人材紹介業を行う際には膨大なデータを管理し、活用する必要があります。Excelや紙ベースでの非効率的な作業にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は、「人材紹介システムって何ができるの?」「システムの選び方は?」といった疑問を解消すべく、人材紹介システムのメリット・デメリットから、おすすめ10選の比較、その選び方のポイントを一挙にご紹介します!
目次
人材紹介システムとは?
人材紹介システムとは、主に人材紹介会社が利用する、候補者管理・マッチング・進捗管理などの人材紹介業務を効率化するためのシステムです。
求職者の個人データを管理し、仕事と人材のマッチング検索、選考状況の進捗管理、求人媒体ごとの実績比較のデータ分析などが可能です。また、人材紹介ビジネスに関わる様々な情報をデータ化、集約し、情報の分析や可視化、検索、マネジメントができます。
Excelなどのツールの管理には限界があり、効率化するためにはマクロなどの専門的な知識が必要であったり、更新にラグが生じたりするなどの課題があります。人材紹介システムを導入することで、業務の効率化、迅速化、ペーパーレス化を可能にし、課題解決に導いてくれます。
人材紹介システム導入のメリット
ここでは、人材紹介システムを導入することでどのようなメリットがあるのか解説していきます。
時間削減による効率化
人材紹介管理ツールの導入により、管理にかかる工数を削減し、業務の効率化が図れます。また、求職者や求人企業の情報管理も容易になります。
チームメンバー間の情報共有と目標予実管理
人材紹介事業は複数人で運営されることが多く、メンバー間で情報共有が必要です。人材紹介管理ツールを使用することで、情報の共有が容易になり、マネジメント層によるメンバーの目標予実管理も行いやすくなります。
業務改善のためのデータ分析
求職者や求人企業の情報をツールで管理することで、データ分析による業務改善が可能になります。さらに、掘り起こしや見込み求職者の発掘にも役立ちます。
ノウハウやデータの蓄積と共有
クラウドサービス上に情報を蓄積することで、ノウハウやデータを共有することができます。また、退職などの場合にも、情報が失われることがありません。
競合他社に対する優位性の確保
ノウハウやデータを蓄積し続けることで、競合他社に対して優位性を保つことができます。事業運営歴が長くなるほど、蓄積量が増え、より高い優位性を獲得できるようになります。
人材紹介システム導入のデメリット
人材紹介システムを導入する際のデメリットについて解説します。デメリットを確認した上で、人材紹介システムが本当に必要かどうか、慎重に検討しましょう。
導入コストが高い
人材紹介システムを導入する際には、システムの構築やカスタマイズに多くの費用がかかるため、初期費用が大きくなることがあります。
その他、月額のランニングコストはもちろん、場合によってはオプション機能の追加料金、最低利用数、解約料金などが発生する場合があり注意が必要です。
費用対効果を見極め、自社の課題に適した機能を洗い出し、導入の効果を検証する必要があります。
データのセキュリティ問題
人材紹介システムでは、求職者の個人情報を取り扱うため、安全なセキュリティ対策が必要です。システムの導入により、情報共有が容易になる反面、情報漏洩や流出が起きないように十分注意する必要があります。
権限設定やアクセス制限など、プライバシーマークに準拠したツールなのか、自社のセキュリティ水準を満たしているのかを確認するなどして、適切なサービスを選ぶことが大切です。
人材紹介システムを選ぶポイント
カスタマイズ性
人材紹介システムを選ぶ際、現場のスタッフが操作しやすいということが非常に重要です。
そのため、現場のニーズに合わせたカスタマイズが可能なシステムを選ぶことで、より効率的な業務運営が早期から可能になります。
サポート体制
システム利用の経験が少ない場合や、既存のシステムからデータ移行やカスタマイズを行いたい場合には、導入に時間がかかる可能性があります。
その場合、サポート体制が充実しているシステムを選択すれば、定着するまでサポートを受けられるため、スムーズに運用を進めることができます。
また、万が一トラブルが起こった場合に備えて、運用サポートの充実したシステムを選ぶことも重要です。
連携機能
人材紹介システムを選ぶ際には、外部システムとの連携がスムーズに行えるかどうかを確認することが重要です。外部連携がスムーズであるほど、早期の作業効率化につながります。
一方で、既存のシステムと連携できない場合、手作業でデータ移行をおこなわなければならなくなり、運用に時間がかかる可能性があります。
求人サイトや勤怠管理システム、給与計算システムなど、多くの外部システムと自動連携できる人材紹介システムがおすすめです。
