DALL・E 2の使い方ガイド|始め方から料金、商用利用について解説

OpenAI社の画像生成AI「DALL・E 2」。この記事では、DALL・E 2の使い方について、料金は?無料クレジットって?商用利用・著作権は?といった様々な疑問に対して、画像を交えながら簡単に解説します。

DALL・E 2とは?

引用:https://openai.com/dall-e-2

DALL-E 2 は、OpenAI によって開発された画像生成AIです。テキストの入力から画像を作成できます。2022年11月に初めて発表され、2023年4月に限られた数のユーザーにリリースされました。2023年6月8日には待機リストなしで一般公開され、話題沸騰中です。

同じく話題の画像生成AI「Stabe diffusion」について解説した関連記事も合わせてご覧ください。

【無料】Stable Diffusionの使い方。おすすめブラウザツール8選

その他おすすめの画像生成AIサイト・アプリはこちらをご覧ください。

【無料】AIイラスト・画像生成のおすすめサイト+アプリ7選!使い方や商用利用も解説

DALL・E 2の読み方

DALL・E 2の正しい読み方は「ダリ・ツー」です。この名称の由来は、有名な芸術家「サルバドール ダリ」と、ピクサーの映画「ウォーリー(WALL-E)」を組み合わせたものです。

参考:What is DALL-E? Definition from Techopedia

DALL・E 2の特徴

DALL・E 2の特徴は、生成画像の精度の高さと機能の豊かさです。入力したテキストから忠実に画像を生成します。また、生成された画像からさらに類似画像を生成できる「Image to Image」の機能付きです。さらに、サイト上で画像サイズなど詳細な加工ができます。

生成される画像事態のクオリティが高く、尚且つ機能が豊富なため、理想に近い画像を生成しやすいのが特徴です。

また生成した画像は「History」として保存され、いつでも見返すことができます。

DALL・E 2のよくある質問

Q. 無料クレジットがない?料金は?

A. 2023年4月6日以降に新規登録したユーザーは、無料で利用できません。

2023年4月6日以前に早期登録していたユーザーは、最初に付与される50回分、毎月15回分付与され、有効期限1ヶ月の無料クレジットが使用できます。

有料のクレジットは、最低15ドル(日本円で約2000円)、115回分から購入可能です。有料クレジットの有効期限は12ヶ月です。

ただし、Bing AIチャット上の画像生成ではDALL-E 2の技術が採用されており、こちらは完全無料で使用できるほか、会話形式で画像生成が可能なので初心者の方でも使いやすくおすすめです。Bing AIチャットの始め方や使い方について詳しくは、下記記事をご参照ください。

【最新】Bing AIチャットの始め方・使い方とChatGPTの違い、生成のコツを解説【Bing Chat Enterprise】

参考:OpenAI公式サイト

Q. 日本語対応してる?

A. 日本語でも利用できます。ただし同じ内容でも、日本語と英語で生成された画像は全く異なるイメージになる場合があります。

Q. 商用利用できる?

A. できます。OpenAIは次のように説明しています。

コンテンツ ポリシーに従い、画像が無料クレジットで生成されたか有料クレジットで生成されたかに関係なく、DALL·E で作成した画像は再版、販売、商品化する権利を含めて所有されます。」

引用:https://help.openai.com/en/articles/6425277-can-i-sell-images-i-create-with-dall-e 

また、生成後の画像の右下に5色のクレジットが付与されます。削除して画像を利用することもできます。ただし、画像をAIが作成したことを表記しないこと、人間が作成したと偽装することは禁止されているため注意が必要です。

Q. 著作権は?

A. 著作権は発生しません。

OpenAIは生成された画像について、商用利用の権利をユーザーに与えてはいますが、著作権についての明確なガイドラインを示していません。これによりOpenAIは知的財産に関してのあらゆる問題を回避しています。つまり、生成された画像の著作権は守られず、一般に利用可能なパブリックドメインの作品となるため、所有権を主張することはできません。

ただし、Image to Image(画像から画像への生成)では、元となる画像の著作権を侵害する可能性があります。コンテンツポリシーに従い、元画像の使用権は注意深く確認する必要があります。

