料で使える？
Bing AIは完全無料で使えます。ただし、より性能の高い有料版（Copilot Pro）も提供されており、こちらは月額3,200円です。Copilot ProWord、Excel、PowerPoint、Outlookとの連携や、画像生成の制限の拡大などが特徴的です。
Bing AIは日本語に対応してる？
Bing AIは日本語に対応しており、自然な対話が可能です。
Bing AIはスマホで使える？
Bing AIはスマートフォンからもアクセスできます。iOSとAndroidで専用のスマホアプリが提供されています。
Bing AIとChatGPTとの違いは？
BingAIは、最新情報をもとに回答するため、検索エンジンの利用もできるのに対し、ChatGPTのデータモデルは原則2021〜2023年頃までの情報にしか対応していません。このように機能面で異なる部分が様々ありますので、詳しくはこの後の説明・比較表をご参照ください。
生成AIについての詳しい資料はこちら
生成AIについて独自にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
2023年の生成AIトレンドから2024年のAI動向予想まで、活用例を含めてご紹介しています。
Bing AIの「順番待ち」
Bing AIは2023年5月4日にOpen Previewとして一般ユーザーに公開され、当時そのプレビュー版にアクセスするために順番待ちのリストに登録する必要がありましたが、現在はすぐに利用開始できます。