人材紹介システムを選ぶ際の注意点
人材紹介システムを導入する際の注意点は、「人材紹介業向け」に特化したものを選ぶことです。
特に「人材紹介」と「人材派遣」を混同しないように注意しましょう。
人材紹介システムは、求職者と求人企業を結びつけるのが主な役割で、求職者と求人企業の「マッチング」に特化した機能が備わっています。
対して人材派遣システムは、派遣会社が求職者を管理するための機能が備わっていることが特徴的で、人材紹介で必要とする機能とは異なる場合があります。
おすすめ人材紹介システム10選<比較表>
おすすめ人材紹介システム比較10選
人材紹介システムのおすすめ10選です。機能性、操作性などを一挙に比較していきます。
1.MatchinGood紹介(株式会社ブレイン・ラボ)
公式サイト:https://www.matchingood.co.jp/
- 1,100社を超える導入実績
- 業界最安級なのに機能充実
- 無償カスタマイズ
MatchinGoodは、クラウド派遣/紹介システムであり、人材紹介と人材派遣の求人/求職者情報を同一システムで管理できるため、効率的なマッチングを実現します。
1,100社を超える導入実績があり、高いコストパフォーマンスが特徴です。月額費用は業界最安級でありながら、求職者・求人企業情報などの一元管理機能、進捗管理やマッチング機能、売上集計や請求書発行などの必要な機能が揃っています。
また、無償のサポートや派遣法への無償対応も含まれています。さらに、カスタマイズが可能で、帳票や画面表示を自社のスタイルに合わせて変更できるため、業務フローを変えることなくシステムを導入できます。
料金:問い合わせ
初期費用:問い合わせ
2.PORTERS Agent(ポーターズ株式会社)
公式サイト:https://hrbc.porters.jp/agent/
- 人材紹介に特化
- 2,000社超の導入実績
- 豊富な機能とわかりやすい操作性
「PORTERS Agent」とは、人材紹介に特化したマッチングCRMで、マッチングのスピードと質を向上させることができます。Excelに類似したUIで操作も簡単。求人媒体や自社サイト、システムとのAPI連携によって情報の一元管理が可能です。
幅広い企業に導入され、導入実績は2,000社を超えています。業務フローの標準化による生産性向上や、KPIを可視化して事業拡大を目指す企業には特におすすめです。
料金:月額¥15,000(税抜)/1ユーザー(11ID以降 ¥7,500(税抜))
初期費用:¥100,000(税抜)
3.VINCERE(ビンチェリー)(HiringBoss Holdings)
公式サイト:https://www.vincere.io/home-jp?lang=ja
- 世界50か国、約2,000社が利用
- オールインワンの機能性
- 強力なサポート体制
「VINCERE(ビンチェリー)」は、世界50か国、約2,000社で利用される人材紹介・派遣業界に特化したオールインワンCRMプラットフォームです。CRM(顧客管理)やATS(採用管理)に加え、案件ステータス管理やKPI分析など、人材ビジネスに必要な業務全般をカバーしています。社内コミュニケーションツール「コムズ」など充実の機能を提供しています。
全てのモジュールが連携されており、導入初日からシームレスに作業を効率化できます。また人材事業の立ち上げや組織スケールの強力なサポートを実現しています。
料金:問い合わせ
初期費用:問い合わせ
4.FalconDB(アルサーガパートナーズ株式会社)
公式サイト:https://www.falcon-db.com/
- 初期費用無料
- すぐに利用開始できる
- 一目でわかるデザイン性
「Falcon DB」は、アルサーガパートナーズ株式会社が提供するシステムで、求人管理や選考状況、売上管理などの業務負荷を軽減できます。会社情報登録から最短2ステップで導入可能で、スタートアップ企業に向いています。クライアント企業と求職者のマッチング管理や選考状況の管理ができ、売り上げ推移のグラフ化や、PDF化機能などがあり、効果的な戦略立案に役立ちます。
さらには従業員数1000人以下の企業は無料で利用可能なので、事業立ち上げ初期に活用することがおすすめです。
料金:月額¥10,000(税抜)/1アカウント
初期費用:無料
5.CAREER PLUS(株式会社ブレイン・ラボ)
公式サイト:https://careerplus-info.com/
- 多機能オプション
- 独自の「個社開発」ができる
- サポート充実
