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DX(デジタルトランスフォーメーション)対応、進んでいますか?
現在、「2025年の崖」が迫っています。
これは経済産業省が発表したレポートに記載されていた言葉で、もしDXが進まなければ、2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性があるとされています。衝撃的な内容ですね。
なぜ今、DX対応が必要なのでしょうか。古いシステムの寿命が迫っているからでしょうか。
本来DXが目指すのは、レガシーシステムの老朽化対応といった守りの発想ではなく、新しいデジタル技術を活用した新しい価値の創造のはずです。
世の中は急速に変化を続けており、新サービスや新技術が浸透するスピードはますます早くなっています。
- 書籍や日用品の購入→スマホで購入
- 中古品・不用品の売買→スマホで取引
- 現金決済→バーコード決済
- CD購入→定額音楽配信
- 事業所へ通勤→在宅勤務
- 電話対応→チャット対応
- テレビ→動画SNS
従来型システムのままではDXが実現しない理由
こうした状況の中、いかに素早く変化に対応できるかがカギになりますが、従来型のシステムのままでは変化への素早い対応が困難です。
従来型のシステムは、多数の業務提供を前提とした「1つの大きなシステムとデータベース」で構成されています。影響範囲が大きく、システム自体も非常に複雑だといえるでしょう。
これまではメリットの多い形態でしたが、裏を返すと部分的な改修であっても影響範囲が大きく、こまめに改修するのには向いていないというデメリットにもなります。
今後のスピーディーな変化対応を考えた場合、この「改修が容易ではない」という点がネックになりえます。
従来型システムは改修の影響範囲が大きく、急激な変化への対応が難しい
DXの肝は「独立した情報の連携」
では、今後の急速な変化へ対応するためにはどうすればよいのでしょうか。
ポイントは、独立したシステム同士を連携させておくことです。
従来型のシステムはすべての機能を1つのシステム内で構築する形でしたが、変化への素早い対応を実現するためには、目的別の独立したシステムの利用を前提に、各システム・データ同士を緩やかに連携させておくのが理想です。
独立したシステムを緩やかに連携させるイメージ
例えば、顧客管理システムとして新たにSalesforceを導入しても、他の業務システムは直接影響を受けません。あるいは、別のタイミングで経費精算システムだけを変更したとしても、他のシステムは影響を受けません。
このようにしておけば、必要に応じてシステムの入れ替えや追加を素早く行うことが可能になります。
世の中の変化に素早く対応するためには、単一の巨大なシステムを使い続けるのではなく、独立したシステムを連携させるのが重要です。そしてそれは、今からまたゼロベースで社内構築する必要はありません。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を利用すればすぐに実現が可能です。
RPAを使ったDX実現事例
RPAとは何でしょうか? RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、簡単に言うと「業務プロセスを自動化するロボット」という意味です。
簡単だけど普段から気付いたら頻繁に行っている事務作業を、人の代わりに自動で行ってくれるサービスのことです。
例えば、Microsoft Excelに記載されている支払い情報を持ってきて、支払いリスト作成やシステムへの入力を行うようなデータ連携業務も自動化してくれます。
今回はそんなRPAを使ってDXを実現した事例をご紹介します。
社内システム連携でのRPA活用事例
労務システムの連携
休日勤務の申請の有無と打刻データのチェックし、事前申請と打刻情報にずれがある場合は本人確認する一連の業務をすべて自動化したこの事例。なんと月間70時間にわたる業務を削減に成功しました。
また更に連携を拡充し、入退室管理システムと勤怠管理システムのデータを突き合わせてのチェック~部門長への報告を自動化してスピーディーな改善アクションを実現することもできます。
ウェブマーケティングツールの連携