参考:https://ascii.jp/elem/000/004/121/4121719/3/

DALL・E 2の始め方

DALL・E 2の始め方を説明していきます。

引用:https://openai.com/dall-e-2

https://openai.com/dall-e-2 にアクセスし、「Try DALLE」をクリック。

アカウントを登録またはログインをします。ChatGPTを利用している方はそのままログインできます。

新規でアカウント登録する場合は、Googleアカウント or Microsoftアカウント or Appleアカウントのどれかを持っていれば、手順不要ですぐにChatGPTが利用できます。

メールアドレスで登録する場合は、登録手続きのメールが届きますので確認してください。

引用:https://labs.openai.com/ 

こちらの画面が開いたら完了です。

DALL・E 2の使い方-テキストから生成

枠の中に生成したい画像の元となるテキストを入力します。

試しに「A young ballet dancer gracefully leaping through the air, captured in mid-flight, showcasing her poise, elegance, and the sheer joy of movement」(優雅に空中を飛び跳ねる若いバレエ ダンサーを飛行中に撮影し、落ち着き、優雅さ、動きの純粋な喜びを表現する)と入力しました。

このように4枚の画像が同時に生成されます。かかった時間は約5秒ほどでした。

続いて、生成された画像からさらに似た画像を生成します(Image to Image)。

生成された画像のうち一つをクリックし、「Generate variations」をクリックします。

指定した画像に近いイメージの新たな画像が4枚生成されます。

DALL・E 2の使い方-画像から生成

既存の画像から似た画像を生成できます。

こちらからファイルを開き、任意の画像をアップロードします。

元の画像とタッチやカラーが似た画像が生成されました。

DALL・E 2を使う際の注意点

コンテンツポリシーより、以下の点に注意して利用しましょう。

害のあるコンテンツの禁止

以下のようなものを含むコンテンツの生成・アップロード・共有は禁止されています。

  • 憎悪:憎悪の象徴、否定的なステレオタイプ、特定のグループを動物や物体に例える、あるいはアイデンティティに基づく憎悪を表現または促進すること。
  • ハラスメント:個人を嘲笑、脅迫、またはいじめをすること。
  • 暴力:暴力的な行為や、他者を苦しめたり屈辱を与えたりすること。
  • 自傷行為:自殺、切り傷、摂食障害、その他自らを傷つけようとする行為。
  • 性的:ヌード、性的行為、性的サービス、またはその他の性的興奮を喚起することを意図する内容。
  • 衝撃的なもの:体液、卑猥なジェスチャー、その他衝撃や嫌悪感を与えるような不敬な題材。
  • 違法行為:薬物の使用、窃盗、破壊行為、その他の違法行為。
  • 欺瞞:大きな陰謀や、現在進行中の地政学的な大きな出来事に関連する出来事。
  • 政治:政治家、投票箱、抗議行動、または政治的プロセスに影響を与えたり、選挙運動を行ったりするために使用される可能性があるその他のコンテンツ。
  • 公衆衛生および個人衛生:病気の治療、予防、診断、または伝染、または健康上の病気を経験する人。
  • スパム:未承諾のバルクコンテンツ。

引用:https://labs.openai.com/policies/content-policy 

人間が作成したと偽ってはいけない

生成した画像を共有する際は、可能な限りAIが作成したことを明記してください。

また、画像の右下に付与されるDALL・E のロゴは削除可能ですが、人間によって作成したものと偽ったり、実際に撮影された写真であると偽ることは禁止されています。

人権の尊重と保護

以下に従い、人間の権利を尊重する必要があります。

  • 同意なしに人物の画像をアップロードしない
  • 適切な使用権を持たない画像をアップロードしない
  • 著名人の画像を作成しない

特に、Image to Imageで画像を生成する場合には注意しましょう。

DALL・E 2を活用して最先端の創作活動を!

OpenAIのDALL・E 2について解説しました。クリエイティブな作品作りにDALL・E 2を利用してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

Ayuka Fujii
Ayuka Fujii

2023年3月〜オートロに従事し、現在は主にAI系の記事制作と公式X(@autoro_io)の運用を担当。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。趣味は日本全国のグルメマップを作ることで、行ってみたいお店の数が全国3000を突破しました。新潟生まれ新潟育ち。