「CAREER PLUS」は、人材紹介・派遣管理システムとして豊富な導入実績があり、高度な事業戦略にも対応できる高機能システムです。企業情報や求職者情報の一元管理はもちろん、スタートアップから大手まで幅広い企業規模での導入実績があり、面談数や求人紹介数の見える化などが実現できます。独自の「個社開発」が可能で、業務効率化が十分に叶えられます。システムの導入から定着までサポート体制がしっかりしており、初期設定や操作に手を焼くことはないため、成果の上がるKPIマネジメントを実現することができます。
料金:問い合わせ
初期費用:問い合わせ
6.AcseoDB(株式会社 acseo)
公式サイト:https://cloud.acseo.co.jp/
- 簡単導入
- 充実機能
- 2週間無料
「AcseoDB」は、ACSEO(アセオ)が人材紹介事業者と共同開発した、比較的簡単に導入できるクラウド型の人材紹介システムです。システムへの入力項目も少なく、書類の自動作成機能や自動バックアップ機能など、管理者の負担を減らす機能が満載です。また、低コストで高いセキュリティと操作性を実現し、求人管理簿や職業紹介の事業報告書などを自動生成でき、必要な機能を揃えた人材紹介システムです。
料金:月額¥8,800(税込)/契約者+追加ユーザー1人
初期費用:問い合わせ
7.エージェントリンク(株式会社プログレート)
公式サイト:https://www.prograte.com/srv_agentlink_top.php
- 初期費用無料
- インストール不要
- 柔軟なプラン
「エージェントリンク」は、株式会社プログレートが提供するASPタイプ(インターネット上で提供される形態)の人材紹介システムで、インストール不要でどこでも利用できるシンプルな操作性が魅力的。セキュリティ面にも注力し、豊富な機能を備えたシステムで、他社に比べ低コストで利用可能です。主要転職ポータルサイトや自社ホームページとの連携も可能で、必要な機能を集約し、煩雑になりがちなところにはサポート機能も追加されています。
スタートアップ企業でも問題なく導入でき、利用人数・データ量に合わせた料金体制が用意されているため、比較的低コストで利用できます。
料金:月額¥30,000~
初期費用:無料
8.CastingONE Lite(株式会社CastingONE)
公式サイト:https://casting-one.jp/castingone-haken/
- クラウド型
- 人材派遣向き
- サポート充実
「CastingONE Lite」は、クラウド型の派遣支援サービスであり、人材派遣業界の企業活動を効率化し、売上・利益の最大化を実現するためのサービスです。既存の人材派遣システムを利用している企業にも併用可能であり、未稼働スタッフの再稼働につなげるためのアプローチ機能が充実しています。また、人材管理だけでなく、CRMやMAツールとしても有効活用できます。派遣会社の業務効率化と売上・利益拡大を実現する次世代の派遣支援サービスです。
料金:問い合わせ
初期費用:問い合わせ
9.プレースメントナビ(ユニテックシステム株式会社)
公式サイト:https://www.uts-navi.com/placement/
- 初心者でも使いやすい操作性
- 機能充実
- メーカーだからこそのサポート体制
「プレースメントナビ」は、初心者でも簡単に使いこなせるシンプル操作が特徴の人材紹介管理システムです。人材の業務実績や資格など基本情報を登録することで、クライアントのニーズにあった人材を紹介することができます。帳票の作成機能も搭載されており、事務作業の効率化にも役立ちます。
また、同社提供の「StaffNavigator」と併用すれば、人材派遣業と人材紹介業の複合事業に対応し、一元管理が可能です。人材管理の先の業務も効率化できるため、人材紹介事業に携わる企業にとって有用なシステムです。
料金:¥498,000(税別)/PC1台(ST版)〜
初期費用:問い合わせ
10.スタッフナビゲーター(ユニテックシステム株式会社)
公式サイト:https://www.uts-navi.com/staffnavi/
- オールインワンフロー
- 約3,000社の導入実績
- シェア率No,1人材派遣システム
「スタッフナビゲーター」は、人材派遣業務における基本的な機能を標準搭載し、専用ノウハウを凝縮した人材派遣管理システムです。派遣スタッフの管理や仕事の管理、契約書発行、給与計算などの業務を効率化でき、他社の給与ソフトとの連携も可能です。操作性が良く、初めての企業でも手軽に導入できます。
また、同社提供の「プレースメントナビ」との併用で、人材紹介業務との複合事業にも対応可能であり、2つの業務を1つのシステムに統合して一括運用できます。そのため、多数の企業に導入され、シェア率No.1を誇ります。
料金:¥498,000(税別)/PC1台(ST版)〜
初期費用:問い合わせ
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