デジタルマーケティングにおいて、精度の高い分析に基づいた運用改善は必要不可欠。しかし分析対象となるデータの数や種類を増やそうとする、データを集めるだけで担当者の工数がとられてしまいます。こちらの事例では、人手に頼っていては到底集めきれないデータ収集業務をRPA化することで、新たなデータに基づいた精度の高い分析調査が可能になりました。
自由度の高いRPAを用いると、前述のデータ収集の事例からさらに踏み込んで、レポートの整形方法もルール化することができます。こうすることで、データ収集からひと手間必要な広告レポート作成も自動化できてしまいます。
メーラーの連携
顧客からの問い合わせや新規の申し込みをメールで受け付けている場合、内容も重要度も様々なメールが届いてしまって本当に大事なお問い合わせに対応できない場合があります。RPAを使って重要なメールだけを自動で抜き出してタスク登録することで、対応の抜け漏れをなくすことができます。
営業管理システムの連携
BtoBであれば、いざ契約というタイミングで反社チェックや与信調査などが必要になります。これもRPAで自動化することで業務効率を向上させることができます。
その他自社サイト・システムの連携
ECサイトの改善のためには、最新のデータをもとにした仮説検証が最重要です。しかし毎日更新となると、更新する担当者の手間は非常に大きなものとなります。その日次レポート作成業務をまるごと自動化した事例をご紹介します。
アフィリエイト広告を掲載するウェブサイトであれば、記事に商品へのリンクを結びつける作業をRPAに任せることで、自動化のみならず人的ミスの予防も実現できます。一つひとつは単純でも積み重なると大変な業務を自動化することで、大幅な業務効率化になるのです。
社外システムのデータ取得・連携でのRPA活用事例
アフィリエイターの不正広告を自動検出
アフィリエイト・プラットフォームの運営会社様の業務の中には、広告主の利益を守るため紹介者による不正な利用がないかを確認する業務があります。RPAを上手に活用することで、アフィリエイターによる不正広告がなされていないかを24時間監視することもできるのです。
アタックリストの自動生成
BtoB企業であれば、営業に欠かせないのがアタックリスト。しかしアタックリストを内製しようとすると手間がかかり、コピペ作業だけで一日がつぶれてしまうこともあります。この事例ではアタックリスト作成業務を自動化することで、人手も費用も気にせずに自由にリストを作れるようになりました。
保険審査の通過状況を自動通知
BtoBだけではありません。ある保険総合代理店では、お客様との契約に必要な審査の通過有無を、今までは営業自身が各保険会社に確認に行かなくてはいけませんでした。この審査状況を自動で通知される仕組みをRPAによって作ったりあげた事例を、こちらの記事で紹介しています。
ECサイトで配送ステータス更新を自動化
購入された商品の配送ステータスを購入者のマイページに通知するには、配送業者のシステムで更新されるステータスをECサイト側でマイページに反映させなければいけません。ここにRPAを使えば、マイページにおける出荷後の配送ステータスの更新を自動化し、更新の人手を削減しながらユーザーの利便性を高めることができます。
AUTOROはさまざまなシステムを連携できる「業務自動化プラットフォーム」
AUTOROなら、連携させたいシステムにAPIがあってもなくても、自在に連携させることができます。APIがない場合は、AUTOROがAPIのような役割を担ってくれるのです。
また、VPNへも対応しているので、基幹システムとの連携も可能です。
そして、AUTORO自体もSaaSですから、端末やサーバーを用意せずにすぐに利用可能。いつでもどこでも使えるので、テレワークにも強い「業務自動化プラットフォーム」です。
SaaS × AUTOROでDXを推進!
世の中の変化への素早い対応を可能にするためには、次のポイントを押さえましょう。
- 従来型のシステムから、目的別の独立システム同士を連携させる形へ変える
- ゼロから自前でオリジナルのシステムを構築し直すのではなく、SaaSを活用する
- それぞれのデータを、それぞれのデータを、Robotic Crowdで連携させる
こうしたアプローチが、スムーズなDX推進を後押ししてくれるでしょう。
DX推進にクラウド型RPA「AUTORO」をぜひご活用ください。
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